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【滅びの】俺inキャプ森8【バーストマグナム】
[260]森末(仮):2015/02/14(土) 23:40:01 ID:??? ディアス「(そうだ、負けるか! あいつらがいなくたって俺がいる!! 俺がいるんだ!!!)」 その時ディアスが覚えた感情は、怒りか、哀しみか。涙をこらえながら飛んだディアスは、不意に宙に浮かんだ。 ディアス「(俺は天才……負けない……)」 ディアスも負けた事は当然ある。 全戦全勝、出る試合に全て勝つ。所属チームが全て勝つという事は、ありえない。 だが、それでも彼は天才だった――アルゼンチンの至宝だった。アルゼンチンの希望だった。アルゼンチンの誇りだった。 初めての国際大会。初めての代表戦。自分が世界に羽ばたく、ファースト・ステージ。 ディアス「俺、は……」 勝たなければならなかった。 反則技を使ったから負けは許されないとかではなく、天才だから。 世界に輝くスーパースターとして、圧倒的な実力を魅せなければならないから。 ディアス「………………」 宙に浮かび――否、"吹き飛ばされ"た衝撃で地面に倒れ込みながら、ディアスは空を見上げた。 空は雲一つなく、快晴……そして、その空を飛びかうのは、自分と同じく吹き飛ばされたガレヤとガルトーニ。 ディアス「………………」 やがて聞こえてきた審判の笛を聞いて、ディアスはそっと瞳を閉じた。 自信が板野との競り合いに圧し"負けた"という事実をようやく認識出来た彼は、 挫折でもなく、落胆でもなく、失意でもなく……ただただ、己の無力さに感じ入っていた。 天才も、例え神の子と呼ばれる者も――どこまでいっても、人間でしかないという事を。 彼はこの時、深く深く、思い知った。 全日本 3−1 アルゼンチン
[261]森末(仮):2015/02/14(土) 23:41:47 ID:??? >>247-248 乙ありです。 昨夜はこのまま続行と言いましたが、丁度いい感じの文章を作れたので、 一気にこのままダイジェストにしようかなともちょっと思っています。 なのでこの後、ダイジェストに移行するか否かの判定をしたいなと思います。 とりあえずは一旦ここまでです。
[262]森崎名無しさん:2015/02/14(土) 23:49:20 ID:??? 一点入れられる可能性はありますが、これ以上続けるのはディアスが不憫ですしね。
[263]森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:06:16 ID:??? それでストラットとは逆にイタリアに移籍していくのか…
[264]森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:16:18 ID:??? 最後のチャンスという感じで、 もう一度、ディアスにドリブル突撃をさせてあげてもいいかな、 と思うんだけどな。 それが失敗したらダイジェストという感じでどうでしょうか?
[265]森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:20:21 ID:??? 自分はダイジェストでいいと思います。 ディアスの活躍もダイジェストの判定で足りますし。
[266]森崎名無しさん:2015/02/15(日) 00:26:02 ID:??? ダイジェスト続行で怪我やレッドカード貰った事例は何度か見たからな。 勝ってる試合ならすんなり平穏無事に勝ちたい。ディアスの活躍は描写に期待ってことで
[267]森末(仮):2015/02/15(日) 00:30:58 ID:??? ゴールが決まった瞬間、地鳴りのような歓声が沸きあがった。 ドッ! ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!! 実況「きっ……決まったァァァァ〜ッ!! ゴール! ゴール!! ゴール!!! 全日本、3点目〜ッ! 決めたのはやはりこの人、全日本のエースストライカー、板野くん!! 後半11分、得意のマグナムボレーが火を吹いたァァァッ!! なんと天才、ファン=ディアスくんを吹き飛ばしてのゴールッ!! これは試合も決まってしまったか〜!?」 真「す、すごいなぁ。 ついこの間話したばかりだけど、あの時は本当に普通の中学生って感じだったのに。 あんなシュートを打てるんだもんなぁ」 響「やったぞ! もう1点でハットトリックだ〜!!」 ヘルナンデス「! ……ハンブルグ戦の時より、威力が上がっている?」 