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【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】
[823]森末(仮):2015/03/27(金) 01:07:36 ID:??? そして、次の日がやってきた。 全日本Jrユースが予定通りの時刻にスタジアムに向かうと、そこには既に多くの観客たちや取材陣が詰めかけていた。 いよいよ大会も大詰め、準決勝――しかも今日行われるのは優勝候補西ドイツとビクトリーノというストライカーを擁するウルグアイ。 ダークホースという言葉ではもはや片付けられない程の成績を残してきた全日本と地元フランスの試合である。 注目度は前日の比ではなく、日本のメンバーは時折地元民に声をかけられながらバスから降りはじめていた。 フランスサポーター「お、ニホンの選手だぜ!」「本当だ。先頭のは……ニホンのストライカーの9番か」 「東洋の国がよくやったよ。準決勝進出で満足してもらわないとな」「ハハハ!今日負けても泣くんじゃないぞ!」 早田「あぁん? なんだなんだ? どいつもこいつも上から目線で見下しやがって」 中里「拙者たちが負けるのが前提のような口ぶりでござるな……」 岬「彼らはフランスを応援してるからね、仕方ないよ」 ただ、その声が日本を応援するものではなく――むしろこれから負け試合に挑む者達を憐れむ、 或いは嘲笑うようなものだったのは言うまでもない。 板野「(わかってた事だけどやりにくいなぁ。 あれ?)我那覇さん、菊地さん!」 響「はいさーい!」 これに板野は内心辟易しながらも、ふと視線を横に向けた。 するとそこにはここまで応援に来てくれていた響や真、そして彼女たちの付添であるプロデューサーの姿があり。 板野が声をかけるのと同時に響は元気に手を上げて挨拶を返し、近づいてくる。 板野「もしかして今日も応援してくれるんですか?」 響「もっちろんだぞ! 折角準決勝まで上がったんだもん! ここまで来たら決勝進出、それに優勝しかないぞ! その為にも自分、完璧に応援するからな!」 真「(正直な話、ここまで滞在が長くなるとは番組側も思ってなかったみたいだけどね……。 プロデューサーも予定外の事でスケジュールの調整に苦労してるみたいだし)」 プロデューサー「帰ってもいいだろ?ママが心配するんだ」 真「いや、帰らないで下さいよプロデューサー」
[824]森末(仮):2015/03/27(金) 01:09:07 ID:??? 板野が聞いてみると、響は何故か胸を張りつつドヤ顔で応援をすると返答。 隣にいるプロデューサーは頭をかいてどこか参ったというような仕草をしていたが、 響達にとってはスケジュールよりも全日本の応援の方が大切らしい。 真「(まあどれだけ滞在が伸びてもあと2日だけだし、調整はプロデューサーに任せよう) 今日も頑張ってね、みんな! 響も言ってたけどここまで来たら優勝しかないよ!」 石崎「でへへ……はい、頑張ります!」 高杉「任せてください!!」 井沢「(……だから、なんでここまで出番が皆無のお前たちが一番に返事をするんだ)」 アイドル2人の応援を受けて1番に反応を示すのは、やはりとも言うべきか石崎と高杉の両者である。 彼らの態度に呆れながらも、しかし他の者達もアウェーの中で僅かでも応援してくれる者の存在がいる事には喜んでいた。 当然、板野もである。 板野「(こうやって応援してくれる人がいるのは素直に嬉しいな。 さて、何か言っておこうか?)」 A.「あまり派手に応援しない方がいいですよ。 日本がフランス国民の恨みを買っちゃいそうなんで」 B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」 C.「任せてください、今日の試合も必ずゴールを決めてみせます!」 D.「危ないから今日の所はホテルでじっとしてた方がいいんじゃ……襲われるかもしれませんよ」 E.「我那覇さん達の為にも、必ず勝ってみせます!」 F.その他 板野くんに言わせたい事を書いてください 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
[825]森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:09:52 ID:TCSWUfNc A
[826]森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:10:02 ID:mdLbjeiY B
[827]森崎名無しさん:2015/03/27(金) 01:10:47 ID:OQ7Mk90o B
[828]森末(仮):2015/03/27(金) 01:10:53 ID:??? 本日は一旦ここで区切らせていただきます。それでは。
[829]森崎名無しさん:2015/03/27(金) 09:17:20 ID:??? 乙でした
[830]森崎名無しさん:2015/03/27(金) 11:07:39 ID:??? これでユース編ではちょっとマイルドな若林が登場する可能性も?
