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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[249]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:50:14 ID:??? 神奈子「うーむ、負けたか。 まあ、これもシナリオ通りと言って差支え無かろう。 諏訪子。 例のピエール君みたいな装置の『量産型』、きちんと準備出来てるんだろうね?」 諏訪子「へいへーい。 決勝トーナメントの……うん、後半位から稼働可能だよ。 だからさ、前半戦。 ……神奈子も死んでもトチんないでね? 特に、早苗にはバレないように」 神奈子「ああ、分かってるさ」 諏訪子「大丈夫かなぁ……(――っていうか。 審判を買収だなんて、そんなあくどい事してて良いのかなぁ。 今の内に弁護士でも雇って、全責任が神奈子に来るよう根回ししとこうかなぁ)」 敗北したにも関わらず、その様子を概ね満足気で見守るのは悪い大人達だった。 早苗の保護者を自認する守矢の二柱は、信仰を売り歩く商人。 商人は過程における損失よりも、結果における利得を何より重視する。 決勝トーナメントの進出が確定した状況での敗北は、彼女達が目指す結果について、何の影響も無かった。 森崎「おい若島津。 お前、こんなトコで何してんだよ?」 若島津「今の俺は若島津では無い。 日向さんの下を去った俺は、ついに外界での自分を忘れてしまった……。 今の俺は、酒と暴力を愛する、一匹の獄卒に過ぎんぞ」 ――この試合もFWで出場し、偶々であった知り合いの若島津から一対一で1ゴールを奪った森崎は、 再会を惜しむ事は勿論せずに、意気揚々と若島津をおちょくりに向かっていた。 しかし当の若島津は、昔以上に気難しく、そして頭がおかしくなってしまったらしい。 森崎の言葉に全く耳を貸すつもりはなかった。 華扇「(――そう、それで良いのです若島津。 貴様は既に人である事を捨てた修羅これ美味しいわね……)」ムシャムシャ 森崎「(うわっ。 若島津の奴、後ろの ロースカツ 食ってるピンク髪の姉ちゃんにめっちゃ睨まれてる。 ひょっとして、この琴音さんみたいなストーカーに追われたノイローゼで、あんな風になっちまったのかな)」 そしてその結果、森崎の脳内で別の誤解が生まれかけていた。
[250]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:52:42 ID:??? 魔理沙「(今日の試合は1ゴール……! やっぱり、あのシュートが完成しないと私の火力はレミリアはおろか、うどんげや星にも劣りそうだ。 今日もこれから練習だな……)」 ――こうして騒ぐチームメイトや敵チームの選手。 そして、寂しそうに佇む霊夢にも目もくれず、彼女の相棒である霧雨魔理沙は更なる強さを求めるべく、 早々にスタジアムを去って自主練習へと向かうのだった。 博麗連合2015 3 − 0 守矢みらくるず 試合終了!
[251]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:54:00 ID:??? *** −9日目午後・人里サッカーコート− レミリア「――HA!」 ズバアァァッ! バシュウッ! パチュリー「決める……!」 ズバァァァァァァァッ! フラン「ぎゅっとしてー、ドッカーーーンッ!」 バゴオオオオオオオッ! ドガドガズバァァァッ! 咲夜「ここよ……ここで、決めるのよ!」 バギュッ!! ―――ズバアアアアアアアアアアアアアアッ! 美鈴「アチョ〜〜〜〜!!」 バゴオッ、ズバアッ! 陸「アイヤー。 皆、溜まってるアルなァ。 先の敗戦が、余程悔しかったアルねぇ」
[252]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:56:01 ID:??? 永遠亭ルナティックスの試合が終わった後に執り行われた、 予選リーグAブロック最終試合、紅魔スカーレットムーンズ対バケバケ同盟の試合は散々だった。 無論、スカーレットムーンズによる圧倒的な虐殺試合だった、という意味である。 キャプテンでありCFのレミリアが4ゴール1アシスト。 これでレミリアは鈴仙を抜いて単独で得点ランキングのトップに立つ。 レミリアから1アシスト、パチュリーから2アシストを受けたフランドールはハットトリック。 聖徳ホウリューズ戦での激しいマークによる負傷から復帰したパチュリーは、 しかし本調子でない為か後半からの出場だったが、1ゴール3アシストの活躍。 それに加えて咲夜がDFの位置から、距離による減衰の無い『殺人ドール』で1点、 美鈴がフリーキックから自慢の必殺ミドルシュート、『緋龍拳』を放ち1点。 また、小悪魔も前半に1アシストの活躍を見せている。 試合結果は10−0。 まさしく先日スカーレットムーンズが受けた屈辱――新興勢力・聖徳ホウリューズ相手への敗北を経てもなお、 彼女達はあくまで圧倒的な強者たらんと、決して手を緩める事も怯える事もなかった。 紅魔スカーレットムーンズ 10 − 0 バケバケ同盟 試合終了!
