※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[716]森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:15:37 ID:??? 乙です 良かった、犠牲になった新入りサポーターはいないんですね これは姫様に渡す方向でいいかな?
[717]森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:17:28 ID:??? (今のところ) あっ
[718]森崎名無しさん:2015/02/26(木) 00:21:39 ID:??? おつでしたー >伝説の超サイヤ人が出て来るのは鈴仙の脳内 じゃああの新人サポーターは一体何ロリーなんだ(すっとぼけ
[719]森崎名無しさん:2015/02/26(木) 18:59:05 ID:??? こうして矢車の元まで鉢巻を持っていった鈴仙が見たものは 矢車の妹となった妖夢の姿だったとさ
[720]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:04:20 ID:??? こんばんは、今日も更新を始めていきます。 今日は守矢チームのイベントからの予定でしたが、 構成を考えると敵チームのイベントは試合前に持って行った方が良いかなと思ったので、 予定を変えて大会12日目、決勝トーナメント一回戦第一試合から始めていきたいと思います。 >>716 乙ありがとうございました。新入り君も楽しそうなのでいいと思います。 >>717 第四章くらいできれいなブローリン君が登場する予定です(今のところ) >>718 乙ありがとうございました。あれは……たぶんそっくりさんですね。 >>719 そしたら話的には一気に片付き(?)ますね…w
[721]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:05:26 ID:??? 〜大会12日目・午前・固定イベント〜 【決勝トーナメント・一回戦第一試合】 −妖怪の山・モリヤスタジアム− ******************* <決勝トーナメント スケジュール> 午 前 午 後 11日目 休 み 休 み 12日目 聖徳×妖精 永遠×守矢 13日目 紅魔×妖怪 地霊×博麗 14日目 …………… …………… ――――――――――――――――――― 鈴仙「……予感通りというか、案の定と言うか。私達の一回戦の対戦相手って、守矢みらくるずなのね」 ウサギB「まあ、リーグと通過順位で大体決まっていますから」 鈴仙達ルナティックスは大会12日目の朝、既に決勝トーナメントの会場に入っていた。 ルナティックスの試合は今日の午後からであるが、さりとて今日の午前の試合も見逃す訳には行かない。 佳歩「――あっ、出てきましたよ。聖徳ホウリューズのメンバー! それに妖精さん達も……」 パスカル「さて、どっちが勝つかな。準決勝は、出来るだけ楽な方が来てくれれば良いが」 何故なら、今から行われる試合――Aブロック1位の聖徳ホウリューズ対Bブロック2位の妖精大連合――の勝者は、 それ即ち、鈴仙達永遠亭ルナティックスの準決勝戦の相手となるのだから。 人が零れ落ちそうな程の満員、耳が張り裂けそうな歓声の中、両チームはフィールドへと出て行く。 どうやら、もう間もなく試合開始のようだ。
[722]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:07:00 ID:??? 永琳「一点特化の選手達を、豊聡耳神子の指導力と集団戦術で巧みに操作し、岬太郎がそれを補佐する。 それが聖徳ホウリューズの強みでしょうけど……」 慧音「だが、光るタレントでいえば、妖精大連合だって負けてはいない。 あの来生という少年のドリブルは間違いなく幻想郷でもトップクラスだ。 それに――ほら、今日のGKは最近幻想入りしたジノ・ヘルナンデスという少年。 彼のセービング能力は姫君にも並ぶ。聖徳ホウリューズが得点するのは楽では無いぞ」 永琳と慧音に限らず、スタジアムに押し寄せる人妖はそれぞれがそれぞれに勝敗を予想していた。 聖徳ホウリューズが勝つと信じる人間に、妖精大連合がまた奇跡を見せてくれると信じる妖怪。 混沌とした感情の渦は、まるで誰かに踊らされているかのように容易く熱を帯びてくる。 輝夜「……今日も「いる」みたいね。政治家さんの遊撃舞台。観客席の12人目」 輝夜は「今日も良い天気ね」という感じの口調で鈴仙に耳打ちしてきた。 鈴仙「確かに、あの感情を操るらしいお面の妖怪――秦こころが居たら、また厄介ですよね。 もしも暴動が起きたら、……姫様。その時は壁になって下さい」 輝夜「常識的に考えて逆でしょうが! 姫が壁役のゲームとか見た事無いわ!? 肉壁はモコシア君にでも任せとけばいいのよ!!」 鈴仙「じょ、冗談ですよっ(モコシア君になって、さらばサッカーされたら一番困るのは姫様でしょうに……)」 と、鈴仙と輝夜はそんな会話を交わしていたが。 ――結論から言えば、この試合では暴動は起こりそうで……結局、起こらなかった。
[723]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:08:01 ID:??? ――ピィィィィィィィィィィィィィィィィッ! バシッ……バシッ……バシッ……。 リリーW「い、いきなりパス回しですか〜!?」 リリーB「馬鹿にしてるのかしら……?」 サニー「手抜きなんてズルいわよ! 全力で点取って勝ちにいきなさいよー!!」 神子「――まさか。私は君たちを尊敬していないし、手を抜いてもいない。 全力で君たちに勝とうとしている、ただそれだけさ。 ……それ、岬君!」 バシュウッ! ……パシッ。 岬「――すまないね。僕も本当はこうしたくはないのだけれど」 キックオフ後、ボールを得た聖徳ホウリューズはその組織力を攻撃に活かさず、完全に中盤でのパス回しにのみ利用した。 パスにおいて幻想郷トップクラスの水準を誇る神子と岬。 そして、万が一の零れ球には彼女達流のトータルフットボール――『和を以て貴しとなす』が発動し、決して隙を見せない。 ――このまま、パス回しで試合が終わるのではないか。 観客の誰かがそう思い始めた前半26分。試合は幸運と策略が交錯し、思わぬ方向に大きく動く事となる。 一回だけ、トップ下の大妖精が得意の『スパイラルパスカット』で、岬の『グリーンカットパス』を完全に奪い取り、 来生へとパスを繋ぐ事に成功し。
