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【復活の】鈴仙奮闘記27【N】
[587]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:25:45 ID:??? ※これから後半5分まで、無判定にて試合が進行します。 ガッツの消費はありませんが、5分経過によるガッツの自然回復(+20)もありません。ご了承下さい。 諏訪子「それっ、行くよ!」 スタタタッ……ブ ン、ビュウウッ! 鈴仙「くっ……!(単にテクニックがヘンなだけじゃないわね。この神様……普通に、上手い!)」 まず切り込んだのは、左サイドのウインガーに移った諏訪子だった。 鈴仙の決して悪く無いタックルをも軽々と自慢の『手長足長さま』で潜り抜け、 その足でてゐをも受け流して易々とバイタルエリアに入ると。 諏訪子「……さあ、ブラジル仕込みの鰻の旨さ、見せてやりなよ、ザガロ君!」 バシュウッ! 慧音「(自分で決めず、人形に撃って貰うだと………)――! 危ないつかさ、構えろ!」 つかさ「!? は、はい!」 偽ザガロ「……俺に指図するな! ぬおおおお〜〜〜〜〜っ!!」 グワァァアアッ、バギュウウウウン! ギュルルルルルルルルルルルルルルルルルルッ!! 実況「あ……こ、これは……!! これはシュートです!! 人形H選手? による、鰻の全身のように曲がりくねった、しかし威力も籠ったこれはパワーシュート! グンと勢いを伸ばして、ルナティックスのゴールへと向かっていきます〜〜!!」
[588]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:26:45 ID:??? ギュウウウウウウッ……バギイィィィッ!! つかさ「きゃ、きゃあっ!?(――迂闊な! まさかさっきまで案山子に過ぎなかった人形が、これ程の威力のシュートを……!? 威力だけなら、成長した佳歩ちゃんの『ラビットテイル』にも匹敵していたと言うのに!?)」 慧音「――『三種の神器・鏡』ッ!」 ブンッ、バチイイッ!! 諏訪子が切り込み、偽ザガロはそのままグラウンダーから、強烈な鰻型変化シュート――『ダブルイール』を放つ。 油断したつかさをも軽々吹っ飛ばしたこのシュートは、幸いにも技を発動させた慧音により弾かれるが、 ボールは未だPA内高空に残る。 そのシュートに食らいつく影があった。 守矢みらくるずの人形F――では無く。 遥かオランダより神奈子が呼び寄せた強力なポストプレイヤー、ヨハン・レンセンブリンクのコピーは、 背丈の差で本来までの高度では無いにしても、それでも充分高すぎる位置で大きく状態を捻り。 偽レンセンブリンク「――決める」 グルンッ! ギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ、バシュウウウウウウウウ………ッ!! パチュリー「(あれは……。高空と低空との違いはあれど、私の『サイレントセレナ』に似た形の技! さしずめ『ハイパーオーバーヘッド』とも称すべき大技を、たかがオートマトン如きが……? ――あり得ないわ)」 観客席のパチュリーが思わず唸る程に精度の籠ったオーバーヘッドキックが放たれる。 地面スレスレの位置で大きく横に逸れる偽レンセンブリンクのシュートは、 流石に先程の偽ザガロの『ダブルイール』や、諏訪子の『御射軍神さま』には一歩及ばない。 しかし、永琳の助けの及ばない輝夜のゴールを揺らすには充分な水準の威力を持って、 ルナティックスゴールの右隅に決まろうとしていた。 輝夜「……そ、そんなモン――えーりんが許すモンですかーーーーーっ!?」 ギュンッ! バシイイッ!
