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【天ぷら】鈴仙奮闘記26【大好きです。】
[89]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:25:53 ID:??? 鈴仙「『リアル・幻想・セブン』……?」 その単語を始めて聞いた鈴仙が感じたのは、『またヘンな単語が出て来たなぁ……』だった。 恐らくは、これまでの文脈からしてサッカーに関する話なのだろうが、それならなんでイレブンじゃなくってセブンなんだろうか。 単にカッコ良さげなゴロを当てはめただけじゃないのか。 あまりの突然さに、そんな暢気な感想しか出てこなかった鈴仙の代わりに、藍がこの計画の詳細について説明を始めた。 藍「君も知ってのとおり、今行われている大会は、全幻想郷代表メンバーの選抜大会でもある。 大会後に幻想郷にて行われる、世界各国の少年を招いたサッカー大会の為の。 ……『リアル・幻想・セブン』とは、この全幻想郷代表メンバーの……強化要員だ」 鈴仙「えっ、強化要員……?」 藍「そう、強化要員。 あくまで、代表メンバー23名とは別枠に設けられた特別枠だ。 紫様の計画では、『リアル・幻想・セブン』はこのように扱われる。 @全幻想郷メンバー入りさせるには微妙な選手だが、そこそこの力を持つ選手をRG7に勧誘。 『正規メンバーとの試合に勝てば、全幻想郷メンバーにしてやる』などの名目で強化させる。 A全幻想郷選抜メンバーの元に、強化されたRG7メンバーを送り込む。 RG7メンバーは全幻想郷メンバーを圧倒する。 そこで、監督である紫が全幻想郷メンバーに、『全幻想郷メンバーの弱い7人とRG7メンバーとを入れ替える』などゲキを飛ばす。 B全幻想郷メンバー、感化されて強くなる。 RG7メンバーと全幻想郷メンバーとの再戦。全幻想郷メンバーは当然、RG7を圧倒する。 Cそして紫からタネ明かし。『RG7メンバーは、全幻想郷メンバーの強化要員である』と明かされる。 以降、RG7メンバーはスタメンにタオルを配ったり、観客席でメモ取りなどをして貰う。 まあ、一人くらいなら全幻想郷メンバーに入れてやってもいいけど。
[90]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:32:12 ID:??? 藍「……と、大まかに分けて4プロセスだ。先は強化要員と言ったが――簡単に言うと、RG7は噛ませ犬だ。 優秀な妖怪と才能ある極一部の人間で組まれた、全幻想郷選抜メンバーのな。 そして、鈴仙。 これだけは先に言っておくが。 ――【これから先、君が大会で如何に活躍しようとも、君はこのRG7のメンバーとなる】だろう。 何故なら、紫様が一番警戒しているのが、鈴仙・優曇華院・イナバ。 貴女だからだ」 鈴仙「う、うそっ……!」 鈴仙はそう口を覆いながらも、何となく藍が言いたい事と紫の計画の全貌が見えて来た。 鈴仙の推測を補強するように、藍が追加で補足をしてくれる。 藍「そもそも、今回のサッカー大会も、外界の選手を招いての親善大会も。 これは全て、紫様の考えた策略。 つまり……サッカーという、人間や妖精でも努力が実り易く、平等なスポーツにおいても、 博麗の巫女や吸血鬼等上位の妖怪の持つ才能の方が重要であり、強いという事を証明するための。 いわば、この幻想郷の在り方を、再び強固なものとするための、壮大な儀式なんだ」 鈴仙「……そういう、事なのね。 だから私が幾ら活躍しようとも、誰が活躍しようとも。 既に最初っから、誰が選抜メンバーになるかってのは、大方決まっていたワケなのね!」 藍「紫様が作成中の、選抜メンバーリストを見るかね?」 藍はそう言って、一枚のわら半紙を取り出した。 そこには非常に達筆な字で、「博麗 霊夢」「レミリア・スカーレット」「伊吹 萃香」などの文字が書かれている。 それだけならまだ良かった。鈴仙がそのリストからもう少し下の方を見てみると――。
