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【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】
[241]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 00:12:48 ID:??? 自身を賢者と称して憚らないまでの高いプライドを持つパチュリーは、そう断言する。 しかし彼女の実力を知る鈴仙は、それが単なるビッグマウスであるとは当然思いもしなかった。 パチュリー「……まぁ、そういう事だし。 私は寛大だからね。 いつでもあの月の山師を見限って、この私の真なる弟子となっても良いのよ……?」 鈴仙「いや……それは良いです。 後、師匠は山師じゃなくて薬師ですから」 そう断言した後のパチュリーはいやにご機嫌であり、 いつもの静かでぶっきらぼうだが、どこかヤケになれなれしい口調で鈴仙を勧誘しにかかる。 何だかんだで、パチュリーは鈴仙の事を高く買っているようだった。 (決して、紅魔館の住民が誰もパチュリーの事を相手にしてくれなくて寂しいからではない) その為か、会話の後半にパチュリーの舌が滑りかけた。 パチュリー「――まぁ、この魔術だって万能じゃない。 なんせ、フォトシンセシス〈光合成〉を人体で実現させる訳だものね。 体細胞60兆個全てのミトコンドリアを、魔力による多重空間屈折現象で葉緑素に置換するんだから、 今の私じゃあ30分以上長続きはしないし。 何よりも……」 鈴仙「何よりも……?」 パチュリー「――おっと。 ……幾ら貴女と言えども、 将来の対戦相手に対してはこれ以上は言えない。 後は、自分で考えなさいな。 ……さ、 メロンソーダ でも奢ってあげるから。 余計な詮索よりも、まずは目の前の戦いに集中なさい」
[242]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 00:14:42 ID:AsEJSL++ ――何とか取り繕いつつ、小悪魔をパシらせて鈴仙に飲み物を買い与えるパチュリーだったが、 鈴仙の興味は既に飲み物やパチュリーの細かい魔術論よりも、 彼女が喘息を克服するために編み出したという秘儀・フォトシンセシスの特性に向けられていた。 鈴仙「(運動エネルギーを司るミトコンドリアを……なんとかする、っていう話だったわね。 って事は、きっとフィジカルの方に副作用が出る――とか言うのが弱点かしら。 具体的には、土壇場の弩力が切れて、接触プレイで吹き飛ばされやすくなるとか)」 パチュリーから貰った飲み物を貰いつつ、ゆっくりと歩いて後半戦のフィールドへと向かう鈴仙。 彼女の中には一つだけ確信があった。 鈴仙「(――まあ、どっちにしろスカーレットムーンズが強化されたのは事実。 パチュリーさんは勿論。 この様子じゃあ、あのメイド長も門番も、変なGK(陸)も。 そして――レミリアさんにフランドールも……全員が、この前の試合とは見違えるほど強くなった。 そう考えておく方が良いかもしれないわね)」 ――それは、詳しい事はまだ不明瞭ではあるものの。 紅魔スカーレットムーンズは、ルナティックスに敗北を喫して尚己の牙を磨き続け。 ルナティックスに決して負けぬ程の好チームに成長している、という事だった。 *パチュリーの新スキル・フォトシンセシスの特徴が大まかに分かりました。 *パチュリーから奢って貰った!drinkが美味しそうだった場合、鈴仙のガッツが+10されます。 もしもべじいた等のレアそうな飲み物だったら、特別イベントも発生します。
[243]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 00:19:27 ID:??? ……と、いったところで投票も無く恐縮ですが、今日の更新はここまでにしようと思います。 ちなみにフォトシンセシスは原作では普通の魔法です。ご了承ください。 なお、飲み物はメロンソーダと美味しそうだったので、鈴仙のガッツを少し回復させようと思います。 *鈴仙のガッツが少し回復しました。 630→640 それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
[244]森崎名無しさん:2014/07/15(火) 00:27:00 ID:??? ちゃんと炭酸は抜かないとね。乙でした。
[245]森崎名無しさん:2014/07/15(火) 00:53:17 ID:??? 乙です 四大元素使いってウィザード?じゃないよね・・・ 葉緑素だし太陽が出てなければどうだろうか、と思ったけど人工太陽くらいできそうだし
[246]森崎名無しさん:2014/07/15(火) 22:20:41 ID:??? 喘息で失われる体力は超回復で補う!! それ完治したとはいわないよ!筋肉マン的理論だよ!
