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【Other】鈴仙奮闘記23【World】
[981]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 22:52:51 ID:??? 咲夜「(試合時間はもう少ない! お嬢様の体力も残り少ない! ならば奇襲で――)……時符。 ――『ザ・ワールド』ッ!」 バァァァァァァァァァン! 布都「な、なんじゃ?! なん――」 大丸「しまった。 ここまで切り込まれては、クリ――」 咲夜「(これまでのプレーを見るに。 物部布都はタックル・パスカット・ブロック・クリア全てに優れた、守備のスペシャリスト! それぞれがD番(岸田)、G番(岬)、C番(高杉)、B番(大丸)には及ばないとは言え、高い水準を保っている。 だったら、私が出来る奇襲は彼女を抜ききって――)そして、時は動き出す! 美鈴ッ!」 布都「そ、そこにいたのにいなかったー!?」 バシュウウッ! 実況「あ〜っと、十六夜咲夜選手! 時を止めたと思えば大オーバーラップでPA内に切り込んでいた! そして美鈴選手に一旦渡し、低いセンタリングを供給して貰う。 これは――! 咲夜「(お嬢様や妹様。 パチュリー様のシュートと比べても威力は劣るけれど、不意打ちの状況ならば……) ―――喰らいなさい! 速符・『ルミナスリコシェ』!」 グワァァァァッ、バチイィイイッ! ギュウウウウウウウ……ン!! 実況「出ました! 咲夜選手の新必殺ダイレクトシュート・『ルミナスリコシェ』だ〜! ボールを地面に叩き付けて、その跳ね返りをゴールに目がけるという、咲夜選手らしい技巧的プレー! これには慢心して油断していた高杉選手、必殺のブロックを発揮する事が出来ません! ですが……!」
[982]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:05:30 ID:??? 川上「この程度のシュートならば……止めて見せるッ!」 バチイイッ! 実況「川上選手パンチング! 見事にボールを前方に弾き返します!」 咲夜「……ッ!(――しまった。 一芸特化を揃えた選手が多い以上、 この川上はセーブ力を鍛え、一対一は疎かにしている可能性が高かったのに!)」 後半19分。 陸が小田をも絡めた屠自古の奇襲に辛うじて届かずに再び同点。 そして後半28分。 咲夜が最後のチャンスと猛攻するも、川上の堅守を前に攻撃失敗。 またこの時、岬による『高速スライダーシュート』を中心とした削りが功を奏し、 陸の体力にも限界点が見えていた。 神子「…………ハッ!」 クルンッ! シュパァァァァァァアッ……! レミリア「……くッ!(先程のシュートで受けた傷と疲労がなければ、この程度のドリブル……!)」 そして後半ロスタイム。 ここで聖徳ホウリューズは欲深くも最後の仕上げに出る。 神子が既に満身創痍のレミリアを鮮やかな『華麗なドリブル』で抜き去ると、岬に向かってパスを送る。 岬「(驚いた。 まさか――本当に、勝ってしまうなんて……! 一時は観客から大ブーイングの末、僕の首が切られる事すら覚悟していたのに。 ――これが、聖徳太子。 僕ですら足元に及ばぬ……いや、そもそも比較する事自体がおこがましい。 人智を超えた、人ならざる人の力だと言うのか……!?)」 妖精メイドの熟練されたタックルを『頭脳的なドリブル』を使用してボールをキープした岬は、 陸よりは余裕があるものの、それでも余裕を失いつつある屠自古へと高いセンタリングを出し。
[983]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:06:49 ID:??? 屠自古「(私は布都のように、多芸な才能がある訳では無かった。 私が太子様の為に出来る事。 それはただひたすら、ダイレクトシュートを1本でも多く、 敵のゴールに入れる事のみ! ならば――)やってやんよーーーーーッ!」 グワァァァアッ!バギュウウウウウウウウウッ! バリバリバリッ! 実況「屠自古選手、後半ロスタイム試合終了直前! 最後の『ガゴウジサイクロン』」だ〜〜!!」 陸「ハァ、ハァ……! ち、ちっくしょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!」 ――ガキイッ、ドガァァァァァァァァァァァアアア……ン!! ………ピピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! ピッ、ピッ。 ピィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……!! 紅魔スカーレットムーンズ 2 − 3 聖徳ホウリューズ 試合終了! 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 6ゴール 鈴仙 5ゴール レミリア 4ゴール 勇儀、諏訪子 3ゴール フランドール、来生、早苗、屠自古 2ゴール 射命丸、神奈子、ピエール、星、神子 1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、赤蛮奇、サニー、リリーB 影狼、反町、藍、メルラン、空、霊夢、魔理沙、森崎、天子 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 3アシスト 早苗、ピエール 2アシスト 小悪魔、てゐ、神子 1アシスト 鈴仙、パチュリー、影狼、大妖精、橙、お燐、諏訪子 衣玖、針妙丸、小町、空、リリーW、マミゾウ、岬
