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【全国への】私の巫女様]【険しき道のり】
[766]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/15(火) 23:55:42 ID:??? 観客席の男性C 「君たちはわかっていない……。 サッカーはよくわからんが、彼ほど "GK" に向いた男は居ないよ。 GKにとって重要な "6つのフィジカル" をすべて持ち合わせている」 観客席の男性A 「6つのフィジカルって?」 観客席の男性B 「ああ!」 3人目の男が煙草の煙を吐き出しつつ、きだるげに応える。 観客席の男性C 「"上体のパワー" "跳躍力" "柔軟性" "基礎持久力" "動作の機敏さ" "反応スピード" この全てに秀でていてかつ手足が長いなんて、そうは居ないだろうよ。 "こっち" に戻ってきて、1月も連携の確認をすればすぐに "代表選手" さ」 観客席の男性A 「そうなのか……」 観客席の男性B 「はえーすっごい自信……」 観客席の男性C 「だからこそ我々は困っているんだが、な。 何が "高遠原の天使" だ、我々の希望を誑かしおって!」 ダンッ! 吸い殻を踏み潰し、苛立たしげにフィールドへ目線を戻す。 ――それでも彼らは、諦められないというように"須賀 京太郎" を見続けていた。
[767]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 00:01:12 ID:??? //一旦ここまで //全力で京ちゃん持ち上げる
[768]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 01:36:03 ID:??? 剣立 一馬 (GKのポジショニングがやけにズレてる? ――狙えってことか!) 「――ウェエエエエエエイッ!」 ドガンッ! バチチチチチィィィッ! 紫電を纏う剣(ブレイド)は振り下ろされ、清澄のゴールを切り裂かんと奔る。 ――GK "須賀 京太郎" を避けるように。 自身のシュートコントロールが、大分アバウトなことも忘れて。 鎌瀬 一 「このシュートは威力絶大だ、多分長野No.1なんじゃないかな!? いいぞ、実にヒーローらしい威力さ!」 ハハハハ! 実況 「ついに牙を剥いた、得点女王 "剣立 一馬" のダイビングボレー! とにかく威力が破格です、毎試合当たり前のようにゴールを奪うのがその証拠! 原村さん、止められるのか!?」 ドガガガガガガ――ッ! 清澄の3番 「ぐああ!」 バコォ (須賀さん、こんなシュートに対抗できるのか!?) バスケ部部長 「ファッキューサッカー!」 バキィ 清澄の5番 「昨日は中洲行っててさぁ」 バコン 大した抵抗もなく、背景共が蹴散らされる。
[769]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 01:41:42 ID:??? 原村 和 「……」 (スピードは今まで見たことがありませんね、何よりも迫力が段違い…… 映像ではわかりませんでしたが、たしかに得点女王にふさわしいシュートですか) 本題はこの少女。 小学生時代にベストイレブンの栄光を受け、 "高遠原の天使" としてアイドル的人気を誇った彼女だ。 人気は清澄という無名校に進学した時点で落ちてはいたが、 "竹井 久" の指示と企みによって実力は維持――いや、スクスクと伸ばしていた。 原村 和 「けど皆も、咲さんも見ていますし――負けたくありませんね」 壁にした三人が吹き飛ぶ様子を見ながらも、 動きによどみは全く無い――どころか、むしろ勘が冴え渡っていた。 原村 和 「――ええいっっ!」 バッ! 彼女にしては珍しく、感情を押し出したプレー。 ……その感情が、彼女に悲劇をもたらした。 ドガァッ―――ズキィッ! 原村 和 「っ!? げほっ、げほぉっ……!」 感情、技術ともにほぼ完璧なブロックだったが―― それ以上に "ライトニングブラスト" の威力が勝っていた。 その証拠に、ボールを受け止めてしまった肋骨が悲鳴を上げる。
[770]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 01:42:54 ID:??? 須賀 京太郎 「和っ!?」 宮永 咲 「和ちゃん!」 片岡 優希 「のどちゃん!!」 染谷 まこ 「和ぁ!」 竹井 久 (和のあんな悲鳴聞いたことがないわ、加えてマトモに正面からボールを受けてる―― 負傷した可能性が高いわね……こんな前半から怪我人なんて、キツいんだけど) 今まで聞いたことのない、苦しげな悲鳴が清澄イレブンの心を乱す。 須賀 京太郎 「クソッ! せめてシュートは止め――」 人より優れた目は、この豪速球シュートも捉えている。 ――それが例え、視界から消えるように右へ逃げていっても。 須賀 京太郎 「逃し――」 竹井 久 「須賀くん、そのシュートに触らないで!!」 須賀 京太郎 「え?」
