※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【Other】鈴仙奮闘記23【World】
[890]森崎名無しさん:2014/12/10(水) 17:30:27 ID:??? 手刀ディフェンス(DF)
[891]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:39:54 ID:??? こんばんは、今日も描写だけで終わってしまいました(汗) ちょっと急展開かもですが、読んで頂ければ幸いです。 >>878 乙ありがとうございます。 ウサギ仮面が出てたら、鈴仙が代わりに吹っ飛ばされてましたね…(違) >>881 乙ありがとうございます。 観客や岬の行動についても、また説明があると思います。 >>882 乙ありがとうございます。 マリーシアすら必要無いかもしれませんね。 >パチュリーじゃなくて小悪魔に渡せば? 描写を省いてしまってましたが、同じ列の咲夜と同様な理由で、中々ボールが渡らない。 キープ力が低めなのを神子に突かれているなどで、ボールが渡っても奪われる… と、いう風に解釈して頂ければと思います。 >893ディフェンスについて >>888のアドレス先を見たのですが、リアルキャプ森キャラみたいな人、この世に居るんですね…w
[892]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:42:51 ID:??? 岸田「あーらよっと、もういっちょ!」 ――ドゴオオオオオオオオオオオオオオッ! パチュリー「……ぐっ!(今、逆走していたわねコイツ……!)」 小悪魔「――ぱ、パチュリーさまぁ! ど、どうしてこんな事、平気な顔して……!」 岸田「スマン。 アンタ等には悪いが、これも幻想郷や世界を良くする為には必要なんだ。 ……と、お上も言っていたしな」 岬「(――『上からの命令』。 この魔法の一言で人間はどこまでも残酷になれる。 かつて大量のユダヤ人を虐殺した、アドルフ・アイヒマンを見ればすぐにわかる事だよね)」 実況「あ〜っと、パチュリー選手、これで早くも5度目の吹き飛び! 岸田選手のタックル自体はボール越しの何ら反則性も無いプレーでしたが、 やはりフィジカル不足が祟ったのでしょうか、ボロ雑巾のように弾き飛ばされます!」 フラン「……! パチェ、あなたケガしたんじゃ……!」 パチュリー「――まさか、妹様に心配されるなんてね。 ……でも大丈夫よ。 賢者は魔法使いじゃなくて僧侶のスキルも使えるし回復とかもケアルガとか使えて強いから無敵だし。 賢者は主役で吸血鬼は悪役だからやはり賢者は最強だから……」 咲夜「……やはり錯乱しています。 後半何言ってるか良く分かりませんし」 美鈴「というか、賢者も割と脇役キャラですよね?」 パチュリー「……大丈夫。 少し足を捻っただけだから。 本当に、大丈夫……。 ――後美鈴は試合終わった後呪殺するから」 美鈴「ヒイィッ!?」
[893]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:44:16 ID:??? フラン「……パチェ!」 レミリア「(…………)――待ちなさいフランドール。 ……あいつが大丈夫だって言っているんだ。 ここは、あいつを信じてやろう……」 フラン「で――でも!」 パチュリー「……ほら、フラン。 貴女は大事な点取り屋なんだから、棒立ちしてないでしゃきっと走る。 そういうレミィも。 まさかこの試合、たったの1得点で満足しているんじゃないわよね?」 レミリア「……ほら。 あいつはこういう奴なんだ。 あいつはどうも、理論派を気取っている割には堪え性が無さ過ぎる」 パチュリー「――行くわよ……!」 ダッ! フラン「……あっ!(……どうして? どうして賢者賢者うるさいけど基本は優しくて。 ずっと閉じ込められていた私にも、ドヤ顔で魔法を教えてくれたパチェが、ああやって苛められなくちゃいけないの……!? そりゃあパチェはたまにというかいつも、どーでも良いうんちくを披露してて寒いけど、凄く良い魔法使いなのに……!)」 実況「おっと、ここでパチュリー選手に近くのチームメイトが集まりますが……ですが、おっとどうやら試合は続行の模様! パチュリー選手、先程の吹き飛びで負傷が疑われましたが、気丈にも再びボールを確保せんと走り回る!」 神子「――へぇ、意外だな。 あなたはもう少し、効率的に物事を考える魔女だと思っていた。 ……即ち、次以降の試合に支障を来さないよう、この場は一旦退場する……とね。 実際の話、ここで勝たなくとも、恐らくあなた達のチームは二位で予選を突破出来るだろうから」 パチュリー「私もそう思う。 ……だけど、悪い友達に影響されてね。 気が随分と短くなったのよ……!」 ダッ、シュパァァアッ!! ――パシッ! 石田「……松山。 素晴らしいタックルだ」