[984]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:07:54 ID:??? 実況「試合終了。 しあい、しゅうりょ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!! 今ここに、幻想郷サッカー史に新たな名前が書き加えられる事となりました……! そのチームの名は、聖徳ホウリューズ! 宇宙を司る全能道士・豊聡耳神子の元に集いし選手達が、 集団戦術と前衛的戦略! そして人々の人気を背に、 優勝候補筆頭の紅魔スカーレットムーンズ!その圧倒的個人技をねじ伏せてしまったのです!! 試合結果は2−3で、聖徳ホウリューズの勝利! ああ……未だに信じられません!!」 観客「ウワァァァァァァァァァァァァァァァッ……!」「みーこ!」「みーこ!」「す、すげぇぇぇっ!」 「これが新しいサッカーか!?」「神子さまの言う通りだー! 手段は何でも良い、勝てば良いんだー!」 「紅魔のヤツ、ざまぁねぇな!」「で、でもちょっと可哀想な気も…」「あん!? お前妖怪の肩持つのか!?」 鈴仙「う、ウソでしょ……! レミリアさんが、あんなにアッサリ負けるなんて……!?」 永琳「――聖徳ホウリューズがここまで力を蓄えていたとはね……。 (これは、八雲紫だけじゃない。 私達にとってですら、予想外の出来事だったわ)」 他の多くの人妖たちにとってそうであったように、鈴仙にとってもこの試合は衝撃的だった。 レミリアやパチュリーを率い、まさに博麗連合に次ぐ最強チームと信じていた紅魔スカーレットムーンズが、 特出した集団戦術、反則的なラフプレー。 そして……豊聡耳神子の圧倒的な実力により、勝利を掴んでしまったのだから。 鈴仙「(今まで、こんなに色んな意味で凄いチームと当たった事なんて無かった! そりゃあ、総合力や個々の実力で言えば、このチームよりも強いチームは沢山居ると思うけど……。 ――それでも、このチームはやっぱり異質よ……! ――そして……)パチュリーさん!? あの人は大丈夫なの!?」 佳歩「やっぱり気になるんですね、鈴仙さま……!」 鈴仙「うん。 ちょっと色々あって、あの人は私の第二の師――マスター的な所もあるから……」
[985]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:10:02 ID:??? 鈴仙が次に気がかりだったのは、パチュリーの負傷だった。 魔法によって、確かにフルタイムで出場できる身体を手に入れたのかもしれないが、 しかし、今日の彼女はその副作用――フィジカル面の減退――を突かれ続けていた。 鈴仙「(負傷も辛いでしょうけど……プライドが高く完璧主義なあの人にとって。 自分の弱点を突かれたせいで、賢者たる自分が導くべきチームが負けたって事は大変な屈辱でしょうしね……。 あと、レミリアさんとかフランドールの様子も気になるっちゃあ、気になるし……)」 鈴仙は周囲の様子を見ながら、パチュリーの居るであろうスカーレットムーンズの控室へと向かおうとする。 しかしその時。 鈴仙は遠くの観客席から――二つの、見覚えのあるシルエットを見つけてしまった。 鈴仙「(……って、あれ。 さっき私を突き飛ばして来たお面の子――こころじゃない……。 ――なんかキョロキョロしながら、こっそり(?)聖徳ホウリューズの控室の方面へと向かっているけれど。 何か、様子が怪しい感じね……?)」 その一つは、つい先ほど見かけたばかりの影。 謎のお面を所持していた面霊気・秦こころのふわふわとしたスカートと長髪。 そして周囲に浮かぶ無数の面が、遠巻きに見ても非常に目立っていた。 そして、もう一つは――。 鈴仙「あれは……妖夢……!? 神子の企てる、『ハイパーカンピオーネ』計画に入るって言ってただけあって。 やっぱり、試合を見に来てたんだ……!」 妖夢「…………!」 スッ。 タッ、タッ、タッ――。 妖夢は、決然とした表情で観客席を出ようとしていた。 彼女のシルエット自体は目立ちづらいが、しかしそれでも鈴仙は妖夢の友人だし、 何より周囲に浮かぶ半霊がある為に、これもまた視認しやすかった。
