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【逆襲の】キャプテン霊夢28【魔理沙】
[886]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/05/10(日) 23:36:41 ID:??? ちなみに翼はそのチームのキャプテンの事を相当に評価しているらしく、 「俺はまだまだ霊夢には及ばない」「霊夢は世界を見渡しても間違いなくトップクラスだ」 「霊夢のパスの正確さは見習わなくちゃいけない」「霊夢はシュートも(ry」「霊夢の(ry」「(ry」 等とその選手の事を口癖のように話している。少しうざったいと思うくらいに。 以前までの翼は相手の選手を認める事はあっても、自分より上だなどと評する事はなかった。 それだけの自信を持っており、また自信を裏打ちするだけの実力もしっかり持っていた。 才能に胡坐をかくような真似もせず、日々しっかりと練習もしている。 ある種傲慢とすら言えるその態度は、翼の強みの一つでもあったのだ。 その翼があれだけ対戦相手を褒め称える等、それまでの翼を知っている者からすれば 何か悪いものでも食べたのだろうかと思わずにはいられない。他の代表選手に聞いても、 この事については誰もが疲れたような顔で首を横に振るだけであった。 最も、サッカーに対する情熱までが変わった訳ではない。それどころか、以前にも増して 鬼気迫る勢いで練習に取り組んでおり、最近聞いた話ではドライブシュートの一層の改良 にも成功しつつあるという。 それ自体は問題ない。いや、問題がない訳ではないが、翼の成長と言う観点ではむしろ良い結果と言える。 今彼らが考えているのは、片桐が所属している日本サッカー協会がもたらした一つの情報。 幻想郷という場所の代表者を名乗る謎の女性が、フランス国際Jrユース大会の運営に 何やら働きかけをしているというものだ。 見上「フランス国際Jrユースへのチームとしての参戦か……。だが、そんな事は現実的に 考えて不可能ではないのか?幻想郷だか何だか知らんが、国の代表チームが争う大会に 国と関係ないただのチームが割り込む等、出来る訳がないだろう?」 見上の言葉は常識的に考えれば当然のものだった。だが、片桐は困惑した表情で首を振る。
[887]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/05/10(日) 23:37:52 ID:??? 片桐「いえ、それが……陽子から聞いた情報によると、大会運営側は思ったよりも 前向きに検討しているとの事でした」 見上「何!?それは本当か!?」 片桐「はい。扱いとしては特別枠のゲストチームとして考えているようです」 見上「信じられんな……何故運営側がそんな事をする必要がある?」 片桐「端的に言ってしまえば、スポンサーの意向です」 見上「……?」 片桐の言葉の含むところを今一つ理解できない見上。 その様子を見て、片桐は一つ咳払いをしてから詳細を説明する。 片桐「例えばこれがワールドカップでしたらこんな提案は検討どころか見向きもせずに一蹴されたでしょう。 しかし……こういう言い方はしたくありませんが、国際Jrユースの知名度は左程高くありません。 サッカーファンの人間ならまだしも、そうでない人は大会の存在すら知らない人も多い。 日本でのこの大会の放映も、最近になってようやく一局が名乗りを上げたところです。 それすら、日本の敗退が決まった瞬間にすぐ放送を打ち切るとの事ですが」 見上「……確かにそうだな」 翼や日向、森崎等がいるこの世代は間違いなく黄金世代と言えるだろう。 ここにいる二人も、この世代なら国際Jrユースの優勝も絵空事ではないと考えている。 だが、彼らはまだ学生であり、一般的な知名度という意味では低いのが実情だ。
[888]キャプテン霊夢 ◆.4VsndDQiQ :2015/05/10(日) 23:39:19 ID:??? 片桐「女性だけのチームが国際大会に参戦、というのはそれだけでも大きな話題となります。 勿論それだけで視聴率や観客動員数が上がるとは限りませんが……その起爆剤にはなるでしょう。 スポンサーとしては、少しでもこの大会に商品価値をつける為には悪くないと考えているようです」 この時期、世界中を見渡しても女子サッカーのレベルは高くない。まして、日本に至ってはようやく国内での 選手権大会が開かれるようになった時期であり、男子の一流処と対等に試合が出来るチーム等存在しない。 そんなご時世に、女子選手だけのチームが選び抜かれた各国の代表選手達に挑む、という絵面は良くも悪くも 大きなニュースとなるだろう。その宣伝効果は決して馬鹿にできない。 それも運営側が幻想郷側のチーム参戦を認めても良い、と考えている理由の一つであった。 片桐「それに、運営側は女性だけのチームが各国代表のユースチームに勝てる等とは全く考えていません。 日本の全国大会を制したチームを破ったと言っても、東洋の島国では男は女に劣るのか、と笑っていたそうです。 無理もありません。直接選手達本人に聞いた私達ですら、未だに半信半疑なくらいですから」 その言葉にようやく見上も運営側の考えている事がなんとなく理解し、顔を顰める。 見上「そういう事か。どうせ予選で敗退するだろうから、大会の本筋に大きな影響はないと」 片桐「はい。身も蓋もない言い方をすれば、体の良い客寄せパンダ扱いです」 見上「……まあ、国際Jrユースの参加枠を金で買った日本も人の事は言えないか」 予選リーグはいくら敗退しようが全ての試合を行う事になる。万が一でも健闘してくれれば 盛り上がるだろうし、、最低でも予選リーグ中の客足の増加には繋がってくれるだろう。 問題はそのチームが入ったブロックと入らないブロックで多少の不公平感が出てしまうが、 それはやり方次第でどうかなるだろう。 それが大会運営側の思惑らしい。らしい、と言うのは直接聞いた訳ではないからである。
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0ch BBS 2007-01-24