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【燃えて】キャプテン森崎47【ヒーロー】
[75]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/07(金) 00:33:50 ID:m0zDp0Cg ポブルセン「ケッ、馬鹿どもが」 メッツァ「ちょっとちょっと、こんな所とタイミングで日本を応援なんかしたら…!」 誰もがシュナイダーに続いた訳ではない。日本嫌いを公言し憚らないポブルセンは当然やらなかったし、 メッツァはブラジルホームでブラジルが逆転した歓喜に沸いている時にこんな事をすればどうなるかを予想し恐れ戦いていた。 観客「あん?なんだこの声は?」「誰だ!日本を応援なんかしてやがるのは!」「あいつらだ!ドイツユースの奴らだ!」 「あの野郎!黙って見ていられないのか!」「折角のいい気分だったのに!」「コラ!黙ってられないんならこれでもくらえ!」 ビュンッ!シュッ! 最初に彼らの行為に気付いたのは近くのブラジル人観客達であり、彼らはメッツァの危惧通りの行動に出た。 祝勝ムードに水を差されたと誰もが感じ、そして数人の酔っ払いが持っていたビール缶をシュナイダー目がけて投げつけた。 メッツァ「(あわわわ、だから言ったのに…!え?)」 シュッシュッシュッ! 観客「え…?」「なっ…」「う、うそ…」 ミューラー「………おい」 ヒュヒュヒュヒュッ! カランカランコロン!! ミューラー「…ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てろ」 観客『ヒッ…』 そしてそれらは一番前に立ちはだかったミューラーによっていとも簡単に全てキャッチされ、遠くにあったゴミ箱に 正確無比に投げ込まれた。この威嚇行為で警備員が出るまでもなくドイツユースの安全は確保された。
[76]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/07(金) 00:35:29 ID:m0zDp0Cg ドイツメンバー『ジャーパーン!ジャーパーン!ジャーパーン!』 パンッ。パンッ。パンッ。 ドイツユースの数人が手拍子で応援していた所でそれが湧き上がる大観衆の歓声をかきのけて全日本ユースに届く訳ではない。 ヘルナンデス「あれ…あっちは…ドイツユースか?」 ストラット「日本を応援しているのか…」 ジェンティーレ「そういえばドイツの連中は日本と仲が良かったな…」 だが日本の応援団が居る客席サイドには他のユースチームの選手達がそれなりの距離で離れされつつも集められていた。 ブラジル人には人気がない席なのであり、安全上の都合もいいから当然と言えば当然の事である。 そしてこの事実が連鎖反応を起こした。 スクッ。 アルシオン「やるのか?」 ヘルナンデス「ああ…日本には二回負けた恨みがある。だがそれは真剣勝負で日本に勝つ事でしか晴らせない恨みだ。 その恨みを晴らせる前に自信を失われたくない…だから俺はやる。ジャーパーン!ジャーパーン!」 ストラット「…まあ、ツバサには恩もあるしな。ジャーパーン!ジャーパーン!」 バンビーノ「右に同じく。ジャーパーン!ジャーパーン!」 アルシオン「たまにはこういう事もいいだろう。ジャーパーン!ジャーパーン!」 ランピオン「別にどっちでもいいが…ヘルナンデス達だけを矢面に立たせる訳にもいかんか。ジャーパーン!ジャーパーン!」 ジェンティーレ「フン、好きにしろ。俺はやらんぞ」
[77]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/07(金) 00:37:00 ID:m0zDp0Cg ドイツユースにイタリアユースが続いた事で他の国々の選手も立ち上がり始めた。 ディアス「ジャーパーン♪ジャーパーン♪」 ミューラー「…お前、何時の間に。と言うか何故ここに来た?」 ディアス「だって俺ブラジルの恨み買いやすい立場だし?ここにいりゃお前が壁になってくれるだろ?」 ミューラー「…呆れる気にもなれん」 ピエール「ミサキ、頑張れ!サッカーの素晴らしさを忘れるな!ジャーパーン!ジャーパーン!」 ナポレオン「青臭ぇ…ついていけねぇ…」 ミハエル「マイダーリンミスギー!まだ負けていませんよ〜!ジャーパーン!ジャーパーン!」 オワイラン「おお、なんたる美しい光景だ!さあやるぞバルカン!ジャーパーン!ジャーパーン!」 バルカン「貴賓室にしなくて良かったな。アジアの誇りを託して…ジャーパーン!ジャーパーン!」
