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アク規中代理カキコ依頼スレその4
[345]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:30:48 ID:gHTx8UN6 三杉「(残るはブラジルの謎の10番位だな。ここで出てきて実は最強の選手でした、なんて悪い冗談がない限りは大丈夫だ)」 岬「(ブラジルは後半大きくフォーメーションを変えてくるかも知れない。不意打ちへの注意が最重要課題だな)」 次藤「(この試合、最後まで森崎の体力ば切らさんば勝てるタイ。ワシが何処までシュートば跳ね返せるかが鍵とね)」 中山「(今一番疲労しているのは翼か。それも目立つ程じゃない。むしろ問題なのはブラジルも殆ど疲労していない事だな)」 三杉、岬、次藤、中山は冷静に状況を把握し、後半の展開を占い。 新田「(俺が出されるとしたら葵の代わりだろうなあ…もっと強力なシュートが使えれば…)」 山森「(松山さんのコンディション次第ではすぐに出番が回って来るかも知れない。緊張してしまうな…)」 赤井「(俺は松山さんか、それとも中里さんの代わりかな?守備固めなら俺の得意分野だ)」 新田、山森、赤井は自分の出番の可能性を探り、何をすべきかを予測し。 政夫「(くそ〜、分かっていたけどやっぱり出番はなさそうか…)」 和夫「(2枠を使ってでも使いたいと思わせる程の火力を身に着けておけば…)」 若島津「(今回は仕方がない。俺が監督の立場でもクリア特化の俺はこの試合では使わん)」 石崎「(終盤の逃げ切りの場面で出られないかな〜…ブロックだけなら誰にも負けないつもりなのに)」 政夫、和夫、若島津、石崎は監督に指名されなかった事を悔やみつつも気持ちを切らさず。
[346]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:33:11 ID:gHTx8UN6 滝「(監督はああいったけど、流石に俺はもう出番はないだろうって理解しているさ)」 井沢「(諦めて堪るか。今回は日本が名声を得る事は俺にもメリットがあると割り切るんだ)」 来生「(俺に対しての当てつけなんだ。監督も皆も、ストライカーを他の奴に任せて、俺を無視して…)」 高杉「(今の俺に出来る事はこうやってタオルやドリンクを準備する位か…)」 滝、井沢、来生、高杉は諦めの念に屈しつつも、サブの選手らしく振舞う事に集中した。 その中でキャプテンの座を争った4人はどうしていたのか。 若林「(…この試合、まだ波乱がありそうな気がする…だが、俺の出番は無いかも知れん)」 ある意味森崎に全てを奪われた男とも言える若林は監督の指示通りウォーミングアップに努めつつ、 なんとなく自分の出番は来ないかも知れないと予感していた。何故彼がそう感じたかは 彼自身にも分からなかったが、それは諦めでも自棄でもない不思議に静かな感情から来ていた。 日向「(さて…前半は上手く行った。だが後半こそが正念場だ。ブラジルが俺対策をしてこない筈がない)」 この試合のここまではMVPと言って良い程活躍している日向は気を引き締め直していた。 彼は傲慢で強欲な男ではあるが、敵や己を見失う小物ではない。むしろ知的とすら言っていい。 あれだけ活躍すれば当然ブラジルも何かしら手を打ってくると分かっている彼には一分の隙も無かった。
[347]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:34:23 ID:gHTx8UN6 翼「(俺が憧れつづけたブラジル相手に1−0か…出来過ぎにすら感じるな。このままで行く筈がない)」 全日本ユースの中でもっともブラジルと縁が深い翼は現状を喜んでいなかった。 このまま行けば勝てる、などと楽観的に思うには彼のブラジルで培った経験と敬意は大きすぎた。 プロデビュー後のスランプを乗り越えた経験が彼には元から少ない油断と言う感情を完全に除去していた。 森崎「(なんか…落ち着かねえな。プレッシャーを感じているのか?この俺様も人の子だって事かな) キャプテンであり正GKでもある森崎は苛立ちにも近い心境を持て余していた。 彼は間違いなくメンタルの強い選手ではあったが、それでもこんな大舞台では流石に緊張する事がある。 森崎「(いや…それだけじゃない。これはプレッシャーだけじゃない…だけど、何なんだ?)」 しかし今彼が感じている物はそれだけではなかった。その正体が分からない故に彼は苛立っていた。 見上「(誰も一言も発しないな…だが無理に騒ぐよりこの方がいいかも知れん)」 結局ハーフタイムの後半は誰も口を閉ざしたまま静かに時が経つのを待っていた。 誰もが覚悟していたのだ。後半はより厳しい展開になりそうだと。 だが誰もアルツール・アンチネス・コインブラの脅威だけは分からなかった。見上と井出は固く口を閉ざしていた。 前日に決めた通り、訳が分からない事が多すぎて教えない方が良いのだと言う結論に従って。 後半戦まで後数分…
[348]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/28(木) 00:37:07 ID:gHTx8UN6 上記5レスのコピペをお願いします。
[349]森崎名無しさん:2014/08/28(木) 00:39:57 ID:??? 行ってきます
