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【ブースターV.S.】鈴仙奮闘記21【ホッパー】
[488]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 22:52:12 ID:??? ――古明地さとりは旧地獄の住人ではあれども、 現在地獄に生きる矢車の境遇を完全に理解するには至らない。 セルフ緊縛プレイを嗜む矢車の姿を見て、ドン引きしなかっただけマシであったと言えよう。 というか、一体どうやって自分一人で自分を縛ったんだろうか。 さとり「この鎖、見るからに新品ですよね? また、地霊殿にツケですか? 地獄を見ているのも結構ですが、偶には現実も見て下さい。 貴方はこのままでは、職も金も無い素寒貧であるという辛い現実を」 矢車「闇の底には、誰の声も届かない……」 さとりによって外され没収された鎖を、矢車は自嘲しながら切なげに見つめていた。 地獄の住人と言えど、完全なるアウトローとしては生きていけないようである。 さとり「……まぁ、それについては今更問いはしませんが。 ――ですがやはり、貴方には試合に出て貰います。 このまま貴方をここに置いていては、何をしでかすか分からないという事が、今判明しましたからね」 矢車「――勝手にしろ。 はぁ……。 生きてるって、虚しいよなぁ……」 今しがた没収された鎖を首に巻き付けられて、さとりに引っ張られて地上へと向かう矢車。 外見上は幼い少女に、飼い犬の如き扱いを受けている様相の彼は ……非常に良い顔をしていたという(もちろん地獄的な意味で)。
[489]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 22:54:38 ID:??? ――そんな二人の様子を最初から最後まで見守る影があった。 ??「行っちゃった。 でも驚いたなぁ、まさか自分で自分を鎖で縛ろうとするなんて。 流石に物理的に難しそうだったから、手伝ってあげたけど――気付いていないよね、当然」 彼女は暗闇の中でも光る、白薔薇のような銀髪を振ってさとりと矢車を見送る。 ベージュ色のブラウスにグリーンのスカート。 空っぽの笑顔に、姉とは異なり大きく開いた、ガラス玉のような瞳。 こいし「うふふ……。 二人とも、楽しそう。 この様子だったら、きっと。 試合中には『覚醒』する事が出来るよね……」 瞳とは反対に固く閉ざされた「第三の目」を撫でつけながら――古明地こいしは、満足気に頷いた。
[490]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 22:56:45 ID:??? 〜5日目午後・固定イベント〜 【大会第二陣! VS地霊殿サブタレイニアンローゼス!】 −人里サッカーコート− ――ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……ッ!! 実況「さぁ〜〜! ついにやって来ました全幻想郷選抜大会、Cブロックの第三試合!! 永遠亭ルナティックス対、地霊殿サブタレイニアンローゼスとの大一番です!! 永遠亭ルナティックスは、先の第一試合・幽香選手やレティ選手を中心とする雑魚妖怪チーム戦に5−1と圧勝! しかも天才・永琳選手が居ないにも関わらず、です! 永琳選手が不在でも、レティ選手の好守を抜けてハットトリックを決めた、FW・鈴仙選手の攻撃力に、 ゆう……謎の向日葵仮面選手のマーダースパークを二度も止めた、GK・輝夜選手の守備力があり。 ここに絶対的な支配力を持つMF・永琳選手が加わったとすれば、 今やルナティックスは、博麗連合に次ぐ、完全無欠のチームと呼んでも良いかもしれません!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「えーりん!」「えーりん!」「カグヤ カグヤ カグヤ」「カグロットォー!」「うどんちゃーん!」「鈴仙がんばれー」 永琳「――凄いわね、輝夜。 このまま行けば、大会最優秀GKも夢では無いかもしれないわ」 輝夜「ふっふーん、当然よ永琳! なんせこの私は、ゴールキーパーをする事にかけても頂点に立つ女だもんね!」 鈴仙「(いっつも師匠に助けて貰ってるクセに、良く言うよ姫様……。 ――というか私だって、ハットトリック決めてるのにぃ……師匠ったら、えこひいきだよぉ……)」 てゐ「まぁー、敵のGKは正直ザルだったからねぇ。 でもいいじゃん、実況から褒められてるし」 鈴仙「うん、ありがとうてゐ……でも、私の心の中を読んで話すのは止めて……」 てゐ「いやだって、鈴仙ちゃんってば考えてる事すぐ顔に出て読みやすいし」
