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【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
[549]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:33:17 ID:??? 実況「再びゴ〜ル!! 次に点を決めたのは西行寺亡霊連合! 試合当初よりその性格も相まってガンガンシュートを撃ち続けていたメルラン選手が、 漸くここで得点を挙げる事に成功しました〜〜〜!! これで後半終了間際に点差は再びゼロ、即ち同点に! これはこの試合、ますますどうなるかわかりませ〜〜〜〜〜〜ん!!」 メルラン「はぁ、はぁ、はぁ……は、はっぴ〜〜……はひぃっ」 ルナサ「全く。 実力差も考えずに飛ばしすぎるから……」 さとり「勇儀さん。 貴女にばかり負担を押し付ける事になるのは非常に心苦しいのですが……」 勇儀「言わずもなが、さ。 ―――次のキックオフで、また点差を開ける」 妖夢「(全然、試合に入れていない……。 ―――全く、なんと滑稽な…)」 ……ピィイイイイイイイイイイイイイイイッ!! ――全体で数えて6回目のキックオフは、そこからあまり時間を掛けずに始まった。 メルランは先の『ネオ・ファンタズム』を撃ち放ってその体力の殆どを消耗していたが、 彼女の他に適任の幽霊が居るかと言われるとそれは居らず、疲労のメルランに対する 選手交代が行われなかったためだ。 勇儀「さて……。 この試合もこれで決着と思えば名残惜しいが…終わりあるからこそ、浮世はかくも面白い。 ならば……やるしかないね!!」 グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!
[550]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:34:29 ID:??? ―――そして、シュートもそこから極めて迅速に行われた。 何故なら、地霊殿サブタレイニアンローゼスの主砲は、……センターサークルからシュートを撃てるならば それだけで十分だと豪語する程に強大だったからである。 勇儀「……私の体力だって無限じゃあない。 だから、ここで決めて終わりにしてあげるよ………一歩!!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ……!! ドゴォオオオオオオオオオオオオオオオオッ………バゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオン!! 妖夢「(駄目…レベルが、違いすぎる。 私は、この場にいちゃいけないんだ……!)」 藍「(ここは敢えてブロックに向かわない方が、効率的には優れているのかもしれん。 だが――ここで引いてしまっては再び点差を付けられる。 ならば私は……無為となっても守るしかないのか……!)」 勇儀「二歩……!!」 バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッツ!! ビュウウウウウウウウウウウッ! ドゴォオオオオオッ!! ドドドドドドドドドドドド………! バギィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! 幽々子「(この距離、この方向、この姿勢ならば……全力で行けば、あるいは……)」 中西「(お嬢さんが本気の眼をしとる。 これなら……ひょっとしたら、止められるかもしれへん。 そしてもしも止めたら―――ワイ等の勝ちが、グッと近くなる筈や)」 勇儀「必ずや殺す、星熊の火炎――『四天王奥義・三歩必殺』…………!!」 カ ッ!!
[551]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:35:58 ID:??? ドゴオオオオオン! バギュウウウウッ!!ドッゴォ! バリバリ!! バリバ リ!!ドッゴォオオオ オオオオオオオオオオンッ!! ドゴォリバグギャ グ ギャグギャワワアアアアアアアアン!!! グォォ ォォォォ ォォオオオオ!!!!!!! リバリバリッ!ゴゴゴッ! グシャアアアアアアア!!!!! バシュウウ ウウウウウゴゴゴゴゴゴゴゴウウウウウウウウウウウッ!!バリバリ!!! ュウウウウア!!! ャグギャグギャグギャワワアアアアアアアアン!!! ボオオオオオオオオオオン!! チュドォオオオオオオオオオオオオオオオン!! ギャアアアアアアアアアアアアアッ! ギュウウウウウウウッ! ドゴオオオオオオオウウウウウ グギャグギャドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオ!! ドドドドドドドドドドドドドド グギャグギャグギャグギャグギャワワアアアアアアアアン!!! ボオオオオオオオオオオン!! チュドォオオオオオオオオオオオオオオオン!! ギャアアアアアアアアアアアアアッ! ギュウウウウウウウッ! ドゴオオオオオオオ!! バシュウウ ウウウウウウウウウウウウウウウウッ!!バリバリ!!! ュウウウウウウウウウ ウウウウウウウウウッ!! グギャグギャグギャグギギャァァァアッ!!
