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【前略】鈴仙奮闘記19【向日葵仮面より】
[886]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/09(土) 22:03:15 ID:AVe/eIh2 椛の放ったシュートは、結果として、大妖精の全力のセービングの前に敢え無く防がれてしまう。 勝負として、決して分が悪い物では無かった筈であるが――。 この局面において、来生の飛ばした精神論がプラスに作用したのかもしれない。 大妖精「(はぁ、はぁ……! やっぱり、前半で2回も回って止めるとまだきついなぁ。 ――ここはオーバーラップも出来ないし……)みんなー! 頑張って上がってー!!」 グワアアッ、バッゴオオオオオオオオオン!! 実況「妖怪の山FCのシュートを一度のみならず2度までも防いで見せた大妖精選手! これはまさに鉄壁と言わざるを得ませんが……額には大粒の汗が流れており、 少しずつ疲労の色が見えてきています! そのためか、今回はオーバーラップせずに前方に大きくフィード! そしてボールは〜〜〜……右のサイドハーフ、サニーミルク選手へと渡りました!」 射命丸「全く、椛と来たら……と、言ってやりたいところだけど。 少し妙ですねぇ」 ――シュートをキャッチされ、再び中盤へと戻されたのを見て やや苛立たしげに肩をすくめ走り出す射命丸。 この時、彼女の脳裏にとある違和感が生じ始めていた。 射命丸「(――GKの大妖精さんは、『少しずつ疲労の色が見えて来ている』……と言われてたけど。 彼女はこの前半で既に2回も、あの体力を浪費しそうな回転セービングに出ている。 少なくとも、前の練習試合の様子を見る限りじゃ、疲労の色が見えるどころか、 もう既にヘバっていてもおかしくないペースで、シュートを打ち続けている筈なのに ――まだ、少しだけしか疲れていない……?)」
[887]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/09(土) 22:05:30 ID:AVe/eIh2 射命丸が感じた違和感。 それは、大妖精の消耗の遅さである。 取材で調べ上げた情報を見るに、大妖精の『ローリングセーブ』は、 強力なセービング技である反面、使われる体力も膨大である筈。 その証拠に、これまでの試合では、大妖精は2程度の技の使用でも連続すれば、 疲労困憊になっていてもおかしくないのだ。 ましてや、一度ゴールを大きく離れてドリブルで疾走している以上、 先程の椛のシュートにしても、そのセービングと引き換えに、体力を大きく損なわれている筈なのだが、 今の彼女にはそこまでの疲労は認められない。 サニー「おらおらおらぁ! サニー様のお通りよ! 食らいなさい、『サンシャインブラスト』!」 ブウウン! 雛「――! や、やるわね……!」 静葉「ならばこれはどうかしら? ――穣子、行きましょう」 穣子「了解だよお姉ちゃん!」 ガシッ! バアアアアアアアアアアアアアアン!! 実況「静葉選手、オータムスカイラブで飛ぶ〜〜! これは『オータムスカイラブタックル』だ〜〜〜!」 静葉「この秋を……変えたいっ!!」 ズッザアアアアアアアアアアアアアアアッ! ガシイイッ!! サニー「あ、ああーっ!? やられちゃったぁ」
[888]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/09(土) 22:06:41 ID:AVe/eIh2 ――そして、大妖精に限らず、妖精大連合のチーム全体の運動量は、 前回の試合よりも確実に増加しているように見える。 試合自体は、大妖精やチルノが守ったボールを、中盤の選手が突破しきれずに 奪われるも、ゴールまでには至らない……という再び膠着した展開に陥っており、 支配率のみで考慮すると、圧倒的に妖怪の山FCが押している状況なのだが、 ――妖精達の執念。 そしてそれを体現する為の体力は、明らかに妖怪の山FCと互角か、 あるいは、妖精大連合の方が優れているようだった。 反町「(くそっ……! やっぱり射命丸さんに頼るしかないのか……!?)」 ――そして、前半も終了間際の28分。 いつまで経っても広げられぬ点差に焦りを抱いた反町は、 一縷の望みに縋るべく、射命丸へとパスを渡す。 これまでも数度、射命丸によるドリブルゴールは目指して来てはいたが、 妖精チームの数勝負かつ執拗なマークに、中々安定した攻撃チャンスを作れないでいた。 そして、今ならば安定して攻められる、という確証はないが……。 恐らく、この攻撃が失敗しようが成功しようが、その時点で取り合えず前半は終わる。 そのため、反町のこの判断は決して間違いでは無かったが――。 射命丸「――さて、と。 そういえばアンタ達も、さっきはスゴそうな技を出してたっけ」 サニー「そーよっ! 私達の『グレートトライアングル』が成功したら、 アンタだって目じゃないんだから!」 ルナ「さっきは、『幻想郷最速』を体現するような凄いオーラを纏っていたけど……。 きっと、あんなすごいオーラは出すのに時間と休憩が居る筈。 だから、今だったら――さっきよりも、勝機はある筈よ!」 スター「二人がしゃべってくれたから特に言う事ないけど。 ――ま、チルノも良いけど、私達だって案外捨てたモンじゃないって、思い知らせたげるわ!」 妖精F「あ、私も頑張ってます!」
