※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
集いし夢の結晶利根ねーさん
[127]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:41:36 ID:??? 提督「長門!下がれ!翔鶴と瑞鶴の艦載機が制空権は抑えた! 後はゆっくりでも潰していくだけだ!」 提督の叫びが、遥か後ろから私の耳に響く。 なるほど、彼女たちは優秀だ。私の目の前で要塞と駆逐艦が沈んでいく。 視界は良好だ。今度こそ討とうと、私は砲門を開く。 舞風「う、うわぁぁぁ〜〜〜っ!!」 長門改「……っ!!」 振り返るな! お前はそんな甘い艦娘だから、手酷く負け…鎮守府を危険に晒したのだろうが! 装甲空母姫「クク………」 長門改「……貴様…ッ!」 砲撃しようとする私を見て、奴はいつかのように薄ら笑いを浮かべていた。 お前に私は討てない。そう言っているかのように。 激発する怒りに、堪え切れず私は狙いも不確かな砲弾を続けて放つ。 長門改「…くっ、何故…当たらん……!」 装甲空母姫「オビエ……キエロ!」
[128]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:42:36 ID:??? 次弾を装填しようとする私に、ゆっくりと狙いをつける憎き怨敵。 装填のその隙が私から逃げる時間を奪う。 しくじったか、と回避を諦めたその瞬間…。 衣笠改二「長門さんっ…!」ドンッ 長門改「衣笠!?」 横っ飛びに飛んできた衣笠が、私に体当たりしもろとも海中に沈む。 近くに響く轟音から、外れたのだとわかった。 衣笠のお蔭で助かったが、しかし…。わかっているのだろうか。 長門改「…衣笠。お前の装甲にはダメージが蓄積している。何故私を庇おうとした。 下手をすれば奴の砲撃を受けてお前は塵になっていたぞ」 衣笠改二「う、うん……。でも、突出した長門さんを放っておくなって提督が…」 長門改「……。ふん、大甘なことだ。だから艦娘も覚悟が足りん奴が多いのだ」 全く。彼は、どうしようもない。 普段の私生活のだらしなさもそうだが、たかが私のためにお気に入りの艦娘を向かわせるとは。 ……だが、それもまあ、彼の良さなのだろう。こうなってしまった私は、もはや相容れる気はしないが。 長門改「衣笠。あそこにいる駆逐艦が見えるな。奴を何とか沈めて来い。 私たちの退避ルートはあちらしかない。……私も後を追うから、先に行ってくれ」 衣笠改二「りょ、了解!」
[129]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:44:57 ID:??? よし…これで問題はない。 後は残る機動要塞を潰し、あの装甲空母を沈めるだけだ。 決意し、再び砲身を構えた私の目の前で機動要塞が砕け散る。 見れば上空に艦載機。 長門改「……瑞鶴か…」 瑞鶴改「長門さーん!おーい!生きてるー?提督が、まとめて襲撃掛けるから一旦戻れって! ほら、衣笠も駆逐艦沈めて退路作ったしさ!急いで…」 長門改「それには及ばん」 礼の言葉がふと漏れそうになって、今までの―艤装を失ってからの―自分には似合っていないなと笑う。 今、狙うべき敵が近くにいる間際になって…かつての自分に戻ろうというのか。 ――いいや。 長門改「奴は、私が沈める」 違う。私は欠けたままだ。 二度と元の私には戻れないし、また戻る気もない。 ただ、今吐いた言葉を真実にする方策だけを頭の中で回転させる。 個の戦力として、奴の方が上であることは事実。その不利を覆すには、やはり。
[130]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:46:10 ID:??? 瑞鶴改「な、長門さん!ちょっと待ってって!」 提督『長門!待て!お前はまさか』 五月蝿く声が響く通信機を握り潰す。 そうだ。 ずっと、この時だけを願って生きてきた。 艤装と誇りと、全てを失ったあの日から、ずっと抱き続けてきた願い。 オペレーターなどと、そういう役割ではなく、この手で。 長門改「うおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」 装甲空母姫「シズメ――!」 接敵。既に距離は奴の表情、言葉、息遣いがわかるまでに近く。 気迫と共に差し向けるは右の砲塔。 放った砲弾は敵の装甲甲板を貫くが………浅い! もう一撃と弾を放つ瞬間、奴の下半身と一体化した巨大な口が開く。 やはり。それは迂闊に接近した者を食い殺すためのモノだったか。 ならば やはり、殺せる。