[552]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:37:18 ID:??? ―――古代より存在せし恐怖の象徴たる鬼。そして、その鬼達を纏め統率していた存在こそが鬼の四天王。 星熊勇儀は、間違いなくその四天王の一員であり、その称号は「力」。 力を最も貴ぶ種族において、「力の星熊」の名を勇儀が冠し続けて来れた理由は何か。 それは当然。 ――こと純粋な力においては、鬼の中であっても、彼女に並ぶ者が一人として居なかったからである。 妖夢「きゃ、きゃぁああああああっ!?」 藍「ぐ、ぐあああっ……!(やはり無為か。 しかし、これで幽々子様のブロックの手助けになれば……!)」 バケバケ「バケェーーーーーーーーーーっ!?」 故に、星熊勇儀のこの右脚に籠められた力学的エネルギーは、鬼の中においても最強。 それは同時に、この幻想郷においても最強の威力を持つという事を意味している。 もしもこれを止められるとすれば、幻想の範疇をも更に超越した存在のみ。 例えば―――顕界を超越せし冥府の底に済む、死を司る亡霊のような。 幽々子「――花に染む、心のいかで残りけん……!」 ……パァアアアアアアアアアアアアアッ!! 勇儀「……ほーう?」 幽々子「……捨て果ててきと、思うわが身に。 ―――桜符・『桜吹雪地獄』!!」 バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ………!! ――果たして勇儀により放たれたシュートは、今やゴールでは無く、 幽々子の前方に表れた夥しいまでの桜色の帯に包まれ、その威力を殺されていた。 その完全に近い桜の開花は、生命の終焉を予感させる程に激しく吹き荒れて、鬼による純粋な破壊をせき止める。 『桜吹雪地獄』。見た者を死に誘う冥界の妖怪桜・西行妖の力を帯びた、幽々子による限界突破のブロックは、 藍達のブロックによる僅かな時間稼ぎによって、その力を最大にまで持っていく事に成功したのだ。
[553]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:38:39 ID:??? バチイイイイッ……!! ポムッ……。 幽々子「はぁ〜。 ……お腹すいたわねぇ」 ――凡そこの世の者では誰も止める事が出来ぬと思われていた勇儀のシュートは、 この世ならざる亡霊嬢の一撃により初めて防がれて、勇儀はいよいよ喜色満面に笑みを浮かべる。 勇儀「そうだ……それだよ! 私が求めていた戦いは! 全力を超えた全力同士による、 生死の境界を超えたキチガイ染みた殺しあい。 あはははっ、亡霊嬢、気に入ったぞ!」 幽々子「それはどうも。 だけど、今の私達は時間がないの。 ……符蝶「死蝶の舞」!」 スッ……クルンッ。 スパァアアアアアアアアアッ!! そして大きく笑いその手に持つ杯の酒を呑みほした勇儀を、 オーバーラップした幽々子はドリブルで軽く突破し、そのボールをルナサに預ける。 後半戦も残り僅かの時間しかない。 恐らくは最後になるであろうこの絶好の攻撃チャンスにおいて、 いよいよ西行寺亡霊連合の大将は拠点の城門を開き、敵陣の中央へと出陣していく。 幽々子「藍が橋姫に捕まったままだから。 だから、楔役は貴女にお任せするわね〜」 ルナサ「わかりました。 ……行くぞ、『スード・ストラディバリウス』!!」 グワアアアアッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ゾンビフェアリー「「「と、とれませーん!?」」」
[554]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:41:32 ID:??? パルスィ「妬ましいわ……この期に及んで、私はアンタの進撃に蓋をする程度しか出来ないだなんてね」 藍「――だが、それは大事な技術と思うがね。 言ってしまえば、君が我々のかく乱に引っかからければ、 西行寺の1点目は無かったかもしれないのだから」 パルスィ「……私が、そんな安っぽい挑発に乗るとでも?」 藍「まさか。 ただ単に、妖夢も橙も、挙句の果てには幽々子様までもが全線へと向かったから、 ちょっと雑談をしようと思っただけだよ」 実況「さあ〜〜〜! 西行寺亡霊連合はCBの幽々子選手までもが大きくオーバーラップをして、 いよいよこの残された後半ロスタイムで3点目を決めようと全力で攻めあがります! 幽々子選手、高いボールに動きを合わせました!」 幽々子「願わくば、花の下にて春死なん……!」 バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!! さとり「(来ます……。 あれが恐らく、西行寺幽々子の奥義――『西行寺無余回顧』……! PA内の私でしたら、恐らくは五分五分でパンチングに向かえそうですが……『とめます』……!!)」 グッ…! PA内まで大きく切り込んだ幽々子は、高い跳躍力を活かして誰もが追いついて来れない位置まで飛んだ。 その様子を見ていたさとりは、グッ、と強くその小さな拳を握りしめ、幽々子から発せられる恐ろしいシュートの行先を読み取った。 ――そして、幽々子の心を読んださとりは。 自身の判断が間違いであった事を悟る。 さとり「何、ですって……!(何てこと。 西行寺幽々子の狙いは……シュートではない! ここまで上がって来たにも関わらず、彼女はどこまでも冷静に―――)」
