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【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
[544]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:27:44 ID:uAgV7dBs ★勇儀→大江山嵐 61 ( スペード7 )+( 5 + 6 )=72★ ★バケバケB→ブロック 41 ( ハートK )+( 4 + 5 )+(人数補正+1)=51*吹き飛び! 幽々子→ブロック 51 ( ハート9 )+( 6 + 1 )+(人数補正+1)+(西行桜吹雪+4)=63★*吹き飛び! ★中西→パンチング 56 ( ハート3 )+( 1 + 3 )=60★*吹き飛び! ≧2→勇儀の大江山嵐が西行寺ゴールを吹き飛ばす! バギュルルルルッ! ドガドガドガッ!! 回転を加えて放たれた勇儀のシュートは、間違いなく今大会屈指クラスの破壊力を秘めながら、 ブロックに出たバケバケに幽々子、そして果敢にパンチングに向かった中西までをも まるで風に飛ばされる紙屑かのように易々と吹き飛ばし――。 ズガバギドゴオオオオオオオオオッ! ――バアン!! ……ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ネットだけでなく、ポストやバーを含んだゴールそのものごと、フェンスに叩き付ける。 ボールは当然にその圧力に耐え切れず爆弾のように破裂して、 やがて審判が思い出したかのようにホイッスルを吹くまでは静寂が広がっていた。 地霊殿サブタレイニアンローゼス 2 − 1 西行寺亡霊連合
[545]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:28:49 ID:uAgV7dBs 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 3ゴール レミリア、フランドール、鈴仙、来生 2ゴール 射命丸、勇儀 1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、影狼、反町、藍 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 2アシスト 小悪魔 1アシスト てゐ、鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精
[546]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:29:52 ID:uAgV7dBs 実況「き、決まった〜〜〜! ゴ〜〜〜ルッ!? 後半12分で星熊勇儀選手が、 二点目を豪快にうちはなった〜〜! 「大江山嵐」と呼ばれたその怪物シュートは、 まるで竜巻のようにその半身を巻き込み威力を増幅して蹴りぬくという、 何とも常識外れの発想によるもの! これが『旧地獄ボンバー』の真の実力だというのか〜!?」 幽々子「……うーん、これは少しマズいかしらね」 中西「はぁ、はぁ……せやな。 お嬢はんにはそろそろ、前に上がってもらう必要があるかもしれへん」 幽々子「まぁ、私は別に負けても美しい試合が出来ればそれで良いんだけど。 だからと言って手を抜くと紫や藍や……それと妖夢にも怒られちゃうからね。 それに―――、きっと私のシュートの方が、鬼さんのシュートよりも美しいと思うし」 中西「……それも、否定せェへん。 ただ、上がるタイミングはしっかり狙わなアカンで」 今しがた勇儀の恐るべきシュートを食らった西行寺亡霊連合のDF陣。 その中核を担う幽々子と中西の表情には恐怖は無い。彼女たちの精神は、死を経て既に老成しきっているからである。 そのために、彼女たちは虎視眈々と逆転の機会を狙う事が出来た。 ……ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ―――そして、西行寺亡霊連合のチャンスは、後半24分に訪れた。 ボールを受けたルナサが、勇儀やパルスィのボールカットを鮮やかに抜く必殺のパス。 パスを磨いた彼女が編み出した新技・『スードストラディバリウス』によってボールは橙に渡り、 橙は再びそこでこいしと相対する事となるのだが……。 こいし「またやっちゃうよ〜、『無意識ダーティディフェンス』……って、アレ? 体が無意識に左右されて動かない〜〜〜!?」 橙「な、なんか良く分かんないけどラッキー!」 ダッ!
