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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[331]森崎名無しさん:2014/12/28(日) 15:38:11 ID:hdZht/mQ A
[332]森崎名無しさん:2014/12/28(日) 15:48:40 ID:cIOHXuEs A
[333]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 17:17:47 ID:??? A:……やっぱり、みとりの考えた布陣と作戦で良いと思った。(すぐに試合へと移ります) 鈴仙「(――ううん。 私は素人だから、無暗にヘンな事を言うのも良く無いわね。 ここは黙っていよっと……)」 色々考えはしたが、実践が伴わない思考は実を伴わない。 鈴仙は特に何も言わず、試合開始の時を待つ事にした。 そして――。 ***** ……ザッ。 ザザァァァーーーーーッ!――ワァァァァアアアッ! 鈴仙「す、凄いっ。 ホントに球の中に水が入ってる……! でも、どうやってあの球に入れば良いの?」 みとり「あの球――スフィアプールは、河童の作った機械の力で重力を操作されて、あんな形になってるんだ。 だから、ガラス張りとかでも無いし。 好きなようにあの球の中に入れるよ」 鈴仙「へえ……(――重力の操作ねぇ。 地上の科学も中々進んでるって事かしら……?)」 あらかじめ作られた球体の磁場に、大量の水を注がれていき、それはやがて巨大な水の球を作る。 これがブリッツボールにおける戦場――『スフィアプール』。 鈴仙達は今から数分後にもこの水の中に潜り込み、合計10分間の死闘を繰り広げるのだ。
[334]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 17:19:04 ID:??? 勇儀「むう……。 こんな水の中に入るのか。 だったら、私の盃は持っていけないねぇ……残念だ」 パルスィ「……そんなにどこでも酒が飲みたければ、 アルコールを詰めた注射器でも持ち歩いてなさいよ……妬ましい……」 勇儀「おっ、その手があったか。 ちょいとばかし風情に欠けるが、検討してみようか」 お燐「(アル中って怖いなぁ〜)」 ヤマメ「――おっ。 そしてアレは……敵さん達もご登場かな?」 ザッ、ザッ、ザッ…… チナ(吉良)「ミルボ トヤネナ!(行くぞ、お前ら!)」 オキナワ族達「トフ!(おう!)」 巨大な球が設置されたスタジアムの中央。 その一歩手前で水が注がれる様子を眺めていた鈴仙達の前に、先程の怪しげな人間集団が現れた。 キャプテンらしいゴーグルを掛けた中年男性が、謎の言語でチームメイトを鼓舞している。 ――間違いなく、沖縄サイクスのメンバーだった。 鈴仙「(良く分からないけど、嫌な感じの連中ね。 あのゴーグルを掛けたひげのおじさんがキャプテン。 そして――キョロキョロ動いているガスマスク装着のちびっこい奴が、 お燐の言ってた足の速いパサー……かな。 なんとなく。 雰囲気的に)」 軽く敵チームの選手を物色する鈴仙。良く見るとキャプテンの中年も、脇差のように日本酒の瓶を腰に仕込んでいる。 この中年も人間に見せかけて、勇儀や萃香のような鬼だったりするのだろうか。 (勇儀あたりも、「瓶ごと酒を仕込んでおく。 その手があったか!」――と関心顔だったし) キャプテンの中年男性のすぐ傍で仕切りに「ヒューガー、ザンバーミ!」とか 意味不明な叫び声を上げている少年も、雰囲気こそ尋常では無いが実力はありそうだ。 ……というか、顔がガスマスク的な何かで隠れていているにも関わらず、どこか見覚えがある気がする。
[335]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 17:20:15 ID:??? しかし、鈴仙がある意味一番気になったのは、この二人では無く――ただ一人寡黙に佇む、 やはり重厚なゴーグルで目を覆った、恐らくGKの少年だった。 ――やがて水が満ち、両チームの選手は一人、また一人とスフィアプールの中へと潜って行く。 怖い物知らずの地底妖怪達が子どものようにプールに入って行き、 オキナワ族がまるで兵隊のように規則正しくプールに入って行くのを確認した後。 鈴仙も恐る恐る水の中に入ろうとする中……鈴仙は、同じく最後に水の中に入ろうとする少年の呟きを聞いた。 カアザタキ(若林)「ソレウ……!(とめる……!)」 それは小声でありながら、はっきりと耳の奥にまで浸みこんで行く、強い意志の籠った声だった。 ***** 実況「さぁ〜〜〜! 始まりました第X回・幻想郷ブリッツボール大会! トーナメント第一回戦は、23年間連続負け越しの弱小チーム・旧都オーラカ対! 近年ブリッツボール界に彗星のごとく現れた新チーム・沖縄サイクスです!」 観客「ワァァァァアアッ!」「頑張れー!」「オーラカー! ケガすんなよー!」「ワハハハッ!」 鈴仙「(観客数少ない……。 サッカーで言うと、名無しチーム同士の練習試合みたいね……)」 水中に居ると、観客の声はくもぐってしか聞こえないが、それでも、恐らく外に居てもそんなに変わらないような。 何とも微妙な数の観客による歓声をバックに、鈴仙はみとりに言われた通りの布陣に付いた。 実況「さあ! 早速引っ込み思案な旧都オーラカのキャプテン、河城みとり選手に代わりまして。 CFの星熊勇儀選手が沖縄サイクスのキャプテン、チナ選手に握手を求めに行きますが…!」
