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【Other】鈴仙奮闘記23【World】
[788]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:54:36 ID:??? ……ゴォオオオオッ!! 神子「地を這いながら威力を増す事で、結果的に距離による威力減衰を相殺するシュート、か。 うん、良い技だ。 (弾き返しても良いけれど。 この中途半端な威力では――私の体力が無駄になるだけ、かな)」 陸からボールを託された咲夜は、即座に得意の長距離シュート・『殺人ドール』で聖徳ホウリューズを牽制に。 丁度砂埃を立てて進むボールから真正面に居た神子はこのシュートを敢えてか見逃すが。 高杉「グ……グフフ。 グフフフフハァアッ!! その程度のシュート、神子様の『修行』によって 生まれ変わった高杉様に通じるかァ!!」 バァァァァアッ、ドゴオオオオッ!! ――ガシッ……! 実況「ですがそのシュートは、高杉選手のパワーブロックにより阻まれる! しかし素晴らしいブロックです高杉選手! ことブロック一点においては、雑魚妖怪チームのレティ・ホワイトロック選手とも互角か、それ以上でしょうか! 高杉「今の俺の力は神をも超えた。 ――グフフッ、フグハハハハハッ……!」 咲夜「……くッ!(――激しくポジションを移動していたのに、DFは最終ラインを維持していた? これはやはり、完全なる『トータルフットボール』では無いという事かしら……?)」 高杉が一旦フォローしたボールは、――恐らく自身のパス力に自身が無いのだろう。 即座に岸田を経由して、下がり目の位置に戻って来ていた岬へとボールを渡す。 岬「E番(石田)、もう少し動いて。 D番(岸田)は良かったから、次はサイドを警戒して。 F番(本間)、H番(小田)、もっと前に進んで!」
[789]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:56:21 ID:??? レミリア「……チームの動きは、お前とあの聖人(神子)が完璧に仕切っているのか。 だけど――、部下は人形では無く、魂を持って動いている。 そうした使い捨ての兵法は短期的には良いだろうけど、長続きしないわよ」 岬「――全ては、太子様の御心のままに……(その位言われなくても分かっているさ。 でも、多くの普通の人間は、自由を求める裏で、権力者による拘束もまた渇望している。 そうしたら、全ての思考を放棄し、権力者に全責任を負わす事が出来るからね。 ――無論そんな事を言って万一負けたら、僕の立場も危うくなるから言わないけど)」 フラン「二人とも、何を言ってるのかわかんないよ〜」 実況「レミリア選手とフラン選手、岬選手に向かっていきます! しかし岬選手は既に中盤上がり目の石田選手に照準を向け、パスの構え!」 岬「……よし!」 グワァァァッ、バゴン! ……ギュルギュルギュルッ! レミリア「(――この軌道。 バックスピンパス……いや、『グリーンカットパス』と言うべきか! 厄介ね……!)」 フラン「――え〜ん、やっぱり取れないー!」 実況「そして岬選手、このパスを見事に通します! ボールは石田選手に渡り、そして石田選手は前方の小田選手にパスを出しますが……!」 パチュリー「……そこまでは、通さない」 バァァァアッ、 バシイッ! 石田「松山ァ……!!」
[790]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 17:59:00 ID:??? 実況「そのパスは、幻想郷トップクラスのパスカット力を持つパチュリー・ノーレッジ選手により阻まれます! 素晴らしい組織力で戦う聖徳ホウリューズを、紅魔スカーレットムーンズは圧倒的な実力者により抑える! どうやらこの試合、そんな構図が続きそうです〜〜〜!!」 ――果たして、前半戦は実況が指摘した通りに試合が進んだ。 ボールの支配率で言えば、聖徳ホウリューズは紅魔を圧倒していたが、 ピンチについては、パチュリーのパスカットやレミリア・咲夜のタックルにより紙一重で防ぐ。 無論、聖徳ホウリューズの圧倒的な手数を前に、レミリア達が敗北を喫する事もあったが。 屠自古「――くらぇぇぇ、『ガゴウジトルネード』!!」 ギュンッ! バギュウウウウウウッ!! 美鈴「チョッピリ道教や仏教を齧ったくらいで、中国三千年の歴史に勝てると思わないで下さい! ホイチョ〜〜〜〜〜! 『彩光風鈴』ッ!!」 ―――バァァァァアッ、ドガァァァァァァァァァアアアアアアアッ!! 実況「本間選手のセンタリングからの、屠自古選手の低空ダイレクトシュート・『ガゴウジトルネード』! しかしこれは美鈴選手の低い必殺クリアーによって弾かれてしまいます!」 咲夜「(中国……いや、陸君のお蔭かしら。 美鈴も弟子に負けないよう、メキメキ力を身に付けて来たわね)」 ――最終ラインの美鈴と陸が、ゴールまでは許さない。 ダイレクトシュートを得意とする屠自古と、美鈴達との相性は最悪だった。 とはいえ、最後まで『トータルフットボール』に似た戦法を取る神子達もまたしぶとく粘る。
