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【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
[655]森末(仮):2015/01/19(月) 01:08:43 ID:??? >★森末の贈り物→ ハート8 =ボロボロになった野球のボールだった★ =============================================================================== 板野「え、何これは」 思わず困惑しながら、森末が取り出したものを手に取り見つめる板野。 それはボロボロになった、何の変哲もない野球のボールであり――。 当然ながら、こんなものを渡されて森末が一体何をしたいのか板野としては理解が出来ない。 板野が困惑しているのがわかったのか、森末は少し説明不足だったと謝罪しながら、改めて解説をする。 森末「実はこのボールは、君の友人の多田野くんから送られたものなんだ」 板野「えっ、多田野くんが!?」 森末曰く、この野球のボールは多田野のものであるらしい。 子供の頃から野球少年だった多田野は、各地を転々としながらその土地でチームの所属してきた。 しかし、転校も多く、何故か周囲に弄られてしまう事もある彼には中々友達というのが出来なかったのだが、 ふらのに落ち着いた後もすぐに上級生らに目をつけられ財布を取り上げられそうになってしまった。 そこで板野に助けられた多田野は、これで上級生らからちょっかいをかけられる事もないかとホッと安堵。 所属する野球部に力を注ぐ事が出来、この夏、全国大会へと出場する事が出来た。 その切欠となり、また貴重な友人ともなってくれた板野に多田野は感謝をしており、 今日のハンブルグとの試合の中継も大事な友人の晴れ舞台を見ようとTVの前でかぶりつくようにしていたという。 ところが試合の結果は3−3の引き分け、板野は1得点を上げられるという相応の活躍を見せたというのにもかかわらず、 TVに映る板野の顔は晴れやかではない。 板野がこの程度では満足をしていない――。 更に上をめざし、勝利を貪欲に求めているのだと知った多田野はいても立ってもいられず、 板野の力になれればとこの野球のボールと一通の手紙を全日本Jrユースの滞在するホテル宛てに送ったのだという。 板野「……って、ちょっと待って! 届くの早すぎない!?」 森末「早く届けてあげようと思って、僕が持ってきた」
[656]森末(仮):2015/01/19(月) 01:10:24 ID:??? 思わず届く速さにツッコミを入れる板野であったが、そこは無駄にワープなどが出来る森末。 なんと送られてくるものを見つけて実際に手に持って直接板野に届けたのだという。 郵送をしている人たちが商品紛失して大変な事になっているのでは、と思う板野だったが、 とりあえず早くに届けてくれた事に感謝をしつつ、まずは多田野からの手紙を読む事にする。 手紙の冒頭は、板野の試合での活躍を称える言葉とヨーロッパ遠征を激励する言葉。 これを読んで板野は多田野の心遣いに感動しながら、更に読み進めていく。 多田野の手紙『ところで今日の試合を見ていましたが、板野くんはまだまだマグナムシュートだけでは満足していないように思いました。 僕に出来る事があれば、なんでも手助けしたかったのですが……。 僕はサッカーをやった事がなく、生まれてこの方野球にしか興味がありませんでした。 ただ、野球もサッカーも同じ球技。 それにシュートを打つのもボールを投げるのも、 対戦相手に触れさせない、空振りさせるという意味ではよく似たスポーツだと思います。 幸い、僕はピッチャーで板野くんはシュートを打つのが仕事のFWです。 僕のこれまで培ったピッチャーとしての知識が新しいシュートの開発になればいいなと思い、 ここに僕の投球術を簡潔ですが書いておきます。 ヨーロッパ遠征、そして国際大会。 どうかこのボールを、僕だと思ってお守りにして、頑張ってください!』 板野「多田野くん……」 同じ競技をしている訳ではないが、それでも2人はスポーツマンである。 苦悩する板野をなんとか助けようと思った多田野に唯一出来た事は、 その自分が持っている「野球に関する知識」を板野に伝授するというものであった。 更に手紙の2枚目を見れば、そこにはギッシリと書き込まれた多田野の文字。 速球の投げ方や握りを変えての変化球の投げ方などがわかりやすく丁寧に書かれており、 これだけのものを自分の為に送ってくれたのか……と板野は改めて多田野に感謝をする。
