※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【板野くん】俺inキャプ森5【世界デビュー】
[179]森末(仮):2014/03/24(月) 00:33:37 ID:??? その後、盛り上がる一同をある程度の場所で見上が落ち着けると部屋へと戻す。 今日で合宿は終わり、いよいよ明日からヨーロッパ遠征が始まる。 準備の為にも今日は早めに就寝を……と告げられると彼らもそれに従わない訳にはいかず、 それぞれ荷造りをして明日からの戦いに備えるのだった。 石崎「いや〜、明日の今頃はハンブルグって所のホテルに泊まってるんだよな〜、俺達」 板野「パスポートは持ってる? 石崎」 石崎「あたぼうよ! この日の為に大会が終わってから急いで作ったんだからな!」 板野もまた、石崎とふざけあいながらも荷造りをし、既に準備は万端。 後は出発前にこの合宿所敷地内で隠れ住んでいる筈の森末を回収するだけである。 板野「(そういえばこの合宿中、森末には一度も会わなかったな……拗ねてないといいけど)」 石崎「ん? どうした、松山。 ぼーっとして」 松山「あ……いや、なんでもないんだ。 ちょっと考え事をしててな」 森末に対して一度も構わなかった事を思い出していた板野であったが、 石崎の言葉を聞いてふと視線を松山へと向ける。 松山は数少ない日用品などを手に取ったまま何やら考え事をしていたらしく、荷造りはまだ途中。 生真面目でこういった準備などはいつもぬかりが無い松山にしては珍しい事だと板野は思い、 一体何を考えていたのかと訝しむが――この状況で彼が考える事といえば、やはりひとつしかない。 板野「もしかして、俺がキャプテンになったのが気になる?」 石崎「んん? そうなのか?」 松山「……そうだな。 うん、その通りだ。 今正に、そのことを考えてた」 板野がキャプテンに就任した時、驚いていた者達の中には当然松山も含まれていた。 選挙が終わり、こうして自室に戻って一息つけ、ゆっくり考え事をする時間が出来た事で、 松山は何故板野がキャプテンに選ばれ、自分が選ばれなかったのか――その事について考えていたのである。
[180]森末(仮):2014/03/24(月) 00:35:03 ID:??? 石崎「なんだよ、板野がキャプテンになるのが気に入らないのか? そりゃお前も立候補したんだから気持ちはわかるけどよぉ」 松山「いや、違うんだ。 そんな事は全然ない。 ただ……なんていうか、少し不思議な感じがしてな」 石崎「不思議?」 松山「ふらのでは俺がキャプテンで、板野は……そういう役職はなかったけど、副キャプテンって感じだった。 だから、どうしてもまだ慣れないんだ」 全国大会制覇をめざし、板野が2年間近くを過ごした北の大地――ふらの。 全国屈指と言える能力を持つ努力家、松山光を板野は2年間近く補佐し、 長くに渡って共にふらの中学を引っ張り全国の舞台を戦ってきた。 その激戦の中で2人の絆は堅固なものとなり、互いに強い信頼関係で結ばれていたが、 あくまでも表だってのキャプテン――代表は松山であり、板野はいち選手、いちエースストライカーであった。 しかし、これからは違う。 この全日本Jrユースというチームのキャプテンに選ばれたのは板野であり、 松山はいち選手として、そしていち中盤の要として立場上は彼の下につく事となるのである。 松山「板野が転校をしてきてから、ふらのの環境は大きく変わった。 俺はそのことに感謝してたし、試合中もどんどん指示を飛ばしてくれる板野を頼もしく思ってた。 だから、板野がキャプテンになる事に納得してるんだ。 だけど……」 理解はしている、納得はしている。 だが、それでも……心のどこかで、自分は板野よりも上だと思っている部分があったのかもしれない。 それは表面化しておらず、板野の事を軽く見ている訳でもなく、 ただ、人として―― 一般的な人間として、どうしても立場の関係上、そう思っても仕方のない事であった。 松山「ごめんな、こんな風に思って……」 板野「ううん、俺も……松山を押しのけてキャプテンになれるなんて思っても無かったし。 正直、松山の気持ちもわかるよ。 それより、松山が納得をしてくれてるんなら俺は嬉しい」