[791]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:00:34 ID:??? パチュリー「……埒が明かないわね。 こうなったら私が進んでミドルシュート ――『ロイヤルフレア』を一発……!!」 岸田「ヒャッハァ〜! 俺様の『シャークタックル』に敵は居な〜〜〜いっ!」 ズザアァァァァァァッ、バギイイイッ!! ……ドゴオオオッ!! パチュリー「むぎゅん!?」 実況「パチュリー選手、単身切り込みますが……ここは岸田選手の『タックル』が輝きます! 岸田選手、パチュリー選手をも吹っ飛ばしてボールカットに成功だ〜!」 神子「(――ふうん。 あのタックルで吹き飛ぶのね……)」 ……喘息に耐えるべく生み出した大魔法・『フォトシンセシス』によって、前後半動ける体力を得たパチュリー。 しかしその副作用か、パチュリーの体は僅かの接触プレイにすら耐えられず吹き飛んでしまう。 ――そして、紅魔スカーレットムーンズが前半に出せた攻撃はここまで。 また、同時に――。 小田「…………」 グワァァアッ! バゴオッ! 実況「小田選手、神子選手の『オーバーヘッドキック』の零れ球に飛びつき、 ハイジャンプからのヘディング――技名は……『キラキラヘッド』だそうです――でゴールを狙いますが…」 ギュウウウウン……パシッ。 陸「……大した事ないヘディングアルね。 コース見てからワンハンドキャッチ余裕だたアルよ」
[792]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:01:45 ID:??? ――ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!! ――それは、聖徳ホウリューズの攻撃も一旦の区切りが見えた事の表れだった。 前半終了を告げるホイッスルが、無配慮にも人里のサッカーコートに響き渡り……。 神子「(……流石に容易に勝たせてはくれない、か。 我々も手の内を全て見せてまで勝ちたくは無いというのに、困ったものだ)」 紅魔スカーレットムーンズ 1 − 0 聖徳ホウリューズ 前半終了!
[793]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 18:04:46 ID:??? ――と、いったところで一旦ここまでです。 続きはまた夜9時〜10時半くらいから始められたらと思います。
[794]森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:32:41 ID:??? あ、これはパチェさん怪我交代フラグ……?
[795]森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:40:48 ID:??? キラキラヘッドw
[796]森崎名無しさん:2014/12/07(日) 18:51:44 ID:??? 実はみんな二芸特化?だったりして
[797]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/07(日) 21:26:30 ID:??? 実況「ここで前半終了のホイッスル! 紅魔VS聖徳の試合は1−0で一旦折り返しとなりました! 得点自体は地味ですが、聖徳ホウリューズの集団戦術に、紅魔スカーレットムーンズの洗練された個人技! その両者が正面からぶつかり合う鍔迫り合いは、まさにギリギリの攻防! 現在は、実際に1得点を挙げたレミリア・スカーレット選手の圧倒的得点力もあり、 スカーレットムーンズがやや優勢かもしれませんが、後半はどうなるかは分かりません! 人間の知恵が勝つのか、それとも妖怪の力が勝つのか! 私達は今や、幻想郷の歴史の証人となっているのかもしれません!!」 観客「ワァァァァァァァァァァァァアアアアアアアア!!」「良い勝負してるじゃねぇか!」 「くそっ、俺は神子様を応援するぞ!」「じゃ、じゃあ俺はレミリアお嬢様だ!」「「何だと〜〜!」」 岬「(良いね、この煽り方。 ……分かり易い二項対立は、群衆受けも最高だ。 人間対妖怪のシンプルな対立構造は、幻想郷に住む人間にとってもすんなり通る。 ――これだけでも、最低限の目標は達成したと言えるけど……)」 神子「(折角あの子を――こころを観客席に忍ばせておいたんだ。 今日の試合、もう少しやりたい放題させて貰いましょう)」 フラン「ちぇっ。 早くドッカーンしたかったのになぁ」 レミリア「……普段なら諌める所だけど、今回ばかりはフランに同感ね。 ……パチェ、あんたの調子はどう? 後半もやれそう?」 パチュリー「ええ、何とかね。 『フォトシンセシス』の状態もまずまず良好だし。 ――それに、聖徳ホウリューズの弱点。 というか、あの『トータルフットボール』もどきの欠陥も、何となく分かった。 元々、あんな豊聡耳神子が11人居ないと出来ないような戦略、ノーリスクでやれる訳が無いんだけれど」 レミリア「――クク。 それは頼もしい。 期待してるぞ」 咲夜「(……状況は1−0でこちらが優勢。 お嬢様も妹様も、パチュリー様も体力を残している。 だけど――何か嫌な胸騒ぎがする。 ……気のせいだと、良いのだけどね)」
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0ch BBS 2007-01-24