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提督様が見てるモンスター・エクシーズ
[211]名無しのオーバーレイユニット:2015/01/11(日) 22:57:24 ID:??? フッ、この名探偵に任せておけ
[212]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/11(日) 23:17:59 ID:??? 冬のある日に、鎮守府の食事環境の改善のために一人の艦娘に辞令が出された。 温泉地にほどなく近い鎮守府ということで、その艦娘…鳳翔は浮かれ気分だった。 鳳翔「うふふ、任務の空き時間に温泉に入れたりするのでしょうか」 夕張「多分入れますよ。うちの提督はそううるさい人じゃないですからね」 案内している少女は夕張。 これから派遣される先の鎮守府の工廠などの業務を担当している艦娘だ。 他の面々は忙しいということで、彼女が鳳翔の案内人を買って出たのだった。 夕張「っと、島風。また外走ってたの?」 島風「あっ、夕張さん!…と、そっちのおばさん誰?」 鳳翔「おばっ…」 夕張「この人は鳳翔さん。ほら、食堂担当の人が来るって言ってたでしょ?その人」 島風「へぇー、そうなんだ。よろしくね!ほら、連装砲ちゃんも」 連装砲ちゃん『ヨクキタナ!』 鳳翔「(これって突っ込んでいいのかしら…)」 手に持っていた連装砲ちゃんをこちらに向け、楽しそうに腹話術をする島風。 ヘタクソなせいで腹話術だとまるわかりなことが悲しい。 鳳翔「ええと、島風ちゃん、連装砲さん、こんにちわ。私が鳳翔です、よろしくね」 島風「うん!それじゃあ夕張さん、私もうちょっと走って来るね!」タッタッ
[213]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/11(日) 23:30:01 ID:??? 鳳翔「夕張さん、私っておばさんくさいんでしょうか…」ズーン 夕張「そ、そそ、そんなことはないです!島風は子供なんで…ね? ほら、気を取り直してまずは執務室の提督にご挨拶しましょう」 この鎮守府はこじんまりとしていて、建物は二階建て。 一階には艦娘たちの私室と大浴場。 二階には提督の執務室及び私室があるそうだ。 鳳翔たちは二階に上がり、執務室へと向かうことにした。 コンコン 夕張「提督、夕張です。鳳翔さんを連れてきました」 提督(DEAD END)「ああ、入ってくれ」 夕張「失礼します」 鳳翔「失礼いたします」 金剛改二「New faceの到着ネ!」ニコニコ 執務室に入ると、そこには机に座っている提督と、その隣に侍っている金剛。 その彼女の左手には、指輪の輝きがあった。 どうやら、二人はケッコンしているようだ。 鳳翔「(いけないいけない。こういうことが最初に目に入るようだから、おばさんくさいって言われてしまうのよね)」 提督(DEAD END)「鳳翔さん、どうかしたかね?」 鳳翔「いえ…。本日付でこの鎮守府へ派遣されてきました航空母艦、鳳翔です。 食事環境が好転するまでという期限付きですが、よろしくお願いいたしますね」
[214]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/11(日) 23:39:33 ID:??? 金剛改二「ムー、提督は私のCurryじゃ不満なの?」 提督(DEAD END)「そういうわけじゃないが、毎日カレーという訳にもいかんだろう」 夕張「金剛さんのカレーはイギリス式ですしねえ」タハハ 提督(DEAD END)「うむ…。鳳翔さん、他の艦娘たちとはもう会ったかね?」 鳳翔「島風ちゃんとは先ほど顔を合わせましたね」 提督(DEAD END)「そうか。その他にも数人いるから、顔合わせを済ませておいてくれ。 金剛か夕張、ついてやってくれるか?」 夕張「あ、なら私が行きますよ。ちょうど陸軍の方々に渡す書類がありますので」 提督(DEAD END)「そうか、なら任せた」 少しばかりホッとしたような様子の提督。 司令官として金剛の名前は出したが、一緒にいたかったらしい。 一緒に執務室を出た夕張は、大きく伸びをしつつ、鳳翔に話を向ける。 夕張「とは言っても、あと3人ぐらいしかいないんですけどね、この鎮守府」 鳳翔「そうなんですか。えーっとそれじゃあ…」 1. 陸軍の方々って…? 2. 案内をお願いできますか?