[247]森崎名無しさん:2014/07/15(火) 22:23:56 ID:??? 喘息を克服したパチュリー・・・ 元ネタ的にワールドユース編の誰かさんみたいにならないと良いね リベロ対決()とかね
[248]森崎名無しさん:2014/07/15(火) 22:42:22 ID:??? KENJAのビッグマウスは本当にマウスだけになりかねんwww
[249]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 23:53:21 ID:??? こんばんは、更新します。 >>244 乙ありがとうございます。 スポーツ前に炭酸って良くないんでしたっけ。 ちょっと前に、炭酸入りのスポーツドリンクが出回ってたのを思い出しました。 >>245 乙ありがとうございます。 四代元素云々は特にストーリーに影響しない長話ですが、 魔術の設定とかについては、多少の元ネタはあります。 葉緑素関係は色々突っ込みどころ満載ですが、そこもあまり厳密に考えないで頂ければ幸いですw >>246 そこら辺の突っ込みは……その通りですね(爆) まぁ、データ的には完治したのと同様……という事でご容赦くださいw >>247 ワールドユース編の三杉君は本当に可哀そうな扱いでしたね……。 オワイラン君が強すぎた、とも言えそうではありますが。 >>248 期待通りヘタれるか、それとも期待を裏切って活躍するかはまだ分かりませんね。 更新の前に、パチュリー(と、小悪魔)との会話で評価値を上げ忘れておりましたので、アナウンスいたします。 *パチュリーの評価値がやや上がりました。 *小悪魔の評価値がほんの少し上がりました。
[250]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 23:54:22 ID:??? 【敵チームハーフタイム】 さて、鈴仙が休んだりパチュリーとの会話を楽しんでいた時も、 早くも3点差を付けられた雑魚妖怪チームは、必死に後半での逆転をどうするかの思案に暮れていた。 ミスティア「わたしはパンクに感謝している……。 パンクギタリストにならなければ、猟奇的ヤツメウナギ商人になっていたから……」 メディスン「アンタはすでにヤツメウナギ商人でしょうが……。 猟奇的なのかどうかは知らないけど」 ルーミア「おなかすいたのかー」 レティ「自分の分の弁当は当に平らげたでしょうに、しょうがないわね……。 だったらあげるわ、私の 霜降りカルビ (――この子達が居なかったら、 恥ずかしくて来年の冬まで地底にでも引き籠っていた所ね。 全く、幽香と来たら自重を知らないんだから……)」 わかさぎ姫「み、みず……(なんか尾びれの先っぽの方の感覚無くなって堅くなってきた……)」 ――と、いう事は決して無く。 彼女達は彼女達で楽しくやっていたり、そんな様子にツッコミを入れたりするのに忙しいようで、 いちいちしっかりとした作戦を立てる暇すら無いようだった。 謎の向日葵仮面「皆、後半の作戦を思いついたわ」 ……そんな中、沈黙を守っていた謎の向日葵仮面が不意に立ち上がる。 試合とは別の意味で疲れ切った様子のレティや、既に交代してしまった幽香に代わって、 彼女はこのチームを纏め上げようとして……。 謎の向日葵仮面「――この試合、50点差を目指しましょう」 ――特に、何もしなかった。
[251]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/07/15(火) 23:55:38 ID:??? ――更なる混沌を紡ぎ出すのだから、性質が無い。 しかし、この中にも一人だけ例外が居た。 控室を兼ねるロッカールームのベンチで、一人寂しく静かに休息を取る蛍妖怪、 雑魚妖怪チームのエースストライカーにして(名簿上は)キャプテンの、リグル・ナイトバグだった。 リグル「…………(折角すごい練習して覚えたのに、全然決まらないよ、ネオリグルキック……! おかしいよ。 努力すれば必ず報われるって、レティも白黒も、通りすがりの変なヤツも言ってたのに、 全然報われてないよ……!?)」 折角練習して新技を編み出して、前半の終了間際には輝夜の転倒という大チャンスを前にしても、 リグルはこの試合なおも無得点。 試合開始前にひっそり意気込んでいたハットトリックは夢のまた夢。 努力をしても、それが報われるのは一握りの者だけ――そんな残酷な現実に目を向けざるを得なくなったリグルは、 うっすらとその瞳に涙を浮かべる。 謎の向日葵仮面「(リグル……)」 そんな様子を見ていた謎の向日葵仮面は、リグルに対して何か言葉を発そうとするも。 謎の向日葵仮面「おいクソガキィ、何泣いてるわけ? ぶっ殺すぞォ……?」 リグル「ぐ、ぐすっ……。 な、泣いてなんかないもん」 今の謎の向日葵仮面には、相手を挑発し陵辱するような言葉以外が湧いて来ない、 それは見知らぬ助っ人に対して、舐められないよう気丈な態度を振舞う、 リグルの健気な様子を見ても同様だった。 ――同様ではあったが、謎の向日葵仮面からは何故だか言葉が溢れ出る。
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0ch BBS 2007-01-24