[657]森末(仮):2015/01/19(月) 01:11:29 ID:??? そしてそれからしばらく……公園のベンチに座り込み、街灯を頼りに手紙を読んでいた板野だったが……。 森末「どうだい、板野? 役に立ちそうかい?」 板野「……うーん。 変化球の原理なんかについては、サッカーに応用できるかもしれない。 ただ、今のマグナムシュート以上のシュートが開発出来るかっていうと……」 まず板野が注目をしたのは多田野の書き記していた変化球の数々をサッカーに転じる事が出来ないかというもの。 早田のカミソリシュートを初めとして、回転をかけたシュートはこの世界にも多数存在する。 多田野が得意球としている鬼スライダーの投げ方を読み、板野はこれを開発しようかと思うのだが……。 どうしてもその場合、球威や球速は落ちてしまい、板野の持ち味であるパワーが発揮出来そうにない。 折角多田野が送ってくれたこの手紙……そして多田野が昔から使っていたという野球のボールも、 彼の思いはありがたいが力にはなってくれないのだろうかと思い始める。 しかし、その時……不意にある一文が板野の目に留まった。 板野「……ん? マグヌス効果?」 その文字を見ただけでは、板野としてはサッパリ意味がわからなかったが、そこは多田野である。 板野にもわかるよう丁寧な解説をしてその現象の説明をしており……。 板野はそれを読みながら、ふむふむと頷きつつ、野球のボールをにぎにぎしながら頭の中でシミュレーションをする。 板野「言葉の意味はわからないし、実際にこんな事が起こりうるのか半信半疑だけど……」 森末「大丈夫だ! この世界はキャプテン森崎を元にした世界! 物理法則とかあんまり関係ない!」 板野「スカイラブハリケーンとかもあるしね」 板野の読んだ文に書かれていたのは、つまりはこうである。 スピードガンなどで球速を計る事が今の時代は出来るが、球速と言っても2種類が存在する。 打者の手元に来てからようやくスピードガンの数値に達するものと、初速から終速まで常にMAXスピードが出るもの。 当然ながら後者の方が打者の体感速度は速く、これが所謂『ノビのあるストレート』というものなのだと書かれてある。
[658]森末(仮):2015/01/19(月) 01:12:37 ID:??? 更に回転数を上げる事などでボールをHOP−UPさせる事も可能であり、 これらを組み合わせる事によって通常のシュート以上に速く、ノビがあり、更に浮き上がるシュートを生み出せるかもしれないのである。 実際にはシュートを打ってボールが加速をするとは、空気抵抗などを考えれば不可能とも思えるのだが、そこはそれ。 ボールが燃えたり分裂したりコンクリートにめり込む事を考えれば、至って現実的。 何よりも多田野が書いてくれたものに嘘偽りが書いてるとも思えない。 板野「これなら、今のマグナムシュートを更に改良して出来るかもしれない。 確かに思ってたんだ……俺のマグナムシュートよりも、新田の隼シュートの方がノビがあるって。 威力は俺の方が上だけど、あのノビも一緒に出せるようになれば……」 森末「新田の隼シュートはHOP−UPしてる……?」 その後、板野は多田野の書いてある球速以上に「ノビのあるストレート」の投げ方をサッカー流にする為の試行錯誤を繰り返し、 ボールの回転数を上げ、更にHOP−UPさせる為の練習に着手した。 元々は野球でのストレートの投げ方を応用しようという為か、中々上手くいかないが……。 それでも我武者羅に何の目的も無く練習をするよりは数段マシである。 板野「(多田野くん、ありがとう。 必ずこのシュート……完成させてみせる! そしてこのシュートで、世界中のキーパーからゴールを奪ってみせる!)」 大切な友人の暖かな友情に感謝をしながら、その日、板野は就寝時間ギリギリまでボールを蹴りぬいた。 これから世界で戦おうという小さな板野。 そんな彼を助けてくれたのは、やがて遠い未来、世界で――遥か遠いメジャーで活躍をするかもしれない、 世代でも有数の1人のピッチャーだった。 ※板野が新必殺シュートの開発に着手しました。 大会開始前に自動的に習得をします。
