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【全国への】私の巫女様Ⅹ【険しき道のり】
[57]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/24(日) 22:55:47 ID:??? B 「今日までの練習は、何のためにして来たんですか？」 ―――――――――――――――――――――――――――――――― 黒咲 明堂 「……何？」 君代 命 「明堂さんがサッカー部に加入してから今日まで、何の為に練習して来たのかと聞いているんです。 最初言いましたよね、明堂さんは"橘 右京"に仕返しをする為にサッカー部に入りたいって。 そして明堂さんは実際にやり返した、サッカーでボール越しとは言え吹飛ばして完全に勝利した。 ……明堂さんの目的は達成していて、次の日には居なくなっても不思議じゃない」 黒咲 明堂 「お前、私がそんな薄情者だと……！」 怒りを湛え私に詰め寄る明堂さん。 ――でも、その行動そのものがもうおかしいんですよ。 "自分の目的さえ果たしてしまえば、後はどうでもいい" そんなこと考えてないのは、よく知っていますよ――明堂さん。 君代 命 「明堂さん、学校で色々なあだ名を持ってますよね？」 黒咲 明堂 「ああ？ ……フン、くだらないヤツらが勝手につけた名前だ言わせておけばいい、私は私。 どうかしなきゃ、ヤツらの思い出にでもなるさ」 "暴力女" "売女" "ぼっち女" "破壊魔" "男女" "悪女"―― 明堂さんなら、力づくででもこんな悪口を潰せるハズ。 けど、それをしない。 勝手に言わせればいいさ――とばかりに、何時も通りの明堂さんを貫く。
[58]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/24(日) 22:57:16 ID:??? 君代 命 「明堂さんは誰に何を言われようと、どんな風に思われても気にしない。 ……そういう人ですよね？」 黒咲 明堂 「ククッ……私は"わるい人"だぞ？ 人に何を言われようが知った物か、私がやりたいようにやらせて貰う」 君代 命 「そこですよ」 黒咲 明堂 「何を言って…… ――っ！」 ハッ、と何かに気付き目を見開くする明堂さん。 君代 命 「明堂さんは、サッカー部の人間に悪く思われる事がイヤなんですよね？ ……明堂さんは、今日に至るまで練習を積んできている。 努力して来た。 明堂さんの目的を果たし終わっても、当然のように」 黒咲 明堂 「……そうだな」 君代 命 「でも明堂さんは、誰にどう思われようと…… 明堂さんのしたい様にやる、それは誰の意思でもない明堂さんの意思」 顎をすこし引いて、飼い主を見る犬のように私を見つめる明堂さん。
[59]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/24(日) 22:58:46 ID:??? 君代 命 「明堂さんの意思で積み重ねた練習は何のため？ サッカー部の仲間に悪く思われたくないのはどうして――」 黒咲 明堂 「わかった、そうだな」 ｸﾞｲ 君代 命 「わっ！？」 私の頭を手すりのようにして立ち上がる明堂さん。 その顔は濃霧が晴れたかのようにスッキリとしていました。 黒咲 明堂 「私らしくも無い沈み方をしていたよ、ククッ。 そうだな、もし捨てられても――捨てられない様にしてやれば良かったんだな、ククククッ」 橘 風華 「……」 ﾊｰ くつくつと笑う明堂さんに、なぜか首をすくめやれやれと首を振る風華さん。 ……なんでしょう、何か私の首に何かが巻きついたような気がします。 黒咲 明堂 「命――お前ってヤツは天才だよ、神懸りと言ってもいい……巫女だもんな、そっちの方がいいなぁ」 ｸｯｸｯ 橘 風華 「ですね――神がかり的な盗人ですよ、私もわかります. 詳しいんですよ、専門家ですから」 君代 命 「……？」
[60]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/24(日) 23:04:39 ID:??? その後何時も通りの調子を取り戻した明堂さんと、 何故か同情の笑みを浮かべる風華さんに困惑する私でした。 うーん……とりあえず、明堂さんが元気になってのでよしなんでしょう。 きっとそうです。 ……さぁ、あとはこの試合勝たなくちゃ。 負けたらおしまいの、一発勝負ですからね。 ＊黒咲 明堂のメンタルが通常に戻りました。 ＊覚醒の準備が整いました！ ―――――――――――――――――――――――――――――――― どうしますか？（現在の陣形、作戦 >>32） ―――――――――――――――――――――――――― 能力値 >>21 >>22 ハーフタイム ―――――――――――――――――――――――――― A これで問題ない、試合再開！ B 作戦変更！（作戦フェイズに入ります） C さっきから一言も話さない明堂さんに話しかける D 神力を使用して菱形先輩を治療する（カード3枚分使用） E チームの意見を聞く（可能なら相手も選択してください） F その他（内容もどうぞ） ―――――――――――――――――――――――――――――――― 先に【２】票入った選択肢が採用されます。 （IDが確認出来るように投票してください、それ以外ではカウントされません。
