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【ロリコン】鈴仙奮闘記20【黄金期】
[799]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 00:27:14 ID:??? まるで死臭の如くむせ返る硝煙の中。青く透き通る黒髪に、空のように薄い羽衣を纏った美しい女性の名は霍青娥。 豊聡耳神子に道教の秘術を伝えた張本人にして、古来より名を轟かせる邪仙は、 まるで天界から降りて来た天使かと錯覚してしまうほど清楚な笑みを浮かべながら、可愛らしく拗ねてみせる。 日向「来たな……邪仙とやら。 ボケた金満豚を口説き落とす遊びは楽しかったか」 青娥「あら……。 おじ様の事を豚だなんて。 なんと酷い殿方なのでしょう」 ちゆり「一機あたり1億二千万ドル(日本円で約140億円)の飛行機100台、 そのおじ様とやらの名義で勝手に買い上げといて、良く言うぜ」 日向の人を殺すような視線も、ちゆりのあきれたような声も、霍青娥の眼には耳には届かない。 仙人でありながらその力を享楽の為に使う彼女にとって、自分にとってつまらない物は全く興味が無かった。 夢美「成程。 どうにもこうにも事を大きく荒立てた元凶というのは、 この邪仙だった……と、言うわけね。 聖徳太子も、幻想郷でさぞビックリしてるんじゃないかしら? 自分の家来だか師匠だか分からない人物が、まさか人類史上最大の石油王にして武器商人 ――ユブンタイ家を手中にしていると知ったら」 最後に夢美がそう皮肉を言ってみせた後、暫くの沈黙が訪れる。 青娥「……それだけかしら、言いたいことは」 そして、その沈黙を十分に味わった青娥は――ここで漸く心底楽しげな笑顔を浮かべて告げる。 その笑顔は、先程の天使のような無垢な微笑みでは無く、自らの力を誇示できる事に喜びを感じる邪仙らしい、まさしく邪なる嗤いだった。 青娥「……それなら……道士様の面白い計画を、貴女達に邪魔される訳にはいかないわね。 さぁ――まだ、動けるでしょう? 私の可愛い…空飛ぶキョンシー達!!」 ゴゴゴゴゴ……ギィッ、ガシィイイイイッ……! ウィーン……! ブウウッ………ウウウウン!! ガタガタガタ………!
[800]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 00:29:03 ID:??? ――彼女から発せられる冥の波動を感じ、再びそのバラバラになった機体を無理やりに結合させていく100余りのラプター。 その動きは、無機質でできた機械でありながら気持ち悪いまでに有機的で、 ぐちゃぐちゃの挽肉がこね上がる様子を想起させる。 やがて、不細工な鳥の形を模した『戦闘機のキョンシー』達は先程と同じように空へと舞い上がり、 今にも爆発しそうなエンジン音を立てながら……日向や永琳へと捨身の特攻を仕掛けていく。 沢田「ひ、ヒィイイイイイイ!! 日向さんバンザーイ!!」 日向「早まるなタケシ。 ダイナマイトを体中に巻き付けるのはまだ早いぞ……!」 グワアアアアアアアアッ…… 日向「『タイガーショット』!」 バギュウウウウウン! ドオン! ……ギィッ、ガシィイイイイッ……! ウィーン……! 日向「……自己蘇生機能持ち、か。 これはウチの便利グッズ部門のアイデアに使えそうだな」 ちゆり「い、いいい、言ってる場合かなんだぜ!? 社長のタイガーショットを食らっても、 あの戦闘機、また破片を磁石みたいにくっつけてまた攻めてくるんだぜ!?」 青娥がその妖術で作り出した戦闘機のキョンシーは、日向のタイガーショットに、 ちゆりの必殺の武器を以てして粉砕しても尚――その破片を再び集めてまた立ち上がる。 無機質であるにも関わらず――否、無機質であるが故にその底なしの復活が恐ろしく、 日向一行は少しずつ押されていた。
[801]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 00:38:54 ID:??? そして、恐るべき破壊力を持つ日向のシュートが。 ちゆりの必殺の武器が、夢美の人間離れした叡智による正体不明の攻撃が。 その全て通らないとなると、それは即ち――。 夢美「……こんな展開は予想していたけれど。 やっぱり、貴女に貸しを作るのは後が怖くていい気がしないわ」 永琳「……貴女は、人を何だと思っているの。 こんな所にまで私を駆り出した時点で、 正直私は怒っているのだけど。 私には守るべき姫が居るというのに……」 夢美「そこについても謝る。 だから……やっぱり、貴女の力を……貸して欲しい。 貴女の愛する姫君と……そして――『弟子』の為に」 夢美が高いプライドを折ってまで行った懇願は、果たして永琳の心にどこまで響いたかは疑問であるが。 「愛する姫君と弟子の為に」。最後にそう述べた時――永琳の瞳が僅かに変わったような錯覚を夢美は感じた。 無数の戦闘機が接近する中、永琳は退屈そうにかぶりを振ってため息を吐いた。 永琳「……はぁ。 こうなったら、さっさと終わらせるしかないわね」 ――そしてその後。彼女たちは否応なしに思い知らされることとなる。 掲げる宗教の違いなど、心底馬鹿馬鹿しく思えるまでに圧倒的で絶対的な存在が、 今この宇宙に、地球に………今、この場に――『居る』のだという事を。
[802]森崎名無しさん:2014/09/10(水) 00:39:17 ID:??? ここは主人公が颯爽と登場する場面……!?