[771]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 01:48:21 ID:??? ガッ―― コォオオオオンッ!! 必殺のシュートが、またもポストを叩く。 ゴールが即席の音叉楽器と化して、絶望のメロディを響かせた。 須賀 京太郎 「……えっ? ポスト?」 剣立 一馬 「な、なんでこうなっちまうんだよ……」 ガクッ 君代 命 「ええ……(困惑)」 チャ・ザ神 (Sin不幸ですねえ……) 竹井 久 「ナイス誘導よ、須賀くん!」 サムズアップ 須賀 京太郎 「えっ? あ、ああ! やりましたよ部長!」 グッ 竹井 久 (ラ、ラッキー。 このシュート、ポストを叩くことが多いのよね。 かなり際どいコースに行ってた時点でスルーさせたけど、正解だったわ) ホッ ――実際には誘導など欠片もしていないが、 あたかもシュートコースを誘導したかのように見せかける二人が、そこにはいた。
[772]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/16(水) 01:56:05 ID:??? 剣立 一馬 「やられた……! あのポジショニングは、私のシュートミスを誘う罠だったのか!」 観客席の男C 「流石は須賀くんだな」 ウム 観客席の男A 「わぁい鉄壁のGKらぁ!」 観客席の男B 「やったぜ。」 観客席の男たちも納得であった。 強かにポストを叩いたシュートボールは、もちろん跳ね返って―― ―――――――――――――――――――――――――――――――― 先着1名様で ★シュート芸人剣立→!card★ JOKER → 剣立さんの正面に跳ね返った!? ダイヤ → 菱型「バーニングディバイドで!」 ああ、フリーで撃つ! ハート → 南波「守備は壊滅状態、南風吹かせてみせる!」 スペード → 諏訪社コーナーキックに! クラブ → 清澄の8番「任せろ」 拾われた! クラブA → ??(ここで少しは運ばないと負けるか……?)
[773]森崎名無しさん:2015/09/16(水) 02:00:11 ID:??? ★シュート芸人剣立→ スペード8 ★
[774]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/17(木) 00:38:22 ID:??? スペード → 諏訪社コーナーキックに! ―――――――――――――――――――――― トンッ、トンットントントン……。 ボールはラインを超え、フィールドの外へ転がっていった。 DFに当たったことでコーナーキック、と審判は指示を出したが……。 原村 和 「う、う、うぅ……!」 須賀 京太郎 「和ぁ」 オロオロ ボールが当たった場所――胸を抑えながら、苦しそうにうずくまっている原村さん。 審判がすぐに担架を呼ぼうとしますが、それを手で制していました。 原村 和 「はぁ、はぁ……あ、あるけるので、大丈夫です……」 よろよろ、と力なく立ち上がるが――痛めているのは明白な動き。 竹井 久 「和、強がってないで一旦担架乗りなさい。 うずくまって動けないなんて相当痛いはずよ、すぐに試合再開するけどそれまでに動けるようになる? 無理なんだから、早くベンチで治療してきて」 原村 和 「し、しかし……」 竹井 久 「いいから早く! 須賀くんに咲、和を担架に乗せてあげて。 ――このコーナーキック、和抜きで凌ぐわよ。そのために……」 ヒソヒソ
[775]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/17(木) 00:56:35 ID:??? 宮永 咲 「え、ええっ……」 須賀 京太郎 「いや……そういう場面確かにありますけど、サッカーじゃまだ……」 竹井 久 「いいからやる! 和抜きじゃ、この方法以外に守る方法はないわ! ……もう一つの方法は気休め程度だけど私が守るわ、任せなさい」 清澄中学校は、守備の要である "原村 和" に無理はさせなかった。 コーナーキックは10人だけでしのぎ、治療が終わり次第和を戻す――と言う考え。 竹井 久がそのために必要な作戦を味方に吹き込み、守備の形を指示し構築していく。 君代 命 「……なんかこう、いつものーって感じな流れですよね。 有栖さんがドリブルで抜け立て、上がったクロスにシュートで合わせたらポストに当たる。 どうして……こうなるんでしょうね」 ハァ 橘 風華 「落ち込んでる暇はありませんよ命さん。 このコーナーキックをどうするか……先制点は多く取られているのが清澄ですし、 狙っていけば取れるんじゃないでしょうか――先取点」 君代 命 「ですね……そのあと逆転されないかが問題なんですけど」 原村さんはベンチで治療中――あの様子ならコーナーキック中には戻ってこないでしょう。 厄介なブロッカーはベンチに居る、それだったら――?
[776]私の巫女様 ◆Miko/icOEk :2015/09/17(木) 01:03:45 ID:??? どうしますか? ―――――――――――――――――――――――――――――――― 前半16分 君代 命 ガッツ740/780 *キッカー:有栖 桃子 A 有栖さんに任せる。 B 定石通り、剣立先輩にライトニングブラストを撃ってもらう。 C ここは裏を掻いて菱型先輩のバーニングディバイドだ! D ショートコーナー&リターンで有栖さんに突っ込ませる。 E ショートコーナーで私にください。 F その他(内容もどうぞ) ―――――――――――――――――――――――――――――――― 先に【2】票入った選択肢が採用されます。 (IDが確認出来るように投票してください、それ以外ではカウントされません。
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0ch BBS 2007-01-24