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【深遠なる】鈴仙奮闘記24【蒼きフィールド】
[813]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/06(火) 00:40:04 ID:??? ――そんな集団の中に、あの純粋で生真面目すぎる親友が入り込もうとしている。 そして何も知らない自分は、過去にそれを後押ししてしまった。 他に方法は無かった。 何より、彼女を……妖夢を一番尊重する手段はそれしか無かった。 更には、それを後悔するのは完全に無意味だと、鈴仙は理解しつつも納得出来ていなかった。 てゐ「……鈴仙。 鈴仙!」 鈴仙「――……あれ。 妖夢!?」 てゐ「全然違うよ。 サルとクジラくらい違うってば。 ……ただやっぱり。 鈴仙ってば今日の試合、どうしても思う所があるんだな〜ってね」 鈴仙「……うん。 昨日も寝る前とか、夢で起きた時とかも。 後悔しないぞ! 頑張るしかない! ――って。 色々鼓舞していたんだけど。 ――やっぱり、ダメだったみたい。 私って、ほんとメンタル弱いなぁ……」 鈴仙はやはり弱かった。 幾ら自分の考えている事が不毛で非生産的と分かっていても、どうしても割り切る事が出来ない。 頭の中では、自分の選択は間違っていないと知っていても、いざという場面になると怖くなる。 彼女は依然、常に最適解を模索し、恐れず行動し続ける中山のように強くなかった。 てゐ「……でも。 私はそこが鈴仙の強さだと思うけどね」 鈴仙「――? てゐ、今なんて……」 周囲の雑音でてゐの声が聞こえず、鈴仙は思わず訊き返そうとするが――。 永琳「はい。 それでは皆注目。 今日も、この試合のゲームキャプテンについて、決めていくから」 それは、永琳がパンパンと手を叩く音で中断される。 気付けば、先日の試合に引き続き、ゲームキャプテンの指名に入ろうとしていた。
[814]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/06(火) 00:42:18 ID:4yoAoU/c 永琳「さしあたって。 この試合は――」 鈴仙「(……今日も、キャプテンに指名されるのかしら。 それとも、二日連続を避けて、パスカル君あたりに任せるのかしら……?)」 鈴仙はどこか上の空。 他人事のようにそう思いつつ、永琳の託宣を待った。 そして、実際にキャプテンとなった人物は――。 先着1名様で、 ★ほぼ鈴仙ですが…→!card★ と書き込んでください。数値で分岐します。 JOKER→永琳「……さぁ、出てきなさい。 中山君!」中山「やぁ皆。 久しぶりだが宜しく頼む!」 なんと、中山さんが帰って来ていた!? それ以外→永琳「……ウドンゲ。 二試合連続だけど、頼むわよ?」鈴仙だった。 クラブ2〜6→永琳「パスカル君。 ……貴方、キャプテンやってみない?」パスカルだった。 クラブA→永琳「――あんたの出番よ、ウサギC」ウサギC「はっはぁ〜! げんそ〜きょ〜サッカ〜をりょ〜じょくしてやるぜ〜!」 なんと、ウサギCだった!?
[815]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 00:42:45 ID:??? ★ほぼ鈴仙ですが…→ クラブ10 ★
[816]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 00:42:51 ID:??? ★ほぼ鈴仙ですが…→ スペード9 ★
[817]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 00:44:10 ID:??? クラブAやべえwww
[818]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/06(火) 00:44:19 ID:??? ――と、言ったところで今日の更新はここまでです。 皆さま、本日もお疲れ様でした。
[819]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 00:57:05 ID:??? 敵の面子を見ると本当にダイレクトシューターが多い
[820]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 01:15:46 ID:??? 乙でした。 グラブA…… ウサギC「キャプテンだー! でも、キャプテンってなにすればいいの?」 永琳「基本的にはウドンゲの指示に従えばいいわ」 ウサギC「そっかー」 てゐ(意味が分からないウサ……)
[821]森崎名無しさん:2015/01/06(火) 21:05:39 ID:??? >あのままでは、紫様はいずれ――完全に孤立するだろう。 矢車「お前、俺の妹になれ」
[822]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/06(火) 21:16:44 ID:??? >>817 出てたら……どうなってたんでしょうね(無責任) >>819 姫様のゴールを脅かし得るシュートは、ほぼ全てダイレクトシュートですね。 >>820 乙ありがとうございます! キャプテンって何だよ(哲学)状態ですねこれは…… >>821 地獄兄弟からも孤立する……と書きかけて、それってかなり難しいなと思い至りましたw 兄貴の懐の広さに感動です。 紫は悪役らしくはありますが、少し可哀想な役どころかもしれません。
[823]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/01/06(火) 21:18:31 ID:??? ★ほぼ鈴仙ですが…→ クラブ10 ★ それ以外→永琳「……ウドンゲ。 二試合連続だけど、頼むわよ?」鈴仙だった。 永琳「……ウドンゲ。 二試合連続だけど、頼むわよ?」 鈴仙「えっ? ――は、はいっ!」 鈴仙は辛うじて、永琳の指名に返答する事が出来た。 しかし、永琳はそれでは満足しなかった。 永琳「――ウドンゲ。 指名した私が言うのもアレだけど。 キャプテンがそんなに落ち込んでいたら、皆の士気まで下がるわよ?」 今日の試合で対戦する、今や道を違えた親友――妖夢に対して、 鈴仙が複雑な想いを抱いているのを知ってか知らずか、永琳は敢えて辛辣にそう指摘した。 鈴仙「……ご、ごめんなさい。 お師匠様。 少し、昨日から寝付けなくて」 永琳「――それも、あまり良くないわね。 キャプテンたる者こそ、健康管理は十二分にして然るべきよ」 ここまで言われて初めて、自分は永琳に試されている事に鈴仙は気付いた。 恐らく、永琳は鈴仙の心中の葛藤を見抜いており、その上で、敢えて鈴仙をキャプテンに指名して来たのだ。 理由は恐らく――。 鈴仙「(『プロジェクト・カウンターハクレイ』のキャプテンになるとすれば、こうした逆境や苦境は日常茶飯事。 そんな中でも、気丈にリーダーシップを発揮していけるのか? ……師匠は、こんな事を私に問いかけているのね)」 そう悟った鈴仙は、苦しいと思いつつも、腹立たしいとは思わなかった。 今の鈴仙は心底、強くなりたいと思っていたからだ。 割り切れるようになったと思ったのに、土壇場に来ると割り切れなくなる、弱い自分が嫌だった。 だから鈴仙は、 鈴仙「……ええ。 すみません」 と、永琳に軽く頭を下げて謝って。
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0ch BBS 2007-01-24