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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
[148]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 21:08:37 ID:gK4r9q9o 来生
[149]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 21:10:34 ID:ERpJc+ZY 井沢
[150]森末(仮):2014/03/08(土) 22:32:18 ID:??? >井沢 ===================================================================== 板野「(そうだな、井沢の動きをよく見ておこう)」 こうして板野が南葛キャプテン、井沢の動きに注視をする事を決めていた頃。 フィールドではセンターサークルに東邦学園のFW2人が入り、試合開始の笛を待ち構えていた。 長く続いたこの大会も、いよいよこの試合が最後。観客たちが見守る中……。 ピィーッ!! ワアアアアアアッ!! 試合開始の笛が鳴り響き、観客たちの大歓声が会場を包み込んだのだった。 実況「さァ、始まりました中学サッカー大会決勝! まずは東邦学園のキックオフで試合開始! ボールは……一旦後ろの沢田くんへと戻されています! ゆっくりと溜めを作ってから攻撃を開始するのでしょうか……っとォ!?」 沢田「(まずは相手の出鼻を挫く……!)反町さん!」 反町「おう!」 パシュッ! ダダダッ! バコッ!! 来生「うおっ!?」 井沢「くっ、いきなりきやがったか!(沢田の奴め……意外に大胆な事を!)」 東邦の先制で開始された試合、ボールをもったゲームメイカーである沢田が選択をした攻撃の手段は、 なんと反町と自らの高速ワンツーで一気に中盤を突破するという思い切ったものであった。 攻撃力に絶対の自信を持つ南葛にもしもボールが渡ってしまえば、沢田の抜けた東邦の中盤を突破する事は容易い。 来生と滝の突破力、長野の高さを使ったパワープレイ、井沢と山森のパスによる組み立てと、 流石の小池でもこの数の攻撃に全て対応をするのは不可能だからである。
[151]森末(仮):2014/03/08(土) 22:33:24 ID:??? 北詰「(よし、それでいい。 まずは相手の戦意を削ぐんだ。 沢田と反町の連携ならば並の中学生ならばまず取れん。 辛うじて井沢が触れられるかどうかという程度だろうが……)」 来生「うげ〜っ、ちょろちょろすんなよ〜!!」 長野「(だ、駄目だ……まるでボールが見えない……)」 山森「(なんてパスの鋭さだ……コースを制限する事も出来やしない!)」 井沢「く、くそぉっ!」 しかし、この沢田と反町の『東邦コンビ』を止められる者は南葛の中盤には誰もいなかった。 確かにボールを奪われては一気に攻め立てられ、東邦は一気にピンチを招いてしまうだろう。 だが、そもそもとしてその止められる――という事自体がありえない。 昨日のふらの戦でも猛威を振るった彼らの連携が南葛の中盤を切り裂けるだけのものである事は予め想像がついており、 だからこそ沢田達は思い切ってこの速攻をする事が出来たのだ。 実況「あ〜っ! 駄目だ、南葛止められない! 東邦の速攻を前に、中盤は崩壊寸前です! そのまま沢田くんと反町くんは一気にゴール前へ! これはいきなり先取点が生まれるか〜!?」 反町「よし、このまま一気に行くぞ!」 沢田「はい! 反町さん、これで決めてください!」 そして、南葛はなすすべもなくこのまま東邦に先取点を決められてしまう――かのように見えた。 シュタタタタタッ バシィッ!! 中里「(中の里が奥義――縮地法!!)」 反町「なっ、なにィ!?」 沢田「えぇっ!?」 彼らは知らなかった。南葛の最終ラインには、今まで実力を隠していた選手が文字通り隠れていた事を。 錘を外し、持ち前のスピードを最大限に生かせるようになった忍者の末裔――中里正人。 彼の持つパスカット能力の前には、沢田達の東邦コンビも決して分のいい勝負であるとは言えないという事を。