[986]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:11:23 ID:Biv0COhE 鈴仙「(――ど、どうしよう。 三択って感じになったわね……! つまり、@パチュリーさんの様子を見に行くか、Aこころの後を付けてみるか、B妖夢に声を掛けに行く ……の三者択一。 @だったら、パチュリーさんの容体次第では、聖徳ホウリューズと実際に戦った情報が得られそうだし。 Aだったら、私にとっては目的も所属も良く分からないこころの、更なる秘密とかが分かるかも。 Bだったら…どうなるのかちょっと分からないけれど。 妖夢が今の試合を見てどう思ったのかも気になるし、何より私が少しでも話をしたいってのがある。 ――どちらにしても、私にとって極端に不利な事は、そう起きないと思うけど……ど、どうしようかな?)」 A:パチュリーの様子を見に、紅魔スカーレットムーンズの控室に行ってみる。 B:こころの様子が気になるので、後を付けてみる。 C:妖夢がどう思っているのかが気になるので、妖夢に声を掛けに行く。 D:……いや、ここは仲間達と一緒に帰る事にする。 E:その他 自由選択枠 A+Bなど複合選択はできません。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[987]森崎名無しさん:2014/12/13(土) 23:12:08 ID:srnOiz2c A
[988]森崎名無しさん:2014/12/13(土) 23:12:27 ID:U1hc8yTQ A
[989]森崎名無しさん:2014/12/13(土) 23:12:35 ID:YHrikwcY A
[990]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:39:08 ID:Biv0COhE A:パチュリーの様子を見に、紅魔スカーレットムーンズの控室に行ってみる。 鈴仙「ええいっ! 情報収集は後でも出来る。 今はとりあえず、お見舞いに行くのよ……!」 鈴仙は脱兎のごとく駆け出して、一目散に紅魔スカーレットムーンズの控室へと向かった。 コンコンコン。 咲夜(ドア越し)「……どちら様でしょうか。 只今負傷者が居るため、あまりファンの方でも面会はさせたく無いのですが」 鈴仙「わ、私よ! えーっと……鈴仙! ちょっとパチュリーさん達の様態が気になって…!」 咲夜(ドア越し)「パチュリー様の……? ――ああ、そういえば最近、パチュリー様と懇意だったものね。 分かったわ、入って良いわよ」 ドア越しに応対された咲夜も、最初は試合結果や観客席の雰囲気を受けて当初は冷たい態度だった。 しかし、鈴仙の必死げな説明を聞いて、彼女が特段スカーレットムーンズに悪意を振りまく人物では無いと認識したのか、 入室をすんなり許可してくれた。 ガチャッ。 鈴仙「お、お邪魔します」 ドアを開けてくれた咲夜――自分よりも少しだけ背が高く、何となく圧迫されているような気がする―― に軽く会釈をした鈴仙は、恐る恐るスカーレットムーンズの控室に入ると。 レミリア「……あら。 これはまた殊勝なウサギが流れ込んで来た」 フラン「……あっ。 ウサギさんだ……」 パチュリー「…………」(←鈴仙をチラチラ見ながら、これ見よがしに読書中)
[991]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/13(土) 23:40:21 ID:Biv0COhE 鈴仙「――なんか、思ったよりも皆。 ケガとか無さそうですね……」 ――鈴仙が恐れるよりも、どうやら事態は深刻では無かったようだった。 途中退場となってしまったフランドールは、やはりどうしても浮かない表情をしていたが、 試合中酷い負傷を負っていたレミリアとパチュリーは、再生力の賜物か、それとも魔法の効果か、 既にその傷は大体完治しており、二人ともに普段とそう変わらない様子だった。 咲夜「――そんな事ありません。 特にお嬢様は、あの燐光を真正面から浴びたのですから。 ……少なくとも、暫くは安静にして然るべきですっ」 レミリア「全く。 咲夜ったら心配性なんだから」 鈴仙「(……なんだか、いつもとメイド長の雰囲気が違うわね。 瀟洒じゃなくって、ちょっとオロオロしているというか。 それだけに、やっぱり今日の試合は従者として思う所があった……と、言う事かしら?)」 美鈴「陸君、今日は散々だったねぇ……」 陸「……アイツら、少なくとも1発の攻撃力ではウチより一回り以上は下だった。 手数もそうでもない。 ――純粋な、支配力の問題だったアルね。 つまり、朕は悪くないアル!」 小悪魔「(中国さんのメンタルも、結構図太いよなぁ……。 ――妹様とかに鍛えられたから?)」 鈴仙「(そして、門番コンビと小悪魔は比較的暢気な感じかしら。 ……小悪魔は、やっぱりパチュリーさんの事が心配なのか、少し所在無げな感じだけど)」 ……パチュリーの容体が心配だと入室した鈴仙だったが、 こうして入ってみると、レミリアやフランドール。 咲夜や美鈴達とも話をしてみたいような気もする。 勿論、これからパチュリーにも真っ先に声は掛けるつもりではいるが、無理に彼女と腰を据えて雑談する必要はないのだ。
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0ch BBS 2007-01-24