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第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[67]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:56:38 ID:c+Lh/gaY 藍「――成程。 確かに、そうした考え方もある……か」 藍は豆腐屋の店主に代金を払い、何かの妖術で大量の油揚げをどこかへ転送しながら、鈴仙の言う事に深く頷いた。 鈴仙「――あの。 藍さんはどう思うんですか?」 藍「私? ああ……私の考えか。 ――そうだな。 では……ちょっと、場所を変えようか」 藍は鈴仙の答えに突っ込む事も無く、更には自分の意見を話す事も無く豆腐屋を後にした。 そして再び、鈴仙と藍の人里散歩は続く。 鈴仙はそろそろ文句を言いたかったが、藍の意図が掴めない手前ここは我慢する事にした。 ***** 藍「――この店は知っているかい? 人里で唯一の貸本屋・鈴奈庵だ。 怪しげな妖魔本の噂で有名だが、中には普通のサッカー教書もあるから、練習の効率化にも役立つぞ。 店番の女の子は年端もいかない少女だが、稀覯(レア)本には非常に詳しい。 来たら、面白いクエストを吹っ掛けられるかもしれないな」 鈴仙「――あの。 藍さんっ!」 鈴仙はもう我慢の限界だった。時間はもう昼過ぎ。かれこれ二時間は藍と人里を巡っていた事になる。 そして幻想郷の人里はそんなに広く無い。貸本屋を案内し終わった以上、残す観光スポットはもう無くなった筈だ。 鈴仙には藍の意図が全く掴めなかった。 鈴仙「もう。 私だって疲れてるってのに……どうして、何にも肝心な事を話さないんですか? それとも、こうして時間を稼ぐのが何かの作戦だったとか何とか――!?」
[68]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 20:57:43 ID:c+Lh/gaY 次に藍がまた話をそらし始めたら、鈴仙は本格的に帰ろうと思っていた。 しかし藍はここで漸く鈴仙に核心を話す準備が出来たらしい。 藍は貸本屋の傾いている看板を手で直しながら、 藍「――済まなかった。 少し結界を張っていたんだ」 と、独り言のように小声でつぶやいた。 鈴仙「結界……? どうしてまた、そんな……?」 鈴仙の問いに答える代わりに、とりあえず看板の傾きを直し終わった藍は――。 藍「………!!」 ……ブウウッ――ビュウンッ! 鈴仙「きゃ、きゃあっ!?」 僅かに顔を顰めて念じ、鈴仙と自身とを別世界へと転送してみせた。 自分の身体が僅かに浮き上がる感覚を覚えながら、鈴仙の意識は一瞬だけブラックアウトした。
[69]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:02:16 ID:c+Lh/gaY 〜亜空間〜 藍「――済まなかったな、色々と回りくどい事をしてしまって。 しかし、紫様の眼を掻い潜るには、こうまでするしか無かった」 鈴仙は藍色(あいいろ)の空間の中で目覚めた。 まるで夜の空か海のように穏やかな空間には、しかし一切の物体が存在しない。地面も、天井すらも存在しない。 ただ存在するのは、(おそらく)鈴仙と――眼前で鈴仙に対して詫びる九尾の狐。八雲藍との二人だけだった。 鈴仙「ここは……?」 藍「――私が作りだした亜空間。 ――紫様が得意とされる『スキマ』の中に似たような物かな。 もっとも、私如きの能力では、ああも便利に空間を引き裂いたりは出来ないが。 一応、会話や妖力の使用を隠匿する結界は人里中に張り巡らせたけれど、 念には念を入れて、更に私専用の空間にて話をさせて貰おう」 そこまで話す藍を見て、鈴仙は漸く彼女の意図が分かった気がした。 要するに、藍はどうしてもこの話を、鈴仙以外の誰かに聞かれたくは無いのだ。 いや、誰かと言うよりも、具体的には――。 藍「……一つ、頼みがある。 この話は、決して他言無用だ。 何故なら――」 鈴仙「何故なら――八雲紫が、耳ざとく貴女の行動を察知してしまうかもしれないから……でしょう?」 藍「……そうだ。 意外と、頭が回るんだな」 『意外ってどーゆー意味よ!』……と言ってやりたくもなったが、鈴仙は我慢した。 藍の方も、それなら話が早い、と言わんばかりに頭を振り。そして――。 藍「……ならば、私は君にお願いしよう。 鈴仙・優曇華院・イナバ」
