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【歴史は】俺inキャプ森9【繰り返す】
[873]超モリサキ名無しさん:2015/04/01(水) 01:51:23 ID:??? >>872 マジで? ハンブルグの時と、西ドイツ代表では違う、とかではなくて?
[874]森末(仮):2015/04/01(水) 02:04:06 ID:??? ミューラーが静かに怒りを覗かせる中、試合は西ドイツボールで再開された。 出会い頭の失点によって勢いを失うかと思われた西ドイツであったが、 それほど軟弱なメンタルを持ち合わせる選手はいないのか、試合が再開されると今度は西ドイツペースで流れてゆく。 実況「さぁ西ドイツ、まずは中盤のコントロールタワー! シェスターくんがボールを持ちます! これは巧い! ジャンプ1番でタックルをかわし、そのまま空中でパス! マークを引きつけて上手くボールを手放しました!」 山森「す、凄い! カルツだけじゃなくて、あのシェスターっていう選手もかなりのテクニシャンですね!」 中山「パスも上手いな。 どうやら西ドイツではあのシェスターというのが司令塔らしい」 実況「ボールを受け取ったのはカルツくん! シェスターくんに殺到していたウルグアイ、上手く対応出来ませんが……。 おっと、ここでようやくサイドハーフが追いつきました!」 ウルグアイMF「くそっ、止めるぞ!」 カルツ「あらよっと」 ドガァッ!! ウルグアイMF「うぎゃーっ!?」 次藤「ぬぅ……体格では相手の方がでかいのにのう」 松山「パワーが決まるのは体格だけではないさ。 なぁ板野」 板野「うん。 それにカルツのあれは純粋な力っていうより、どちらかというと相手の力を応用している技みたいだからね」 井沢「どっちにしろあいつは相変わらず要注意だな(今度も俺が出るなら、俺が止めてやる!!)」
[875]森末(仮):2015/04/01(水) 02:05:06 ID:??? まず西ドイツは中盤の要2人。 フランツ=シェスター、ヘルマン=カルツの活躍で主導権を握った。 いぶし銀という言葉が似合う仕事師、カルツの一見すれば暴力的だがその実華麗なドリブル。 攻撃能力、守備能力と一流レベルで備えているシェスターを前にしてウルグアイは押され始め、中盤を支配されてしまったのである。 実況「さぁカルツくんは中盤を突破し……ここで大きくゴール前にボールを上げた!」 バッ! ババッ!! バコッ! マーガス「それっ!!」 政夫「おおっ、高いな!」 和夫「うん、上背だけじゃないぞあいつ。 しっかりとジャンプ力もある!」 佐野「(ポストプレイヤーか……また俺の出番来ないかなー?)」 そして、ボールがウルグアイボール前に上がると同時、マンフレート=マーガスが飛び上がる。 ウルグアイDF達もそう簡単にボールを落とさせまいとクリアーに向かうが彼のジャンプは頭一つ抜けており、 マーガスは楽々とボールを後ろへと落とした。 トンッ シュナイダー「…………」 若島津「シュナイダーにボールが渡ったぞ!」 石崎「(板野は俺があいつの対策になるかもって言ってたんだよな……ハンブルグ戦じゃ出番なかったけど、もしかしたら?)」 落としたボールには、当然のようにもう片方のFW――カール=ハインツ=シュナイダーが詰めている。 ウルグアイ守備陣もすぐさまシュナイダーからボールを奪おうとするが、 既にシュナイダーはシュート体勢に入っており、高々と上げたその右足をDF達が詰め寄るより先に振り下ろす。
