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【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】
[710]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:03:21 ID:iEK5T3wo レティ「そうそう。 私個人としてはあの巫女は嫌いじゃあないけれど、 そこで、理不尽かつ圧倒的な才能の差を見せつけられてしまって。 ……それが、サッカーを始めるきっかけだったわね。 要するに、『弾幕ごっこじゃ勝てないけど、サッカーだったら勝てるだろう』って言う、子ども染みた理屈よ。 幾らあの巫女――霊夢に才能が溢れていようとも。 サッカーだったら、弾幕の飛ばし合いよりもより公平に勝負が出来ると思ったんだけどね」 鈴仙「なるほど……(確かに、パスカル君や中山さんの実力はそこらの強豪妖怪にも負けてないし、 日向小次郎はサッカーで河童や妖怪寺の住民を恫喝してたし……。 空を飛べなくても、妖力や魔力が無くても出来るサッカーは、弾幕ごっことかよりもよっぽど平等なのかも)」 鈴仙は聞き役に徹しながら、改めてサッカーというスポーツの(相対的な)公平性について感心していた。 確かに、サッカーにも才能による覆し難い差は存在する。それは鈴仙が練習しながら日々感じている事だ。 しかしそれでも、サッカーならば、努力をすればまだその差を埋める事は容易い。 人間は努力を重ねても神にはそう成れぬが、サッカー選手には比較的容易く成る事が出来る。 だからこそレティは、サッカーの平等性を感じて練習に明け暮れ、 幻想郷サッカー界でも高い地位を得ることに成功したのだろう。 レティ「……とはいえ。 競技が変わっても厳然たる差は存在するのだけどね。 私だって結局、今じゃあサッカーでも博麗の巫女に勝てないし。 CBとしても――とてつも無い才能と叡智に溢れた軍神がいる。 サッカーは平等だけど…………理不尽だって一杯あるわ」 鈴仙「レティさん……(――努力しても頑張っても、世界にはそれを嘲笑うかのような天才に溢れている。 それは比較的平等なサッカーであっても同じ、か。 ……私、それでも本当に頑張れるのかなぁ)」
[711]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:04:25 ID:iEK5T3wo ――少しだけ暗い影を落としたレティの口ぶりに、 鈴仙はまるで、未来の自分を見ているような錯覚に陥る。 日々成長を実感出来る今の段階は良い。 確かな成長を感じながら、自身の前に立ちはだかる強者に立ち向かう事はできる。 しかし、もしも今レティが思い悩むような理不尽な壁が現れた場合、どうするか。 その結論は、やはりすぐには出るものでは無かったが――。 レティ「――最も、私はそんな事は、日ごろあまり考えないようにしてるんだけどね。 考え出したら、それこそ頂点になるまでキリが無いし」 鈴仙「そう……ですよねぇ。 私も最近、あんまし師匠と自分とを比べて卑下しないようにはしてるんだけど」 レティ「他人と比べるのはしんどいわよね。 私も分かるわ、例えば……」 鈴仙「えっ、レティさんもそんな事が……」 永琳や中山、パチュリーのような師とは違う。 共に思い悩みつつも、別の道がある事を教えてくれる姉のような存在が出来た気がして、 安心しつつも嬉しくなるような、そんな感情を鈴仙は抱いていた。 *レティの評価値が上がりました。 *鈴仙とレティの関係が、鈴仙→(共感)←レティ になりました。
[712]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:06:06 ID:iEK5T3wo 【命名イベント・ウサギE】 レティ「――またね、鈴仙。 私は今は【太陽の畑】の幽香の家に居候しているから、良かったらまたお話しましょう? 一緒に練習したり、誰かお友達を誘ってくれれば、守備について講釈する事も出来るから。 ――ああ、幽香は私がなんとかするから大丈夫よ。 ……たぶん」 鈴仙「(たぶんなんだ……)は、はいっ! 今日はありがとうございました」 そうして、レティと鈴仙が簡単な口約束を交わし終えたのを見計らい。 ウサギE「……鈴仙さま、お願いがあります」 ――神妙な表情のウサギEが、鈴仙に話しかける。 後ろにはてゐが控えており、成長した我が子を見守る母親のような暖かい笑みを浮かべていて、 鈴仙は心底気持ち悪いと思ったが――きっとこの場はそんな冗談を言うべき場では無いと悟り、 敢えて何も言わずにウサギEの言葉を促す。 ウサギE「えっと、その……」 長身で見目麗しく、肩まで掛かる黒のストレートに額を出した髪型は淑女を思わせ、 姿身だけならば如何にも子どもらしい背格好のてゐよりも遥かに大人びてみえるウサギE。 そんな彼女は、やはり精神的には幼い所もあるのだろう。 果たしてウサギEは、もじもじとした様子を直せぬまま、鈴仙に向かって一つだけ、お願い事をした。 ウサギE「――私に、妖怪としての名を名乗る事を、お許し頂けませんでしょうか」