[491]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 22:58:42 ID:??? みとりの店を抜けた鈴仙は、家に帰らず直接サッカーコートへと向かい、チームメイトと合流していた。 鈴仙が皆と合流した頃には既に、サッカーコートは開場していた為にコート周辺は大変な混雑で、 今まで周遊していた旧都に負けず劣らずの人波がそこら中に生まれていた。 実況「――さぁ、そんな永遠亭ルナティックスと対戦するのは、 遥々旧地獄からの使者・地霊殿サブタレイニアンローゼスです! 永遠亭ルナティックスが永琳選手を中心とした中盤重視のチームとすれば、 このチームは鬼の四天王・星熊勇儀選手の中心とした超攻撃的チーム! 旧地獄ボンバーの異名を持つ勇儀選手と、核弾頭ヘッドの異名を持つ空選手との2トップの破壊力は、 今大会でも最強クラスと評しても過言ではありません! しかし、守備面においても、旧地獄を司る古明地姉妹がガッチリと固めており、 決して一筋縄ではならぬチームであると言えるでしょう!! 実際その証拠に、地霊殿サブタレイニアンローゼスは先日、 幻想郷サッカーの古豪・西行寺亡霊連合との試合も3−2で勝ちを収めております! 果たして鬼の攻撃力に、覚の守備力を兼ね備えた今大会屈指のダークホースに、 永遠亭ルナティックスはどのような戦いを繰り広げるのでしょうか!?」 観客「ワァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「あ、あれが地獄のサッカー選手か……!」「勇儀姉さーん!」「こいしちゃーん!」「さとり様ー!」 つかさ「地霊殿チームのメンバーも、どうやら今から控室に入るようですね…」 ウサギB「私たちは前の試合でも見たけど、やっぱり勇儀さんの存在感とプレッシャーは異常ね……」 ウサギC「そだね〜。 ……って、アレ? あんな男の人って、こないだの試合にいたっけ? なんか犬っコロみたいに鎖に繋がれてるけど」 鈴仙「……!(あれは――矢車……!!)」
[492]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 23:00:04 ID:??? ――そして、鈴仙達とは逆サイド側の控室へと向かう、 地霊殿サブタイレイニアンローゼスのメンバーの中に……矢車の姿を確かに視認する。 さとりに鎖で繋がれているのは、やはり彼が狂気に囚われた恐ろしい妖の類であるからだろう。 鈴仙「(あの人達に、どんな事情があるかは良く分かんないけど。 ――私達だって、絶対に負けないんだから……!!)」 しかし、さとりや矢車だけでは無く、鈴仙自身にも譲れぬ物はあるのだ。 全幻想郷代表入りに加えて、永琳により告げられた『プロジェクト・カウンターハクレイ』への参加。 鈴仙がどの道を選ぶにしろ、その未来にはまず勝利が前提条件としてある。 決して負けられない、負けたくないと鈴仙はフィールドの向こう側を見やり。 永琳「(暫く見ないうちに、ずいぶん良い顔になったわね。 鈴仙……)」 永琳は、そんな弟子の表情を見て、満足気な笑みを浮かべるのだった。
[493]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 23:01:32 ID:??? 【ミーティング】 輝夜「よし みんなきけ。 地霊殿サブタレイニアンローゼスについてはイナバが話すわ。 ……今回は、説明できるわよね? なんせ、実際にその目で試合を見て来たんだから」 鈴仙「あっ……は、はい。 説明できます」 鈴仙は健気にも、先の試合を観察しながら地霊殿サブタレイニアンローゼスメンバーの能力値について、 簡単にではあるが分析を終えていた。 そのため、鈴仙は――個人的な所見ではあるが、各選手の能力傾向と総評を控室のホワイトボードに書くことが出来た。 星熊 勇儀 突破力:B 得点力:S ボールカット:B ゴール前:B スタミナ:S 得点力は今大会屈指だが、シュート以外も弱くない。三歩必殺はフリーキックかキックオフで無いと使えない模様。 霊烏路 空 突破力:D 得点力:A ボールカット:C ゴール前:A スタミナ:A 空中戦にかけては一流クラスだが、相棒のお燐が居ないとボールを自分で運べずカカシになりやすい。 お燐 突破力:A 得点力:C ボールカット:D ゴール前:D スタミナ:B 守備は軽いがサイドからの突破力は強烈。必殺シュートもあるらしいが、威力は大したことない。 水橋 パルスィ 突破力:C 得点力:C ボールカット:C ゴール前:D スタミナ:B 能力は平均的で見るものも無いが、彼女の執拗なマークは独特かつ強力。 黒谷 ヤマメ 突破力:D 得点力:E ボールカット:B ゴール前:C スタミナ:B パスカットが得意なDF。ブロックやクリアも出来るがあまり強くない。