[181]森末(仮):2014/03/24(月) 00:36:05 ID:??? 謝罪をする松山に対して、板野は気にしていないと言う。 実際、板野からしても松山でなく自分がキャプテンになった事には驚いていたのだ。 原作において、主人公から「自分よりもキャプテンに相応しいと思っている」と言われた松山。 彼こそが、この世界でも全日本を引っ張っていくのだろうとも思っていたのだから。 石崎「なんでぇなんでぇ、辛気臭ぇな! 松山も納得してっし、板野は自分がキャプテンになりたくて立候補したんだろ? だったら板野がキャプテンになってめでたしめでたし、でいいじゃねぇか!」 そして、少し重くなりかけた空気を――これに耐えきれなくなった石崎が払拭した。 石崎「大体、キャプテンって言ったって同じ選手である事に変わりねーんだろ? 南葛は確かに井沢がキャプテンだったけど、 アイツはあくまで最終決定権があるだけで頭ごなしにこーしろあーしろって言う奴じゃなかったぜ? ふらのも……そしてこの全日本Jrユースも、同じなんじゃねーのか?」 松山「……そうだな、その通りだ」 石崎「板野にキャプテンが務まらないってんなら、誰も言わなくても監督あたりがすぐ下ろすだろ。 だからよ、でーんと板野は構えて、俺達もそれなりに好き勝手色々言わせて貰えばいいんじゃねーか? 何をするかどうするか、最後に決めるのはキャプテンってな」 石崎の言葉は、少々乱暴ではあるが正しく理想のチーム像とも言える。 選手達の中から活発に意見が飛び、キャプテンと監督がそれをよく吟味した上で決定をする。 あくまでも最終的な決定権がキャプテンにあるというだけで、選手たちが口を噤んでしまうという事はありえないのだ。 板野「石崎もたまにはいい事言うね」 石崎「にゃにおう!?」 松山「ははは……うん、なんだか気持ちが楽になった気がする。 ……板野、これからもよろしくな!」 板野「うん、こちらこそ!」 先ほどに比べれば幾分かはマシになった顔つきをし、口を開く松山。 板野はそれに対して笑顔で返答し……こうして合宿、最後の夜は更けていくのだった。
[182]森末(仮):2014/03/24(月) 00:37:09 ID:??? そして、明くる朝。 板野は早めに起きだすと朝食が始まる前に鞄を持って外へと飛び出し、森末を呼びだす。 飢え死にでもしていないだろうかと不安がる板野であったが、森末はけろりとした顔で姿を現し、 小さく手を上げて呑気に挨拶をしながら板野の名を呼ぶのだった。 森末「おはよう、板野。 よく眠れたかい?」 板野「う、うん、おはよう森末。 合宿始まってから会えなくてごめんね、ご飯とかは大丈夫?」 森末「僕はご飯食べなくても大丈夫なの。 それに、謝る事じゃないさ。 僕はあくまでも管理者――合宿が始まって、色々やりたい事もあったろう。 会えなかった事は気にしなくていいよ。 でも、ありがとうね」 板野の謝罪に森末は軽く笑いつつも、感謝の言葉を吐く。 その後、板野は自分がキャプテンに就任をした事――合宿で起こったさまざまな事などを話しつつ、 これから起こるであろう世界の強豪たちとの闘いに目をキラキラと輝かせた。 板野「いよいよこれから、ヨーロッパ遠征だよ。 世界デビューだよ、世界デビュー!」 森末「テンション高いなぁ。 うん、でも、喜んでくれるのは僕も嬉しいよ。 でも気を付けてよ? 前にも言った通り、初戦の相手はハンブルグ――シュナイダー、カルツ、そして若林が相手のチームだ。 どう考えたって勝つのは難しいよ?」 板野「わかってる。 でも、俺は勝つよ。 絶対に!」 森末「うん……僕も隠れて試合は応援するつもりだよ。 だから頑張ってね」 板野「うん!」 こうして、久方ぶりの会話を交わした後、板野は森末を鞄に押し込むと(やはり森末は苦しがっていた)、 朝食の為に食堂へとそのまま向かった。 森末「(さぁ、第二章がいよいよ幕を開くぞ。 ここからが本当の君の戦いだ。 頑張ってね、板野……にしても、この状態で飛行機に乗るのか。 きついなぁ)」