[253]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:57:06 ID:??? *** −9日目午後・再び妖怪の山守矢スタジアム− 9日目午後の試合は、ある意味では紅魔スカーレットムーンズの試合よりも、 こちらの試合の方が目立っていたかもしれない。 大会予選Bブロックの最終試合。スカーレットムーンズ二軍対妖精大連合の試合である。 本来の実力層的に考えて、メイド妖精と野良妖精との試合である以上、盛り上がりなど見込めぬ筈だったが。 ――今大会での妖精大連合には、観客を魅了するトリックスターが居たからだ。 来生「ハッハァ! 俺は天才だ〜〜!!」 バシュッ! ズバァァァァァッ!! 実況「き、決まった〜〜! ゴーーーール! 妖精大連合のプレイングマネージャー来生哲兵選手、 メイド妖精@選手の一対一に勝利して、後半戦のみでハットトリック達成! そして同時に試合終了! 3−0! 3−0で、予選リーグ2勝1分の妖精大連合は、決勝トーナメントに駒を進めました〜!」 大妖精「えっと。 ……あの。 カントクさん。 活躍してもらってこんな事言うのもヘンですけど。 自分抜きで勝てるんだったら、極力私達に任せたい……みたいな事、前言ってませんでしたっけ?」 来生「へ? 俺そんな事言ったっけ? でもしょうがねえだろ。 お前たちが何時まで経っても攻めあぐねてたから、我慢できなくなっちゃってさー」 人間でありながら、妖精に近い気質を持つ来生はとぼけてみせる。 彼は自分自身の楽しさやこだわりについては妥協しないが、崇高な理念は存在しない。 チルノ「むぐぐ〜! あたいがもうちょっと強ければ、コイツがちょーしに乗らなくって済んだのに〜!」
[254]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:58:40 ID:??? そんな来生の活躍を嫉妬するチルノは、妖精でありながら人間や妖怪に近い。 彼女は自分の理念――妖精たちの地位向上――を振りかざしはするが、それでもやはり深い事は考えない。 ……そんな二人の絶妙で危ういスタンスが、 チームの士気と在り方を良い意味で高揚させていた事は言うまでも無かった。 観客「おい、ところで」「ああ。 あの外人だろ」「どうして妖精ばかりのチームに一人野郎が……」「きっと『そういう』人なんだよ…」 ヘルナンデス「(観客からあらぬ……では無いかもしれないが。 それでも不当な評価をされてるような気がする……。 くそっ。キスギの方がずっと、女の子たちに密着したりお風呂入ったり着替えしたり。 色々役得してる筈なのに……)」 ルナ「(ナンデスさんって悪い人じゃあないけど、たまに私達を見る目がアヤシイような……気のせいかな)」 ――そしてこのチームの一番の被害者は、妖精的過ぎてあらぬ疑いを掛けられない来生に代わり、 不当に(?)ロリコンの烙印を押されているGK(今日は監督役)。ジノ・ヘルナンデスかもしれなかった。 妖精大連合 3 − 0 スカーレットムーンズ二軍 試合終了!