[876]森末(仮):2015/04/01(水) 02:06:11 ID:??? シュナイダー「 F I R E ! 」 バッギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンッ!!! ズババァアアアアアンッ!! バゴンッ!! ブスブス…… 放たれたファイヤーショットは、文字通り火の玉となってウルグアイゴールを襲い、守備陣を焼き尽くした。 ボールを奪うのは無理だと判断したDF達が咄嗟にシュートコースを防ぐもそれは全く意味を為さず。 西ドイツよりはマシであるという評価を受けていたGKの突きだした拳はあっさりと跳ね除けられて。 ボールは大きくひしゃげながらネットをも突き破り、壁へ突き刺さり――ボールの焼け焦げる音を残して、ようやく止まった。 実況「決まった〜!! シュナイダーくん、あっさりと同点ゴールを決めた! これで1−1!! これです、これこそが今大会得点王を狙う西ドイツの皇帝、カール=ハインツ=シュナイダーくんのファイヤーショット!! 正に火の玉のような豪快なシュートがウルグアイゴールに突き刺さりましたァ!!」 マーガス「よし! まずはこれで同点だな!」 シュナイダー「ああ。 ナイスアシストだ、マーガス。 カルツ、シェスターもよくやってくれた」 シェスター「シュナイダーもナイスゴール!」 カルツ「このまま楽に勝てればいいんだがなぁ」 ビクトリーノ「くそっ!(また俺が決めればいいだけの話だ。 今日の試合、シュナイダーとのストライカー対決だ!)」 こうして前半3分、早々に1点を返した西ドイツは歓喜に沸き、 逆にウルグアイは即座にリードを失う形となり落胆をしながら……それでもまだ負けた訳ではないと俯きはしなかった。 いずれにせよこの試合は両チームのストライカーがどれだけ点を取れるか……ストライカー対決になるだろうと、 この時ビクトリーノらウルグアイメンバーを含め、会場にいる大多数の者達が思っていたからである。 点の奪い合いにさえなれば、ウルグアイの勝ち目も十二分にあると誰もが思っていたのだ。 しかし、その考えは間違いであった事に彼らは数十分後気づく事となる。
[877]森末(仮):2015/04/01(水) 02:07:42 ID:??? ビクトリーノ「俺にボールを持ってこい! もう一度リードを奪ってやる!!」 シュナイダー「そうはさせないぞ! ハァァァアアアアアッ!!」 ダダダダダダダダッ!! ガキィイイイイインッ!! バァンッ!! ビクトリーノ「ぐああっ!?」 シュナイダー「ふっ……」 西ドイツメンバー「よし、やった!」「流石シュナイダーだ!!」 ウルグアイメンバー「そ、そんな馬鹿な!?」「ビクトリーノがボールを奪われただって!?」 その後、試合が再開されると同時、ビクトリーノはボールを持って突撃。 得意のスピードですぐさま点を奪い返してやろうと勇み走り込んだが、これに対したのがシュナイダーである。 彼は自身もまた全速力でビクトリーノに当たりながら、その速度に力を乗せて正面からビクトリーノとぶつかり合った。 ボール越しの力比べ、互いにスピードに乗った状態であたれば――その時勝つのはよりパワーに優れる者である。 そして、ビクトリーノの純粋な脚力はシュナイダーのそれに比較をすれば僅かに劣る。 結果、この勝負で勝利をしたのはシュナイダーであった。 実況「両チームのストライカー対決はシュナイダーくんに軍配が上がったァ!! そしてシュナイダーくん、走る! 走る! これはそのままゴールまで突っ走ってしまう勢いだ!!」 ウルグアイメンバー「ええい、くそっ!」「止めろ、そいつを止めるんだ!」「簡単に通すな!!」 シュナイダー「………………」 スッ スタタタターッ タタンッ!! ウルグアイメンバー「「「なにィ!?」」」
[878]森末(仮):2015/04/01(水) 02:08:54 ID:??? 焦り、シュナイダーからボールを奪おうと襲い掛かるウルグアイメンバーだったが、 シュナイダーは彼らを嘲笑うかのように華麗なフェイントとビクトリーノにも決して劣らないスピードで翻弄。 あっさりとごぼう抜きにしてしまい、そのままシュートレンジへ。 ここまで突破をして躊躇う理由もなく、当然のようにその右足を振りかぶり……。 シュナイダー「 F I R E ! ! 」 ドギャアアアアアアアアアアンッ!! ズバギャンッ!! ブスブス…… ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 実況「き、決まったー!! 今日早くも2本目のファイヤーショットが火を吹き、ウルグアイゴールを再び蹂躙したーっ!! 2−1! 2−1です!! 