[659]森末(仮):2015/01/19(月) 01:13:38 ID:??? そして日が開け、遠征3日目の早朝。 全日本Jrユースメンバーはバスの中にいながら、改めてこれから合流をする若林の紹介を受けていた。 見上「昨日対戦したハンブルグのGK、若林源三が予定通り今日から全日本Jrユースと合流する」 若林「……皆、よろしく頼む」 全日本メンバー「おう」「よろしくな!」「(元気ねぇな)」「(大口叩いておきながら3失点したからだろ)」 若林には覇気が無く、1日目に大口を叩いていた姿は見る影もない。 あれだけ盛大に自分と全日本メンバーのレベル差を言っておきながら成果を上げる事が出来なかったのだから、 ある意味ではこれも自業自得という事もあり、大多数の者達は同情する事もなかったのだが……。 悲しむ者や頭も抱える者も若干名存在する。 井沢「(若林さん……どうしちゃったんだ)」 滝「(小学生時代はあんなにデカく見えたってのに……)」 高杉「(なんて顔してんですか! 若島津との圧倒的な格の違い見せるんじゃなかったんですか!?)」 だが、この若林の紹介もすぐに流される事となった。 その後にすぐさま見上が重大な発表をしたからである。 見上「それと、今日の練習試合についてだが……」 三杉「ブレーメンJrユースとイタリアJrユースとの2連戦ですよね?」 見上「その予定だった。 が……向こうから突然昨日の夜にキャンセルがあった。 2戦とも……な」 全日本メンバー「「「ええええええええええええええっ!?」」」 板野「(うげっ!? こ、この世界でも練習試合中止になっちゃうの!?)」
[660]森末(仮):2015/01/19(月) 01:14:55 ID:??? 板野だけはある程度予期出来ていた為か然程驚く事はなかったものの、他の者達からは驚愕の声が上がる。 昨日の引き分けから一夜明け、今日の試合こそはと意気込んでいた所に突然の中止。 血気に逸る者は苛立ち、逆に気弱な者はホッと胸をなでおろす中で……。 やがてざわついていた一同がある程度静かになった所で、見上は更に続ける。 見上「更にその後予定していたバイエルンJrやオランダのアムステルダム……。 ベルギーJrもキャンセルの連絡を入れている。 今、日本のサッカー協会が対応をしているらしいが……恐らくは中止になるだろう」 中山「……そうすると、もしかして大会まで練習試合が組めないっていう事ですか?」 見上「今から新たに相手を探すというのが難しい以上、そうなる可能性は高い」 松山「一体どうしてそんな……横暴すぎますよ!」 見上「理由については……色々と言ってきてはいるようだが、ハッキリとした事はわかっておらん」 板野「(う、うーん……イタリアと早く会わなくて済んでよかったと捉えるべきなのか。 それとも大会まで練習試合が組めなくて実戦経験から遠ざかりそうなのを危惧すべきなのか……わかんないな。 それはともかく、ここは何か言っておこうか?)」 A.「でもこのバスは試合会場に向かってるんですよね? なんでですか?」 無難に質問をする B.「もしかして昨日の試合のせいですか?」 言葉を濁す見上に深く突っ込む C.「大会までに練習試合が無いなんて……どうにかならないんですか!」 練習試合をねじ込めないか直訴する D.「俺達の実力じゃ相手にならないって思われたって事ですか……」 落ち込んで見せる E.大人の話に子供が口を挟むべきじゃない。お口チャックだ 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 >>652 >>654 野球が好きなので、モブの人も野球関連の人になってしまいますね。元々舞台が北海道だったというのもありますが。
[661]森崎名無しさん:2015/01/19(月) 01:15:38 ID:qM7d1U9A B
[662]森崎名無しさん:2015/01/19(月) 01:15:47 ID:30xUi+rU B
