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【イタリアJrは】俺inキャプ森6【弱いはず】
[729]森末(仮):2015/01/20(火) 00:29:02 ID:??? >★板野のタックル特訓→( 4 + 1 )=タックル+1★ ======================================================================== ズザザザァッ!! 松山「甘いぞ板野! タイミングが早すぎる!」 板野「くそっ、まだまだ!」 タックルを鍛えるべく松山を相手に練習を繰り返す板野だったが、 流石にキープ力は全日本Jrユース内でも随一と評される松山。 板野の再三のタックルを前にも中々ボールを零さず、板野はただただ翻弄されるばかりである。 板野「これでどうだ!」 松山「無意味にスライディングをするな! スライディングタックルは確かに速度は出るが、その分方向転換が容易に出来なくて相手によればすぐにかわされるぞ!」 板野にとって幸運だったのは、松山がキープ、タックル、どちらも得意としている事だった。 ボールを持つ者からの視点と、奪いに向かう者の視点。 どちらの視点もわかる彼の注意は的確であり、板野は繰り返す内に少しずつではあるがそのタックルの精度を高める事に成功。 練習の後半には、松山からボールを零す事もちらほらと見られ始めた。 板野「はぁ、はぁ……でも中々奪えない……零すのが精いっぱいだ」 松山「俺だってキープには自信があるんだ、そう簡単に奪われる訳にはいかないよ。 それに板野の場合、タックルを使う機会は大体俺達の前だろう。 零れ球にしてくれれば、後ろにいる俺達がフォロー出来る。 零れ球に出来れば十分さ」 それでも尚、松山から完全にボールを奪うに至れない事に悔しさを露にする板野。 松山はそんな板野を励ましつつ、こうして板野の1日目の練習は終わったのだった。
[730]森末(仮):2015/01/20(火) 00:30:54 ID:??? 〜 次藤 佐野 〜 次藤「(むぅ……どげんしたもんか)」 午後の練習が始まってからというもの、次藤は練習をする一同を尻目にフィールド隅で胡坐をかき、1人悩んでいた。 昨日の試合、ハンブルグとの試合で、1番悔しい思いをしたというのはこの次藤洋かもしれない。 日本にいる時はその巨漢を生かしたパワーディフェンスで板野のマグナムシュートを初めて止めるという快挙を成し遂げ、 試合結果は大敗とはいえ、その名を全国に轟かせた。 だが、昨日のハンブルグの試合――次藤はシュナイダーのファイヤーショットの前に為す術が無かった。 懸命のブロックも、止めるどころか威力を減衰させる事すら敵わず、脆くもその巨体を跳ね飛ばされ、 更にはハーフタイムでは監督自らに「次藤のブロックはシュナイダーの前に役に立たない」と言われたのだ。 そこで無闇に激怒せず、むしろ納得をしてしまったのは、次藤の持つ生来の頭の良さが故。 彼にもまたわかっていた。今の自身ではシュナイダーのファイヤーショットを10回に1回でも止められれば上出来と言えるという事を。 それ程までに彼我の実力に圧倒的な差があるという事を。 次藤「(ばってん、このままじゃいかん……パワーディフェンスが駄目なら、他の面で上を行く。 無論、パワー勝負にも負けるつもりは無いが……な)」 そして、次藤洋という男はその程度で諦める男でもなかった。 今の時点で相手に劣っている事を認めた上で、その上で自分が勝てる事は無いのかを探す事が出来る男だった。 佐野「次藤さん!」 次藤「ぬ? なんじゃ佐野、練習せんでいいのか?」 そんな次藤に声をかけたのは、比良戸中からの付き合いである佐野満である。 何やらニヤニヤとしている佐野に、思い悩んでいた次藤は少しイラついた様子で答えるのだが、 そんな事はお構いなしとばかりに佐野は彼に1つの提案をしてきた。 佐野「実は次藤さんに頼みたい事があって……ゴニョゴニョ」 次藤「ぬっ……なっ!? そ、そんな事が……」 佐野「出来ると思うんです! 俺も器用な方ですし、次藤さんとの息の合わせ方もわかります。 このままじゃ俺の出番って全然きそうに無いですし、ここは大技を開発するしかないかなって……次藤さん、協力してくれませんか?」 次藤「……フッ、面白か。 やってみるタイ!」