[803]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 00:40:42 ID:??? ――と、いったところで今日の更新はここまでです。 アラブの金持ち=ユブンタイという設定は某スレ様の設定を借用させていただきましたが、 多分このスレでヒドラさんが出て来る事は多分ないかと思っておりますので、ほんのフレーバーという感じです。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[804]森崎名無しさん:2014/09/10(水) 00:55:30 ID:??? ヒドラ乙
[805]森崎名無しさん:2014/09/10(水) 07:28:58 ID:??? 外の世界危なすぎる、これも全て妖怪の仕業 ゆかりんが幻想郷を維持するわけじゃけ
[806]森崎名無しさん:2014/09/10(水) 07:44:28 ID:??? なるほど、シュートで火の玉を発生させたり、戦闘機を打ち落とす・・・ こんな人間がごろごろいたらそら妖怪も結界貼って引きこもりますわ(確信)
[807]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 21:28:36 ID:??? こんばんは、今日も更新します。 本当はここから永琳がアカシックレコードを改竄して世界を3回位改変したり、 旧支配者を1撃で射殺す程度の威力の矢を一秒間に千百五十二連発したりする予定でしたが、 ゲームの趣旨から外れてぶっ飛んでいるので没にしました。今日は永琳の復帰イベントから入ります。 >>802 主人公(えーりん)ですね、わかります。 >>804 乙ありがとうございました。ヒドラは多分大丈夫です。 >>805-806 強くなってきた人間に対して、妖怪が隠れ住む為に作られたのが幻想郷…という設定だった筈ですし、 キャプ森(キャプ翼)ワールドには、原作からして人間離れした人間がゴロゴロいるので、 両者の設定から見てもどこもおかしくはないです。…たぶん。 あと、永琳とか鬼とかはもっと強いのでバランスは大丈夫です。その代わり戦闘力がインフレしてますが。
[808]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 21:30:14 ID:??? 〜3日目午後・固定イベント〜 【薬師の帰還】 ***** 鈴仙がレティとのタックル練習を終えて帰宅した頃には、もう日は沈み夜になっていた。 秋の夜長とは良く言ったもので、夏の日長に慣れてしまうと、 その反動で途端に秋の夜が長く感じてしまうものだ。 鈴仙「はぁ……。 今日は疲れたし、さっさとご飯食べてお風呂入って寝ようっと」 筋肉痛で痛む右ひざのふくらはぎあたりをさすりながら、 鈴仙は耳も体もくたっとした様子で永遠亭の戸を開こうとすると、 遠く――竹林の奥からこっちに向かい、女性の話し声が聞こえてきた。 女性「ええ。 ええ……そう。 逃がした……残念だったわね。 でも仕方ないわ、あれから細菌兵器まで持ち出して来られたら……私達は、人命を優先するしか無いのだから」 鈴仙「(……この声は。 そして、この良く分からないけれど物騒な話題は……)」 鈴仙は女性の声に聞き覚えがあった。 振り向くと、先程までは見えなかったが竹林の奥から小さなシルエットが見え、 その影がこちらに向かって少しずつ大きくなって行くのが分かる。 鈴仙「もしかして、あれは――」 鈴仙にははっきりと分かった。 声など聞かずとも、シルエットが見えなかったとしても。 周囲に、穢れ無きオーラと糸のように張り詰めた緊張感を齎しているあの人物こそが…。 まさしく、鈴仙達が最も待ち望んでいる人物の一人であるという事に。
[809]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/10(水) 21:33:50 ID:CTOKjZSw 女性「……」 女性はいつの間にか、鈴仙のすぐ近く前にまで立っていた。 先程までは携帯式の電話で誰かと話していたのだろう彼女は、 既に通話を止めて、懐かしさを感じるような微妙な目線で鈴仙を見つめていた。 鈴仙「あなたは……」 その女性は、そう。 もちろん――。 先着1名様で、 ★薬師の帰還→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→女装したロベルト本郷(全裸)だった。 クラブA→傷つきボロボロになった永琳だった!? その他→もちろん、鈴仙の不動の師匠・八意永琳だった。
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0ch BBS 2007-01-24