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【燃えて】キャプテン森崎47【ヒーロー】
[297]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/11(月) 12:00:28 ID:ybzuoulM 【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。 (ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です) 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★コインブラ ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★ ★松山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)+(軽傷LV1ペナ-1)=★ ★中山 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→コインブラ、ドリブル突破。 =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (ザガロがフォロー)(リベリオがフォロー)(赤井がフォロー) ≦−2→全日本ボールに。 【>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】 コインブラ:クラブ以外で「超高速ドリブル(+5&吹飛係数2)」 松山:クラブ以外で「鉄砲水タックル(+3&吹飛係数4)」 中山:クラブ以外で「バーニングタックル(+3&吹飛係数2)」
[298]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 09:17:54 ID:YjRW+Zv6 ★コインブラ ドリブル ( ダイヤ6 ) 76+( 6 + 5 )+(超高速ドリブル+5)=92★ ★松山 タックル ( ダイヤ3 ) 74+( 2 + 3 )+(人数補正+1)+(軽傷LV1ペナ-1)+(鉄砲水タックル+3)=82★ *吹っ飛び* ★中山 タックル ( ハート4 ) 74+( 1 + 2 )+(人数補正+1)+(バーニングタックル+3)=81★ *吹っ飛び* MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→コインブラ、ドリブル突破。 ----------------------------------------------------------------- 松山「うぉおおおおおおおお!!」 中山「日本が世界一になるんだーっ!」 ズシャシャシャシャーッ!! コインブラ「………!」 松山と中山が闘志剥き出しに迫ってくるにつれ、コインブラの目も鋭く輝く。 勝利を目指す事を無意味と断じ、サッカーそのものに絶望していた筈のコインブラは 今そんな事も忘れ、自分が燃え上がっている事にも気付いていなかった。 コインブラ「いいや、違う!」 ドヒュヒュヒュヒュ!! ドガガガッ!!! 松山・中山『ぐわぁああああああ!?』 コインブラ「勝つのは…俺だぁああああ!!」
[299]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 09:19:39 ID:YjRW+Zv6 今のコインブラの頭にあるのは今までにない程遠く感じるゴールを目指す事。 勝利と言う無価値で容易い筈の物が欲しくて欲しくて堪らなかった。 この後に及んで尚キレを増すコインブラのドリブルにはさしもの松山と中山も無力だった。 放送「吹っ飛ばした!今度こそ吹っ飛ばして突破!コインブラくんが走る!走る! 最早残り5分を切っていて、ロスタイムも十中八九皆無!恐らくこれがラストチャンス! この究極の最終決戦でブラジルを救ってくれるのはやはりこの人、コインブラくんか!? 彗星の如く現れた謎の救世主が二度目の同点ゴールをもたらしてくれるのでしょうか〜〜〜!?」 ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!! 観客「まずいぞもう時間「走れ!皆走るんだ!」ンブラをフォローしろーっ!」 「マジでこれがラストチャ「うわああああ嫌だ負けないでく「神様!何とかしてぇ!」 「コインブラ!」「コインブラ!」「コインブラ!」「コインブラ!」「コインブラ!」 全日本メンバー「畜生!後ちょっとで逃げ切れたのに!」「考える前に足を動かせーっ!」「ダメだ、追いつけそうにねェ!」 こうしてコインブラがいよいよ最後の勝負を挑みにマッハシュートを撃ちに行く… 誰もがそう思った。コインブラ自身もそのつもりだった。 コインブラ「(!?…足が、足が震えている…だと…!)」 カルロス「(コインブラ…!)」 己の体力が残り少なくなっており、震え始めた足ではマッハシュートの負荷に耐えられない事に気付くまでは。
[300]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 09:21:28 ID:YjRW+Zv6 コインブラ「(バカな…そんなバカな…俺が、俺がスタミナ切れで、負けるだと…!)」 ダダダダッ!! コインブラは否定したかった。だが出来なかった。 長年のストリートサッカーで鍛えた彼の眼力は彼自身にも当然及ぶ。 何度考え直しても答えは変わらない。今マッハシュートを撃っても失敗するだけだと。 コインブラ「(ならば…前転シュート…一対一…ダメだ!モリサキは休む時間があった! そしてもう残り時間は少なすぎる…次の勝負に後先を考えず限界を超えた全力を出せる…!)」 ダダダッ! マッハシュート以外で勝負する。その考えも湧き上がり、そして一瞬で消えていく。 己の戦術眼によってどう考えても分が悪すぎると分かってしまう。 コインブラ「(俺が…俺が…勝てないのか…負けるのか…!)」 プロサッカー選手、もしくは現実的な確率でそれを目指せる若手なら何度も何度も 味わったであろう“是が非でも勝ちたいのに、どうしても勝てそうにない”と言う心境。 タッタッタッ… ピタ… コインブラはそれを味わうのは初めてだった。故にどうして良いか分からなくなった。 折角ヴァイタルエリアに辿り着いたのに、邪魔される前にシュートを撃てそうだったのに、 茫然とした表情で立ち止まってしまう程に。