[894]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:45:18 ID:??? 実況「――そしてパチュリー選手、必要最小限の動きで、中央に寄っていた石田選手からボールを奪い取る! 石田選手のドリブルがパスと比べてお粗末という事情もありましたが……しかし、それでも、 パチュリー選手の動きは冴えている! そう言ってしまっても構いませんでしょう!」 パチュリー「(ここで恐らく、背番号11番(岬)かさっきの岸田が即座にタックルに来る! ……だけど、私の『芸術的なドリブル』ならばキープは充分可能。 一瞬でも隙があれば、後は小悪魔の『トップスピンパス』なり、咲夜の『ザ・ワールド』なりで反撃出来る! そうすれば――!)」 岬「……さぁ。 ――チェックメイトだ」 ――パチュリーの予測通り、振り向くと岬は仮面のような笑顔で彼女に肉薄していた。 パチュリー「(恐らくは、絶対にバレないと断言できる程精度が高いダーティディフェンスを披露するのでしょうけど。 ええ、やってみなさい。 それで私を退場させなさい。 そうしたら――相打ちにしてあげるから!)」 パチュリーは自身の周囲に纏わせた魔力を確認しながら、 覚悟を決めたように目をぎゅっと瞑り、そして向き直ると――そこには、パチュリーの想定の範疇外の影が二つあった。 一つは、岬の居た方向から死角の位置で、肘を突き上げタックルに出ようとしていた本間の影と。 フラン「これ以上……パチェを、いじめるなーーーーーーーーーーーーーーーっ!」 ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ――――!! バギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!! ドッガァァァァァアァァァァァアン!! 本間「――ぐはっ!?」 ――ピッ、ピピピピッ。 ピィィィィィィィィィィイィイーーーーーッ!! パチュリー「……フラン。 貴女――何、を………!」 その本間に対して真横から錐揉み状に突っ込み、遥かサッカーコートの観客席の端まで突き飛ばした、 ……フランドール・スカーレット。 彼女の影だった。
[895]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:47:21 ID:??? 岬「(本間君に、『紅魔館の賢者は反則を意識させるポーズに弱い。 だから、反則にならない程度に肘を突き上げるなどポーズを取っておけば、君でもボールが取れるかもしれない』 ……と、アドバイスをしておいて良かった。 下手なマリーシアをして失敗するのも、ああやって吹き飛ばされることも辛いからね。 ――自分の手は汚さずに欲しい物を手に入れる事は、優秀な為政者の基本。 あの太子様と僕とは、やはり気が合うらしい)」 神子「(私は何もしていない。 狂気の妹君の破壊に対する欲望を聴き取り、岬君にその臨界点を教えただけ。 ――全く違法な行為はしていない、全て秘書がやった事だからね)」 ――実況や観客が言葉を失ってただただ混沌にどよめき、審判が血相を変えてフランドールに赤い札を突きつける姿を見て、 岬と神子は互いに偽善者染みた、悲しい笑みを浮かべていた。 フラン「……そうよね。 サッカーでも弾幕ごっこでも、ルール違反の実力行使は許されない。 ――別に良いもん」 悲しげに俯くフランドールには、審判の叱責や困惑の声はどこかぼやけて聞こえていた。 フラン「(お姉様が私をずっと閉じ込めていたのも、今のでなんだか分かった気がする。 ――やっぱり、私は狂っているんだ。 さっきだってそう。 少しでも気に入らない事があると、それだけで全部をブチ壊そう……って事くらいしか思えなくなってた。 折角お姉様が私を期待して外に出してくれて。 それだけじゃなく、パスとか……合体ツインシュートとか教えてくれたのに……)」 ――惨めな気持ちだった。何度も何度も禁じられていて、他の皆があたり前に出来ている事が、 ……それが、自分にはどうしても出来ない。 努力が足りないと言われればそれまでだ。 しかし、では……何をどうすれば良いのだろうか。 それを考えるには、今の彼女は幼すぎた。