[547]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:31:03 ID:uAgV7dBs ここでこいしが自らの能力の短所を露呈する。 つまり彼女は、他者の無意識に介入して操作する事が出来る反面、自分自身の無意識について制御できず、 こうした風に身動きが取れない状態を作ってしまう可能性があるのだ。 そのために橙はここで、漸くバイタルエリアに切り込む事ができ……。 橙「(藍さまの式が私に教えてくれてる……! ここで妖夢さんにグラウンダーのパスを出して決めてくれる確率が約35%。 メルランさんにグラウンダーのパスを出して決めてくれる確率が――約67%! だったら妖夢さんには申し訳ないけど、ここはメルランさんに……!!)」 バコオオッ! ……ポムッ。 メルラン「はぁ、はぁ……うふふ〜! こ、これで私も……1点よ〜〜〜!!」 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!! さとり「(……ッ、まずい! この距離であの選手に全力を出されたら……!!)」 メルラン「いっけ〜〜、『ネオ・ファンタズム』〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」 決定率の高いメルランに対してパスを送り、そのまま彼女にシュートを撃ってもらう。 このシュートもまた強力であるが、それでも、運が良ければキスメかさとりのどちらかが弾く可能性があった。 しかし、……運命の女神は、ひたすら嫌われ者達に対して冷酷だった。 さとりのパンチングは確実にメルランのシュートコースへと向かえていたが、それでもわずかに届かず。 ――ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! ……ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 地霊殿サブタレイニアンローゼス 2 − 2 西行寺亡霊連合
[548]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:32:09 ID:uAgV7dBs 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 3ゴール レミリア、フランドール、鈴仙、来生 2ゴール 射命丸 1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、影狼、反町、勇儀、藍、メルラン 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 2アシスト 小悪魔 1アシスト てゐ、鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精、橙
[549]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:33:17 ID:??? 実況「再びゴ〜ル!! 次に点を決めたのは西行寺亡霊連合! 試合当初よりその性格も相まってガンガンシュートを撃ち続けていたメルラン選手が、 漸くここで得点を挙げる事に成功しました〜〜〜!! これで後半終了間際に点差は再びゼロ、即ち同点に! これはこの試合、ますますどうなるかわかりませ〜〜〜〜〜〜ん!!」 メルラン「はぁ、はぁ、はぁ……は、はっぴ〜〜……はひぃっ」 ルナサ「全く。 実力差も考えずに飛ばしすぎるから……」 さとり「勇儀さん。 貴女にばかり負担を押し付ける事になるのは非常に心苦しいのですが……」 勇儀「言わずもなが、さ。 ―――次のキックオフで、また点差を開ける」 妖夢「(全然、試合に入れていない……。 ―――全く、なんと滑稽な…)」 ……ピィイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ――全体で数えて6回目のキックオフは、そこからあまり時間を掛けずに始まった。 メルランは先の『ネオ・ファンタズム』を撃ち放ってその体力の殆どを消耗していたが、 彼女の他に適任の幽霊が居るかと言われるとそれは居らず、疲労のメルランに対する 選手交代が行われなかったためだ。 勇儀「さて……。 この試合もこれで決着と思えば名残惜しいが…終わりあるからこそ、浮世はかくも面白い。 ならば……やるしかないね!!」 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
[550]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:34:29 ID:??? ―――そして、シュートもそこから極めて迅速に行われた。 何故なら、地霊殿サブタレイニアンローゼスの主砲は、……センターサークルからシュートを撃てるならば それだけで十分だと豪語する程に強大だったからである。 勇儀「……私の体力だって無限じゃあない。 だから、ここで決めて終わりにしてあげるよ………一歩!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!! ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオッ………バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! 妖夢「(駄目…レベルが、違いすぎる。 私は、この場にいちゃいけないんだ……!)」 藍「(ここは敢えてブロックに向かわない方が、効率的には優れているのかもしれん。 だが――ここで引いてしまっては再び点差を付けられる。 ならば私は……無為となっても守るしかないのか……!)」 勇儀「二歩……!!」 バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッツ!! ビュウウウウウウウウウウウッ! ドゴォオオオオオッ!! ドドドドドドドドドドドド………! バギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! 幽々子「(この距離、この方向、この姿勢ならば……全力で行けば、あるいは……)」 中西「(お嬢さんが本気の眼をしとる。 これなら……ひょっとしたら、止められるかもしれへん。 そしてもしも止めたら―――ワイ等の勝ちが、グッと近くなる筈や)」 勇儀「必ずや殺す、星熊の火炎――『四天王奥義・三歩必殺』…………!!」 カ ッ!!
[551]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:35:58 ID:??? ドゴオオオオオン! バギュウウウウッ!!ドッゴォ! バリバリ!! バリバ リ!!ドッゴォオオオ オオオオオオオオオオンッ!! ドゴォリバグギャ グ ギャグギャワワアアアアアアアアン!!! グォォ ォォォォ ォォオオオオ!!!!!!! リバリバリッ!ゴゴゴッ! グシャアアアアアアア!!!!! バシュウウ ウウウウウゴゴゴゴゴゴゴゴウウウウウウウウウウウッ!!バリバリ!!! ュウウウウア!!! ャグギャグギャグギャワワアアアアアアアアン!!! ボオオオオオオオオオオン!! チュドォオオオオオオオオオオオオオオオン!! ギャアアアアアアアアアアアアアッ! ギュウウウウウウウッ! ドゴオオオオオオオウウウウウ グギャグギャドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ドドドドドドドドドドドドドド グギャグギャグギャグギャグギャワワアアアアアアアアン!!! ボオオオオオオオオオオン!! チュドォオオオオオオオオオオオオオオオン!! ギャアアアアアアアアアアアアアッ! ギュウウウウウウウッ! ドゴオオオオオオオ!! バシュウウ ウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!バリバリ!!! ュウウウウウウウウウ ウウウウウウウウウッ!! グギャグギャグギャグギギャァァァアッ!!