[255]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 21:59:41 ID:??? 〜10日目午前・固定イベント〜 【8日目の試合結果+花果子念報・その9】 『大会8日目・聖徳ホウリューズ5−0で羽目玉チームに勝利』 『蘇我屠自古選手2ゴール、豊聡耳神子選手1ゴール2アシスト、小田和正選手しれっと1ゴール』 『岬太郎選手、鮮やかなゲームメイクで1ゴール1アシスト』 『代表当落線上!? 射命丸文、人里相手に2ゴール止まり』 『反町1ゴール1アシスト、犬走1ゴール、姫海棠1アシストも決勝Tに不安』 『人里の謎のろくろ首妖怪、河童をちびらし1ゴール』 『人里FC、妖怪の山FCに1−4で完敗』 ――鈴仙はサボっていた、大会8日目の新聞や雑誌記事のスクラップを貼りながら、 今日の朝食である クッパ を食べていた。 鈴仙「――聖徳ホウリューズは、もう隠さないで一芸特化の外界の選手達を使っているのね。 それで5−0で名無しチームに勝利……か。 スカーレットムーンズは同じようなチームに10−0で勝ってる事を見れば、点差だけ見れば案外大した事ないかもだけど。 あのお面の妖怪(こころ)も居るみたいだし、実力的にも、まだまだ底が知れない感じね」 大会得点ランキングとアシストランキングも更新しながら、 鈴仙はむうっとその出来上がったランキング表を確認してみる。 同じ選手が被っていないか、カウントしそこなった試合がないか。 そんな観点から何度も何度も注意深くランキングを見返すのだ。 鈴仙「レミリアさんやら霊夢やらが分身していて、それが機に忍者設定でもついちゃったら、 もう目も当てられないからね……」 目に見えぬ忍者に怯えつつ、鈴仙はランキング表に間違いが無い事を確認する。 今は大会10日目。 予選リーグの試合は、幽香やリグル率いる雑魚妖怪チーム対、さとりや勇儀率いる地霊殿サブタレイニアンローゼス。 白蓮や星の居る命蓮寺ロータス対、名無しのチームを残すのみである現状、ランキングは以下のようになっていた。
[256]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:01:01 ID:??? 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 9ゴール レミリア 8ゴール 鈴仙 6ゴール フランドール、来生、射命丸 5ゴール 魔理沙、屠自古 4ゴール 勇儀、諏訪子、森崎 3ゴール 早苗、霊夢、神子、反町 2ゴール 神奈子、ピエール、星、メルラン、天子、赤蛮奇 1ゴール 妹紅、佳歩、咲夜、美鈴、謎の向日葵仮面、サニー、リリーB 影狼、藍、空、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、岬 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 5アシスト 霊夢 4アシスト てゐ、パチュリー、神子 3アシスト 早苗、ピエール、小町、小悪魔 2アシスト 森崎、反町、はたて、岬 1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、お燐、諏訪子、アリス、レミリア 衣玖、針妙丸、空、リリーW、マミゾウ、ルナサ
[257]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:02:12 ID:??? 鈴仙「現時点での得点王はレミリアさん。アシスト王は霊夢。 これだけ見ると、いつもの大会っぽいけれど……」 幻想郷にてこうした大会のランキングの話となると、 それは即実際での妖怪としての格や、スペルカードやその他肉弾戦での強さと一致することが多い。 今までは、その定説をひっくり返せるのは、努力の魔法使い・霧雨魔理沙くらいであると言われていたが――。 鈴仙「フフフ……私が今んとこ得点王ランキングで2位になってるなんて。 今までだったら、誤植以外ではあり得なかったわ……」 鈴仙は、レミリアのすぐ下に付ける自分の名前を見て、一人悦に入ってニヤニヤしていた。 今までは勇儀や魔理沙、もしくはフランドールや射命丸のような人物がランクインしている位置に、 自分の記録がしっかりと記されている。 鈴仙「私だけじゃない。 てゐも4アシストで霊夢に次ぐアシスト数だし。 もしかしたら、このまま決勝まで行ければ、私が得点王に。てゐがアシスト王になっちゃうかもしんないわね……」 ――確実に、この大会は何かが変わっている。 鈴仙はそんな確信を抱きつつ、決勝トーナメントの強敵に対する恐怖よりも期待を膨らませていたところ――。 ガラッ。 佳歩「あっ、鈴仙さまおはようございます。 新聞、お持ちしました」 鈴仙「あちゃ。 なんか悪いわね佳歩」 佳歩が甲斐甲斐しく、自室に朝食を持ち込み作業をしていた鈴仙に新聞を持って来てくれた。 新聞の一面は、人里で聞いた噂通り、博麗連合が守矢を完膚無きまでに叩きのめした事や、 スカーレットムーンズが10−0で勝利した事。射命丸が案外大したこと無いかもしれない事などで埋められていた。 鈴仙は佳歩にお礼をして、そのままゆっくりと一人、新聞を開いてみる事にした。 鈴仙「……さて。 今日は何か面白い記事は無いかしら……っと」
[258]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/14(土) 22:05:53 ID:fsJU9Hc2 新聞の中で、鈴仙が気になった記事は……。 A:特集記事「幻想郷の有力チームに迫る! 第9回」(※内容は更に判定) B:ルポ「地底に眠る伝説の超人の謎に迫る」(上) C:求人広告:間欠泉地下センター工員(*日給1万円〜+手当品付き) D:お尋ね者の天邪鬼 人里菓子店商品に爪楊枝刺し逮捕 E:伝説の超人 ヒジリー ストーリー 伝説 物語 絵巻 連載小説 F:通販コーナー「夢のカパネットにとり」(協賛:ヒューガー) G:四コマ漫画『元祖! やっこい九十九姉妹』 H:適当にお茶を濁す。(すぐにイベントを終了できます) 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。 *あと2回まで選択できます。 *色モノな記事ばかりにも見えますが、どの記事も内容は意味あるものになっていると思います。
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0ch BBS 2007-01-24