[663]森末(仮):2015/01/19(月) 01:46:50 ID:??? >B.「もしかして昨日の試合のせいですか?」 言葉を濁す見上に深く突っ込む =========================================================================== どこか歯切れの悪い見上の言葉に気づいた板野は、原因を察し素早く突っ込みを入れた。 これには見上もため息を吐きながら、誤魔化しきれないと観念したように説明を始めた。 見上「……恐らくはそうだろう、と私も判断する。 昨日の試合は現地でも注目を受けており、 地元紙やTVでも特集をされていた。 欧州No.1のJrユースチームが、島国のサッカー後進国と引き分け、とな。 シュナイダーのファイヤーショットが止められた事、試合展開もほぼ拮抗していた事が話題になっている」 若林「(若島津がファイヤーショットを止めた事を何度も言わないで下さいよ見上さん……)」 見上「つまり、奴らは警戒をしてきた……という事だ。 未確認情報だが西ドイツを初めとして、予定を前倒しにして合宿を行っていると聞いている。 我々を本気で倒すつもりになった……という事だぞ。 良い気にならず、気を引き締めろ」 全日本メンバー「「「は、はいっ!」」」 昨日の引き分け、そして世界の壁の高さに落ち込んでいた一同だったが、 周囲が警戒をしているという事を聞き決して自分たちの実力が認められていない訳ではないのだと感じ気を持ちなおす。 それでもそこで褒めないというのが、見上のやり方でもあった。 改めてあくまでも引き分けに終わってしまったのだという事実と、これからの相手は決して油断してはこないと戒めると、 一同も顔を引き締め……丁度話が終わったタイミングで、バスは目的地へと到着をした。 見上「よし、全員降りろ。 ここがブレーメンの本拠地、ヴェーザースタディオンだ。 今日はこれからここで練習を行う」 来生「へっ? こんなでっかい所で練習していいんですか?」 見上「日本サッカー協会が練習試合のドタキャンを抗議した所、詫びとしてここを練習場として貸してきたのだ。 練習試合は組めんが、空いた時間は有効活用するぞ」 松山「(凄いなぁ……こんな所だと雪かきなんて絶対必要ないもんな……)」
[664]森末(仮):2015/01/19(月) 01:47:53 ID:??? 到着したスタジアムは昨日試合を行ったハンブルグJrユースのコートよりも広く、巨大。 これだけの広さならば思う存分練習が出来るだろうと一同は活気づき、 バスから降りて早速スタジアムの中に入ろうとするのだが……。 石崎「おい見ろよ」 早田「なんだよ石崎?」 石崎「ほらあそこ、西ドイツのかわいこちゃんがいっぱいいるぞ」 反町「ほんとだ。今日ある筈だった試合を見に来たのかな?」 ここで目ざとく西ドイツの少女集団を見つけたのは石崎である。 一同は石崎の言葉を聞いて別段思う所はなく、精々やる予定だった試合を見に来たのだろうという感想くらいしか抱かなかったのだが、 顔の割には女好きである石崎がそのままで終わる筈もない。 今にもとびかからんばかりの勢いで、舌なめずりをしながら西ドイツの少女たちに近づいていく。 石崎「ムフフ……」 板野「(石崎……いい奴なんだけど、本能に忠実だよなぁ。 ここはどうしよう?)」 A.「やめときなよ石崎、どうせ彼女たちの目当ては西ドイツの選手たちだったんだろうし」 ここは石崎を止めておく B.「ヤーヤーヤー! グーテンタークグーテンターク! ダンケシェーン!」 ここは石崎より早くナンパに行く C.「(どうせ言っても聞かない! こうなりゃマグナムシュートだ!)」 石崎の顔面にマグナムシュートを打って気絶させておこう D.「(どうせ言っても聞かないだろうし、離れて見ておこう……)」 黙って見ておく E.その他 板野くんに取らせたい行動を書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[665]森崎名無しさん:2015/01/19(月) 01:48:44 ID:qM7d1U9A A
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0ch BBS 2007-01-24