[889]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/09(土) 22:20:06 ID:AVe/eIh2 ――射命丸の前には、中盤を取り仕切る光の三妖精が三角型に並んでおり、 黒子として頑張っている名無し妖精Fは、彼女達の陣形を邪魔せぬようフォローに回っている。 サニーミルクの言う『グレートトライアングル』がどんな技かは不明だが、 油断をすれば脚を掬われる程度の大技であるという事位は、 自信に溢れる射命丸にも本能的に理解していた。 射命丸「あやや。 こりゃまたチルノさんにも負けない随分とご立派な意思表明ですが。 ――そう簡単に私に勝てると……思わないで下さいねッ!!」 先着2名様で、 ★射命丸→ドリブル 51 (!card)(!dice + !dice)=★ ★サニー→タックル 45 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)= ルナ→タックル 43 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)= スター→タックル 47 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→ 射命丸、突破成功! =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (椛がフォロー)(反町がフォロー)(妖精Fがフォロー) ≦−2→妖精ボールに。 【補足・補正・備考】 射命丸のマークがクラブ以外の時、「風神少女(+4)」が発動します。 サニー・ルナ・スターのマークがダイヤ・ハートの時、「グレートトライアングル(+3)」が発動します。
[890]森崎名無しさん:2014/08/09(土) 22:21:07 ID:??? ★射命丸→ドリブル 51 ( ダイヤ3 )( 3 + 6 )=★
[891]森崎名無しさん:2014/08/09(土) 22:22:32 ID:??? ★サニー→タックル 45 ( クラブ4 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)= ルナ→タックル 43 ( ハート2 )( 4 + 5 )+(人数補正+1)= スター→タックル 47 ( スペード3 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)=★
[892]森崎名無しさん:2014/08/09(土) 23:32:43 ID:??? さあ射命丸のドリブルに顔面ブロックだ (キャプつば5の顔面はドリブルにも使用できる意味不明な仕様 漫画と同じでシュートとクロスだけにしとこうよ)
[893]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/10(日) 00:01:44 ID:Nwngl5fs すみません、 結果には関係ないですが、ルナとスターのタックル値がそれぞれ入れ替わっておりましたので、修正しております。 ★射命丸→ドリブル 51 ( ダイヤ3 )( 3 + 6 )+(風神少女+4)=64★ ★サニー→タックル 45 ( クラブ4 )( 3 + 5 )+(人数補正+1)=54 スター→タックル 43 ( ハート2 )( 4 + 5 )+(人数補正+1)+(グレートトライアングル+3)=56 ルナ→タックル 47 ( スペード3 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)=54★ ≧2→ 射命丸、突破成功! 射命丸「無駄無駄無駄無駄ァ!!」 バシュウウッ、バシュウウッ、バシュウウウウッ! ――ズッザアアアアアアアアアアッ!! スター「く、くううっ……! 位置を割り出せても、その位置を一瞬で通過されたら意味ないじゃないの!」 ――サニーとルナと協力して、3方向からのトリプルタックルを放つスター。 彼女はタックルについては苦手だったが、得意の方向察知能力によって 射命丸の動くであろう位置を先取りして、タックルを収束させるものの……。 彼女のドリブルスピードは、その能力が意味を為さない程に優れていた。 実況「射命丸選手、やはり今日の試合は調子が良い! 光の三妖精の組織立った連続タックル攻撃も落ち着いて突破し、 再びバイタルエリアへと入りこんでいきます!」 射命丸「(さて。 出来る事ならば今回もドリブルで突っ込んで行って、 早々に2点目を挙げておきたい所ですが――)反町君、フィニッシュは任せますよ!」 バゴオオオン!!