前半、まだ5分! シュナイダーくん、早くも2得点! あっという間の逆転劇! これが、これこそが西ドイツの若き皇帝の実力なのかー!?」 観客「うへぇ……と、とんでもねぇ」「こりゃ間違いなく今大会最高のFWだな」「モノが違いすぎるぜ」 真「板野くんも純粋なシュートの威力ならシュナイダーくんにも負けてないと思うけど……。 守備力、突破力、どちらも群を抜いてるね」 響「ハンブルグ戦から思ってたけど、なんでボールが焦げちゃうんだろ……?」 ピエール「(戦ってみたい、あの男と。俺の全力が何処まで通じるか、西ドイツのカール=ハインツ=シュナイダーに試したい!))」 若島津「(流石だな、シュナイダー。 ハンブルグ戦から考えれば、奴も相当のレベルアップをしているようだ。 だが……俺も鍛錬を重ねた。 自身の技を一から見直した。 次に勝つのは、この俺だ)」 若林「(相変わらず憎たらしい奴だ……)」 松山「(FWでありながら、ドリブラーとしても……DFとしても出れるだけの能力を持ち合わせている。 全てにおける万能型の選手、ユーティリティプレイヤーというのは奴のような事を言うんだろうな……)」 板野「(やっぱりとんでもないよ、シュナイダーは……実力的に、頭一つ抜けてる)」
[879]森末(仮):2015/04/01(水) 02:10:48 ID:??? ドリブルでの突破に定評のあるビクトリーノからボールを奪った守備力。 幾人がかかってきたところで物ともしない、豪と柔を併せ持った突破力。 そして、説明不要の決定力。 全てにおいて高い実力を見せたシュナイダーは改めて他の選手と格が違うという事を観客たちに知らしめ、 しかし己はあくまでもクールにウルグアイゴールに背を向けて自陣へと戻って行った。 ビクトリーノ「ぐぬぬ……!(あの野郎、スカしやがって!! このまま俺達が終わると思うなよ!?)」 ゴールを喜ぼうとしないその態度にウルグアイメンバーが神経を逆なでされたような気持ちになるのは当然だが、 しかし、再び不用意に攻めてボールを奪われ、2点差に広げられては勝利が更に遠のくという事も辛うじて理解出来ていた。 よって彼らは次のキックオフ――焦って攻め入る事を選択せず、まずは落ち着いて相手の隙を伺う方向で戦術を固めた。 一方で西ドイツ側も、ストライカーのシュナイダーが早々に2本のシュートを打ち、 彼を多少なりと休ませる必要もあった為に無理に攻め込もうとはせず……やがて試合は膠着状態に陥った。 実況「さぁ、早く同点に追いつきたいウルグアイと更に点差を広げたい西ドイツですが、試合は膠着状態となっています。 ウルグアイはどうやら速攻ではなく、パスワークを中心として攻め立てようとしている模様。 西ドイツも折々でカットに入りますが、中々攻撃が繋がりません」 岬「攻撃が繋がらないというよりは、シュナイダーを使うのを避けているという感じだね」 三杉「体力の温存の為だろうな。 彼の体力が切れれば、 西ドイツの攻撃力は半減……ウルグアイが攻勢に出る可能性が高い以上、そう簡単に消耗させる訳にもいかない」 滝「若林さん、あのマーガスって奴に決定力は無いんですか?」 若林「一応ヘディングならばそれなりの威力のシュートは出来る筈だ。 だがファイヤーショットに比較すれば数段落ちるぞ」 松山「シュナイダーが使えない以上、パスの出し先がわかりやすくなる……だからウルグアイもすぐにボールを奪い返せるんだな」 ビクトリーノ「(そろそろいいか? よし……)こっちに出せ!」 シェスター「あ、ま、まずい!」
[880]森末(仮):2015/04/01(水) 02:12:01 ID:??? そして、前半終了間際――好機と見たビクトリーノはボールを要求した。 長い時間試合展開が膠着した為、西ドイツの陣形はやや歪な形になっておりビクトリーノのマークも多少緩くなる。 辛うじてパスコースに入りこめそうだったシェスターも、受け手のビクトリーノが即座にポジションを替え、 パスの出し先を変えた事でカットに向かえずボールはすんなりとビクトリーノの下へ渡った。 これを持ったビクトリーノは迷うことなく西ドイツゴールをめざし、一気に突破を図ろうとするのだが……。 ガシッ!! ビクトリーノ「うっ!」 