[350]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/29(金) 00:49:10 ID:tivVdVvc 〜ブラジルユース控室〜 ロベルト「さて、戦況はお前たちが誰よりも良く理解しているだろう。 故に監督として無駄なスピーチに時間を費やすつもりはない」 ブラジルメンバー『………』 ロベルト「故に、監督としての仕事を真っ先に片づける。マウリシオ、交代だ」 マウリシオ「!!」 ロベルト「コインブラ、お前を使うぞ」 コインブラ「はい」 ブラジルメンバー『!!!』 ロベルト「フォーメーションはこうだ」 −−@−− @ゲルティス −BCD− Bドトール Cアマラウ Dディウセウ −−−−A Aジェトーリオ −−−−− −G−I− Gトニーニョ Iコインブラ F−−−E Fネイ Eサンタマリア −H−−− Hカルロス −−−J− Jザガロ ブラジルユース 4−4−2
[351]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/29(金) 00:50:12 ID:tivVdVvc ロベルト「さて。誰か何か意見はあるか?」 マウリシオ「(まあ、外されるとしたら俺だろうなーって覚悟してましたよ…)」 サンタマリア「…ありません。俺もこの配置が最善だと感じます」 トニーニョ「同じく。前半に生じた問題もこれで大部分が解決できる筈です」 カルロス「異議なしです(監督も待っていたんだな。コインブラが戦う覚悟を決めるのを)」 ロベルト「…よし。では細かい打ち合わせは各自休憩しつつ行え。最後に一つもう一度言っておこう」 ブラジルメンバー『………』 ロベルト「ブラジルは世界一かつ最強でなくてはならないと言う事の意味を知って来い」 ブラジルメンバー『はい!!』 コインブラ「…はい」 カルロス「…コインブラ」 コインブラ「なんだ」 カルロス「分かったのか?」 コインブラ「…これから確かめる」 カルロス「…そうか」
[352]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/29(金) 00:52:00 ID:tivVdVvc 上記2レスのコピペをお願いします。 中々展開が進まず申し訳ありませんが、もうすぐ後半スタートですのでご辛抱の程を。
[353]森崎名無しさん:2014/08/29(金) 00:53:04 ID:??? 行ってきます。
[354]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:28:18 ID:jg47Lqbc http://www.youtube.com/watch?v=eUMqYN9TYaE 〜マラカナン・スタジアム〜 そして、後半戦は始まった。衝撃のプレリュードとなる放送を皮切りに。 放送「皆様大変長らくお待たせ致しました。間も無く後半戦がスタートします。それに先駆け 先程両チームの情報が入ってきました。まずはアウェイの全日本ユースですが、 こちらは選手交代は一切無い様です。前半の良い流れをこのまま維持するのが狙いでしょうか。 一方ブラジルユースですが、こちらは選手の交代があるそうです」 観客「ん?誰を入れるんだ?」「はて、もうベストメンバーじゃなかったっけ?」「まさか…」 見上「!!!?」ガタッ 井出「か、監督ぅ!」 全日本サブメンバー「(あれ、どうしたんだ監督は)」「(あんなに慌てた所は見た事がないぞ)」 放送「っ…こ、これは!?………はっ、し、失礼いたしました!コホン…」 自分が渡された情報が一瞬信じられなかった実況は数秒間あっけにとられてから放送した。 放送「選手の交代をお知らせします。ブラジルユース、マウリシオくんに代わりまして… コインブラくん。アルツール・アンチネス・コインブラくん、背番号10番です!」 まさかの10番の登場を。 シーーーーーーン… その瞬間、きっかり1秒だけ世界が止まった。
[355]2 ◆vD5srW.8hU :2014/08/30(土) 08:29:23 ID:jg47Lqbc 観客「なんだとォ!?」「コインブラって誰だ!?」「あいつか!何故かメンバーリストに10番で載ってた奴!」 「ちょっと待て!今までそんな奴出てこなかったじゃねーか!」「全然出てこなかったのにこの土壇場でだと!?」 「どうなっているんだ一体!?」「何で誰も知らない奴出すんだよ!」「こらーロベルト!トチ狂ったか!?」 そして世界は動き出した。パニックに陥った観客の盛大な雑音と共に。 シュナイダー「…誰だあいつは?」 フライハイト「メンバーリストには載っていたが…」 カルツ「あんな奴、俺達との試合には出てこなかったよなァ?」 ミューラー「当たり前だ。観客もそう言っているだろう」 アルシオン「ストラット、知っているか?」 ストラット「いや、ブラジルでやっていた頃に見た事も聞いた事もない」 ジェンティーレ「ここに来てハッタリか?ブラジルともあろうものが」 ヘルナンデス「馬鹿な。そんな事に頼る必要はない筈だ」 クライフォート「そういえば開幕パーティの時に見た気がするが…」 クリスマン「うーん、遠くからじゃよく分からないな」 ディアス「…なんだあいつは。なんなんだ、この威圧感は…?」 ビクトリーノ「仮に10番に相応しい選手なら、誰もが知っている筈だよな…」 火野「どうなっていやがるんだ。なんで今更出て来た?」 ピエール「分からない…理解不能だ」 ナポレオン「一体何がしたいんだブラジルは?」 観客だけでなく、この大会で戦った選手達も一様に首を傾げるしかなかった。 それ程までにコインブラの登場は唐突で、衝撃的で、意味不明だった。
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0ch BBS 2007-01-24