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【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
[613]森末(仮):2015/01/17(土) 23:02:36 ID:??? A.「皆、落ち込むな! 確かに世界の壁はあまりに厚いけど、まだ大会まで時間はあるだろう!」 情けない一同を叱責する B.「まずは自分たちの実力が確認出来た……今日の試合、その収穫があっただけでも十分だ」 冷静な一面を見せてみる C.「どうせこれじゃ大会に出ても勝てないよ……記念に参加するくらいの気持ちで行こう」 自暴自棄になってみる D.「色々あって皆疲れてるんだよ。 みんな、今日は一旦休もう。 心も体も休息が必要だ」 まずはゆっくり休もう E.「…………」 黙ってボールを持ち、練習に行く 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[614]森崎名無しさん:2015/01/17(土) 23:03:06 ID:yZMJ0Dso E
[615]森崎名無しさん:2015/01/17(土) 23:03:46 ID:r/Aeispw E
[616]森崎名無しさん:2015/01/17(土) 23:09:28 ID:??? 三杉が使えない、もうだめだ…おしまいだぁ…
[617]森崎名無しさん:2015/01/17(土) 23:39:50 ID:??? 中盤で守備ができる井沢が使えないのも辛い、松山をボランチにすることも考えないといかんな
[618]森崎名無しさん:2015/01/17(土) 23:40:34 ID:??? ブレーメン戦は中山をボランチにして代わりのセンターバックに石崎とかを使っては?
[619]森末(仮):2015/01/18(日) 01:11:43 ID:??? >E.「…………」 黙ってボールを持ち、練習に行く ======================================================================== 板野「(……こういう時、やる事。 それは決まってる。 才能が無い――実力が足りない時。 そんな時に出来る事は……)」 自分が今、何をするべきなのか……その答えはすぐに出た。 そしてそれを即座に行動に移そうとした瞬間――。 松山「!」 板野「ま、松山……」 先ほどまで板野同様、落ち込んだ顔でソファーに腰掛けていた松山が立ち上がった。 これもまた板野同様、近くに置いていたボールを持って。 突如対面に座っていた相手同士が、自身と全く同じ行動をした事で呆気にとられてしまう板野と松山だったが……。 すぐにその意図に気づくと、互いに真剣な表情で頷き合いながら、外へと駆け出して行った。 才能が無い者は、努力するしかない。 ふらの中学で共に過ごしてきた2人は、こういう時に自分たちが取れる行動について、ただそれしか知らなかった。 中山「……俺も行ってくる(そうだ、いつまでも落ち込んでいる場合じゃない……! 世界の広さと自分の矮小さを知ったなら、その差を少しでも埋めようと……。 いや違う、その世界すらも超えてみせるくらいの気持ちにならないと!)」 新田「あ、ま、待って下さい中山さん! 俺も行きます!」 石崎「ちょ、ちょっと待ってくれ! 俺もつれてってくれ!」 三杉「(やれやれ。 試合で疲れている筈なのに……まあ、オーバーワークにならない程度にするよう、後で様子を見に行くとするか)」 反町「……? 若島津、お前は行かないのか?」 若島津「ああ(我武者羅に練習するだけでは……今の俺では駄目だ。 浴びせ蹴りはシュナイダーにも通用したが、セービングの質が足りん。 根本から考え直すしかあるまい……セービングの精度を上げる方法。 何か、きっと何かある筈だ)」 その後、触発されたように中山が続き新田と石崎もそれに同行する。 こうして練習に向かう者達がいる一方で、全日本内でも相当の実力者とされる若島津は1人仏頂面で何やら考え事をしているのだった。
[620]森末(仮):2015/01/18(日) 01:12:54 ID:??? 〜 松山 〜 松山「(甘えていたつもりはない……ふらの中学で過ごした3年間。 そして、大会が終わってからの数日。 俺は毎日、このボールを蹴り込んでいた! だがそれでも大会では優勝出来なかったし、今日の試合でも何も出来なかった!)」 外に出て板野とは別に練習する事にした松山は、1人公園の影でボールを蹴り込んでいた。 今日の試合、誰よりも悔しい思いをしたのは、この松山だったかもしれない。 日本ではNo.1フィールドプレイヤーと言われ、その実力の高さは国内のサッカー少年ならば知らぬ者はいないとまでされていた。 OMFでありながら守備力も高く、特に粘りのキープと北国で培われた強靭な足腰から放たれるシュート。 そして鋭いタックルは、全国大会でも大いに対戦チームを苦しめてきた。 だが、その松山の自慢の攻撃力も守備力も、世界では通用をしなかった。 全国大会終了後に開発をした雪だるまキープは上手く繰り出すタイミングが無く、ボールを奪われ。 シュナイダー達に何度も抜かされる局面も目立った。 極め付けは北国シュートである。GKに防がれるどころか、DFにブロックされたとあっては、松山としてもぐうの音も出ない。 常人ならば心が折れてもおかしくない状況であったが……それでも松山は諦めなかった。 松山「(俺に才能が無いのはわかっているんだ! だが……それでも俺はサッカーが好きなんだ! 勝ちたいんだ!! その為にやれる事は全てやる! 才能が無い分は、努力で埋めるしかない! これまでも何度も負けて、叩きのめされて……でも、あきらめたくないんだ! このまま終わってたまるか!)」 小学生時代、中学生時代と、世代で有数のプレイヤーとして知られながら、松山には優勝経験がない。 そのたびに松山は心で涙を流しながら、努力をし続けてきた。 努力は必ず報われると信じて……雪国にもいつか、春は訪れると信じて。 やがて彼は地道にシュートの威力を上げ、パスの精度も上げる事に成功する。 それらは全て、かつて中学生大会での試合中に感じた"覚醒の兆し"がようやく開花したもの。 しかし、それでもまだ彼は納得しない。
