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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[165]森崎名無しさん:2014/12/20(土) 18:18:06 ID:??? この変態エロウサギめぇ
[166]森崎名無しさん:2014/12/20(土) 19:03:26 ID:??? おまわりさんこいつです
[167]森崎名無しさん:2014/12/21(日) 01:01:32 ID:??? 急用でしょうか? 無理はなさらずに、乙です。
[168]森崎名無しさん:2014/12/21(日) 05:25:20 ID:??? 主人公が覗きで逮捕されたから更新不可になったんだよ
[169]森崎名無しさん:2014/12/21(日) 11:43:22 ID:??? ウサギは所構わず発情する生き物だからね
[170]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 17:53:08 ID:WbgK50x2 こんにちは、昨日はあんまり更新できなかったので、今日は更新したいです。 >>167 乙ありがとうございます、連絡無く更新止まってすみません。 夜から予定が入っており、ギリギリまで書いていたのですが焦っていました(汗) 無理な時は割と休んでいるので大丈夫です。お気遣いありがとうございました。 >変態について クラブAだったら逮捕ENDでしたね。別世界のうどんちゃんが呼んでいるような気もしますw
[171]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 17:54:21 ID:WbgK50x2 ★更衣室のイベント→ スペード7 ★ それ以外→松山「……」鈴仙「(あれは……松山君!)」 松山「………」 鈴仙「(あれは――松山君……!?)」 更衣室に居たのは、静かに一人で着替えをしている松山の姿だった。 彼自体まだ思春期の少年ではあったが、その身体はしっかりとバランス良く鍛えられており、 鈴仙はほんの少しだけ見惚れてしまう(さとりはその横でニヤニヤ笑っていた)。 さとり「……今はどうやら、彼一人しか居ないようですね。 暫く様子を見ますか」ヒソヒソ 鈴仙「で、でも気付かれますってば!」ヒソヒソ さとり「そこら辺は、狂気の瞳とやらで何とかしてください」 鈴仙「あっ、そっか。 ……でも、あんまり勝手に動かないで下さいね。 私の能力だって、こんなイレギュラーな局面でどう作用するのか分からないんですから」 暫くは見に徹する事にした鈴仙とさとりは、波長をずらして気付かれないように更衣室の松山の横を通り抜け、 そして更衣室の一番奥、ロッカーとロッカーとの間で陰になる場所を陣取り待つ。 そこに現れたのは――。 小田(ふ)「……あれぇっ? どうしたのかなキャプテン? 部活も終わったと言うのに。 更衣室で一人、追加練習の準備かい?」 松山「……ああ、そうだ。 そうだよ……小田。 ただ、体操服が見つからなくて」
[172]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 17:59:15 ID:WbgK50x2 松山の前に現れたのは背丈の低い少年。 小田は心底愉しそうな声で、松山の肩をポンと叩きながらそう告げた。 そんな小田の態度に反して、松山の態度はどこまでも暗かった。 小田「それは大変だ! 今から探さなくっちゃ!」 松山「……小田。 一緒に探してくれるのか? すまない……ありがとう」 小田「へへっ。 キャプテンが困ってるんだから当然だろ? 俺、今からメンバーを呼んでくる! (――もっとも、体操服は俺達ふらのメンバーがドブに捨てといたんだけどな。 はぁ。 皆が反キャプテン派だって最初から知っていれば、こうして数の暴力で『出る杭』を撃てたんだけどな)」 松山「(……俺は確かに馬鹿かもしれないけれど、わかる。 小田は――皆は、俺に対して明確な敵意を秘めている。 勿論、先生や警察沙汰になる事を防ぐために、それを表面的にはしないけれど……)」 ――何故なら、松山は知っていた。 小田や彼のチームメンバー……果ては、彼の住む地域全体にも広がらんとする自身への悪意の理由を。 それを知ったのは忘れもしないJr.ユース大会、フランス戦の前夜。 皮肉にも他者の感情に無関心な森崎によって教えられた自身の罪。 松山「(藤沢、皆。 ――俺が悪かった……)」 藤沢の想いに気付いてあげられなかったこと。 自身のエゴのみを信じ、チームメイトの真意を全く汲み取れなかったこと。 そうした自責の念が、帰国してからの松山を苦しめていた。 さとり「……と、いう事らしいですよ」ヒソヒソ 鈴仙「傍目から見たらわかりづらいけれど。 括弧で括られている部分を私達が読み取れるってのは、地味に便利ですねぇ。 神の目線で、物語を読み取れるっていうか……」ヒソヒソ