[152]森末(仮):2014/03/08(土) 22:34:25 ID:??? ワアアアアアアアアアアアアッ!? 実況「いや、止めた! 止めました!! なんとここに来て、伏兵の中里くんが沢田くんたちのワンツーをカット! 正に値千金のファインプレーです!」 松山「! 凄い……今の、どこから来たんだ? さっきまでサイドにいた筈なのに」 三杉「(……まぐれ、には見えなかったな。 だが今まで彼の動きは決して目立たないものの筈だったというのに、どうして?)」 板野「(井沢、動きは悪くなかったけど……やっぱ地味だなぁ)」←井沢に注視してる 片桐「ほう……中里、ですか」 見上「(動きだしが既に中学生離れ……いや、高校生でもあれだけ素早いスタートを切れる選手はいないだろう。 ヤマ勘で動いた……? にしては綺麗にカットをし過ぎている。 ……まだワンプレイだけでは判断は出来ないな)」 この中里の動きを見て驚いたのは観戦をしていたサッカー通の者達である。 ここまでの試合では殆ど活躍を見せず、精々がボールのフォローとスペースを埋める役割くらいしかしてこなかった中里。 それがまさか、守備には定評のある井沢ですらカット出来なかった沢田達のパスワークを止めてみせたのだから、驚いても仕方ないだろう。 一方で当の中里と言えば、自身に注目が集まっている事に少しの居心地の悪さを感じていたのだが……。 中里「(否……優勝の為にも拙者は全力を尽くすと誓った! この試合だけは負けられぬ!!)岩見!」 岩見「おう!」 すぐに気を取り直すと、前方の岩見に向けてパス。 岩見はそれを滝へと繋げると、ボールをもった滝は一気にサイドを駆け上がり得意のサイドアタックを見せる。 実況「さァ〜、攻守逆転! ボールは岩見くんから滝くんへと渡りました! 滝くん、ぐんぐんと速度を上げて右サイドを駆け上がる! 東邦、慌ててプレスをかけに行きますが……」 滝「あらよっと」 島野「は、速い……」 小池「ふっ、この東邦学園キャプテン小池秀人様はそう簡単に抜かれはせんぞ! ってあらぁ!?」 滝「(喋ってる暇ありゃさっさと詰めればいいもんを……)」
[153]森末(仮):2014/03/08(土) 22:35:30 ID:??? そしてこの滝の突破は誰にも止められなかった。 サイドアタックだけの一芸で小学生時代からそのスタイルを追求してきた滝。 そのドリブルスピードとクロスの精度は一級品であり、それらは王者・南葛の攻撃の起点なのである。 むざむざと安易にボールを奪われるような事はなく、一気にサイドを突破した滝はそのままセンタリング。 これにはゴール前に陣取っていた長野が合わせ、来生にボールを落とそうとするのだが……。 長野「よし、貰った……えっ!」 若島津「何が貰っただ、ザコが!!」 バッキャアアアアアアアアアアアアアンッ!! 長野「ぐわああああああああああっ!?」 滝「なっ、長野ー!?」 井沢「(……流石に若島津を相手に空中戦は分が悪かったか)」 しかし、長野がボールを落とすよりも早くこのボールは若島津がクリアー。 空手の浴びせ蹴りを使ったそのクリアーの余波で、ボール越しに長野は大きく吹き飛ばされ絶叫。 クロスを上げた滝は長野の安否を気遣い悲鳴を上げ、井沢は改めて若島津が守るゴールの堅さを思い知る。 実況「駄目だー! やはり若島津くんが守るゴールはそうそう簡単に奪えない! これまでポストプレイでアシストを遂げてきた長野くんですが、容易く吹き飛ばされてしまいました! 南葛、攻撃失敗です!」 見上「板野を始めとして、私が想定しているFWは軒並み上背が低い。 アクセントをつける意味でも、長野はある程度構想にはあったのだが……」 片桐「国内ならともかく……世界レベルでは、やはり厳しいでしょうか」 見上「若島津の競り合い強さが尋常でない、というのはあるがな。 ただあの程度の高さならば……立花兄弟でも出せる」 片桐「(わざわざ他に特徴のない長野を入れる事はないという事か)」