[621]森末(仮):2015/01/18(日) 01:13:56 ID:??? 松山「(地道に基礎能力を高める事は重要だ。 だが、ことシュートに関しては……今のままじゃ通用しないかもしれない)」 基礎的な能力が上昇しただけで満足しなかった彼は、さらなる進化を求めて思案に明け暮れた。 "本来"の松山光ならば、基礎的な能力の向上を重視して、この時点で満足していたかもしれない。 その先を目指す事を、「自分には才能が無いから」と言って。 だが、彼は大きく変わっていた。 信頼が出来、尊敬が出来――そして誰よりも頼りとなる仲間がいたから。 その仲間もまた最初は自分よりも実力が低い――。 否、今でも総合的な能力では劣っているにも関わらず……しかし、自分と一緒に努力に努力を重ね、 時には笑いあい、時には励まし合い、時には慰め合って高みを目指してきたから。 そしてその仲間の力――シュートを目にして、今の自分では到底その仲間に及ばないと感じていたからである。 松山「(アイツには確かに才能がある……あれだけ小柄なのに、パワーだけは人一倍強い。 だけどそれ以外に関しては入部してきた当時は殆どからっきしだったんだ。 それなのに、ドリブルも上手くなった……パスだって俺とコンビを組める程に……。 才能が無いのを、言い訳にしちゃ駄目だ。 俺も……俺だって……更に上を目指せる筈だ!!)」 本編で仲間に恵まれず不遇の一途を辿った荒鷲は、たった1人の男の存在により、 高く世界という名の大空に羽ばたこうとしていた。 ※松山がパス・シュートフラグを回収しスキル・パス+1、スキル・シュート+1を習得しました。 更に……?
[622]森末(仮):2015/01/18(日) 01:15:08 ID:??? 〜 中山 〜 松山達とはまた違う公園――手広く、大きく使う事の出来るフィールドにいたのは、中山と新田、石崎であった。 中山「石崎、新田、本当に俺の練習に付き合ってくれていいのか?」 新田「はい!(板野さんと練習するのも考えたけど……。 技術とかを教えてもらうならともかく、FWの俺が板野さんの練習相手に務まるとは思えないしなぁ)」 石崎「中山と一緒に練習できりゃ、それだけでレベルアップになりそうだしな!」 この公園までの道すがら、中山達は練習内容について話し合った結果、 中山がしたい練習に石崎達が協力をするという形になった。 勢いだけで出てきた石崎には具体的にどのような練習をしようかという青写真がなく、新田にしてもそれは同様。 ならば中山の練習に付き合うだけでも、自分たちにとって有益になるだろうと考えたのである。 石崎「それでどうすんだ? タックルの練習か?」 新田「それなら俺が相手しますけど……でも中山さん、下手なMFよりも攻撃力高いですよね。 もしかしてそっちを鍛えたいとかだったりします?」 中山「そうだな……まずはドリブルを鍛えたいから、2人でかかってきてくれるか?」 石崎「ドリブルかー、よっしゃ! ……ん? まず?」 中山「ああ、まずだ」 そして早速何を練習するのかと問いかけられた中山が返答すると、 石崎達は守備ではなく攻撃面での強化を申し出た中山に意外な顔をするのだが……。 不意に中山が呟いた、「まず」という言葉に反応をする。 すると中山は事もなげに、至って涼しい顔で更に言葉を続けた。 中山「ドリブル、パス、タックル、パスカット、ブロック……それにクリアー。 シュートに関してはアイデアが無いから今回は無しだが、これだけの練習をしたい」 石崎「なっ!? ん、んな無茶な! ほんのちょっとの短い時間でそんだけの事をやって成果が出るなんて……」 中山「頼む、やらせてくれ。 試したい事が沢山あるんだ」 新田「お、おれは構いませんけど……(幾ら中山さんでもシュート以外の全ての項目で結果を出すなんて出来るのか?)」
[623]森末(仮):2015/01/18(日) 01:17:53 ID:??? 今、練習を開始しようとしている時間から定められている就寝の時間までは、決して長くはない。 その練習の中で、1つのプレイを集中し繰り返して練習して何か得られるものがあれば、それだけで上出来だと石崎達は思っていた。 だが、中山はその短い時間の中でシュート以外、すべてのプレイの質を向上させようとしていたのだ。 それははっきり言って無謀な考えにしか外野からは思えなかったが、 何故かこの時、中山にはしっかりとモノに出来るという確信に近いものがあった。 中山「(技のアイデア……原理や動き方がさっきから思いついて頭から離れない。 後はそれを実際に動いて体になじませるだけ……! 上手く行くといいんだが……)」 不思議な事に、中山の頭には湯水の如く技の構想が溢れて止まらなかった。 "本来"ならば――それは決してこの段階では中山が考えつかなかったもの。 遠い未来……3年後。 絶望と大きな挫折、そして親友との衝突などを経て、それでもそれを乗り越えて強靭な精神を手に入れ、 更には高いレベルの実力者たちと長い時間をかけて完成させた筈のものである。 中山「(しかしどうしてこんな事が……? それに、さっきから思い浮かぶこの光景はなんだ……? どうして俺が車いすに……それにこれは……これは、合宿初日の朝に会った男……?)」 それらの技の構想に混じり、中山の脳裏には車いすに乗り悔しい思いをする自分、今の自分より成長をし大人びた自分。 そして、いつか出会った謎の男とわさビーフを頬張っている自分の姿が浮かぶ。 一体自分の身に……否、"魂"に何が起こっているのかと恐怖にも似た感情を覚えながら……。 それでも今は練習に集中を、と気を引き締め直し、石崎達に向かって行った。
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0ch BBS 2007-01-24