[78]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/07(金) 00:38:30 ID:m0zDp0Cg 肖「まだだ、こんな所で諦めては良い竜は見れないぞ!ジャーパーン!ジャーパーン!」 呉「だからそんなモノが見えるのは最初からお前だけだって…ジャーパーン!ジャーパーン!」 李邦内「横浜育ちのよしみだ!応援しよう、邦坤!ジャーパーン!ジャーパーン!」 李邦坤「アジアサッカーの更なる発展の為にもな!ジャーパーン!ジャーパーン!」 陸「精々頑張って珍が高く買われる確率を上げてくれアル。ジャーパーン。ジャーパーン」 誰もがそうした訳ではない。性格や日本との関係故に日本を応援する気にならなかった者も少なくない。 クライフォート「相変わらず仲が良い様で…ハッ」 クリスマン「俺はやらないぞ。絶対イヤだ」 ドールマン「日本にあれだけやられて応援なんてなァ」 ビクトリーノ「俺パス。日本の奴らと仲良いって訳じゃないからな」 火野「そうだな。今更日本を応援したって意味ないしな」 エスパダス「なんだ、どいつもこいつもジャパンジャパン…日本なんか負けちまえ」 エスパーニャ「(流石に俺だけやったらこいつらのルチャの餌食になるな…)」
[79]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/07(金) 00:39:56 ID:m0zDp0Cg ロリマー「…どうしよう?」 ロブソン「日本とは特に縁がないしな…俺達は中立でいいんじゃないか」 だが彼らの応援は少しずつ大きくなり、観客席のブラジル人以外を味方にし始めた。 そしてなにより勇気づけられた者達が居た。 片桐「こ、これは…」 陽子「今まで戦ってきた相手が…!」 賀茂「…イキな事してくれるじゃねえか」 数少ない日本の応援団である。 骨皮「みなさーん!日本人以外がこんなに応援してくれているのに僕たち日本人が黙っている場合じゃありませんよー!」 早苗「一番辛いのは選手の皆です!こういう時こそ声を張り上げましょう!」 日本応援団『…ぉおおおおおおおおおおおおお!!!』 早苗「テンポを合わせて!旗を振りながら!ニッポン!ニッポン!ニッポン!」 日本応援団『ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!』 超モリサキ「………えっ?」 こうしてようやく全日本ユースへの応援はブラジル人の歓喜の渦を突破して超モリサキ達の耳に届いた。
[80]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/13(木) 00:29:25 ID:bkuoD94Y この時超モリサキがどんな精神状態にあったかは誰も分からない。 彼自身が後日インタビューされて「頭が真っ白になっていた事しか思い出せない」と答えたのだ。 コインブラと言う巨大な個に前半に築き上げた物全てを覆され、 それでも諦めずに最も現実的に思えた作戦を実行しようとしたら、 その作戦のミスや弱点を突かれたのではなく実力で押し負けた。 それも今度は個人技ではなくチーム力でだ。 ともすれば常勝無敗のイメージを持たれがちな超モリサキだが、彼の経歴にも引き分けや敗北はちゃんと存在する。 如何に強靭なメンタルであろうと、負けのイメージを持たない事は有り得ない。 超モリサキ「(負ける…?俺は…負けるのか…?)」 日本応援団『ジャーパーン!ジャーパーン!』『ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!』 超モリサキ「………えっ?」 もしこの時彼の耳に応援の声が届かなかったら、彼は、全日本ユースは、どうなっていたか? 日本応援団『ジャーパーン!ジャーパーン!』『ニッポン!!ニッポン!!ニッポン!!』 超モリサキ「…骨皮たち…いや、違う。ドイツにイタリアに…他の国の奴らまで?」 全日本メンバー「こ、これは…」「皆…」「あいつら…」 歴史にもしを求めても意味がないとは良く言われるが、 少なくとも全日本ユースの士気が容易に回復しなかったのは想像に容易いだろう。
[81]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/13(木) 00:31:50 ID:bkuoD94Y 放送「お、おおおっ?ここで日本のサポーターが苦境に陥った全日本ユースに必死な声援を… いえ!これは!なんとドイツやイタリアなど、日本サイドに座っている他チームの選手達も応援に加わっています! 日本人が応援しているのは当然として、敗れて行ったライバル達はもっと良い試合が見たいと言う事でしょうか?」 オワイラン「(頑張ってくれ、日本の皆!僕は君たちにアジアサッカーの未来と誇りを託したんだ! 我々サウジアラビアは未だ世界での栄光は夢見るしかない立場。しかし必ずやれると信じて努力し続けるんだ! 今は君たちがアジアの中では突出している、しかし我々も続く!その日が来るまで僕は君たちを応援し続けるぞ!)」 ピエール「(四年前のJrユース大会で俺はお前たちに大敗を喫した。だがそれは実りある大敗だった。 今大会でも俺達は予選敗退と言う屈辱を味わった。だがその屈辱も俺はフランスの力としてみせる。 だからお前たちも無意味に負けるな。最後の最後まで悪あがきしてこそのサッカーだ!)」 ディアス「(ブラジルがどうした!そう言い張り、そして有言実行してみせるのがこの俺、アルゼンチンの至宝 ファン・ディアスの存在意義だ!そしてお前らはたった一度のマグレとは言えこのディアス様に勝ったんだ! 下らない負け方なんかして俺の相対的価値を下げたりしてみろ、それ以上の大敗を味わわせてやるぜ!)」 ヘルナンデス「(どれ程の不利に追いやられようと、どれ程の絶望に追い詰められようと出来る事は必ずある。 そう信じ続けられる能力が底力と呼ばれるんだ。俺を二度に渡って不利な絶望に追い詰めた日本よ、 君達ですら俺の心を折る事は出来なかった。敗者に出来た事が勝者に出来ない訳がないだろう?)」
[82]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/13(木) 00:33:21 ID:bkuoD94Y シュナイダー「(サッカーは非情だ。勝者が強いだけだ。ブラジルが勝てばブラジルが強い、ただそれだけだ。 だがそれを決められるのはホイッスルと、それが鳴った時点でのスコアでありそれ以前の全ては通過点に過ぎない! 俺を熱くさせる不屈の反骨精神で最後までもがいてみせろ。それが出来なければお前たちは負ける資格すらない!)」 陽子「(有三…今、あなたの前にかつてない程最強の敵が居るわ。このブラジルユースに勝てれば 誰もが貴方達を…ううん、私達全日本ユースを世界一と認めるわよ。日本が挑戦者ではなく王者になるのよ! これこそ貴方が一番好むシチュエーションで、私達の描き続けて来た夢でしょう! だから…夢を叶えて。自分の運命も他者の運命も自力で切り開いていく貴方らしさを失わないで…)」 超モリサキ「(まったく…)」 この応援に超モリサキは彼らしく天邪鬼でふてぶてしい心境になった。 超モリサキ「(余計な事をすんなよ。これじゃ俺は応援されなかったら立ち直れなかったみたいに見えるじゃねえか…)」 彼はこの応援を有難迷惑だと見なそうとした。それが何処まで本心かは分からない。 ただの照れ隠しだったのか、それとも気合を入れ直したのか、あるいは応援されるまで固まっていた自分に憤ったのか。 彼自身がそれを突き止めようとはしなかった。それよりも重要な事があったからだ。 全日本メンバー『………』 超モリサキ「(ま、こいつらの顔をマシにする効果はあったか。さて…)」