[336]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 17:21:16 ID:??? チナ「(けっ、何が鬼じゃ。 ――それっ!)」 ブウンッ! 実況「あ〜っと、早速試合開始前の小競り合い! チナ選手、勇儀選手の一本角に向かって腰に備えた一升瓶を振りかざします。しかし……!」 パシッ、キュッ……。 ゴクゴクゴクッ! 勇儀「(ぷはー。 良い安酒だ。 嵩増しには工業用アルコールを使ったのかな?)」 実況「やはりここは喧嘩の達人たる鬼が有利! 勇儀選手、逆にその一升瓶を奪い取り、水中でフタを開けて飲み干してしまいます!」 チナ「(あっ、ワシの酒が……!? おのれ……許さんッ!)」 鈴仙「(何だか試合前の小競り合いまで、スケールが小さいような……)」 ……チナと勇儀の良く分からない争いを経て、試合は漸く開始となる。 巨大なスフィアプールの中央に、恐らく掴みやすいよう凸凹の付いた青と白の球 ――まさしく『ブリッツボール』がセットされる。 ブリッツボールの試合には、サッカーのようなコイントスは無い。 バスケットボールのジャンプボールのように、水中高く弾かれたボールを選手がキャッチする事で開始する。 実況「両チーム、陣形につきました! 間もなくブリッツオフが始まります!」 水中に浮かぶリング状の機械により、ボールに回転が加えられる。 先程まで低レベルな争いをしていた両チームのCF――勇儀に鈴仙。 そして吉良……いやチナも、固唾を呑んでボールを見守っていた。
[337]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 17:22:47 ID:qoygeNXA 実況「3、2、1―――!」 バァァァァンッ! 実況「始まった〜〜〜! ブリッツオフ! 高々と弾かれたボールをまずキャッチしたのは〜!?」 先着1名様で、 ★前半ブリッツオフ→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER→佳歩「はぁはぁ…! た、大変です鈴仙さま! 姫様がオキナワ族に攫われました!?」 ダイヤ・ハート→オーラカボールで試合開始 スペード・クラブ→サイクスボールで試合開始 ****** ……と、いったところで一旦ここまでです。 両チームのフォーメーションについても、また更新再開時にでも書き込みます。
[338]森崎名無しさん:2014/12/28(日) 17:23:24 ID:??? ★前半ブリッツオフ→ スペード10 ★ 若林www
[339]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 21:11:51 ID:qoygeNXA 更新を再開します。 >>338 ルムニク互換ですw
[340]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 21:13:06 ID:qoygeNXA <試合開始時のフォーメーション> 沖縄サイクス 2−2−1 _,,,,..,,_ ,. -''"´ 1 `゙''-、 ,." 2 3 `ヽ. / `、 ,' 5 4 i. ! 6 l ', D E ,' 丶 B C / ヽ A ,.' `'-、_ @ _,.-'´ `゙''ー-‐'''"´ 旧都オーラカ 1−2−2 【味方選手】※能力値は>>314-315参照 【敵選手】※能力は不明 E鈴仙 890/890 6チナ(吉良) 650/650 D勇儀 950/950 5ラカガ(沢田) 800/800 Cお燐 700/700 4ヨミテ(小池) 700/700 Bパルスィ 700/700 3サアキヤ(高島) 700/700 Aヤマメ 700/700 2クーサ(古田) 700/700 @みとり 800/800 1カアザタキ(若林) 900/900
[341]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2014/12/28(日) 21:15:07 ID:qoygeNXA <ブリッツボールルール まとめ>※>>305から変更あり 【大原則】 @ルールや判定方法は普通のサッカーと基本変わらない。ただし6VS6で、オフサイドは無し。 A反則・負傷も無し。 B試合時間は前後半5分ずつ、ロスタイム無し。 【詳細】 @シュートに限らず、ドリブル、パス、全ての攻撃判定に減衰判定が存在する Aロングレンジ、ミドルレンジでのパス、シュートは大き目の減衰ペナが発生する BHP(=ガッツ)について ・消費量は、地上でのサッカーの2倍(40→80。 吹っ飛びは現状無し) ・時間経過によるHP回復は存在しない ・ハーフタイムでは、全選手についてHPが300回復 ※>>305から変更 ・HPが300を下回っても動きに影響はないが、HPが0を下回った場合、全能力に−5のペナルティが掛かる C人数補正は無し。 ※>>305から追加 D試合中の覚醒はありだけど、普通の覚醒と違って能力値等は増えず、ブリッツボールの技だけ覚える E判定は1D13(!card)で判定。 ※もしもご意見、ご不明点、質問したい点がありましたら可能な限り盛り込みますのでコメントお願いします。
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0ch BBS 2007-01-24