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【高みを目指して】鈴仙奮闘記16【どこまでも】
[798]森崎名無しさん:2014/04/29(火) 16:05:16 ID:??? Gみんなでハイハイトレインして行きましょう、ゴールのない暗闇の中を
[799]森崎名無しさん:2014/04/29(火) 16:40:35 ID:??? 「いい?私たちは闇の世界の住人よ。・・・光を求めないで」
[800]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:02:24 ID:??? C:「お師匠様の弟子として恥ずかしくないよう、しっかりチームを引っ張って行くから宜しくね!」元気に話す。 鈴仙「正直な話、不安もあるけど……。 それでも、今まで半年間一緒やって来たこのメンバーなら、 きっと私も頑張れる! お師匠様の弟子として恥ずかしくないよう、しっかりチームを引っ張って行くから宜しくね!」 鈴仙は、先程の永琳からの賛辞を受けて、精一杯の元気を籠め、手短に挨拶をした。 パスカル「やれやれ、そこまで言えるんだったら安心だな」 てゐ「がんばれ〜せん」 鈴仙「そのフレーズは若干トラウマだからやめてぇ!」 その挨拶に、先程の鈴仙のテンパり具合に若干の心配を覚えていたパスカルやてゐもほっと胸を撫で下ろす。 悪く言えば紋切型の挨拶ではあったが、紋切型とは得てして優秀であるために使い古されるもの。 この挨拶に反感を持つ者もおらず、永琳から鈴仙への簡易的な引き継ぎは大過なく行われるのだった。
[801]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:03:41 ID:??? 〜回想シーン終了〜 鈴仙「(――でも、入場となるとやっぱり緊張してきたぁ……! ああ、せめて試合が次の日になりますように……)」 ――そして、時は開会式へと戻る。 出立時には意気込んでいた鈴仙だったが、今こうして入場を終えたチーム。 そしてこれから入場していくチームの姿を眺めていると、やはりどうしても緊張は隠せなくなる。 霊夢「(開会式ってなんの為にあるのかしら……)」 森崎「(大会はいつも楽しみだ。 この俺の名を轟かす為のビッグチャンスとなるからな!)」 アリス「(大会で活躍したら、友達百人できるかな……)」 鈴仙「(あれは霊夢と……中山さんが言ってた、森崎って外来人ね。 後ろにもアリスとか魔理沙とかいつかの天人とかが並んでいるし、本当に豪華な面子よね……)」 妖夢「(鈴仙、どこかなぁ……)」チラチラ 幽々子「はいはい、しっかり前を見る〜」 妖夢「すすす、すみませんっ!?」 鈴仙「(あそこで大袈裟に頭を下げてるのは……妖夢ね! 手でも振ってあげたいけど、今は入場行進中だしなぁ)」 レミリア「――フフ。 八雲の大妖も、良い舞台を作り上げたものね」 パチュリー「(天気は曇天。 サッカーをするには丁度良いのだけれど……明日には降りそうかしら?)」 鈴仙「(レミリアさんとパチュリーさんね。 スカーレットムーンズ……! 次も負けないようにしなくちゃ)」 リグル「わーい! 凄い人間と妖怪だよレティ!」
[802]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:04:48 ID:??? レティ「はしゃぎすぎよリグル。 もっとシャンと歩きなさいな。 ……あと、ルーミアは手広げちゃ駄目よ、横の人の邪魔になるから」 ルーミア「そうなのかー」 鈴仙「(あそこに居るのは……噂の雑魚妖怪チームね。 幽香さんも後ろでステキな笑顔だし、このチームとは当たりたくないなぁ…)」 白蓮「あらあら………凄い人だかりですねぇ」 一輪「それだけ皆が、私達に注目してくれてるって事ですよ、聖様!」 星「………(ききき、緊張して足がつりました! 痛くて声も出せませんッ!?)」 ナズーリン「(こうした場だと、真っ先に盛り上がりそうなのがご主人だと思ったが、今日はヤケに静かだな。 漸く、毘沙門天代理としての威厳に目覚めてくれたか)」(※違います) 鈴仙「(あれは命蓮寺ロータスの皆ね! あのチームとはもう一度当たりたいなぁ…!)」 さとり「これほど多くの人妖が居る場所は……疲れますね」 勇儀「なーに言ってんだい、古明地の令穣よ! だからこそ勝った時の酒が美味いんじゃないか!」 こいし「もっとまともに返せよのーきん……(ウフフ……そうですわね勇儀さん)」 お燐「こいし様。 その本音と建前を逆にするネタ、そろそろ飽きられているかと思いますよ〜」 鈴仙「(なんかテンションの落差が激しいのが、地底のサッカーチームよね。 やっぱり暗い場所に住んでいると、情緒も不安定になるのかしら?)」