[61]森崎名無しさん：2015/05/24(日) 23:08:57 ID:5LPktlu6 Ｅ 菱形先輩
[62]森崎名無しさん：2015/05/24(日) 23:12:04 ID:5AUD7nFQ A
[63]森崎名無しさん：2015/05/25(月) 00:04:16 ID:j1Q46bk2 Aに変更します
[64]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/25(月) 01:19:59 ID:??? >>63 かしこまりましたー 久々に自分で文章を書く楽しみを思い出した気がします でも今日はここまで 艦これ用にタブレットを買わなきゃ…… もうローマの二の舞は踏まない、武蔵もそうだったけど
[65]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/26(火) 01:51:51 ID:??? A これで問題ない、試合再開！ ―――――――――――――――――――――――――――――――― ……… …… … 前半の流れを保ったまま戦う事を決めた諏訪社。 戦術面で変更する部分など何もなく、ハーフタイムでは自分達の体力回復と集中力の維持に努めた。 そしてそれは花真瀬中も同じだった。 鎌瀬 一 「作戦は変えない、3-4-3ワイド！ それが僕らの生きる道だ、これ以外に作戦は無いよ！」 ﾊﾊﾊ！ ジェシー・メイビア 「ミーもそう思う……負けてる場面で最大の攻撃力をぶつける、これしかない」 鎌瀬 一 「だろう？ 諏訪社の守備は確かに堅い、だが明確な弱点があるチームでもある！ DFの足技はかなり拙い、押し込めば高確率で点が入る！ それに大多数の選手が空中戦を嫌う、GKも例外じゃない！ この試合、より攻撃力が高いチームが勝つ！ それを覚えておくんだ、皆！」 クロコダイン 「鎌瀬の言うとおりだ、2失点したオレが言える事じゃねぇが打ち合いなら勝機がある。 前半で1点奪えたのは光明だ、どんどん攻めてやれ！」 ジェリド・メサ 「言われるまでもねぇ、攻めて攻めて勝つのはオレ達だ！」
[66]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/26(火) 01:55:15 ID:??? トメノカミ （おー早居燃えてるねぇ、もっと燃えな。 そうやって心を燃やすほど、"改造"しやすくなるからねぇ） モリヤカミ （ケロケロケロ。 もっと黒く染まれー、私の力はそのほうが良く馴染むぞぉ？） ｹﾛﾛﾛ こんなコールタールのように黒い感情。 守社 早居は抱えた事が無かった。 ありもしなかった物を抱えている、その現実を。 彼女は知らない、認識出来ない。 //今日はここまで //字余り気味
[67]私の巫女様 ◆Miko/icOEk ：2015/05/26(火) 01:59:58 ID:??? >>66前に挿入願います ミスが多すぎるんだよね、それ1番言われてるから -------------------------------------------------------- ここまでも大量得点で勝ってきたチーム、逆転勝利は珍しくない。 1点差にも大して動じず、むしろ逆転してやると燃えに燃えていた。 そんな中、1人コールタールのように黒い気を放つ者が居た。 守社 早居 「……」 （私のドリブルが通用しない……！？ トメノカミ様とモリヤカミ様のお力添えもあり、更に威力を増した私のドリブルが……！） 自らの"怪異"(オカルト)全開、いっそ卑怯とも言えるドリブルが通用しない。 "怪異"(オカルト)を使用したにもかかわらず負ける、と言うのは―― 守社 早居 「ううっ……！」 （イヤだ……もうあんな負け犬に戻りたくは無い……！） ……こちらに、この世界に。 神社ごと転移して来てから、初めての経験だった。 花真瀬中から一歩も出ず、 半ば引きこもり的に自らの実力と"怪異"(オカルト)を磨いていた守社 早居は 自分より格上の選手と接する経験が圧倒的に不足していた。 あるいは君代命に対する有栖桃子のように、何か一つに尖った才能を持ち その刃が身を削れるレベルの相手が居れば良かったが、それも居なかった。 守社 早居 （絶対に負かす……巫女として、負けられない……！） ｷﾞﾘｯ！
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0ch BBS 2007-01-24