[301]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 09:22:33 ID:YjRW+Zv6 放送「あ、あ、あーーーーっ!?こ、これはどうした事でしょうかーーーーーっ!! コインブラくんが、立ち止まっている!?ゴールを前にして、動かなくなった!? ケガ、ケガなのでしょうか!まさかここに来て、ケガで動けない!?」 観客『#&@^@%#$$@#@#$$#%(*%#@$!@$%@$#^*!!!!』 パニック状態の実況の声も、人間の言葉と認識できないレベルの騒音となった観客の悲鳴も彼には届かない。 超モリサキ「な、なんだ…?ってボサッとすんな!今の内に奪いとれーーっ!!」 赤井「は、はいーっ!」 早田「何だか知らねぇが、バカめ!」 若林「(なんだこいつは…最後まで訳が分からない…)」 ドドドドッ! 意味不明な突然の停止に混乱しながらも殺到する日本のDF3人が近づいてきても彼には届かない。 カルロス「コインブラーーーーーッ!!!」 コインブラ「!!!」 カルロス「持ちこたえろーっ!今俺が行く!」 唯一届いたのは懸命に追いかけてきたカルロスの声だけだった。
[302]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 09:23:43 ID:YjRW+Zv6 【分岐】http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて !card と書き込むとランダムでトランプの絵柄が出るので、(!は半角)書き込んでみて下さい。 (ageでもsageでも構いませんが、★も含めて一回の判定の全文をコピペされてない場合は無効です) 先着(順番通りじゃない書き込みは無効)で ★コインブラ ドリブル (!card) 76+(!dice + !dice)=★ ★赤井 タックル (!card) 74+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ ★早田 タックル (!card) 75+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ ★若林 タックル (!card) 72+(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→コインブラ、ボールキープ成功。 =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (カルロスがフォロー)(ザガロがフォロー)(超モリサキがフォロー) ≦−2→全日本ボールに。 【>>5-7に載っているルール以外の補足・補正・備考】 コインブラ:クラブ以外で「超高速ドリブル(+5&吹飛係数2)」 赤井:クラブ以外で「クリムゾンタックル(+2)」 早田:ダイヤかハートで「カミソリタックル(+2)」 若林:「ケンカLV50(全ての接触プレイに吹飛係数4)」所持
[303]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:34:32 ID:YjRW+Zv6 ★コインブラ ドリブル ( ダイヤ2 ) 76+( 3 + 2 )+(超高速ドリブル+5)=86★ ★赤井 タックル ( ハートA ) 74+( 2 + 1 )+(人数補正+1)+(クリムゾンタックル+2)=80★ *吹っ飛び* ★早田 タックル ( ダイヤ5 ) 75+( 1 + 3 )+(人数補正+1)+(カミソリタックル+2)=82★ *吹っ飛び* ★若林 タックル ( ハートA ) 72+( 3 + 2 )+(人数補正+1)=78★ *吹っ飛び* MAX【攻撃側】−MAX【守備側】≧2→コインブラ、ボールキープ成功。 ----------------------------------------------------------------- コインブラ「(カルロス…!)」 カルロス「(コインブラ…!)」 その時二人の脳裏に8年前の記憶がよみがえった。 〜1983年、フラメンゴFCデンチ・デレイチ部門用グラウンド〜 コインブラ「………」 当時、フラメンゴFCデンチ・デレイチ部門には前代未聞のスーパーエースが居た。 その名はアルツール・アンチネス・コインブラ。愛称はアーサーだが、その名で彼を呼ぶのは養父だけである。 この少年は上手かった。あまりにも上手すぎた。サッカーに関する何をやらせても同年代はおろか 年上の子供達すら凌駕していた。元プロや元プロ候補生が多いコーチ達でやっと相手になる程だった。 故に彼は孤立した。チームメイトの誰も彼に近い立場に立てなかった。妬みこそあったものの、 それを表す事は出来なかった。この少年はフラメンゴFCにとって黄金どころかダイヤの卵だったからだ。 ダイヤの卵に傷をつけようとした腕白な少年が乱暴にクラブから追い出されて以来、 チームメイト達は彼に妬みをぶつける事しかしなかった。無力感と恐れに身を委ねるだけだった。