[803]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:05:56 ID:??? 早苗「みなさ〜〜〜ん! この大会で守矢みらくるずが勝利した日は、各種お守りが全品500円引きになります! 応援の際は守矢みらくるずにおねが……むぐっ」 諏訪子「営業トークは大事だけど、TPOを考えようか早苗……」 ピエール「(流石に元の人口が少ない分、観客数はこの程度か。 それでも、中々に立派な数だが)」 若島津「…………」 鈴仙「(守矢みらくるずのメンバーね。 後ろにはピエール君と――何か浮浪者みたいな男がついているけど。 きっと知らない人よね……うんうん)」 来生「ハッハァー! ハッハァー!」 チルノ「さいきょう! さいきょう!」 サニー「私がキャプテン! 私がキャプテン!」 鈴仙「(う、うるさっ! 妖精大連合の連中は何を考えてるのよ……! 後ろの大妖精ちゃん、すっごい恥ずかしそうだし)」 反町「(――久しぶりの大会、だな。 やっぱり大会は気が引き締まる)」 椛「ストリングプレイ・アトミックファイヤー!!」 鈴仙「(妖怪の山FCは……相変わらずって感じねぇ。 良い意味でも、悪い意味でも)」 神子「(ここが我々の計画の第一歩。 勝てなくても良いから……負けないようにしないとね)」 鈴仙「(あの女性、見かけない顔だけど。 聖徳ホウリューズのキャプテンっていう聖人さんかしら? ――それにしても気持ち悪いわね。 あの人以外は皆フードを被って顔を隠しているし……)」
[804]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:07:22 ID:??? ……と、鈴仙が主だったチームの様子を眺めている内にも。 名無し妖怪によるチームも入場を終え、全てのチームがスタジアムの広大なピッチに整列する事となる。 やがて、特別に作られた大きな演台の上に、てゐよりは少し年上程度に見える外見の愛らしい少女が現れる。 彼女こそが――本大会の実行委員長である、九代目稗田家当主・稗田阿求だった。 実況「さあ! それでは全チームの入場を終えたところで、本大会の実行委員長を務めます 稗田阿求様より、開会宣言及び激励の言葉を頂きたいと思います!」 阿求は実況の言葉を受けてぺこりと頭を下げ――そして、その外見年齢とは想像もつかない程に 鋭く凛とした表情で、澱み無く原稿を読み上げていく。 阿求「――人間も、妖怪も、妖精も、亡霊も。 遍く全ての者がこのスタジアムに集いました。 全ては、これまでに自らが身に付けたサッカーの実力を発揮するためです。 しかし、人間にしても、妖怪にしても……サッカーの45分という時間は非常に短い。 そうした刹那の瞬間を輝かせる為に、長い長い時間を練習に費やす。 これは、本当に尊い事に思えます。 ここに集いし16のチームの内、どこが優勝しようともおかしくはありません。 しかし、勝負という物は勝者の為だけでなく、敗者の為にも存在します。 勝者の栄光を、敗者の健闘を称え。 これからの幻想郷をより良き物とするための「希望」を、 ここに居る全ての方々が受け取って頂ければ幸甚です。 最後に――皆さん、頑張ってくださいね!」ニコッ ワアアアアアアアアアッ!!!! 鈴仙「(良い事言ってるけど、辺り障りの無い感じねぇ……。 ――やっぱり、政治色的な問題でもあるのかなぁ)」 森崎「(勝負は敗者の為には存在しねぇよ。 勝負は勝者と、未来の勝者の為にあるモンだ)」