[494]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 23:07:50 ID:??? キスメ 突破力:E 得点力:E ボールカット:E ゴール前:B スタミナ:C ブロックだけしか出来ないが、そのブロックが案外堅い。ミドルシュートに弱い地霊殿の命綱。 古明地 こいし 突破力:B 得点力:B ボールカット:A ゴール前:C スタミナ:B MF顔負けの攻撃力に加え、無意識を活かした高いボールカット能力を持つ。ミドルシュートを撃たれる前に止めて来る。 古明地 さとり セーブ力:B(PA内ではS) 一対一:S 飛び出し:C PA内のシュートは必ず止めて来る。PA外ギリギリからのミドルシュートが弱点だが、キスメやこいしなど障壁も多い。 また、これとは別に、鈴仙は矢車に関する情報(詳細は不明だが、トップ下かボランチで入って来る可能性が高いという事) についても記入しておいた。 先の試合には全く出て来なかった選手についての記載に、メンバーは一時騒然とするが。 ウサギCを始めとして、実際に矢車が控室に入って行くのを見た者も多かった為、 一同は矢車という隠し玉の存在について、何とか納得してくれた。
[495]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 23:11:25 ID:??? 鈴仙の書き出した五段階評価について、矢車に関する情報について。 永琳は一人ずつの評価を見比べたり、鈴仙の評価の一字一句を見たりして、 「ふーん」とか「なるほど…」だとかを呟いている。 そんな様子を見て、鈴仙は大いに不安を煽られるのだが……。 永琳「……良く調べていたわね、ウドンゲ」 鈴仙「あっ、はい……! ありがとうございます!!」 永琳は鈴仙にそう言ってくれた。たとえ淡々とした、いかにもつまらなそうな感じの言葉でも、 普段永琳から褒められる事があまりない鈴仙にとっては飛び上がる程に嬉しいものだった。 ――しかし、永琳が言いたい事はそれでは無い。 永琳は鈴仙に並んでホワイトボードに立って、チームメイトにこう告げる。 永琳「――では、フォーメーションについてだけど、その前に一言。 この試合の、ゲームキャプテンについて、少しだけ話をしておきたいと思うわ」 鈴仙「(あっ……そ、そうか! きっと、件の『プロジェクト・カウンターハクレイ』について、 私を鍛える為に、今のうちに私にキャプテンを任せていきたい、って言ってたから……!)」 ――永琳は先に、ここからの試合は自分は敢えてゲームを指揮しない…と宣言し。 その上で、試合ごとにゲームキャプテンを決めていく旨を皆に伝えた。 突然の報告に、事情を知っている鈴仙と輝夜を除くチームメイトは騒然とするのだが。 永琳はそれを全く意に介せず、事務的にこの試合のゲームキャプテンを指名した。
[496]森崎名無しさん:2014/09/23(火) 23:11:42 ID:??? すごい、鈴仙さんがまるで師匠のようだ!
[497]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/09/23(火) 23:12:26 ID:prdF7flY 永琳「さしあたって。 この試合は――」 先着1名様で、 ★イベント効果によりほぼ鈴仙→!card★ と書き込んでください。数値で分岐します。 JOKER→永琳「……いや、貴女達は足手まといになるからやっぱり要らないわ。 私が1人で出る」永琳、1VS11を宣言!? それ以外→永琳「ウドンゲ、アンタがやりなさい」順当に鈴仙だ! クラブA→永琳「姫様に全権を委譲するわ。 姫の命令に逆らったら死刑だからね」輝夜が名実ともにキャプテン!?
[498]森崎名無しさん:2014/09/23(火) 23:12:58 ID:??? ★イベント効果によりほぼ鈴仙→ ハート7 ★
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0ch BBS 2007-01-24