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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[146]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:13:55 ID:rZNWme/Q A:……ひとまずは、質問は大丈夫だ。 鈴仙はゆっくりと間を置いて、自分の頭の中で質問を整理するが――。 概ね、聞きたい事は藍から聞きだせたような気もした。 鈴仙は藍の呼びかけに、大きく縦に首を振る事で答えた。 藍「……そうか。 ――なに、今すぐに結論を出せ、と言っている訳では無い。 この大会が終わり、君がRG7のメンバーとして召集された時。 それに応じてくれれば、君が私の計画に乗ってくれたと判断するし、 それに応じなかったら、君は別の――『プロジェクト・カウンターハクレイ』に乗ったんだと。 そう判断させて貰う」 鈴仙「分かったけれど……藍さんはそれで良いの? 私は、『プロジェクト・カウンターハクレイ』――ヒューガーの傘下で、幻想郷の変革を狙う連中に付くかもしれない。 そうなった場合は、やっぱり――」 そうなった場合、やはり藍は鈴仙を妨害するのだろうか。幻想郷と紫の安寧を乱す悪玉として。 それとも、どうしても自分の所に来てくれるよう、多額の報酬を提示し鈴仙を引き留めるつもりだろうか。 ――藍の出した答えは、意外な事にそのどちらでも無かった。 藍「……いや。 その場合は、私は君の選択を決して否定しない。 必死に考えた結果、『プロジェクト・カウンターハクレイ』に入るのならば、私は君の決定を否定する権利は無い。 ――昔の紫様だったら、むしろ面白がったかもしれないね」 藍はここまで必死に幻想郷への愛を語り、鈴仙の可能性を語り、自身の計画を述べて来たにも関わらず。 ――それでも、彼女は鈴仙の決定の全てを受け入れる。そんな姿勢を見せた。
[147]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:19:41 ID:rZNWme/Q 藍「私個人の意見では、『プロジェクト・カウンターハクレイ』の理念。 即ち、努力を是とし、弱き者でも強き者に勝利し得る世界を作る……というのは、 確かに今までの幻想郷における価値観と比べると異質かもしれない。 今の紫様は、そうした理由から『プロジェクト・カウンターハクレイ』とそれに連なる者――例えば、鈴仙。 君のような存在を憎悪し恐怖し、最大限の警戒を払っているんだが。 ……しかし、その可能性もまた、受け入れられるべきと思っているよ。私の考えがどうであるかは関係無く、ね。 ――本来の紫様も、きっとそうお答えになるに違いない」 藍は力強くそう言い切り、そして話を続ける。 藍「無論、ヒューガーが後ろに着いているという事実は脅威だ。 しかし、私が紫様を元の紫様に戻ってくれる事を期待するのと同じように、 君が自身の手で『プロジェクト・カウンターハクレイ』を、周りの圧力を跳ね除け、 気高くその理念を追求できるチームとしていく事は、充分に期待できると思う」 鈴仙「期待してくれるのは嬉しいですけど。 『リアル・幻想・セブン』を選ぶにせよ、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶにせよ。 結局はどちらにしても、八雲紫やヒューガーの圧力に屈せず、自らの信じる道を進み続ける事が大事……って事ですか」 藍「とどのつまり、そういう事だ。 そしてその上で、私は個人的に、『プロジェクト・カウンターハクレイ』では無く、 『リアル・幻想・セブン』を選んでくれる事を期待している。 ……色々と話したが、要点はそこさ」
[148]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:20:52 ID:rZNWme/Q 藍の一連の告白を聞いて、鈴仙は再び押し黙る。 自身の進路として、『プロジェクト・カウンターハクレイ』を選ぶ事は魅力的だ。 自分と似たような境遇の、もしくは親しい仲間と共にチームを挙げて強敵と戦える。 しかし、その背後にあるヒューガー――そして何より、鈴仙の信頼できる師である永琳の思惑が読めない以上、 果たして自分がこの計画に加担して良いのか、幻想郷の未来は果たしてどうなるのか――不安はどうしても付き纏う。 では、藍が示した『リアル・幻想・セブン』計画にて力を蓄え、最終的に全幻想郷選抜として活躍する道はどうか。 途中経過に紆余曲折あれど、この道を選べば鈴仙は当初の目的――永琳とともに活躍し、彼女と肩を並べられる選手となる――を、 確実に達成する事が出来る。 霊夢を中心とした、強力な幻想郷のライバルと共闘出来るのも魅力的だ。 また、紫の凍てついた心を溶かし、今度こそ、誰にとっても幸せな幻想郷を作れるかもしれない。 しかし、この道を選ぶ事は容易くない。藍のバックアップがあるとはいえ、正気を失いつつある紫からの妨害は手酷いものとなるだろう。 ――結局は、どちらの道にもそれぞれのメリット・デメリット・不安要素がある。 なだらかで平坦な道はもう、鈴仙の前には存在しない。それだけは確かだった。 藍「――悩みたい気持ちも分かる。 だが、お願いだから、【今日の話は口外しないでほしい】。 八意永琳や蓬莱山輝夜のような、君にとって信頼のおける人物であってもだ」 私だって自分の命は惜しいからね、と藍は自嘲しながら、周囲の藍色の空間をぼっと眺めて。 藍「――さあ。 もうすぐ時間だ。 君の体はこの結界が解け次第、永遠亭の自室に送るようセッティングはしている。 だから、心配はしなくて良いよ」 藍は鈴仙に顔を見合わせず、そう親しげに言った。 鈴仙「――貴女は、大丈夫なの。 色々と厳重に警戒を巡らせたのは、何となく私でも分かったけれど……」 藍「大丈夫。 私は……こんな所で倒れる訳には行かないから。 だから、大事な事なので何度も言うが――【今日の話は、決して誰にも口外しないでくれ】」 鈴仙「ええ……分かった。 分かりました」
