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【松山の魂】俺inキャプ森4【はためく鉢巻】
[98]森末(仮):2014/03/06(木) 01:25:05 ID:??? 藤沢「ど、どうして……?」 松山「どうしてって言われても……その……マフラー貰ったり、日頃から、その、世話とかして貰ったり……。 なんでって言われても困るんだけど、好きなものは好きで……」 思わず聞き返しても、松山は要領を得ない答えしか出してくれないが、 ともかく松山が真摯に藤沢を好いてくれており、この言葉が冗談でもなんでもないという事は伝わったようである。 それがわかると藤沢は再び涙を流して喜び始めてしまうのだが、なんとか泣き止んだのがまたとなり、松山は再度うろたえてしまう。 松山「わわわっ、な、泣くなよ! ごめん、やっぱり迷惑だったよな!?」 藤沢「違う、違うの……」 松山「えっ?」 藤沢「私は……私の気持ちは、もうその鉢巻に縫ってあるから……」 松山「……は、ハチマキに? ……あっ!」 言われ、今まで頭に巻いていた鉢巻をほどくと松山は熱心にそれを見つめ……見つける。 白い布地に、白い糸で刺繍をされたその文字。 藤沢から松山に、目立たないようにしながらも精一杯の勇気をもって送ってくれた、愛の言葉を。 松山「……そっか、お互い、同じ気持ちだったんだな」 藤沢「松山くん!」 松山「うわっ!?」 見つけた瞬間、松山はほっと安堵の溜息を吐き、緊張を解きかえるが……そこに感極まった藤沢が飛び込んでくる。 いきなり少女に、しかも思い人に抱きつかれるという事態に、純朴な松山はどぎまぎしてしまうのだが、 震える手を懸命に抑えつつ、藤沢の背中にそっと回し、抱きしめる。
[99]森末(仮):2014/03/06(木) 01:26:33 ID:??? 松山「……元気に行ってこいよな」 藤沢「うん」 もはや2人の間に、長い言葉はいらなかった。 松山「向こう行ったら手紙くれよ。 俺も返事書くからさ」 藤沢「うん」 思いを通わせた今はただ、残り少ない時間をゆっくりと過ごしたい。 松山「それからこの鉢巻、お前との思い出に大事に取っておくよ。 あのマフラーと一緒に。 ありがとう」 藤沢「うん」 出発の時刻まで、2人はそうして抱き合っていた。 まるで長年の付き合いである、恋人同士であるかのように。 ……… …… … 松山「あ、ところで藤沢、頼みがあるんだが……」 藤沢「な、何?(どうしよう、このまま結婚まで申し込まれちゃうのかしら……? 丁度お母さんもいるし)」 松山「俺、金持ってなくて……タクシー代、貸してくれないか?」 しかし、最後まで締まらないのも松山光という男であった。 ※松山→(大切な人)←藤沢 になりました。 ※松山くんが鉢巻を捨てませんでした(とても重要)
[100]森末(仮):2014/03/06(木) 01:27:33 ID:??? >>93 お察しの通り、上がる予定でした。松山は浮き球の弱さが弱点でもありますからね。 >>94 原作通りですと意外と早く戻ってきますが……さて。 >>95 一応どの結果になってもむすばれはする予定でした。 無事に松山と藤沢が結ばれてくれた所で、一旦区切らせていただきます。 原作でもタクシー代の件で藤沢母から借りていたようですし、オチがしっかりつくのが松山なのかもしれません。 ともかくこれで、ひとまず藤沢と松山の関係は一安心です。 明日はこの後、夜の日常パートから次の日の決勝戦へと続けたいと思います。 それでは。
[101]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 01:51:10 ID:??? イヤッフゥゥーー!! やったぜ松山。 最初包丁を持ち出してきたことを思い出して、二つの意味でホロリ。 これで大手振って全日本に合流できる。全日本ではどう動こうかな。
[102]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 06:32:40 ID:??? キャプテン候補は松山、三杉、井沢、一応小池、合流後の若林 実績で井沢、ハンブルグ快勝で若林ってとこかな、板野は一選手として練習。 松山が不幸にならなかっただけでも板野がふらのに来た意味はあった。
[103]森末(仮):2014/03/06(木) 22:52:32 ID:??? その後、松山は愛する人との残された数少ない時間を大事に過ごし、 藤沢の母からタクシー代を借りた後、藤沢の乗るアメリカ行きの飛行機を見送り宿舎に帰り着いた。 帰り着いた途端、仲間たち――とりわけ町田から事の顛末を詳しく聞きだされようとしたが、 初心な松山はしどろもどろになりながら口を閉ざすしかなく、そうこうしている内に町田達は北海道へと帰って行った。 なお、告白が成功したらしい松山の様子を見て板野が心の底から安堵をしたのは言うまでもない。 板野「(よかった……本当によかった……痛ましいあの事件はなかったんだね)」 こうして松山と藤沢の一件は、無事に決着がつく形となった。 今は既に日が沈み、板野と松山はすっかり住み慣れた感のある宿舎の中にいる。 今後の為にも松山と板野は明日の決勝戦を見ておいた方がいいと言われ、残った2人。 2人は夕食を終えた後、互いに何も言わないまままったりと部屋の中でくつろいでいた。 松山「…………」 板野「(松山……ずっと外を見てるな。 藤沢の事を想ってるのか、それとも今日の試合を振り返ってるのか……どっちなんだろう。 今日の試合……そうだ、俺達は負けちゃったんだな。 しかも準決勝、本編・原作通り……ふらのが本来ならば負けてしまう位置で。 これが運命って奴なんだろうか……。 ……黙ってたら嫌な事考えちゃうな。 何かしようか)」 A.松山と話をする B.森末と話をする C.外をぶらついてみる D.練習をしよう! 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 >>101 微妙に藤沢にヤンデレ属性が付加された事もありましたが、結果良ければ全てよしですね。 >>102 キャプテン候補については、板野、松山、若島津、そして若林の4人になる予定です。 板野に関してはキャプテン経験がない為に少しマイナススタートにはなりますが、 順調に信頼を稼いでいけばキャプテンになれるでしょう。