[713]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:07:22 ID:iEK5T3wo てゐ「……この子から申し出があったんさ。 私としても、そろそろタイミングではあるかな〜とは、前々から思ってたんだけど」 鈴仙「……確かに、Eちゃんはこのチームだけじゃなく、永遠亭の妖怪兎の中でも年長の部類だからね。 礼儀作法もしっかりしてるし、妖力も充分にコントロール出来てきている。 私としても反対する理由は無いんだけど……」 妖怪兎を取りまとめるリーダーであるてゐ。 彼女に対して指導監督する権限を持っているのが鈴仙である以上、 名目上、鈴仙はてゐよりも高い地位に居る(ホントに名目上だが(泣))。 それゆえに、ウサギEが名を名乗る事に対しての伺いを立てて来たのだろうが……。 何故、彼女がここまでに名を欲するのか。 鈴仙「参考として教えてくれない? どうして突然今日になって、名前が欲しいって言いだしたのかしら?」 鈴仙は少しだけそれが気になったので、聞いてみる事にした。 ウサギE「――今日、プレーをしていて思ったんです。 私にはまだ、『覚悟』というものに欠けている……と」 ウサギEの様子は、もうたどたどしい物では無くなっていた。 喜ぶも落ち込むも元気一杯の佳歩とは違い、彼女の口調は常に淀み無い。 しかし、その声は凛とした信念に満ちているように鈴仙には思えた。 ウサギE「心の底に、どこか甘えがあると思いました。 名もなき弱小選手である事を盾に、失敗してもしょうがない……。 そう言う風に考え、実際に私は失敗を繰り返していた。 だけど、それじゃあいけない。 私は、私の守りたいと思う人達の為に、もっと成長したい。 それは技術的な面だけじゃなく、精神的な面でもです。 ――だからこそ私は、『名前』が欲しいと思いました。 失敗の重責を、自らの『名前』の上に置くために。 そして、もしも成功した場合は――。 その栄光を、自らの『名前』の上に飾りたいのです」
[714]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:08:34 ID:iEK5T3wo てゐ「……まぁようするに、Eちゃんは『名前』を背負う事で、責任も一緒に背負えるような大人になりたい、って事さ。 もちろん、「名前なんて飾りだよ、本質はキミ自身がうんたらかんたら……」って議論もあるだろうけど、 そんな事はどうでも良いんだ、重要じゃない。 いちばん大事なのは、Eちゃん自身が『名前を得たい!』……と思ってる意思そのものなんだからね。 そして私はEの意思に対してイエスと言った。 鈴仙、アンタはどうするの?」 鈴仙「(Eちゃん、私の知らない所でそんなに色々考えてたのね……) ――それは勿論、私だっててゐと同じよ。 Eちゃん、それが貴女の望む事と言うならば、私は止めないわ」 ――ここまで言われた上で、ノーと言える筈が無かった。 佳歩の時と違い、鈴仙はウサギEとは主従関係やそれに基づく信頼関係はあるとはいえ、 深い交流がある訳では無かった。 しかし、ウサギEが兎達の誰よりも強い意志の力を持ち、 そして兎達の誰よりも聡明である事は鈴仙も重々承知していたし、 そんな彼女が、強い意志を持ってこれまでの枠を超えたいと言うのならば、 鈴仙にはもはや介入の余地などない。 ウサギE「鈴仙さま…………!」 鈴仙が永琳のように重々しくそうウサギEに告げると、ウサギEの顔は俄かに明るくなる。 彼女の強さは、しっかりと鈴仙やてゐにも伝わっていた。
[715]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:09:42 ID:iEK5T3wo 鈴仙「――でも、そうだとしたら名前を考えなくちゃいけないんだけど……。 てゐ、何か考えてあるの?」 ――しかし、いざ名前を貰うとなると、次の問題が発生する事になる。 即ち――どんな名前を与えるべきなのか、という問題である。 鈴仙は無策のため、とりあえずてゐに話題を振ってみたが、てゐもう〜んと唸ったまま答えない。 ウサギE「えっと……私は、どんな名前を頂いても構いませんよ?」 悩みこむ二人の上司を見て、ウサギEは気を利かせてこうも言ってくれたが、 何しろ名付けは大事な問題。 そう簡単に結論を出す訳にもいかない。 鈴仙「そうねぇ……」 てゐ「う〜む……」 ――しかもウサギEは、鈴仙達にとって部下であり可愛い妹分。 鈴仙とてゐはうんうんと唸りながら、ああでもない、こうでもないと名前案を振りかざし合う。 そうして、最終的に落ち着いた名前は……。
[716]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:18:07 ID:iEK5T3wo ***ウサギEの名前を選択してください*** A:因幡 風音(いなば かざね) B:因幡 風花(いなば ふうか) C:因幡 彩音(いなば あやね) D:因幡 雪菜(いなば ゆきな) E:因幡 三田菜(サンタナ) F:因幡 綾(いなば あや) G:因幡 舞流乃(いなば ぶるの) H:因幡 美琴 I:因幡 真紀 (いなば まき) J:因幡 恵美 K:因幡 石華(いなば せっか) L:因幡 つかさ M:レミリア「私の解釈だとウサギEはウサギEじゃないのよね。あれは『永遠』なのよね、不夜城エターナル」 鈴仙「『無限輪廻』〈インフィニティア・メビウス〉、ね」 N:その他 *5票決 先に【4】票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 次に更新する時(明日の21〜22時くらい?)までで未決でしたら、2票以上入ったもので決戦投票を行います。 *読み方については書いて下さったものに関しては記入しておりますが、そうでないものは記入していません。 また今後、作者が勝手に読み方を当てる危険性があります。その際は間違っている、とご意見して頂ければ幸いです。
[717]森崎名無しさん:2014/08/01(金) 00:19:01 ID:CNEbA5RI L 他にもいいのはあったけど竹取物語と石崎くんの要素が入ってるこれが気に入ったのよー
[718]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/01(金) 00:19:23 ID:iEK5T3wo ――と、いったところで今日の更新はここまでにします。 それでは、皆さま、本日もお疲れさまでした。
[719]森崎名無しさん:2014/08/01(金) 00:20:09 ID:S8LpyQOg L
[720]森崎名無しさん:2014/08/01(金) 00:21:40 ID:FetbuQGE M うむ
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0ch BBS 2007-01-24