[131]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:47:11 ID:??? 長門改「悪食が…!腕と一緒に…鉛玉も持っていけェ!」 装甲空母姫「ッガッ……!!!?」 牙が私の右腕を食いちぎるその瞬間、右側の全砲塔が迷いなく斉射。 その胴体を引きちぎり―― 長門改「夢に見た瞬間だ。…が。思うほど爽快感はないな。まあ、沈んでいけ」 左腕の砲塔が、敵の人型であった部分に連射。砲撃。 何発も砲弾は貫通し、瞳の紅い光は徐々に弱まっていく。 装甲空母姫「グッ、ア―――」 長門改「なあに、そう泣き喚くな。私も付き添ってやる。水底でも何発でも砲弾をご馳走してやるさ」 トドメにと、余りの数発をぶち込んでやる。今度こそ、怨敵は完全に機能を停止した。 それと同時に、私の記憶に眠っていた、強烈な光が蘇る。 ――なるほど。 長門改「戦いの中で沈むというのは、悪くはないな。 いや、これと定めた敵を討ったのだ。終わりとしては、最上か」 「―――」 「―――」 何やら声がする。私の救助に来た艦たちだろうか。 提督。判断が裏目に出たな。 人の沈む瞬間など見せたら、逆にダメージを負いかねんぞ。 …そうした皮肉交じりの最後の言葉を、思えば本人には浴びせ損なっていた。 未練…というほどのものでもないな。ただ、少しばかり残念だ。
[132]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:48:13 ID:??? 沈む。 水底へ。 奴らと同じ場所へ戻るというのが癪に障るが― しばし、休ませてもらうとしよう。 <<出撃 終了>>
[133]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 00:53:10 ID:??? と、言うところで二周目共通エンディングは以上となります。 スレ末の方でその後の神通さんとか間宮さんに触れて終了となります。 ちなみにハードモードにおける長門改のエンディングでの轟沈回避条件は 【長門の悩みを解決する】 もしくは 【長門が艤装入手後、会話で交流を行う】 でした。 三週目のオープニングはさすがに明日とさせていただきます。 それとなんですが… 前にネタで書き込んでいただいた月影提督がやけにツボったので女提督はそちらで書いてもよろしいでしょうか。 ☆2票決 1. いいよ 2. ダメだよ 3. むしろ他のキャラで書くんだよ ※指定もお願いします それでは本日はここまでです。 装甲空母姫撃沈、皆さんお疲れ様でしたー!
[134]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 00:54:55 ID:??? 1 うっかり確定だと思っとりました。
[135]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 05:07:56 ID:??? 1
[136]◆2pV1gRdG.o :2015/02/05(木) 21:33:08 ID:??? ありがとうございます! それでは三週目プロローグ…の前に、三週目のデータをまとめておきましょう ゲームモード:ノーマル エクストラハード(1・3海域) 追加イベント海域:14春イベント海域 ☆所属艦娘 赤城 好感度44 比叡 好感度42 利根 好感度16 青葉 好感度47 那珂 好感度31 多摩 好感度26 皐月 好感度48 助っ人艦娘 この初期好感度の高さ…さすが月影提督だ!
[137]名無しの利根ファン:2015/02/05(木) 22:05:33 ID:??? 那珂ちゃんと利根姉さんと月影先生 うむ! 何だかワクワクしてきたよ!
前
次
写
0ch BBS 2007-01-24