[173]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 18:00:31 ID:WbgK50x2 そんな松山達の感情を読み取っていたさとりは、ひそひそ声でその全てを鈴仙に伝えてくれる。 感情を筒抜けに読み取られる方は堪った物では無い気もしたが、 鈴仙は素直に、その能力の便利さの恩恵にあずかる事にした。 鈴仙「……しかし。 こうなると松山の地獄の原因は、こうした深い自責の念があるから……なんでしょうか? それともやっぱり、かつての仲間達からの仕打ちに耐えられなかった……とか」 さとり「……そうね。 恐らくはそれも多分にあるでしょう。 十数年も生きていない人間の子どもに対しては、恐らくこの学校、この地域というのが彼にとっての全て。 その全てから罪を糾弾され、そして否定されては――如何に彼の精神が気丈であっても、さぞかし辛い事であったでしょう。 ですが……この程度の話、言ってしまえばどこにもある話。 これだけで、ああも捻くれた人格が出来てしまうとは、あまり考えづらいのだけれど……」ヒソヒソ 鈴仙「……あっ! 二人が出ていきますよ。 追いかけましょ!」ヒソヒソ 小田に連れられるように、松山はその後を追って更衣室を去って行く。 鈴仙とさとりも、気配を殺しながら慌ててこの二人を追いかけようとするが――。 ブウウ……ンッ! ……ゴオオオオッ……! 鈴仙「――きゃっ!?」 ――突如、世界が黒く歪んだ。 これまでも、世界の端々にちょっとした歪みや黒い魔物の出現はあったが、 今回のひずみは、あまりに規模が大きすぎた。 地面が割れ、壁は溶け、ロッカーや照明など、周囲の物は禍々しく変質する。 さとり「世界が今までに無く、ひどく歪んでいます……! そして恐らくは、この歪みの先にある何かこそが、彼の心を歪める決定的な切欠。 ――さぁ、自我をしっかりと持って、私の手を握って。 決して、彼の心に取り込まれないようにしてください。 さもなくば……!」 鈴仙「さ、さもなくば……!?」
[174]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/21(日) 18:01:36 ID:WbgK50x2 さとり「――自発的に体中に鎖を巻き付けたり、褒められてるペットの犬猫に嫉妬したり、好きな人に吹き飛ばされて消し飛んだり。 最終的には、ネックレスを強奪した挙句、そのネックレスの副作用でおぞましい虫の怪物になるとかなんとか……」 鈴仙「そ、それは恐ろしいですね……ネックレスがどうとかは意味不明ですけど」 さとりに促されるまま、鈴仙は彼女の小さな手を握り、溢れる暗闇の襲撃から自身の身を守る事に専念する。 ともすると自己すらも喪ってしまいそうな奔流を受けて……やがて、その襲撃は俄かに終わりを告げる。 ブウ……ッン。 ―――――――。 鈴仙「お、終わった……?」 さとり「……そのようですね。 世界はすっかり学校でも無く暗闇ですが……しかし、先程までの混沌とは違った、静かな暗闇です。 私達に危害を加える可能性は、さしあたり無いと断言して良いでしょうか。 そして――ここは松山君の精神のより深層。 恐らく、ここに松山君の本心が隠されていると思います」 辿り着いた先は、一面の暗闇だった。 地面も天井も壁も無い、全くの黒。 光が無いにも関わらず、鈴仙の数歩先に居るさとりの輪郭がしっかりと見えているのが不思議ではあったが、 その時の鈴仙にはそこまで考える余力など無かった。 鈴仙「……兎に角、歩いてみましょうか。 他に手がかりも無い訳だし」 さとり「ええ」 足音も無く、地面を踏んだという感触も薄く、二人は暗闇を進んで行く。 何分、いや何時間。 何メートル、いや何キロメートル歩いただろうか。 時間や距離の感覚までもが薄らいだ頃に――果たして、二人は松山と邂逅した。
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0ch BBS 2007-01-24