[724]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:09:17 ID:??? 来生「そりゃっ! マントの姉ちゃん、そのヘンな髪型直した方が良いぜ〜!」 ダッ、ピョ〜〜〜〜ンッ!! ……スタッ! 神子「……流石だね、来生君。 ――でも、君に髪型の事は言われたくないかな」 来生「ハッハァ! それほどでも無いぜ!!」 ――来生はそのまま、前方にいた神子のプレスを『クリップジャンプ』で完全に回避する。 このプレーは少なくない観客に、先の妖怪の山FC戦で見せた来生劇場の開幕を期待させた。 しかし。このプレーは結果として、来生や妖精大連合にとって、悪い方向に動いてしまった。 神子「……(――来生哲兵は、より多くの人数を抜けば抜くほど調子を増していく。ならば……) ……皆! それ事は独り断むべからず! 人数を掛けてPAを固めろ!!」 ホウリューズメンバー「「「「はっ!!」」」」」 バッ……バババッ………。 来生「あ……なんだあ?」 チームメンバーは神子の号令に従うと、トータルフットボールらしい流れる動きを一斉に放棄しPAに向かう。 十人の声を同時に聞き取る能力を持つ彼女は、人間の欲や気質すら読み取る。 古明地さとりの読心能力にも近い能力を持つ神子は、この時点で来生の能力と特性を完全に把握していた。 ――だが、神子達の勝利に賭ける悪辣さはこれだけに留まらない。 彼女はこの策を保険とし、それ以上に卑怯で汚い作戦を考えていたのだ。
[725]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:10:20 ID:??? 高杉「(神子さまがしゃくを振りかざした! これは俺の出番だ!)――やい来生! 俺の事を覚えているか? 覚えてないだろうなァ」 来生「当たり前だ!」 神子は自身の配下の高杉に、ちょっとした仕掛けを仕込んでいた。 高杉は神子の指示に従い、バイタルエリアでボールを持つ来生の注意を惹きつける。 高杉は自分の顔を完全に忘れていた来生に対して、こう野次を飛ばした。 高杉「あーあ、妖精達は本当にズルいよなァ」 来生「……何だって?」 来生は調子に乗った顔を僅かにひきつらせて、ボールを持ちながら高杉に近づいた。 丁度審判や他の妖精大連合の選手に声が聞こえない程度の位置に来生が来た時、高杉は内心でほくそ笑んだ。 高杉「(……来生は何があっても自信を喪失しない。それは少しでもコイツと付き合っていれば分かる事だ。 だが、俺はこう見えてもこいつと長く付き合って来たんだ。だから分かるぞ、コイツの心理的な弱点が)」 高杉は来生のミドルシュート――どうせ撃つ筈が無いのだが――を警戒する振りをして、更に来生へと近づいた。 そして、完全に誰にも声が聞こえず更には口を動かしている事も分からない位置を何故か把握して……彼は一気にこう告げた。 高杉「妖精達は最悪の奴らだよ。 お前やヘルナンデスみたいな馬鹿や変態を、魔法や色香で誤魔化して、そうやって勝ちを掴もうとするんだ。 なあ、知らなかったか? お前がここに来たのも実は、妖精達が八雲紫に土下座してさ、 「ラクして勝ちたいから最高の点取り屋を下さい」って言ったからなんだぜ? ――まあ、可愛い顔して打算たっぷりなアイツらが、バカ正直なお前に本当の事を言う訳が無いけどな。 そうだよ来生。お前は悪く無い。でもな、世界は皆お前と違って打算と裏切りに満ち溢れているんだ。 俺だってそうさ。森崎如きにやられて使えない若林さん……いや若林よりも神子様が素晴らしいと思って裏切った。 妖精達も一緒だぜ? 今でこそお前を慕っているが、もっと強い奴――ディアスあたりが来たら乗り換えるだろうなァ」
[726]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/27(金) 00:11:52 ID:??? 来生「なんだと……?」 来生が高杉の言葉の何割を理解出来ただろうか。しかし、これだけは理解出来た。 来生は彼らしからぬ静かな怒りを秘めて呟いた。 来生「お前、チルノや大ちゃん達の事、馬鹿にしてるのか……!」 高杉「(やっぱり思った通り――来生は、こう見えて仲間との情に弱い! 自分を幾らけなされてもケロリとしているが、こうして仲間をバカにされると、元が感情的だからすぐに火が付く筈だ!) 違う違う、お前を憐れんでいるのさ。折角才能に恵まれているのに、相方や仲間に恵まれてない。 ――だってそうさ、滝と井沢も今頃、お前の代わりを見つけて外の世界でヨロシクやってるぜ? お前の仲間はさ、来生。 みーんな他力本願でへりくだり上手の、無能ばっかりって事だよ」 ――そして、高杉が最後の総括を言い終わるか終わらぬかの内に、来生は吼えた。 来生「……どこの誰とも知らないお前が、チルノの理想を語るな。滝と井沢を……バカにするな!」 ダッ! ダダダダダダダダダダダダダッ!! 神子「(思い通り!)」 岬「な、なんてむごい作戦をするんだ……彼女達は(――と、呟いておかないと、イザという時の逃げ場が無くなっちゃうからね)」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24