[555]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:43:11 ID:??? 幽々子「決めるわ……! ―――って思ってたけど、やっぱりや〜めた。 …妖夢っ!」 ポ〜ンッ! ポムッ、コロコロ……。 妖夢「―――へ? わ、私ですか。幽々子さま……!?」 さとり「(『PAの外』に居る半人前の剣士に『ポストプレイ』をするなんて……!?)」 幽々子「(ポストプレイによってフリーの状況ならば、妖夢の『未来永劫斬』でも、 あのGKと互角以上の勝負をする筈。 ここは決めて、妖夢の自信にしてほしいわね〜。 ……私だって、あの子の事は信頼してるんだから。 それを教えてあげなくちゃ)」 幽々子は戦術面における有利と、最近の妖夢の自信喪失の解消の両取りを密かにめざし、 敢えて妖夢に向かってポストプレイを行った。 その結果、目立つ大技を持ち厄介な幽々子に注目を割いていた敵陣営は、思わず面喰い、 バイタルエリア内の妖夢に対峙するものは、古明地さとり一名しか存在しなかった。 妖夢「(決めなきゃ、決めなきゃ。 幽々子さまが繋いでくれたボールを……決めなきゃ……!)」 ドクンドクンと、心臓の脈が高鳴るのを妖夢は感じる。 走り続けた疲労が吹き飛び、世界が鮮明になったような錯覚がある。 目の前にはサッカーボール。 そのさらに先には余裕めいた表情が崩れた古明地さとり。 隣には何時も通りほんわかとしていながらも、何となく不安を感じさせる様子の主・西行寺幽々子。 妖夢はこの状況に、思わず棒立ちになってしまう。 妖夢がシュートを撃たない事に気付いた敵DFの黒谷ヤマメが、こちらに向かってくる。 妖夢「―――ぁ」 ――そして、焦って見渡した観客席の中で目立つ、特徴的な兎耳。 その顔はイマイチ見えないが、ハラハラした表情で、必死に自分を応援してくれている少女。 妖夢「(れい、せん……! 私、私、今……!)」
[556]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:44:23 ID:??? かつて自分と並び立ち、そして今は自分の遥か先を歩く鈴仙を見て、 妖夢の心からはパニックは消え。自然と悲壮な覚悟が溢れて来る。 妖夢「(ここで決められなかったら、私はまた、鈴仙から遠く離れてしまう。 折角友達になれたのに―――おいてけぼりになって、鈴仙にも迷惑をかけてしまう。 幽々子さまに失望されるのも勿論嫌だけど……それは、もっと……いやだ!)」 グワアアアアアアアアアアアアアアアッ!! 実況「あ〜〜っと! ここでボールを受け取った妖夢選手が、バイタルエリアでその右脚を大きく振り上げました!! これは恐らく『未来永劫斬』の構え! 威力では先の『待宵反射衛星斬』に劣りますが、 今は幽々子選手のプレーにより妖夢選手はフリー! そして、さとり選手が全力を出せないPAの外!! 更に試合時間は残り少なく、ここでゴールとなれば試合終了の笛の鳴る可能性も!! 妖夢選手、この試合最後にして最大のチャンスをどう生かし切るか〜〜〜〜〜!?」 ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ……!! 妖夢にはもはや、実況や観客の声など聞こえていなかった。聞こえるのは自分の心音だけだった。 何時もの練習のように。 妖夢は静かにその右脚を振り下ろし……そのボールを蹴りぬいた。 妖夢「……この、『未来永劫斬』で。 斬れないものは――――あんまりないッ!!」 バッ……シィイイイイイイイイイイイイイイイイイン!! ゴオオオオオオオオオオオオオオッ……!! さとり「(……!? 凄い勢い……! これもまた、彼女の精神が成せる技と言うの……!?)」 本来ならば、恐らくは鈴仙の「マインドシェイカー」に並ぶ程度の威力しかないであろう妖夢のシュート。 しかしさとりは、妖夢の渾身の一撃に対し動く事が出来なかった。 それだけに、妖夢がこのシュートに賭けた思いは強かったのだ。 果たして、ボールはさとりが取れぬゴール左隅に向けて勢いよく飛んで行く。
[557]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:46:39 ID:??? 妖夢「(やった……GKを抜いた! これで―――これで! 私達が1点リードだ! 私は……不格好でも、勝てるんだ……! そして、鈴仙にも……追いつ――」 ガイイイイイイイイイイイイン!! 妖夢「け……?」 ボールがネットに突き刺さる音の代わりに、鈍い音が聞こえたことを、 妖夢は信じたくなかった。幽々子や皆の力を借りたとはいえ、 自分が貴重なゴールを決めたのだという幻想に浸っていたかった。 実況「お〜〜っと、これはゴールポストだ!! 妖夢選手、折角の得点チャンスでしたが…! どうやら力んで狙いを絞り過ぎたのでしょうか!? ――ゴールポストへの衝突。妖夢はとうとう、この土壇場において最もしてはいけぬミスを犯してしまった。
[558]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/08/31(日) 00:52:42 ID:??? ――と、いったところで今日の更新はここまでにしたいと思います。 >>528 今の妖夢に松岡監督が来たら、大変な事になりますね…うつ的な意味で。 >>529 多分妖夢には、最近の鈴仙の良いところばかりが見えているのでしょう。 他人のフェイズブックを見るとみんなリアルが充実してそうで嫌になる現象的な感じです。 >>543 正直ここもヘタれたらどうしようかと思っていました(汗) それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[559]森崎名無しさん:2014/08/31(日) 00:58:35 ID:??? 乙です 「私はつかさでもウサギDでもない! 貴様を倒すものだ」 だったら面白かった ポスト……妖夢さんドン底…よし、分霊のねじ込みだ!
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0ch BBS 2007-01-24