ジェンティーレ「………………」 ストラット「(あれは……俺のマグノスゾーンシュートよりも、純粋な威力でも上か……? ……馬鹿な)」 シュナイダー「………………」 カルツ「(たまらんぜよ。 ありゃ、シュナイダーちゃんのファイヤーショットよりも威力があるんじゃないかね。 うちのGKじゃ止められんぜ……)」 シェスター「天才といえど、やはり1人じゃ駄目か。 多勢に無勢過ぎるな」 マーガス「……恐らく、これで決まりだろう」 パスカル「あ、あああ……ディ、ディアス……」 ガルバン「なんという、事だ……あ、ああっ!?」 バティン「うっ……!」 板野の放ったマグナムボレーは、何よりもインパクトがあった。 その威力は既に世界でも屈指のレベルと言え、豪快にディアスを弾き飛ばして決めた事により、 客席からは板野への称賛の声が降り注ぐ。 だが、それとは別の声もまた――ディアスへと浴びせられた。
[268]森末(仮):2015/02/15(日) 00:32:06 ID:??? ブウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!! 観客「何が天才だ、この野郎!」「試合開始直後と前半終了間際だけじゃねーか!」「情けなく吹っ飛ばされやがって!」 「弱小国なんかに負けてるんじゃねーぞ!」「だからニホンは強いんだって……」 ディアス「………………」 天才と呼ぶにふさわしいセンスを持ち、実際にそれをプレイで見せたディアス。 しかし、この窮地に至り、彼はつい三十数分程前には歓喜に満ちていた観客たちから、罵声を浴びていた。 天才でありながら、再三に渡りプレイで目立った活躍を魅せられていない。 天才でありながら、弱小国(の筈)である日本に負けそうになっている。 自他ともに認め、実際に試合開始直後にその才能を見せつけたからこそ、観客たちの期待は高まり――。 そして、それがひっくり返された時、彼らの怒りがディアスに向かうというのは当然の話だった。 当然過ぎて、地に伏すディアスはこの罵声に怒りもしなかった。 バルバス「(ああ、ディアス……! どうして、こんな事に……!)」 そんなディアスの姿を見て、監督のバルバスはベンチで頭を抱えていた。 彼には、この事態がディアス1人の責任ではない事がわかっていた。 否――彼だけではない。アルゼンチンの誰もが、ディアスのせいではない事を理解していた。 バルバス「(点を取れていないのはディアスが引かざるを得ない状況ばかりだからだ。 攻め込まれ続けたのはディアスが引いた事で前で止める選手が誰もいないからだ。 点を3点も取られたのは純粋にニホンの実力が高いからだ。 全てをやりきろうとしたディアスを、どうして、誰が、責められるんだ……)」 バティンがいれば、ディアスは守備に集中しバティンが得点を挙げる事も可能だったろう。 パスカルがいれば、パスカルが前で止めキープする事も可能だったろう。 ガルバンがいれば、彼に守備を任せてディアスが一気攻勢に出る事も可能だったろう。 だが、いない。彼らはいない。全てにおいて、アルゼンチンはディアスに頼り切らなければならない。
[269]森末(仮):2015/02/15(日) 00:33:30 ID:??? バルバス「(神よ、サッカーの神よ。 貴方はあまりにも惨い……。 何故、ディアスなのだ。 このような目に合わなければならないのが、何故、貴方に1番愛されたディアスなのだ)」 答えなど返ってこない筈の問いかけを胸の内でするバルバス。 彼は悲しみに打ち震えながら、フィールドで倒れるディアスをただただ見つめていた。 決して震えていたのは、半裸な為に寒いからという訳ではなかった。 こうして、アルゼンチンの関係者たちが絶望に打ちひしがれる中。 ゴールを決めた板野は――。 A.「やったぞおおおおおおおお!!」 勝利の雄叫びとガッツポーズだ! B.「決めたぞ。 俺は世界一のストライカーになる!」 自分の夢を宣言だ! C.「天才ディアスを打ち負かした俺こそ、超天才だ!」 俺は……超天才だ! D.「ナイスパス、三杉!」 突破から上手くアシストした三杉に感謝する E.「みんな、戻ろう! ディアスはすぐに来るぞ!」 ディアスを警戒する F.「立てるか、ディアス?」 倒れるディアスに手を貸す G.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
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0ch BBS 2007-01-24