[731]森末(仮):2015/01/20(火) 00:32:08 ID:??? それから数時間後、佐野は空を飛んでいた。 バッ ガシィィィイイイイイイイイインッ! 次藤「それ、行けタイ! 佐野!」 佐野「はい、次藤さん!」 バァァァァアアアアンッ!! 政夫「げ、げげ〜っ!? あれは!?」 和夫「俺達のスカイラブハリケーン!? 嘘だろ!?」 佐野が次藤にした提案――それはスカイラブハリケーンを自分にも出来ないかというものだった。 元々次藤が中西と共に、立花兄弟の土台となる事を考えていた事を知っていた佐野。 彼は自身の技がオーバーヘッドキックしかないという事で何か大技を開発出来ないかと考えており、 もしかしたら小柄で軽く、割と器用な方の自分ならばスカイラブハリケーンも出来るのではないかと考えたのだ。 この考えは大当たりだった。 佐野と次藤の息はそのコンビプレイからも見られるようにピタリと合っており、 また、実際にこの合宿で何度もスカイラブハリケーン自体を見ていた為に動き方のコツなどもある程度把握していた。 時間はかかったものの、2人は見事にスカイラブハリケーンをモノにし、周囲を唖然とさせる。 特に衝撃を受けたのは立花兄弟であり、自分たちの代名詞とも言える技をパクられた事で佐野達に言い寄るのだが、 これで次藤も土台をこなせるようになった為に立花兄弟も飛びやすくなっただろう……という旨を佐野に言われ、言いくるめられてしまう。 政夫「チェッ、まぁいいや。 高度は俺達程出てないしさ」 佐野「そうですね(元々シュートの為にと思って習得しようとした訳じゃないしね)」
[732]森崎名無しさん:2015/01/20(火) 00:33:13 ID:??? あ、これ佐野がオーバーで落として中西から立花兄弟のツインでXのアレの強化版できそうだな
[733]森末(仮):2015/01/20(火) 00:33:17 ID:??? ジャンプ力自体は立花兄弟達に劣り、ヘディングの精度も決して良くはない佐野。 そんな彼がスカイラブハリケーンを習得をしても、ただの立花兄弟の下位互換に他ならない。 だが、佐野がこの技を習得した本位はシュートにはなかった。 パスカットである。 次藤「(フッ、なるほどのう。 佐野のブロックやクリアーはともかく、パスカットは立花兄弟より上タイ。 こいつを使えば……シュナイダーへのパスだろうがなんだろうが、奪い取れそうタイ)」 小柄な為かタックルなどの接触プレイには悉く弱い佐野だったが、 その身軽さを生かしたパスカットにおいてはFWの中ではかなりマシな部類であった。 それでも三杉や中里といった者達に比較すれば大きく劣っていたのだが、 スカイラブハリケーンを駆使してのパスカットならば、間違いなく彼らより勝っていると断言出来る。 佐野の狙いに気づいた次藤は、どこか頼もしげに佐野を見つめながら笑みを浮かべた。 次藤「(1人じゃ駄目なら仲間を頼るか……フッ、これもまた喧嘩じゃ味わえなかったもんタイ。 やはりサッカーは面白か)」 佐野「立花さん、どうせなら立花さんも俺を飛ばせるか練習してみましょうよ」 政夫「しょうがねぇな。 次藤、お前も付き合えよ」 次藤「ぬ? おう、わかっとるタイ和夫」 和夫「そっちは政夫、和夫はオレだ!」 こうして賑やかに過ごしながら、4人はその後もスカイラブハリケーンの練習に明け暮れた。 次藤の表情には、先ほどまでの苦悩の色はすっかり消え去っていた。 ※佐野が「スカイラブハリケーン」「スカイラブパス」「スカイラブパスカット」 「スカイラブブロック」「スカイラブクリア」を習得しました。 スキル・スカイラブは覚えていないのでご注意下さい。 ※次藤が「スキル・Wスカイラブ」を習得しました。
[734]森末(仮):2015/01/20(火) 00:34:29 ID:??? 〜 中西 早田 〜 早田「おうおう、あっちはえらく派手にやってやがるな」 中西「ん〜、やっぱり次藤もすぐに土台出来るようになりよったなぁ」 バンバン空を飛ぶ立花兄弟と佐野を見ながら、中西と早田は共に練習をしていた。 同じ関西出身である彼らは府大会を争った時からのライバルであったが、決して仲が悪い訳ではない。 中西は自分からゴールを奪い、そしてDFとしてはボール奪取能力において国内随一とされる早田を尊敬しており、 早田もまたDFにコンバートして早々試合でもそれなりの結果を出してきている中西を高く評価していたのだ。 早田「で? 俺にタックルのコツを教えてもらいたいんだっけか? 高くつきまっせ、お客さん」 中西「そのノリやめーや、関西人が勘違いされるで」 早田「それ言うならてめぇこそそのコテコテの関西弁やめろっての。 ……あーもう、話がすすまねぇ」 中西「誰のせいや思ってんねん……ハァ、ともかくワイはお前にタックルのコツを教わる。 ワイはお前にパスのコツを教える、それだけや」 早田「あいよ、そんじゃとっととやっちまいますか」 彼らは互いの長所を学び合う事にした。 GKとしての経験からか、視野が広くキック精度も高い中西は早田にパスのコツを伝授。 逆に早田はその得意のタックルを、DFとして経験の浅い中西に伝授した。 スカイラブで飛ぶ彼らに比較をすれば地味な成果ではあったかもしれないが、 それでも早田達は出来る事を着実に増やし、確かに成長をするのだった。 ※早田が「スキル・パス+2」を習得しました。 ※中西が「スキル・タックル+2」を習得しました。