[70]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:05:14 ID:??? 藍は勿体ぶった風に、一言一言を選びながら、鈴仙の顔をじっと見つめて告げる。 藍の機械のように冷静な表情が、この時怯えの色を帯びていた事に鈴仙は気付かなかった。 藍「(紫様――申し訳ございません。 私は始めて、私の意志で、貴女の命に背きます)」 藍の脳裏には、親友であった筈の幽々子を『裏切り者』と口汚く罵る、変わり果てた主の姿があった。 自分も後で、同じように言われるのだろうか。 いや、自分の場合、罵られるだけでは済まないかもしれない。 藍は少しだけ寂しく気持ちになりながらも、決意を籠めて――。 藍「鈴仙。私は君に……紫様考案の『リアル・幻想・セブン』計画の一員となって欲しい。 そして、その上で――紫様の計画を、打ち砕いてはくれまいか」 鈴仙「り、リアル・幻想・セブン……計画……!?」 ――八雲藍は、土下座せん勢いで深々と頭を下げ、鈴仙に懇願した。
[71]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:09:26 ID:??? E 幻想郷の社会構造って旧ソ連みたいに思えてきた。 有力者に対し無力(暴力、社会影響力、またそうした意見を発信できる場の不在)なこと 結界に覆われ外から隔絶した状況、スペルカードとサッカーがあるとはいえ、 未だに強い上意下達式体制、有力者は外の物品を手に入れられるのにそれ以外は 100年前の生活水準・・・ 言うならば東方の登場人物は皆ノーメンクラトゥーラであって毎日呑気に過ごせているのであって 幻想郷全体としてはよくない状態だ。 改革を行わなければそのうち幻想郷社会が硬直して、うまくいかなくなるのではないか
[72]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:10:00 ID:??? 遅いよwwww
[73]71:2015/02/08(日) 21:16:23 ID:??? iPadで推敲しながら入力したら遅くなってしもーたwww ま、ただの雑感なので気にしないでくださいw
[74]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 21:17:04 ID:??? ――と、いったところで一旦ここまでです。 リアル・幻想・セブン計画(RG7計画)は、鈴仙が第二部進む事が可能なルートの一つです。 これからまた時間を掛けて、藍の概要説明パートを行います。 取りあえず現時点で、 ・RG7計画の概要、紫の企み、藍の思惑 ・計画に乗った場合、大まかにどういったスケジュールになるのか ・この計画が幻想郷や他の計画(『プロジェクト・カウンターハクレイ』など)に与える影響について ・RG7メンバーの選抜について(監督とかコーチ陣とかの説明含む) ・藍が何故鈴仙にこのような申し出をしたかについて ・藍は幻想郷をどうしたいと思っているのか、今の幻想郷をどう思っているのか ・他にスポンサーなどはいるのか ……については、言及したいと思っています。 もしも↑の内容の他に、追加で聞いておきたい事があれば、コメント頂ければ対応いたします。 (答えられない質問や、曖昧にしか答えられない質問もあります) 22:30〜23:00頃から更新を再開したいと思います。 >>63,>>65 また後で言及しますが、今回の投票で行くと藍はBの方向で考えています。 >>71 非常に危ういバランスの下成り立っているとは、私も思いますね。 それでは、一旦失礼いたします。
[75]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:19:15 ID:??? それはそうと新型のスカウターちょーだい
[76]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 21:26:58 ID:??? 一旦乙です なぜ、いつから紫はそこまで変わってしまったのか 人里が荒れていることや、一部の宗教家の扇動について、なんら手は打たなかったのか、それとも打てなかったのか そもそも藍は今のまま持つのか?(既にかなりやばそう) 鈴仙が紫のもとに潜り込んでも、警戒されまくりじゃないか? この四つぐらいかな? とりあえす
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0ch BBS 2007-01-24