[183]森末(仮):2014/03/24(月) 00:38:23 ID:??? その後、板野ら全日本Jrユース一同は一路西ドイツへと向かった。 初めての海外への長旅を経験する者も多く、中にははしゃぎだす者達もいたが、 見上の雷によってそれは収まり……一同は何事も無く、西ドイツへと到着をした。 〜 ハンブルグ市 ハンブルグJrユース練習場 〜 石崎「やってきました、西ドイツ!」 板野「ふぇ〜、疲れた〜……(何時間座りっぱなしだったんだろ……)」 反町「何もかも日本とは景色が違うなぁ」 中山「(ここがサッカーの本場、欧州の練習場か……なんとなく日本とは空気が違うように思えるのは気のせいだろうか)」 西ドイツ、ハンブルグへと到着をした一同は早速初戦の練習試合の相手であるハンブルグJrユースの施設を訪問。 日本とはまるで環境の違う練習設備に唖然とし、感嘆する。 松山「うへェ〜っ、これ全部サッカー場ですか?(雪かきする必要とかないんだろうなぁ……)」 見上「そうだ。 ラグビーやテニスコートもあるそうだが、サッカーコートだけでも15面あるそうだ」 板野「(15面もあってどうするんだろう……単純計算でも、1つのコート22人として330人分?)」 井沢「すげえな。 そうか、若林さんはこんな抜群の環境で3年も……」 内心これだけ広い必要はあるのかと思いながらも板野は口に出さず、 物珍しそうに周囲を見る一同から外れて不意に目線を自分たちが立つ正面へと向けた。 板野「(あ!)」 若林「その通りだ、皆」 その視線の先にいた帽子をかぶった男――若林源三は、板野が気づくと同時に声を張り注目を集め、 あからさまな笑顔を作りながら自分に向く視線を満足げに受け止めるのだった。
[184]森末(仮):2014/03/24(月) 00:39:38 ID:??? 井沢「わ、若林さん!」 滝「お久しぶりです、若林さん!」 来生「うわっ、本物だ! 帽子あるし本物の若林さんだ!」 高杉「若林さん!(やった、若林さんきた! これで勝つる!!)」 石崎「おう、若林!」 この若林の登場に、いち早く反応をしたのは井沢を筆頭とした南葛の面々であった。 普段はマイペースである来生ですら、どこか嬉しそうな表情を浮かべて若林に頭を下げ、 それにつられるようにして他の者達もしげしげと、不躾とも言える視線を若林へと向けてゆく。 全日本メンバー「(こいつが若林か)」「(ガタイはいいな、やっぱ海外育ちだからか?)」「(小学生時代の強さは残ってるんだろうか)」 立花兄弟や中西といった小学生時代からの彼を知る者達は成長した姿で登場した彼に少しばかりの警戒心を抱き、 そうでない者達はこれが合流をするという噂の西ドイツ育ちのGKかと納得をする。 若島津「…………」 若林「(ふ、若島津か。 おーおー、怖い怖い。 そんなに睨まれるとチビっちまいそうだぜ)」 そして、小学生時代からの因縁を持つとも言える若島津は明確な敵意を滲ませながら若林を睨みつけ、 若林はこれを平然と受けながら、修哲トリオらと談笑を続けていた。 板野「(若林……とうとう出てきたな、ダイス林め! といっても、その実力は間違いなく本物だし……。 実際立ち振る舞いからも余裕綽綽って感じがあっていまいちヘタレっぽさが無いなぁ。 そう見えるだけだろうか? それはともかく、俺も何か言っておこうかな?)」
[185]森末(仮):2014/03/24(月) 00:40:47 ID:??? A.「君が若林くんだね? 俺は板野、よろしく!」 無難に挨拶しておく B.「全日本Jrユースキャプテンの板野だよ、よろしくね」 キャプテンである事をアピールしておく C.「ねぇ、なんで井沢達は『さん』づけで呼んでるの? 同級生だよね?」 井沢達の呼び方を指摘する D.「えっと……誰?」 誰だろう?と疑問を浮かべておく E.「なんだこの明らかに格下相手でも5失点しそうなキーパーは!」 とりあえず侮辱しておく F.その他 板野くんに言わせたい事があれば書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[186]森崎名無しさん:2014/03/24(月) 00:41:30 ID:Fr90D2sk A
[187]森崎名無しさん:2014/03/24(月) 00:43:52 ID:C/IDXY0w A
[188]森末(仮):2014/03/24(月) 00:46:00 ID:??? 本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
[189]森崎名無しさん:2014/03/24(月) 00:50:56 ID:/FpcxscQ E
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24