[215]名無しのオーバーレイユニット:2015/01/11(日) 23:47:31 ID:??? 1
[216]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/12(月) 00:19:23 ID:??? 鳳翔「さっき言っていた陸軍の方々って…?」 夕張「それはですね…あっ、ちょうどいらっしゃいましたね。おーい」 あきつ丸「む、夕張殿。そちらの女性はどちらの方でありますか?」 夕張「ああ、実はですね。うちの鎮守府には間宮がちょっと来れないんで代わりに食堂を出せる艦娘を探していたんです。 あきつ丸さんも言っていたじゃないですか」 あきつ丸「そうでありますね。豚の餌はもうこりごりであります」 豚の餌と称される食事…。 聞きたいような怖いような…。 鳳翔はなんとも微妙な表情を浮かべてしまう。 夕張「鳳翔さん、こちらは陸軍から派遣されてきた揚陸艦のあきつ丸さんと、潜水艦?のまるゆさんです。 お二方、こちらが航空母艦の鳳翔さんです」 鳳翔「陸軍の…。一体どうしてまた?」 あきつ丸「自分は輸送などを担当しているのでありますが、陸運と海運の連携の為に派遣されているのであります」 まるゆ「ま、まるゆも同じ理由からです。輸送のお手伝いをしています」 鳳翔「この艦隊は輸送任務がメインなのですか?」 夕張「ええ。資材を輸送し、各鎮守府に配布する任務が主な作戦となりますね」
[217]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/12(月) 00:31:57 ID:??? 鳳翔「それでは、出撃は本当に…」 夕張「ええ。食事を頑張って作ってくださいね!」 陸軍の二人と別れ、仕事場となる一階の調理場へ向かう。 階段を下りる途中、逆に昇ってくる少女に出会う。 今までに見たことがない艦娘。鎮守府の子だろうか。 夕張「あ、瑞鳳ちゃん…」 瑞鳳「……」キッ 鳳翔「えっ…」 殺意すら籠った涙目を向けられ、鳳翔は思わず動きを止めてしまう。 ふん、と鼻を鳴らしその少女は上の階へと去っていく。 夕張「……大丈夫ですか?」 鳳翔「ええ…。直接何かされた、というわけではないですから。あの方は?」 夕張「瑞鳳ちゃんです。…実は今まで、食事担当だったのが彼女だったんです。 です、けど……。彼女、料理のレパートリーが少なくて…」 鳳翔「なるほど、それで…ですね」 彼女の態度も当然のもの、と理解をすることができた。 ただ、そういうことは事前によく言い含めて欲しかったものだが。
[218]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/12(月) 00:49:57 ID:??? …こうして、鳳翔の新鎮守府での生活が始まった。 瑞鳳のトゲトゲしい態度は変わることはなかったが、他の艦娘たちとは打ち解け始めていた。 案内してくれた夕張は言うに及ばず、金剛に陸軍コンビ、島風。 彼女たちとも食事を通じて、友好な関係を築き始めていた。……そんな折の事である。 とある日、10:20分。 金剛改二「ヘーイ!鳳翔さん!ちょっといいデスか?」 鳳翔「あら、金剛さん。どうかなさったんですか?」 金剛改二「実は今日、妹たちが鎮守府に来るんデース!それで、Lunchを多めに用意してもらってもいいデスか?」 鳳翔「ええ、構いませんよ。ふふ、嬉しそうですね、金剛さん」 金剛改二「久しぶりデスからね!」 金剛からのお願いを受け、鳳翔は料理をしばらく作っていた。 お昼の準備が終わったのが13:30。 食堂から覗くと、金剛が妹たちを鎮守府に招き入れているのが見えた。 鳳翔「本当に仲のいい姉妹なんですね」 夕張「あ、鳳翔さーん、ご飯出来てます?」 鳳翔「もちろんできてますよ。夕張さんで最後です」 夕張「皆ご飯早いなあ…。ってあれ?こっちのお皿はなんですか?」 鳳翔「金剛さんが姉妹の方を連れてきたらしいので、後で部屋に持ってきてくれと」
[219]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/12(月) 01:03:26 ID:??? 鳳翔一人で運ぶのは無理だと金剛もわかるはずだから、迎えが来るだろう。 それまでに自分も昼食を食べておこうと、まかないの昼食を出して夕張の向かいに座る。 時計の針は13:50を示していた。 鳳翔「午前は何の作業だったんですか?」 夕張「あきつ丸さんの新規装備の開発ですね。そろそろ改装案が固まって来たので」 鳳翔「そうなんですか。私は買い物に…」 <キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア 鳳翔「!?ひ、悲鳴……!?」 夕張「一体何が…!?行きましょう!」 突然の悲鳴に、鳳翔と夕張は何事かと食堂を飛び出す。 同じように廊下に飛び出してきたのは、まるゆと島風。 金剛たちは二階か。 鳳翔「(瑞鳳さんとあきつ丸さんは…?)」 夕張「島風ちゃん!悲鳴は…?」 島風「えっと…こっち…?」ダッ
[220]真犯人 ◆2pV1gRdG.o :2015/01/12(月) 01:12:37 ID:??? まるゆ「ま、まってええ…」トテトテ 島風たちと一緒に、悲鳴の聞こえた場所を探す。 それぞれの私室ではないということは…? 合流した金剛たちと、大浴場に向かってみる。 そこには……。 金剛改二「あきつ丸!悲鳴を上げたのは?」 あきつ丸「か、艦隊の皆……て、提督殿が…」カタカタ あきつ丸の指差した先には、湯船に漬かっている提督の姿。 それだけならば悲鳴を上げる理由にはならない。 しかし、彼はぐったりとうつ伏せの状態で湯船に浮かんでいた。 金剛改二「て、提督ぅー!!」 島風「お、溺れてるの!?急いで助けなきゃ!」 艦隊の全員が急いで提督を引き上げ、必死の救命を行おうとする。 …だが、鳳翔はわかってしまっていた。 力の完全に失われたその身体は、完全に死んでしまっていると――
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0ch BBS 2007-01-24