[735]森末(仮):2015/01/20(火) 00:35:31 ID:??? こうして各々の練習が進み……やがてあがりの時間となる。 板野達は再びバスでホテルに戻ると、食事を終えて自室へ。 しかし、板野だけはこっそりと部屋を出ると昨日練習を行った公園へと向かい、 昨日と同じように必殺シュート会得の為の特訓を重ねるのだった。 板野「うーん……HOP−UPって難しい。 本当に物理的に考えてこんな事が起きるんだろうか……」 やがてこれ以上の練習は明日以降に差し支えると判断した板野は帰路につく。 夜間に無断で出歩いた事がバレないよう、抜き足差し脚で自室に戻ろうとするのだが……。 見上「…………」 板野「ひぇっ……(み、見上さんがいるー!?)」 その途中、ロビーでタバコを吸っている見上を発見する。 バレないようにと息を殺して戻ろうにも、見上は既に玄関から入ってきた板野に視線を向けており言い逃れは不可能。 これは雷を落とされるかと板野はビクビクしながら、煙草の火を消して近づいてくる見上を上目使いに見るのだが……。 見上「オーバーワークはくれぐれもするな。 自己管理を怠り、大会では本調子を出せませんでしたでは話にならんぞ」 板野「は、はひ……」 見上「……それと、もう少しバレないように出て行け。 部屋を出る時は同室の者に悟られて仕方ないとして、他の者には見つからんように。 ……ホテルの裏口を教えておく、明日以降はそこを使え」 板野「へ……?」 見上「………………」 てっきり大目玉を食らうものと思われたが、見上はあくまでも度を超えた練習を諌めるだけに留まり、 それに加えて明日以降の練習も認めるかのような発言をする。 規律を重んじる見上の意外な言葉に、板野は思わず目を丸くするのだが……。 見上はそれ以上言う事はない、とばかりに口を閉じた。
[736]森末(仮):2015/01/20(火) 00:36:39 ID:??? 板野「(怒られてない……のかな? この人の事がイマイチよくわからない。 悪い大人だっていうのはわかるけど)」 見上「(大会で勝ち抜くにはどうしても板野の成長が必要だ。 無茶をし過ぎない程度には無茶をしてもらわねば……な)そろそろ就寝時間だ、明日も早いぞ、寝ろ」 板野「は、はい!」 見上「……ああ、忘れていた。 ちょっと待て」 板野「ふぇいっ!? な、なんですか?」 サングラスの為かイマイチ表情が見えない見上に怯えながら立ち去ろうとした板野に、 見上が何かを思い出したように声をかける。 やっぱり怒られるのだろうかとビクビクする板野に見上はため息を吐きながら、コホンと咳払いを1つして告げる。 見上「実は明日、夜に東京テレビからの取材が入っている」 板野「(東京テレビ……菊地さんや我那覇さんの取材クルーか)そうなんですか。 それで、何か?」 見上「そこであちらから、何人か選手を選んでリポーターと話をさせて欲しいと言ってきてるんだ。 その中に……板野、お前が指名されている」 板野「えっ……お、おれが!?」 思わず大声を上げて驚く板野だが、見上はやはり事もなげに続ける。 見上「以前にTVに出た事もあり、あちらも勝手がわかっている……というのが言い分だ。 こちらとしても、お前はキャプテンなのだから出す事に異論はない」 板野「う、は、はい……(そっか、確かにキャプテンだし当然なのかな……こういうのも仕事なんだ)」 見上「後は3名程合同で話を聞かせてもらいたいと言ってきている。 人選については、こちらに任せてくれるそうだ。 中学生と言う事で、あまりTVに出るのが恥ずかしいかもしれん……という配慮のつもりらしい」 板野「(俺も実際恥ずかしいというか、照れくさいもんな……)」 見上「こちらが適当に見繕って選ぼうと思っていたが……どうだ板野、何か人選に意見があるか? 一緒に出演するのはお前なんだ、余程の人物でない限り決めてくれて構わんぞ」 板野「(余程の人物か……何人か思い当っちゃうな。 さて、どうしよう……)」
[737]森末(仮):2015/01/20(火) 00:37:40 ID:??? A.「はい、俺に選ばせてください」 B.「いえ、誰でも構いません。 監督が決めてください」 C.「そ、そもそも俺が出たくないです……恥ずかしい……」 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[738]森崎名無しさん:2015/01/20(火) 00:38:03 ID:Ld5WixPs A
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0ch BBS 2007-01-24