[304]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:35:49 ID:YjRW+Zv6 だがダイヤを磨くのにはダイヤが必要である。それなのに周りには宝石の粒すら乏しかった。 結果監督もコーチも彼を特別扱いせざるを得なくなり、当時のチームはワンマンチームと言う表現すら 生易しい程コインブラによるコインブラの為のコインブラのチームと化していた。彼が望む望まざるに関わらず。 だが如何にスーパーエースと言えど彼の居ない所でボールを回されてはどうにもならないのがサッカーだ。 このチームと戦う他チームは皆例外なく攻撃ではコインブラを避け、守備では反則を厭わずコインブラを止めた。 そんな目に会っていてもコインブラを助けられるチームメイト達は居なかった。助けようとしなかった訳ではない。 ただ単に心が完全に折れているチームメイト達が成長せず、全く頼りにならなかっただけだった。 コインブラはこの境遇に半年間耐えた。それが限界だった。今日彼はクラブに退団を申し入れ、クラブはそれを受け入れた。 クラブ側もここに来てコインブラが巨大過ぎて手に余るダイヤだと気付き手放したがっていたのだった。 丁度意欲を失った選手達を大幅に入れ替える為に入団テストをする日だったので都合が良かったのもあるだろう。 コインブラ「………サッカーなんて、つまんねぇな」 コインブラには大人達の事情はそこまでハッキリとわかっていた訳ではなかったが、サッカーとサッカークラブに対して 大きな嫌悪感を抱く程度には物事を感じ取っていた。それでも未練がましくグラウンドを離れた位置から 見つめてふて腐れていたのはこの少年が本当はサッカーが大好きで、まだサッカーがしたかった事の証明だろう。 この未練がましさが運命的な出会いを起こした。 カルロス「お、おい!あのさ!」 コインブラ「ん?」 その日、カルロス・サンターナと言う少年が入団テストを受けていた。
[305]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:37:10 ID:YjRW+Zv6 カルロス「ちょっとでいいんだ、ちょっとで!お前のボール貸してくれ!」 コインブラ「はぁ?」 彼は田舎から片道分のバス代のみ握りしめてやってきた少年だった。 不退転の覚悟でフラメンゴの入団テストに挑み、栄光と札束と未来を掴み取ろうとしていた。 カルロス「お願いだ、早くボールに慣れないと落ちちゃうんだ、そしたら帰れなくて…!」 コインブラ「お、おい、何言っているか分からないぞ。順番に説明しろよ!」 カルロス「す、すまない。実は…」 だがカルロスはこれまでサッカーボールに触れた事がなく、石や瓶の蓋などの代用品を使っていた。 その為入団テストの午前の部で散々恥をかいてしまい、優れた身体能力こそアピール出来ていたが このままではテストに落ちてしまうかも知れない。午後のテストの前に本物のボールに慣れておきたいカルロスは ボールを転がしたまま暇そうにしているコインブラに無理やり頼み込んだのだった。 コインブラ「そういう事か…(後30分もないのに、それで間に合うのかな…)じゃ、好きなだけ使えよ」 カルロス「あ、有難う!有難う!」 カルロスの必死さにコインブラは毒気を抜かれてしまい、元々手放すつもりだったボールを快く貸した。
[306]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:38:17 ID:YjRW+Zv6 カルロス「よっ、ほっ、はっ」 コインブラ「(あれ?どんどん上手くなってきているぞこいつ…)」 そしてカルロスは最初の数分間の苦闘の後、みるみる上達し見事なリフティングが出来る様になっていた。 周囲の同年代の子供達が皆下手で無気力だったのに慣れていたコインブラには新鮮な光景だった。 コインブラ「リフティングもいいが、それだけじゃ駄目だぜ。ほら、ドリブルを仕掛けてみな」 カルロス「おっ、言ったな。いくぞー、分身ドリブル!」 コインブラ「おっ…て体が速くてもボール置き去りにしちゃ意味ないじゃねーか!」 カルロス「あっ…いけない。失敗失敗」 次第にコインブラはごく自然にカルロスの練習を手伝っていた。 フラメンゴに入団して以来忘れていたサッカーの楽しさがそこにあった。 カルロス「いやー、お前上手いなー。全然敵わないや」 コインブラ「なあに、お前はボールに不慣れなだけだって。練習し続ければもっともっと上手くなるぞ」 カルロス「そうだなー。よし、俺達はライバルでチームメイトだな!」 コインブラ「!!(チームメイト…そうだった…こいつはフラメンゴに…)」
[307]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/13(水) 13:39:21 ID:YjRW+Zv6 カルロス「ん?どうしたんだ?お前、フラメンゴ所属だろ?」 コインブラ「(…こいつと一緒なら…こいつと同じチームなら…)あ、ああ、そうだよ」 カルロス「だよな!…って、そういえば名前、なんだっけ?俺、カルロス」 コインブラ「俺は…アーサーって呼んでくれ」 コインブラはこの時初めて父が彼につけた愛称を名乗った。彼が同年代の少年とサッカーを楽しめたのは初めてだった。 カルロス「よっしゃ、アーサー!な、な、今度はツインシュート、やってみないか?」 コインブラ「ツインシュート?あれはやった事ないんだが…」 カルロス「俺もないよ。でも、お前となら出来そうな気がするんだ!」 コインブラ「…よし、やってみるか!」 この日、この二人は初対面にも関わらず高難度のコンビプレイに挑戦してみようかと言う程意気投合した。 ピィイイイイイイイイイーーー!! コインブラ「…って、なんだ今の?」 カルロス「あ…集合の合図のホイッスル…」 だが時間切れで彼らがツインシュートに挑戦する事はなかった。
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0ch BBS 2007-01-24