[154]森末(仮):2014/03/08(土) 22:36:52 ID:??? こうして悪い大人たちが選手たちの評価をしている中、 お互いに一度ずつ攻撃に失敗をした両チームは……しばらく互いに拮抗をした勝負をする事となる。 何度かゴール前まで行き、シュートチャンスを作る自体は可能だったのだが……。 反町「いけェッ!」 中里「(ニンニン!)」 石崎「点をやってたまるかってんだ!」 高杉「南葛DFを舐めるなよ!」 南葛の守備陣――GKの剛田、そして小田という弱点は持つものの、そこはこれまでの大会で主力として戦ってきた石崎と高杉でカバー。 更にはこの試合全力を賭してプレイをする中里はあまりにも強大であり、反町はここまで一本もゴールまで届かせる事が出来ず。 滝「(ポストプレイは無理だ! 多少不利でも直接来生に打たせるしかねぇか?)それっ、来生!」 来生「ヒャッホー! 待ってましたァ! これが南葛の点取り屋、来生哲平様のボレーシュー……」 若島津「ザコは引っ込んでいろと言った!」 バキャアアアアアアアンッ!! 来生「ぎええええええっ!?」 東邦の守護神、若島津の守るゴールはやはり固く、 南葛はストライカーである来生ですらゴールを割れずにどうにも攻めあぐねてしまう。
[155]森末(仮):2014/03/08(土) 22:38:19 ID:??? 何よりもこの試合、いつも以上に白熱をしたのは中盤での激戦である。 前回大会までならばそれでも何度か若島津に対して攻撃を続けていれば、どこかで必ずゴールを奪えていた。 中盤を制すればそれだけ攻め込まれず、こちらが一方的に攻め続ける事が出来る。 それにより反町を無効化し、若島津を攻略してきたのが去年までの南葛だったのだから。 沢田「それっ!」 井沢「通すか! 山森、フォローしてくれ!」 山森「は、はいっ!」 小池「そう簡単に主導権を奪われてたまるかー! この小池秀人がいる限り!」 しかし今年はそうはいかなかった。 その最たる原因は、やはり沢田の加入と小池の成長である。 これにより南葛は圧倒的優位で中盤を制するという事が出来ず、若島津を思うように攻略が出来ないという事態に陥っていたのだ。 三杉「やはり東邦は去年に比べれば弱点を潰せている分有利だね。 (小池もよくやっているが……惜しいな、もう少し有効に動けるのなら今頃は先取点を取れているだろうに)」 松山「だけど、あくまでも中盤の争いで五分五分になった……ってだけだぜ。 東邦の守備は若島津1人で担っててその実力の高さは俺達もよくわかってる。 けど、南葛も今日は中里って奴がいい動きをしてるぜ……高杉、石崎だけじゃなくあいつも攻略するっていうのは難しいだろう」 三杉「確かにね……前線の反町、来生も実力的にはほぼ五分だ。 どちらに転ぶか……」 板野「(井沢、沢田の強引なドリブル零した! え、マジで!? 井沢なのに!)」←井沢を注視してる そして前半も20分を過ぎ、お互いに決め手を欠いたままハーフタイムを迎えるのかと思いきや……。
[156]森末(仮):2014/03/08(土) 22:39:20 ID:??? 先着1名様で、 ★前半の山場→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→若島津「来い、俺に持って来い!」 あー! こいつ超攻撃的GKだ! ダイヤ→反町「(普通のシュートじゃ抜けないのか……?なら……)」 反町が活躍! ハート→沢田「(あの中里さんって人を抜ければ決めるのは難しくない筈だ!)」 沢田が活躍! スペード→小池「(見せるより他にない……この小池秀人の真の実力をな!)」 小池が活躍! クラブ→来生「見える……そこっ!」 若島津「ふんっ!」 来生「ふがっ!?」 来生が活躍出来ない!
[157]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 22:39:43 ID:??? ★前半の山場→ ハート10 ★
[158]森崎名無しさん:2014/03/08(土) 23:10:50 ID:??? 井沢すげー
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0ch BBS 2007-01-24