[91]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:33:18 ID:??? 鈴仙「『風見 幽香』『西行寺 幽々子』『聖 白蓮』……! 何よ。これってただ単純に、強力な妖怪だとか、一勢力の主とかの名前をテキトーに書いてるだけじゃないの?」 幽香や幽々子は確かに強力な選手だ。しかし、この大会という目線で見ると、彼女達はそこまで活躍はしていない。 実際に、チームも予選リーグ落ちしている。白蓮についても同じだった。 むしろ、先の試合ではあの萃香からゴールを奪ったらしい、星の名前が載っていない事に違和感を感じる。 藍「――このリストの一部は、大会のメンバー募集終了時には既に作成されていた。 ああ、このリストを新聞でひっぱ抜くのはよした方が良い。逆に君の存在が、この世からひっぱ抜かれるかもしれないから。 問題なのは、君はこのまま行くと、RG7のメンバーにならざるを得ない。 そういう事だ」 鈴仙「本心では、私という反乱分子を代表メンバーに入れたくない。 だけど、活躍した私をメンバーに入れないのは公正さを疑われる。 ……その為の、折衷案という事ですか」 「勿論、活躍しない場合は、普通にメンバーに入らないだろうけどな」と付け加えて、藍は首肯した。 鈴仙は力が抜けていくような気がした。自分が今まで頑張って来た事は何だったのだろうか。そんな気分になった。 なにせ、自分は最初から代表の捨て駒としか扱われない事が確定しているのだから。 藍「――これで前提は話した。 ここからが、話の本番だ」 確かに項垂れる鈴仙を見ながら、藍はそれを敢えて無視して続けた。 藍「……私が君に依頼したい事。 それは、この大会が終わった後、 紫様の言いなりにRG7のメンバーとなって欲しい事。 そしてその上で――『RG7メンバーで、全幻想郷代表メンバーを完全に破って欲しい』事。 ……それだけだ。」 鈴仙は最初、藍が言っている意味が良く分からなかった。 しかし、藍がこれまで鈴仙に説明した事を想いだして行くと、その意図を理解する事が出来た。 つまり。
[92]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:34:23 ID:??? 鈴仙「さっきの話で言うと、 B全幻想郷メンバー、感化されて強くなる。 RG7メンバーと全幻想郷メンバーとの再戦。全幻想郷メンバーは当然、RG7を圧倒する。 ――で。 全幻想郷メンバーを、もう一度返り討ちにしてしまえ! ……って事ですか!?」 藍は力強く頷いた。 藍「RG7のメンバー候補も何名か上がっている。 氷精、妖怪兎、落ち目の天狗に地底妖怪……具体的に誰とは決定しないが、どれもパッとしない面子だ。 紫様としては、如何に鈴仙が居ようとも、霊夢達がそれに負ける筈が無い事を確信されているのだろう。 ……だがしかし、私は今日の試合のプレーで確信した。 もしも鈴仙。君が居るならば、もしかしたら弱小のメンバーでも、霊夢達すらも倒せるのかもしれない……とね」 鈴仙「……そして、私は。 そんなメンバーを率いて、チームの乗っ取りを図れ……と。 そういう事なんですね?」 藍「そうだ。 もしも肝入りの全幻想郷代表メンバーが、そのバックアップみたいなメンバーにやられたとしたら。 それは紫様が望まずともチーム解体の危機であり、そして、我々がつけ入る好機となる。 そして、そこから……私は、鈴仙に全幻想郷を導いて欲しいと思っている」 鈴仙「い、いや! チームの乗っ取りまでは分かりましたけど。 それで霊夢とかが居るんだったら、乗っ取りは絶対ムリですってば!?」 藍「……まあ、実際に全幻想郷を導くかどうかは別として、だ。 私は……紫様には、元の紫様に戻って貰いたい。 全てを受け入れ、そして愛する紫様に。 その為には……」 一人で話を進める中、鈴仙は疑問を覚えた。 これまでの話を聞く限り、藍から見た紫像はまるでゲームか何かの悪役だ。 鈴仙の計画を邪魔し、藍を酷使させ、自身の邪な計画の成就を目指す……。 鈴仙が知る八雲紫は、確かに胡散臭く禍々しい妖怪ではあったが、 しかし、こうも妄執的な計画を練るのだろうか。
[93]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:34:57 ID:??? 落ち目の天狗www
[94]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:35:41 ID:??? 鈴仙「……ちょっと待って。 元の紫様、って言っていたし、これまでの話でも気になっていたんだけど。 ――今、八雲紫は……何か、病気だったりするのかしら……?」 鈴仙は肝心な事を聞いていなかったし、疑問にすら思わなかった。 何故、八雲紫はここまで鈴仙を敵視するのか。いや、敵視したは良いとして、 どうして今こうやって、藍にまで反逆されるような計画を練ろうとしているのか。 彼女の身に、いつ、何があったのだろうか。 藍自身も、この核心を突いた質問に答える事を忘れていた様子だった。 そもそも、なぜ彼女は焦るように矢継早に鈴仙に対して助けを求めたのか。 その答えが、この藍の返答に含まれているような気がした。 藍ははっとしたように、しかし深刻な表情になってこう答えた。 