[894]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/10(日) 00:03:22 ID:Nwngl5fs 反町「(――そうか! GKの大妖精さんは既に疲労が見え隠れしている。 だから、ここは敢えて得点率の高い一対一を避けて、俺にシュートを打たせに来たのか。 運よく入れば儲けもの、入らなかったとしても、大妖精さんのパフォーマンス低下は避けられない!) それに最悪ねじこみになれば、椛さんやはたてさんのシュートは勿論、射命丸さんの一対一にも改めて期待が出来る! ――よし、ここで決めるぞ!!」 バアアアアアアアアッ! 射命丸は今度は自分で切り込まずに、右サイドの反町に向かって高いセンタリングを放つ。 反町はすぐにそんな彼女の意図を読み取り、大きくその頭を振りかぶり――。 反町「くらえっ、『ポイズンヘッド』!!」 グワアアアアアアッ! バッゴオオオオオオオオオオンン!! ――ダイビングヘッドに近い飛距離を付けながら、ボールを思いっきり蹴りだす。 その技は一見地味であり、事実としてこれまで反町が得意としていた『トクシックインパクト』と そう変わらない威力ではあったが、大妖精をのスタミナを削るには充分だ。 ゴオオオオッ! 大妖精「(ここで回って止めたら、後半の動きにも支障が出ちゃいそう。 だけど、だからと言ってパンチングじゃあ止められないし――)こ、今回も回っ、て――」 チルノ「――いんや、大ちゃんには負担をかけさせない! ここはあたいが……止める!!」 バアアッ! ――ガキィイイイイン!!
[895]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/10(日) 00:05:09 ID:Nwngl5fs 実況「あっと、反町選手の放った『ポイズンヘッド』は敢え無くチルノ選手に防がれます! しかしその零れ球に、椛選手が反応しトラップ! そして〜!」 椛「もう一度――! ストリングプレイ・『アトミック・ファイヤー』〜〜〜!!!」 大妖精「(チルノちゃんは……戻ってこれない! だけど、ここを防げば前半は1失点で終了出来る!) ――ま、回って何でも止めてみせる!!」 グルグルグルグルッ! ブウウ……ンン!! ――バチイッ! 反町のシュートはチルノによって弾かれたが、 今度はその零れ球に飛び付いた椛が、再び最大の必殺技を以て大妖精に襲いかかる。 大妖精は、今後もそれをキャッチすべく必殺の『ローリングセーブ』を試みるも、 今度は、椛のヨーヨーに懸ける想いが僅かに勝利し、ボールは再びこぼれ球となる。 大妖精「あっ……!?(ど、どうしよう!? ボールを拾われたら、こんな悪い態勢で セービングに行かないといけなくなっちゃう! せめて、チルノちゃんさえ戻ってくれれば――!)」 大妖精はバランスを崩しながら、願わくば自分のチームの誰かがボールを拾ってくれるか、 それとも遠くに零れて行き、バランスを整えつつチルノが戻ってくれるのを期待していた。 ポムッ…… そんな時に、自分の近くでボールがトラップされる音を大妖精は聞く。 大妖精はボールをフォローしてくれた選手の方向に向かって慌てて首を向ける。 チルノか、そうでなくとも味方の誰かであれば、充分に立てなおす事が出来る。 ――だがしかし。現実は、そう甘くは無い。
[896]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/10(日) 00:17:46 ID:Nwngl5fs 射命丸「――チルノさんと思いましたか? 残念、私でした」 大妖精「……ッ!〈チルノちゃん、ごめん――!〉」 ギュンッ! バシュウッ!! ――ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 妖怪の山FC 2 − 0 妖精大連合
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0ch BBS 2007-01-24