マガトゥー「あ、しまった!」 ピィイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 実況「あーっと! これは反則だ!! 西ドイツDFマガトゥーくん、ここで痛恨のファウル!! しかもゴール真正面、ペナルティエリア外ギリギリの位置です! これは西ドイツピンチか!?」 早田「あーあー、西ドイツは早まったな。 こりゃやべーぞ?」 新田「(あの位置からのフリーキックなんて、ただフリーでシュートが打てるようなものじゃないか。 壁があろうと関係ない、ビクトリーノなら決めてくる筈だ)」 ここで西ドイツに反則が発生し、ウルグアイにフリーキックが与えられる。 ゴール真正面、しかもPA付近というこれ以上ない場面。当然キッカーはビクトリーノであり、 観客たちの多くはこれでウルグアイが同点に戻すかと考える。 ただし、それ以外の予想をする者もいるにはいた。
[881]森末(仮):2015/04/01(水) 02:13:53 ID:??? 板野「(確か……この場面って……)」 実況「おっと、ここで西ドイツは選手を交代する模様です。 西ドイツゴールキーパー、シュタインくんに代わり……」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ…… ミューラー「………………」 実況「デューター=ミューラーくんが入ります! なんという事でしょう、彼は本当に15歳なのか!? のしのしと歩く姿は、さながら大きな山のようであります。 身長は2メートル以上、非常に体格もいい! この場面で出るという事は、西ドイツの秘密兵器という事でしょうか?! しかし、こちらにはそのような情報は一切入っていません。 一体何者なんだ!?」 板野「(やっぱりミューラーだー!!)」 ざわざわ…… ざわざわ…… 観客「お、おい……なんだあいつ?」「2メートルとかそういうレベルじゃない、巨人だろあれは」「顔に傷があるんだが……」 西ドイツがウルグアイにフリーキックを与えるこの場面において登場する、原作におけるラスボス的な存在。 その初登場のシーンを鮮明に覚えていた板野は内心やっぱりと思いながらも、改めてその巨体に驚く。 先ほどもベンチでその姿を確認こそしたものの、フィールドに現れた姿を見ると、 他の選手と比較をして一回りも二回りも巨大な事に気づかされたのだ。
[882]森末(仮):2015/04/01(水) 02:15:01 ID:??? 板野「(縦だけじゃなくて横もでかいもんな……俺が2人分? 3人分くらいあるかもしれない……)」 中山「な、なにものだあいつは……?」 若島津「フン、GKはガタイだけで出来るもんじゃない。 あれだけでかいなら俊敏に動けるとも思えん、ウルグアイの同点だ」 中西「(……ワイもこう見えても、国内やったら体の割に素早く動ける扱いなんやけどなぁ)」 そして板野が驚くのと同様に、全日本メンバーの者達も衝撃を受けていた。 それだけ、ミューラーの巨大さ……インパクトというものは凄まじすぎた。 板野「(だって明らかに15歳の身体じゃないもん……というか、大人でもあんなのいないよ……。 でもどうしよう、俺も何か言っておこうかな?)」 A.「いや、わかんないぞ若島津。 動けるデブかもしれない」 動けるデブかもしれない B.「感じるぞ……とんでもないキーパーだ、アイツ!!」 大仰にミューラーを評価しておく C.「これで同点だろうな。 ビクトリーノがあの位置から決められないとも思えないし」 ビクトリーノを評価しておく D.「若林、あいつの情報とかは無いの? 西ドイツにいて長いんでしょ」 若林に話を振る E.「あんな15歳いる筈ないだろ! インチキだ!!」 インチキだと騒ぎ立てる F.「(いや、何も言わなくていいや)」 何も言わず黙って見ておく 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
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0ch BBS 2007-01-24