[149]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:23:03 ID:rZNWme/Q 鈴仙は藍の悲痛な決意を察して、静かに頷く事にした。 すると、最初は藍色だった空間が少しずつその色を薄め、他の色が混ざり、そして藍の姿が遠くへ消えて行く。 鈴仙がふっと目を瞑って、もう一度見開くと。 鈴仙「知ってる天井だわ……」 ――鈴仙はいつの間にか永遠亭の中。 僅かばかりの雑貨品と、多くのロクに手を付けていない医学書薬学書が溢れる六畳一間の自室にて、 大の字で仰向けに倒れ伏せ、天井をぼおっと眺めていた。 鈴仙「――夢、だったのかしら」 そんな気もしたが、時計は藍と人里を歩き回っていた分きちんと経過しているし、記憶も鮮明。 また、鈴仙のポケットには、先程のやりとりが夢では無いという証拠か、それとも純粋な善意か。 おいしそうな油揚げが一枚、袋に包まれて残されていた。 先程藍から唐突に聞かされた『リアル・幻想・セブン』計画とその裏側について、鈴仙は暫く思いを馳せていたが――。 鈴仙「……やっぱり、私には良く分からないから。 ――一旦、忘れても、いいよね……」 バタリとそのまま、敷きっぱなしにしていた人参柄の布団に潜りこんで、暫くの仮眠を取る。 そう考えて、眼前に提示された二つの道の内、どの道を選び取るかについての思考は、一時中断することとした。 今は、試合があって、歩かされて、色んな情報を聞かされて――兎に角、眠かった。 *試合勝利ボーナス! 人気度が上昇します。77→79
[150]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:26:45 ID:rZNWme/Q 〜大会9日目・午後〜 鈴仙「さて。 ちょっと横になったら元気は出たわね。 今は――昼の3時くらい。 このまま寝ていても良いけれど……折角だし、外に出て気晴らしをしたいような気もするわね。 ――残された貴重な午後……どうやって過ごそうかなぁ……?」 A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐) B:チームで試合を見に行く(本日午後の試合:紅魔×バケ、二軍×妖精) C:自主練習をする(一人で練習します。更に分岐) D:狂気度を使用する(更に分岐。一部を除き、この行動では時間を消費しません)鈴仙の狂気度:25 E:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決) ×:アイテムを使用する(この行動では時間を消費しません) ※「ボロボロのボール」など、練習用アイテムはCの自主練習の選択時に使用してください。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 (参考:大会9日目〜大会11日目までのスケジュール) 午 前 午 後 9日目 永遠×西行 紅魔×バケ←今ココ 守矢×博麗 二軍×妖精 10日目 雑魚×地霊 休 み(※午後・子ども草サッカー募集締め切り) 毛玉×命蓮 休 み 11日目 休 み 休 み(※午前・子ども草サッカー試合 午後・ブリッツボール決勝戦・霧の湖エイブス)
[151]森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:27:22 ID:dxyXa8A+ A
[152]森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:28:06 ID:oeo7haA6 A
[153]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:28:25 ID:rZNWme/Q 補足ですが、当初試合後に予定していたてゐとの特別イベントについては、本日午後終了時に回させて頂きたく思います。 理由は、文章が続くと退屈かな?……と思っただけですので、深い意図等はありません(汗)
[154]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/11(水) 01:29:52 ID:rZNWme/Q A:自由行動をする(自由行動フェイズに移ります。更に分岐) 鈴仙「試合もパッとしたカードはないし、練習をする気力もないし……自由行動で良いよね……? 具体的には、何をするかだけど……」 A:永遠亭に居る(さらに分岐) 主に永遠亭に居るチームメイトと交流をします。 評価値を上げたり特別なイベントを起こしたりできます。 B:外出する(さらに分岐) 買い物をしたり、永遠亭に居ないチームメイトや、 その他の幻想郷の住人と交流できるチャンスがあります。 C:気晴らしに玉兎通信でもしてみる。(さらに判定) ランダムで、色々な情報が入ります。運が良ければ必殺技フラグも入手できるかも… D:現在の能力値を確認する(この行動では時間を消費しません)(※1票決) 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[155]森崎名無しさん:2015/02/11(水) 01:30:06 ID:oeo7haA6 B
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0ch BBS 2007-01-24