[831]森末(仮):2015/03/28(土) 01:30:21 ID:??? >B.「任せてください、今日の試合も必ず勝って見せます!」 ============================================================================ ここで板野は響達の声に応えるべく、力強く今日の勝利を約束した。 応援してくれる者に対して選手がする対応としては、実に妥当なものだったと言えるだろう。 事実、板野の言葉を聞いて響や真達は嬉しそうに頷くのだが……。 フランスサポーター「なにぃ、勝つだと!」「ニホンがフランスに勝てるもんか!」「そうだそうだ!」 板野「あれっ!?」 中山「それほど大きな声ではなかったと思うが……どうやら聞こえてしまっていたようだな」 しかし、今日の試合は先ほどから言っているように地元開催国であるフランスが相手。 その上、そのフランスサポーターは日本の選手たちを遠巻きに見える位置にいたのである。 板野の声はさして大きくは無かったとはいえ、響達に力強く告げたそれは小さくもない。 よってフランスサポーターの耳にも自然と飛び込み、それは彼らの不興を買う事となってしまったのだ。 次藤「お、なんじゃい。 ケンカか?」 若島津「(……数は多いが大した奴はいなさそうだな)」 若林「(これが公式戦でもなんでもないならこっちから仕掛けてる所なんだが……)」 プロデューサー「フウ……面白い歓迎の仕方だな」 真「響、ボクの後ろに」 響「わ、わかったぞ」 すわ暴力沙汰になってしまうかと多くの者達が恐れる中で次藤や若島津、若林といった者達は不敵に笑い。 その背後で真は怯える響を自身の背中に隠していた。因みにプロデューサーは余裕綽々の笑みを浮かべていた。 そして、こうなれば当然監督である見上が黙っている筈もない。 暴力事件などという問題を起こす訳にもいかず、思わず乗り気になりかけている次藤たちを一喝し、 即座にスタジアムの中に入るよう急かそうと彼は雷を落とそうとするのだが……。
[832]森末(仮):2015/03/28(土) 01:31:45 ID:??? ナポレオン「あ、サポーターの皆さん! おはようございます!!」 フランスサポーター「ん?」「あ、ナポレオンだぞ!」「本当だ! フランスのストライカー、ナポレオンだ!!」 「ナポレオン!」「おい、今の内にサイン貰っておこうぜ!」「今日も頼んだぞナポレオン!」 沢田「(ふ、ふぅ〜っ……助かったぁ〜!)」 その時、不意に登場をしたのは全日本に遅れる事数分。 チームメンバーと共にバスでこのスタジアムに到着し、 一番にサポーターに挨拶をしようとこちらに向かってきていたルイ=ナポレオンその人だった。 怒気を含んでいたサポーターたちはフランスJrユースの主力選手の登場とあってか、 すぐさまそちらに意識を向け全日本への敵意を霧散させたのである。 元々板野の発言を勝手に聞いて勝手に逆恨みしていたが為に彼らの怒りもその程度。 これには全日本Jrユースでも温厚な部類に入る者達がほっと安堵をし……。 逆にそれ以外の者達はナポレオンの人となりを冷静に見定めようとしていた。 ナポレオン「あはは、今日も熱い声援をよろしくお願いします。 え、サインですか? 参ったなぁ。 えーと、ここに書けばいいんですね? はい、さらさらさら〜」 フランスサポーター「おう、応援は任せておけ!」「なんとしても決勝進出、そして優勝だぞ!」 三杉「(ふむ……あの暴力的なシュートと華麗なテクニック。 どこかちぐはぐな印象だったが、性格はやはり至って温厚な人物のようだな。 まあ、暴力的なシュートを打とうと善玉タイプの人間というのは全日本にもいるのだが)」 岬「(おかしいなぁ。 ナポレオンって聞いた話だととんでもない乱暴者の筈なのに……情報が間違ってたとも思えないし)」 松山「(どうやらナポレオンって奴はいい奴みたいだな。 アルゼンチンのディアス、イタリアのジェンティーレと一癖もふた癖もある奴ばかりが相手だったし、 ようやく互いに素直に健闘を称え合えるような相手が出てきてくれたなぁ)」
[833]森末(仮):2015/03/28(土) 01:33:07 ID:??? ナポレオンの立ち振る舞いや言動を見て、多くの者達はナポレオンを「人畜無害の善人」だと判断した。 実際、その行動は熱烈なファンに対して真摯に対応しているようにしか見えず、 ナポレオンに関する情報を多少なりと持っていた岬でさえそう判断せざるを得ない状況だった。 しかし、そんな中で唯一このナポレオンに違和感を覚えていた男がいる。 板野「(ひぃぃ〜っ! や、やっぱり俺の知ってるナポレオンと違う〜っ!?)」 無論、板野である。 キャプテン翼、キャプテン森崎、いずれのナポレオンも乱暴で粗野なカードコレクター。 板野はその知識を当然持ちあわせており、その為にナポレオンの言動に違和感を覚えていた。 いや、それはもはや違和感どころの話ではなく、恐怖に近いものである。 板野「(例えるなら若島津が『やあ板野くん、今日も元気にサッカーしようぜ!』とか言ってくるくらいのレベルだもんな! 本編で森崎が翼にやった爽やかにからかったあれに近い恐怖感がある! 正直病院につれていきたくなるくらいの怖さが!!)」 ナポレオン「あっ!」 板野「ひぇっ(目があった!)」 そして、板野にとって不運な事に――彼はナポレオンと目を合わせてしまった。 途端、ナポレオンはファンに一言断ってからすたすたと板野の方へと歩み、 怯える板野を一切気にせずにこやかに笑みを浮かべながらその口を開く。 ナポレオン「はじめまして、僕はフランスのFW……ルイ=ナポレオンです。 全日本のイタノくん……でしたね? お互いFW同士としてマッチアップは少ないでしょうけど、 その分ゴールの数で競い合いましょう。 今日はよろしくお願いしますね」 板野「(うわ〜っ!? 挨拶されたあああああっ!!!)」
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0ch BBS 2007-01-24