[896]森崎名無しさん:2014/12/10(水) 23:47:33 ID:??? ウサギ仮面とブロリコン、今すぐ交代だ
[897]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:48:32 ID:??? 咲夜「……フランお嬢様。 せめて私めが、ロッカールーム――控室までご案内いたします。 何卒それで、貴女に対してどこまでも無力な私を……お赦し下さい」 美鈴「(ど、どうしよう。 妹様が辛そうだけど言葉が思いつかない! ……それにやっぱり、あの吹き飛ばされた本間君って子も気になるし……!)」 陸「全く、あれでも妹君はずいぶんと手加減していただろうに。 リーベンレン(日本人)は相変わらず大袈裟アルね」 小悪魔「そ、それよりパチュリー様! パチュリー様はご無事なんですかーー!?」 ――従者にしてチームメイトの慰めや同情、あるいは全く無関係の声が聞こえてくる。 しかし、それでもフランドールの気持ちは晴れない。 今の彼女には、もっと自分の近くに寄り添ってくれる存在の声が必要だった。 レミリア「フラン。 ……さっきの行動は、淑女として決して誇らしい物では無い。 ……淑女とはつまり、あらゆる状況においても法と礼節――サッカーで言えばルールを重んじなくてはいけないのだから」 フラン「……お姉様、ごめんなさい。 ……ごめんなさいっ!」 それを知っているレミリアは、何時の間にか審判を押しのけてフランドールに駆け寄り。 紅魔と当主として厳格な口調を保つ裏腹――愛しい妹の頭を優しく撫でていた。 レミリア「……そういった意味では、誇り高き紅魔を総べる当主として、貴様は恥ずべき存在だ。罰しなくてはならない。 でもね――」 フラン「でも……?」 ――そして、自分とそう背丈も変わらぬ妹に対して目を合わせ向き合い、レミリアが再び口を開こうとしたその時。 霊夢(観客席)「その審判、ちょーっと待った〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 ――空を飛んで、巫女が一人、神聖なフィールドに乗り込んで来た。
[898]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/10(水) 23:54:54 ID:??? ビュウウン!! 神子「!? ……あれは、巫女!(――ま、まずいな。 これは想定外ね……)」 布都「なんと!? 博麗の巫女とは神子様だったのか!? ……ん、ではどっちが本当の太子様なのじゃ?」 屠自古「布都は黙ってて。 話がややこしくなりそうだから……」 実況「あ〜〜っと! なんと! ここで試合を観戦していた当代博麗の巫女・博麗霊夢が! 空を飛んで文字通りの飛び込み乱戦〜〜〜!! これは一体どうした事でしょう!」 レミリア「……どうしたのよ、霊夢。 今折角、私のカリスマが炸裂するシーンだったのに」 霊夢「どうもこうも無いって。 レミリアさ、あんた、今の判定で良いの?」 レミリア「……どういう、意味かしら」 紅魔スカーレットムーンズと聖徳ホウリューズの試合に乗り込んで来た霊夢は、 親しさと冷たさを併せ持った怒り表情で、レミリアにびしっと人差し指を指してきた。 パチュリー「……私が、巫女に依頼したのよ」 そんな霊夢に支えられ、辛うじて立っていたのはパチュリーだった。 そして、彼女の右手には……一つの水晶玉が握られていた。 霊夢「ん。 そうそう、パチュリーがね。 『聖徳ホウリューズが故意に反則をしている事を示すべく、周囲の魔力を集めて、 カメラみたく過去の映像が映る珠を作ったから、この珠に映る映像が偽りで無いかを確認して』……ってね」
[899]森崎名無しさん:2014/12/10(水) 23:56:41 ID:??? じゃあ肘入れてたミサキーヌ問答無用でレッドじゃんw
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24