藍「境界の妖怪である紫様は今、その存在を否定され……消滅しようとしている。 ――他ならぬ、幻想と現実との境界を越え。 それに飽きたらず、あらゆる境界を否定し続けて来た、ある大きな存在によって」 鈴仙「――大きな存在? 大宇宙の意志とか?」 藍「……そうだったら良かったのにな。 どれだけ大いなる存在であっても、対象が一人であれば、紫様が出るまでも無く、私でも充分に相手となれただろうに。 ――違う。 紫様を蝕むのは、一人では無く群体だ。 頭を消そうが別の頭が生え、 それを粉々にしても、また別の群体がそれを復活させようと動く。 まるで、群れネズミのようだ」 そこまで言われて、鈴仙にはその正体が想像できなかった。 妖怪は精神を中心として成り立つ存在。 だからこそ、その存在を否定される事の方が、ナイフで腹を刺されるよりも痛手であるという理屈は分かる。 ……しかし、そこまでに、あの八雲紫とその式を困惑させるべき存在など、この世にあるのだろうか。 藍「紫様を蝕んでいるのは、人間の集まりだ。 決して外宇宙の邪神でも、上位世界の管理者でも無い。 更に言ってしまえば、要塞でも戦車でもイージス艦でも無い。 ――普通の、どこにでもある、一般企業だ」
[95]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:36:53 ID:??? ここまで言って、鈴仙は何となく紫を苦しめる元凶が分かったような気がした。 藍は一息置いて、鈴仙に対して真実を告げる。 藍「――オーバーテクノロジーとその流通によって、幻想と現実との境界を破壊する者達が居る。 その者達は、自分の身分をこう名乗っているよ。 即ち―――ヒューガー株式会社、とね」
[96]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:40:00 ID:??? 艦娘もオーバーテクノロジーみたいなもんだしな
[97]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:42:03 ID:??? また話がややこしくなってきたな にしても、決勝トーナメントでよほど大ぽかやらかせば話は別だけど、 現得点王の鈴仙をRG7とかつけてでも、はぶく時点で公平性疑われそうだけど
[98]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/02/08(日) 23:43:52 ID:??? ――と、言ったところで今日の更新はここまでです。 <藍さまに答えて貰う事リスト> 済RG7計画の概要、紫の企み、藍の思惑 →紫による霊夢達の噛ませ犬計画、藍はその計画をぶっ壊してチーム改革を図りたい ・計画に乗った場合、大まかにどういったスケジュールになるのか →基本は>>89参照。強化プログラムの内容は不明。 ・RG7メンバーの選抜について(監督とかコーチ陣とかの説明含む) →一部候補が上がっている。(氷精とか妖怪兎とか地底妖怪とか) どうやって選ぶのかは不明 ・なぜ、いつから紫はそこまで変わってしまったのか →ヒューガーの仕業? ・この計画が幻想郷や他の計画(『プロジェクト・カウンターハクレイ』など)に与える影響について → ・藍が何故鈴仙にこのような申し出をしたかについて →? ただ、先の試合での鈴仙の活躍を見て霊夢達を倒せる(計画をぶっ壊せる)と確信したらしい。 ・藍は幻想郷をどうしたいと思っているのか、今の幻想郷をどう思っているのか → ・他にスポンサーなどはいるのか → ・人里が荒れていることや、一部の宗教家の扇動について、なんら手は打たなかったのか、それとも打てなかったのか →
[99]森崎名無しさん:2015/02/08(日) 23:52:05 ID:??? 乙です 紫にとってのハッピーエンド RG7でYRS(やっぱり霊夢はすごい!)を植え付けたうえで 外の世界のテクノロジーにより訓練した敵を粉砕 自分の力を取り戻しさらに確固たる幻想郷のピラミッドの再構築という 一石三鳥の狙い 日向(?)サイド(?)のハッピーエンド テクノロジーの進行によって幻想郷を掌握 それにより利益を大幅に得る ・・・まだ不明な点が多すぎる 太子様御一行のハッピーエンド 太子様による太子様のための太子様のステキでそれはもう大変素晴らしい幻想郷の作成 ただRG7についてはぶっちゃけ藍がどっちにも参加できないから 参加できそうな奴に頼んだだけなんじゃ(禁句)
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0ch BBS 2007-01-24