[552]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:37:18 ID:??? ―――古代より存在せし恐怖の象徴たる鬼。そして、その鬼達を纏め統率していた存在こそが鬼の四天王。 星熊勇儀は、間違いなくその四天王の一員であり、その称号は「力」。 力を最も貴ぶ種族において、「力の星熊」の名を勇儀が冠し続けて来れた理由は何か。 それは当然。 ――こと純粋な力においては、鬼の中であっても、彼女に並ぶ者が一人として居なかったからである。 妖夢「きゃ、きゃぁああああああっ!?」 藍「ぐ、ぐあああっ……!(やはり無為か。 しかし、これで幽々子様のブロックの手助けになれば……!)」 バケバケ「バケェーーーーーーーーーーっ!?」 故に、星熊勇儀のこの右脚に籠められた力学的エネルギーは、鬼の中においても最強。 それは同時に、この幻想郷においても最強の威力を持つという事を意味している。 もしもこれを止められるとすれば、幻想の範疇をも更に超越した存在のみ。 例えば―――顕界を超越せし冥府の底に済む、死を司る亡霊のような。 幽々子「――花に染む、心のいかで残りけん……!」 ……パァアアアアアアアアアアアアアッ!! 勇儀「……ほーう?」 幽々子「……捨て果ててきと、思うわが身に。 ―――桜符・『桜吹雪地獄』!!」 バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ………!! ――果たして勇儀により放たれたシュートは、今やゴールでは無く、 幽々子の前方に表れた夥しいまでの桜色の帯に包まれ、その威力を殺されていた。 その完全に近い桜の開花は、生命の終焉を予感させる程に激しく吹き荒れて、鬼による純粋な破壊をせき止める。 『桜吹雪地獄』。見た者を死に誘う冥界の妖怪桜・西行妖の力を帯びた、幽々子による限界突破のブロックは、 藍達のブロックによる僅かな時間稼ぎによって、その力を最大にまで持っていく事に成功したのだ。
[553]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:38:39 ID:??? バチイイイイッ……!! ポムッ……。 幽々子「はぁ〜。 ……お腹すいたわねぇ」 ――凡そこの世の者では誰も止める事が出来ぬと思われていた勇儀のシュートは、 この世ならざる亡霊嬢の一撃により初めて防がれて、勇儀はいよいよ喜色満面に笑みを浮かべる。 勇儀「そうだ……それだよ! 私が求めていた戦いは! 全力を超えた全力同士による、 生死の境界を超えたキチガイ染みた殺しあい。 あはははっ、亡霊嬢、気に入ったぞ!」 幽々子「それはどうも。 だけど、今の私達は時間がないの。 ……符蝶「死蝶の舞」!」 スッ……クルンッ。 スパァアアアアアアアアアッ!! そして大きく笑いその手に持つ杯の酒を呑みほした勇儀を、 オーバーラップした幽々子はドリブルで軽く突破し、そのボールをルナサに預ける。 後半戦も残り僅かの時間しかない。 恐らくは最後になるであろうこの絶好の攻撃チャンスにおいて、 いよいよ西行寺亡霊連合の大将は拠点の城門を開き、敵陣の中央へと出陣していく。 幽々子「藍が橋姫に捕まったままだから。 だから、楔役は貴女にお任せするわね〜」 ルナサ「わかりました。 ……行くぞ、『スード・ストラディバリウス』!!」 グワアアアアッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ゾンビフェアリー「「「と、とれませーん!?」」」
[554]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:41:32 ID:??? パルスィ「妬ましいわ……この期に及んで、私はアンタの進撃に蓋をする程度しか出来ないだなんてね」 藍「――だが、それは大事な技術と思うがね。 言ってしまえば、君が我々のかく乱に引っかからければ、 西行寺の1点目は無かったかもしれないのだから」 パルスィ「……私が、そんな安っぽい挑発に乗るとでも?」 藍「まさか。 ただ単に、妖夢も橙も、挙句の果てには幽々子様までもが全線へと向かったから、 ちょっと雑談をしようと思っただけだよ」 実況「さあ〜〜〜! 西行寺亡霊連合はCBの幽々子選手までもが大きくオーバーラップをして、 いよいよこの残された後半ロスタイムで3点目を決めようと全力で攻めあがります! 幽々子選手、高いボールに動きを合わせました!」 幽々子「願わくば、花の下にて春死なん……!」 バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! さとり「(来ます……。 あれが恐らく、西行寺幽々子の奥義――『西行寺無余回顧』……! PA内の私でしたら、恐らくは五分五分でパンチングに向かえそうですが……『とめます』……!!)」 グッ…! PA内まで大きく切り込んだ幽々子は、高い跳躍力を活かして誰もが追いついて来れない位置まで飛んだ。 その様子を見ていたさとりは、グッ、と強くその小さな拳を握りしめ、幽々子から発せられる恐ろしいシュートの行先を読み取った。 ――そして、幽々子の心を読んださとりは。 自身の判断が間違いであった事を悟る。 さとり「何、ですって……!(何てこと。 西行寺幽々子の狙いは……シュートではない! ここまで上がって来たにも関わらず、彼女はどこまでも冷静に―――)」
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0ch BBS 2007-01-24