[104]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 22:56:22 ID:yPqLtDIE B
[105]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 22:58:20 ID:cw2B2JxA A
[106]森崎名無しさん:2014/03/06(木) 23:00:22 ID:MVeAoAvs B
[107]森末(仮):2014/03/07(金) 01:40:58 ID:??? >B.森末と話をする ===================================================================== 板野「(そうだ、森末はどうしてるかな? おーい、森末ー?)」 東邦との試合で喫した初めての敗北、そして松山と藤沢の件。 それらに気を取られてすっかり忘れていた、この世界に連れてきてくれた人物(?)の事を板野はようやく思い出した。 勝利――そして決勝進出という栄光を手にして報告する事は出来ないが、 それでも今日の試合の報告をしようと考えた板野はいつも使っている念話を用いて森末を呼びだそうとするのだが……。 板野「(あれ? ど、どうしたんだ森末? 念話が繋がらないなんて今までなかったのに……) ま、松山。 ちょっと俺、散歩してくるよ」 松山「ん……ああ、わかった。 あまり遅くならないようにな」 しかし、今日に限って何故か通じない。 今日のPK戦が終わった直後、同じように森末が板野に念話を送ろうとした際にも同じ事が起こったのだが、 当然ながらそんな事を知る由もない板野は焦りながらも、松山に一声かけてから外へと飛び出す。 念話は起こせないが、森末は自分たちの宿泊している場所の近くで寝泊まりをしていると聞いた。 ならば外を探せば、森末の姿も確認できるのではないかと板野は考えたのだ。 板野「森末……森末、どこにいるの?」 森末「……板野?」 板野「! 森末!」 傍から見れば花壇や茂みを除き込み、人の名を呼んでいる板野の姿は不審者に見られただろう。 あまり長く続けると補導をされてしまったかもしれないが、運よく板野は近くに隠れていた森末を見つける事に成功する。 森末の声が聞こえると、板野は心の底から安心をしたようにホッとため息を吐くのだが、 何やら森末は元気がなく、板野が目を向けても目を伏せている。 その様子に板野は当然気づき、一体何があったのかと問いかけるが……。 森末はやはり力なく、ぽつりぽつりとだがそれでも説明をしなければならないかと口を開いた。 森末「……この顛末は、僕の予定していたものと違うんだ……」 板野「え? ……ちょっと待って、何の事かサッパリわからないんだけど」 森末「実は、今日の試合――僕も会場にいたんだけどね……」
[108]森末(仮):2014/03/07(金) 01:41:58 ID:??? 板野の活躍を見る為、そしてもしもの時の"リセット"の為にと、森末は今日の試合会場に足を運んでいた。 試合は森末の予想をしていた以上に白熱をし、その盛り上がりはこの世界の管理者としては至上の悦楽。 敵にも見せ場があり、主人公にも見せ場があり。 最後は少々ダレてしまった所はあったかもしれないが、それでも名勝負を残せたと森末は出来自体には満足をしていた。 森末「でも、負けた……君は負けてしまった。 ――それが、僕の予定外の事態だという事なんだ」 板野「………………」 森末「最初に僕が言った事、覚えてるよね? 君にこの世界でして欲しい事があるって」 板野「う、うん……。 ……その中の一つは、確かに『中学サッカー大会で優勝をする』事だったけど」 森末「それは定められていた筈、なんだ。 君ならこの言葉の意味、わかるよね?」 板野「……"リセット"の事?」 板野の言葉にうなずき、森末はごそごそと体を探るとどこから取り出したか一つのボタンを板野に見せつけた。 そう、これこそが――森末が持つ、リセットボタン。 管理者として、規定されていた物語に沿わない方向に話が転がりそうになった時、 時を戻してやり直す事が出来るというボタンである。 森末「そして僕は使った。 1度目のPKで負けた後、すぐに」 板野「……それは、覚えてる。 俺は1回目のPKで……若島津に止められてたんだ」 森末「うん。 そしてもう一度負けた……そして、更に僕はボタンを押した」 板野「……だけど、リセットはされなかった」 森末「そうだ。 ……本来なら、こんな事はありえない筈なんだ。 何故なら、この世界は僕が管理をしていて、そして君がこのゲームのプレイヤーなんだから。 なのに、どうしてこんな事になったのか……」 板野「ど、どうしてなの?」 使える筈のリセットが、使えない。 この事態に陥って森末はパニックになったが、時間が経ち、幾分か頭が冷静になるとその原因にある程度の見当がついた。 あくまでも今は仮説の段階である。 しかし、ある程度は納得が出来る仮説に――。 それを確信に至らせる為に、森末は板野に質問をした。
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0ch BBS 2007-01-24