[589]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:27:56 ID:??? ――そのため、このシュート自体は永琳の助けを借りた輝夜ならば、難なく受け止められる程度だった。 しかし、輝夜が仕事をしても後が続かない。 輝夜はこの後、早速ボールを前線の鈴仙へと投げ渡したのだが。 ピエール「はぁぁぁぁっ!」 フライハイト「雨が降らずとも、天然芝に含まれる水分を摩擦で蒸発させれば、雨雲ができ、いずれは雨が降る。 食らうが良い……この俺の『ハイドロプレンタックル』」 ズザアアアアアアアッ、ズザアアアアアアアアアアアアッ!! ―――バチイイイッ!! 鈴仙「ぐっ……!(う、上手い。左のボランチ! 基礎技術では流石にピエール君に軍配が上がるけど。 それでも、この芝の滑りを活かした長距離タックルは――私の『アイドリングウェーブ』なんかよりも上ね!)」 一見手薄になったDF陣とは裏腹に、守矢の中盤の底は圧倒的に強化されていた。 ピエールとダブルボランチを務める人形は、ピエール程では無いが充分過ぎる程に上手い。 この二人による波状攻撃には、鈴仙も諦めざるを得なかった。 ボールは中盤へと戻り、妹紅が競り合いに向かうが届かない。 やがてボールを拾った人形Gと思われる選手(偽三杉)はボランチの永琳と対峙し――。 偽三杉「……………」 永琳「(行動を大幅に制限されているとは言え、彼は油断できなさそうね……)」 偽三杉「ここだ!」 ギュンッ、バシュウッ、シュピィィィッ!! 永琳「(――とは言え、油断のし過ぎもミスを招く。今回は、彼にしてやられたかしら)」
[590]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:29:00 ID:??? 実況「あ……あお〜〜〜〜〜っ!? 凄いです人形G……? 選手! 前半戦の機械のようなドリブルとは違う、まるで生き物のように有機的で前衛的なボールキープ ――『芸術的なドリブル』を魅せてくれました〜〜〜!!」 あの永琳すらも、三杉の才能と技術を受け継いだ人形には太刀打ちできない。 そうして詰められたボールは、諏訪子、偽ザガロ、偽レンセンブリンクの周囲を往ったり来たり。 たまにつかさや慧音、輝夜が渾身の力でボールを零しても、そのまま早苗にフォローされてしまう。 後半戦が始まってから5分間。永遠亭ルナティックスは碌にボールに触れられていなかった。 鈴仙「(そ、そんな……! どうして!? 前半と後半で違いすぎるでしょ!? まさかここまで、相手が強化されてるなんて……聞いてないよぉ!?)」 神奈子「(まぁー、ちょっと予定よりも強かったかもねぇ。ぶっちゃけ)」 偽レナート「俺の出番はまだかー!? ブラジル最強クラスのパンチングを持つこの俺の出番は!?」 偽沢木「……あまり強い言葉を使うなよ。弱く見えるぞ?」 偽レナート「なにィ」 鈴仙は焦りつつも、しかしこの局面を打開する良い手段が思いつかない。 未知の相手に対処している以上、具体的な手立ては取れないし、抽象的な激励も通用しない。 ――間違い無く、手詰まりの状況だった。
[591]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:30:06 ID:??? 偽ザガロ「うおおおお〜〜! 消し飛べ雑魚共!」 ドドドドドドド……バギイイイッ!! ウサギD「きゃ、きゃぁあああ〜〜っ!?」 実況「ああ〜〜〜っと、偽ザガロ選手、ウサギD選手を遥かフィールド外へと吹っ飛ばした!! これは『強引なドリブル』でしょうか!? 基礎力だけならば早苗選手にも匹敵する、凄い突破力だ!」 永琳「(ここまでは、私が先にウドンゲに言った通り。私達は、守矢みらくるずに敗北する――このままでは。 ……そう。このままでは……ね)」 パスカルのタックルが早苗のパスに躱され、つかさと慧音が偽三杉の『華麗なドリブル』により突破され。 今こうしてボールを受けた偽ザガロにより、ウサギDが遥か遠くに吹っ飛ばされ。 ――いよいよルナティックスのゴールを守る者が輝夜しか居なくなった時、鈴仙は絶望した。 鈴仙「(……やっぱり、やっぱり駄目なの? ……これまで練習して、チームで上手くなって行って。 ――それでもこうして、より高い才能で塗り固められた壁が出てくると、手も足も出ないの? だったら、私が今までやって来た努力って一体……?)」 守矢が具体にどんな手を使ったのかは、良く分からない。 今ハッキリと分かるのは、鈴仙がこれまで積み上げて来たものが、 いとも簡単に崩され掛けているという残酷な事実のみ。 鈴仙「(――友情とか努力とか色々言ってて、それで勝ててたけれど。 それは単に運が良かったか、案外大したことないチームと当たれていただけだったのかな……)」 今まで張り詰めていた糸が切れたように、鈴仙はフィールドに膝を突いてしまう。 審判を買収したり、裏技で才能ある選手を呼び寄せられる者が報われる現状に、鈴仙は耐えられなかったが。