[805]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:09:14 ID:??? お役所的な訓示を述べた最後に、取ってつけたように年相応の笑顔を見せ、阿求は颯爽と演台を降りて行く。 今大会に向けて多額の資金を負担している旧家の令穣も、決して気楽でないようだった。 しかし、選手達の開会式における目的は、阿求のありがたい話を聴く事では決してない。 実況「――さあ! それでは次に、誰もが気になる……予選リーグの抽選会を始めて行きたいと思います!!」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 大会前半に行われる、予選リーグの抽選会。これこそが本開会式における最大の感心事であり、 特に決勝進出の境界線上に居るチームにとっては、まさに生と死とを分けると形容しても過言ではない。 実況「抽選につきましては機械式のくじ引きで行われます! 各チームのキャプテンは、演台へと出てお好きなスイッチを押してください!」 輝夜「おっしゃ! 良いくじ引いてくるわね!」 鈴仙「よろしくお願いします、姫様!」 永遠亭ルナティックスの正キャプテンはあくまで輝夜。 単に司令塔を任された鈴仙がしゃしゃり出るのもおかしいと考えて、 ごく当然な風に輝夜が先程阿求が演説をしていた演台の方へと進む。 狭い演台には、計16名のキャプテンがひしめき合いながらも、 順番にくじ代わりのスイッチを押して行き、厳正なる抽選結果に思いと計略を乗せていた。 実況「さて、どうやら全チームが引き終わったようですね。 それでは――抽選結果に移ります! まずはAグループから発表をしていきます! Aグループは……1番、羽目玉チーム! 2番、紅魔スカーレットムーンズ! 3番、バケバケ同盟! 4番、聖徳ホウリューズ!」 レミリア「(ふーん……。 新参勢がここで来るとはね)」 神子「(2位突破させる事で、我々の神秘性や威厳を落とす魂胆か? ――だが、そうなら却って好都合だな。 我々の発信すべきメッセージを考えると、紅魔スカーレットムーンズとの対戦は丁度良い)」
[806]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:10:18 ID:??? Aグループに当たったレミリアと神子は、互いに不敵な笑みを浮かべながらも、 早速と言わんばかりに互いの腹の内を探っていた。 幻想郷へと進出してきた勢力の中では比較的古参のレミリアと、ほぼ新参と言っても良い神子。 この対立は、サッカーを超えた互いの勢力のプライドを賭けた争いを齎す予感を示していた。 射命丸「(――ま、抽選なんてのはパフォーマンス。大方の組み合わせは、 上の方が商業的に決めて下さってるんですけど)」 ――また、一部の者は知っていた。 「厳選なる抽選」とは名ばかりであり、一部のチームについては政治的かつ商業的な理由で、 組み合わせが調整されているという黒い現実を。 実況「Bグループは……1番、人里FC! 2番、スカーレットムーンズ二軍! 3番、妖精大連合! 4番、妖怪の山FC!」 射命丸「(よしよし、これなら我々の決勝トーナメント進出は堅いですね。 感謝しますよ。 大天狗様、天魔様)」 チルノ「(ムッキー! 天狗のヤツったらもう勝った気になっちゃって! 今に見てなさいよ!!)」 射命丸は当然のようにこの抽選結果を受け止めていた。 今大会で最低限の結果を――即ち、決勝トーナメント進出を――残せないようでは、 今後幻想郷に現れるであろう、新勢力に対する発言力に悪影響が及ぶのではないか。 天狗社会の上層部がそう憂慮している事を知っていたからだ。 妖怪の山に神社を開くだけならばともかくも、温泉旅館の建設にロープウェー開設の強行。 天狗達は、かつての新勢力であった守矢の神々に幾度も出しぬかれたという事実を、快く思っていなかった。
[807]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/04/29(火) 17:11:38 ID:??? 実況「Cグループの発表に移ります。 1番、永遠亭ルナティックス!」 鈴仙「(よ、よばれたっ!!)」 実況「2番、雑魚妖怪チーム! 3番、地霊殿サブタレイニアンローゼス! 4番、西行寺亡霊連合!!」 ――そして、鈴仙が(一時的に)率いる永遠亭ルナティックスの、予選での組み合わせが発表された。 1番、2番…という番号は、そのままリーグ戦での対戦順に関わって来るため、 永遠亭ルナティックスの1戦目は、風見幽香率いる雑魚妖怪チーム。 2戦目は、古明地さとりと星熊勇儀が中心となる地霊殿サブタレイニアンローゼス。 3戦目は、西行寺幽々子が率い、その中には鈴仙の友人・魂魄妖夢も所属している西行寺亡霊連合。 以上の3チームが、予選で鈴仙が対戦する事となると判明する。 鈴仙「(――いやいや。 どこも結構強敵な気がするんですけど、師匠――!?)」
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0ch BBS 2007-01-24