[83]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/13(木) 00:35:24 ID:bkuoD94Y A まだ一点差だとゲキを飛ばし喝を入れ直す。 B ブラジルユースを挑発して喧嘩を売る。 C 仲間全員を大声で罵倒して怒らせる。 D あえて自分の作戦ミスだったと言い謝る。 E 現状を冷静に分析し皆の意見を募る。 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1403315487/l50にて ☆2014/11/13 20:00:00☆ から投票期間を設けます。 そこから 15 票カウントし、一番多く票が入った選択肢で続行します。引き分けの場合は その次の票をタイブレーカーに使います。尚、投票はageた書き込みのみを採用しています。
[84]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/26(水) 18:53:02 ID:fcaMkjgc >E 現状を冷静に分析し皆の意見を募る。 超モリサキ「さて。残り時間は25分程度。そこでいきなり逆転されちまった… 馬鹿馬鹿しいぜ、全く。前半はリードしていたって言うのによォ」 中山「面目ない。何も出来なかった…」 超モリサキ「ああ、何も出来なかった。誰もな。よって誰かの失態って訳じゃない。 まずこれが一つ、重要なポイントだ。どいつもこいつもクヨクヨしている暇はないぞ」 早田「…うん、そうだな。だけどここからどうするんだ?」 超モリサキ「慌てんな。まずは大前提として、ブラジルは後半開始直後からガンガン来た。 向こうの攻撃陣はかなり汗をかいている。しばらくはもう今までみたいなハイペースは やりたくないだろう。逆にこっちは攻撃陣の余裕は結構残っている。ここに逆転の目がある筈だ」 観客が喜びで沸きまくり、審判が中々試合を再開させられずに居る時間を利用して 作戦会議をする全日本ユース。彼らの顔には徐々に落ち着きと決意が戻ってきていた。 超モリサキ「だが問題はどうやってシュートまで持っていくかだ。 偶には意見を聞こうじゃねえか。皆、何かアイディアがあるか?」
[85]2 ◆vD5srW.8hU :2014/11/26(水) 18:54:24 ID:fcaMkjgc 三杉「…これはまた珍しいな。僕は後25分あるのを利用して遅攻をするべきだと思うよ。 ブラジルとしてはこちらが焦った方が楽な筈だ。わざわざ彼らを喜ばせる義理はない」 次藤「う〜ん…いっその事、カウンターに誘い込むのもありっちゃなか? 奴らは今イケイケ状態タイ。こっちが死に体ば装えば、迂闊に踏み込んできてくれるかも知れん」 岬「…大きなサイドチェンジが狙えると思う。ちょっとコインブラの動きが気になってね、 周囲にカバーして貰っている感があるんだ。それを利用したいから、一旦僕に預けてくれないかな?」 松山「どんな策を使っても、そう簡単には侵入出来ないと思う。奪い返しながら戦線を押し返すのを 狙って日向にボランチまで上がって貰わないか?ゴール前に居る作戦はもう対処されてしまったし」 日向「何を生ぬるい事を言ってやがる。もう俺をFWに戻せ。コインブラの存在で奴らは ラストパスの相手が一人増えちまったんだ、俺が守備に専念していてももう効果はないんだぞ」 翼「森崎、ポジションを代わってくれ。俺がワントップになって敵の動きを惹きつける。 今まで攻撃できなかった分俺は何時でもサイクロンが撃てる。向こうは放置したくても出来ない筈だ」 超モリサキ「なんだなんだ、ここぞとばかりに遠慮なく喋りやがって…う〜ん、そうだな… (いくつかの案は組み合わせられそうにも思うが、あまり複雑にしても効果は薄い。ここは…)」
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0ch BBS 2007-01-24