[592]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:31:07 ID:??? 鈴仙「(……あれ。おかしいな。ホイッスルの音が、聞こえないや)」 鈴仙はここで漸く異変に気付く。 これまでルナティックスを圧倒し、ゴールは寸前という場所まで来ていた筈の守矢みらくるずが、 この期に及んでまだ得点出来ていない。 一体どうしたのか、姫様が今度はゴールを地核にでも埋め込んだのかと鈴仙は振り返ると。 鈴仙「……えっ? あ…………あれ…………………は?」 ――そこには、まるで幻想のような光景が広がっていた。
[593]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:38:53 ID:pwWzCrmU 偽ザガロ「……なンだ、貴様は? 悪いが俺には、あそこでプルプル命乞いしてる姉ちゃん(輝夜)に用があるんだが?」 謎のサッカー少年「…………」 ザワザワ……ザワザワ……! 実況「……ど、どういう事でしょうか、これは……!? 乱入者……乱入者です!? ――ウサギD選手が吹っ飛び、フィールドから戻れないうちに、この謎のサッカー少年が観客席から飛び込んで来ました! これから輝夜選手に一対一を挑もうとしていた偽ザガロ選手の間に割って入り、虚ろにボールを見つめています!」 ――実況が慌ただしく煽り、観客席がざわつく中心に、幻想的なその少年は居た。 風来坊を想起させる大きな三度笠のせいで、その顔は見えない。 服装はボロボロだが、人里を外れて旅を歩けるよう、頑丈そうな鎖帷子を装備しているその少年は、 少年とは言い難いまでに老成しきっている。 鈴仙「(な、謎のサッカー少年って。 ――あ、あれって……!)」 だがしかし、鈴仙にはこの少年に見覚えがあった。絶対に、忘れる事なんてできなかった。 少年はボサボサに伸びた前髪から、暫く虚ろに佇んでいたが――。
[594]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/03/20(金) 00:40:08 ID:pwWzCrmU 謎のサッカー少年「……とりあえず、ここは通して貰おうか。俺には、今こそ会うべき人が居るんだ」 偽ザガロ「……なにィ?」 ……彼は、会うべき人物と再開するために、眼前の障害物を排斥すべく駆けた。 先着2名様で ★偽ザガロ→ドリブル 50 (!card)(!dice + !dice)=★ ★謎のサッカー少年→タックル 53 (!card)(!dice + !dice)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→偽ザガロ、突破成功!? =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして左から順に (慧音がフォロー)(パスカルがフォロー)(輝夜がフォロー) ≦−2→謎のサッカー少年、ザガロからボールを奪い取る。 【補足・補正・備考】 偽ザガロのマークがダイヤの時、「強引なドリブル「(+2、吹飛2)」が発動します。 ??のマークがダイヤの時、「アッシュタックル(+4)」が発動します。 ??のマークがハートの時、「バーニングタックル(+3、吹飛2)」が発動します。 ??はスキル・後天性ファンタジスタによりダイスの合計が2の時数値を10、3の時数値を9とします。
[595]森崎名無しさん:2015/03/20(金) 00:41:41 ID:??? ★偽ザガロ→ドリブル 50 ( クラブ8 )( 3 + 3 )=★ ウナギバスター
[596]森崎名無しさん:2015/03/20(金) 00:41:46 ID:??? ★謎のサッカー少年→タックル 53 ( スペード7 )( 2 + 3 )=★
[597]森崎名無しさん:2015/03/20(金) 00:41:47 ID:??? ★謎のサッカー少年→タックル 53 ( ダイヤ9 )( 5 + 2 )=★
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0ch BBS 2007-01-24