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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】
[22]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/21(木) 10:45:07 ID:AcWoJH7Y コインブラ「俺、か…俺は…」 森崎「………」 コインブラ「…何なんだろうな。もしみつかったら、その時は………」 ザッ、ザッ、ザッ… 森崎「あっ!おい!おい!………ったく」 結局二人はお互いの問いに答える事が無く離れていった。 森崎「(全く…最初から最後まで訳が分からない奴だった。一体どうやって 誰にも知られずにあんな力を身に着けやがったんだ?そういや観客は スーパーストライカーって呼んでいたな。まさかあのジャイロの関係者!? …いやいや、有り得ないな。サイクロン使ってこなかったんだから。 ああ、やめやめ。いくら考えても分からない事は分からないんだ)」 森崎は人知れず正解に辿り着き、自分でそれを否定してしまい、 結局コインブラの事について考える事を諦めた。 コインブラ「(ユーゾー・モリサキ…こいつに勝てば、もっと分かるのか…?)」 森崎「(アルツール・アンチネス・コインブラ…訳が分からなくて腹が立つ程 強かった。こういうムカつくタイプとはどうせまた戦う事になるだろうな)」 きっとコインブラとはまた戦う事になるだろうと予感していたから。 *森崎→(興味)←コインブラの関係が発生しました。
[23]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/21(木) 10:47:00 ID:AcWoJH7Y 今日はここまで。 能力値公開スレに全日本ユースキャラの未収得技・スキルリストも載せました。
[24]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:26:05 ID:X1I/dAE2 コインブラ「(モリサキに勝てば………か。だが、俺にはもう…)」 森崎との対話で個人的に得る物がいくつかあったコインブラだったが、 チームメイト達の近くに戻る彼の顔は晴れず足取りは重かった。 コインブラ「(俺にはもう、セレソンとして戦う機会は…)」 ブラジルユースの選手達は皆涙を堪えたり、あるいは堪え切れず泣いていたりと酷い有様だった。 そして今までずっとそうだった様にコインブラは例外だった。彼は涙を流せず、泣きたいとも思わなかった。 それが彼に理解させる。セレソンになろうとしなかった事の意味とその結果がこれなのだと。 カルロス「…コインブラ…」 コインブラ「ッ………」 やがて何度も瞬きをして涙を堪えているカルロスが向き直った時コインブラは思わず息が止まりそうになった。 サッカーとセレソンに対するこれまでの態度。決勝戦のハーフタイムまで続いた出場拒否。 そしていざ出場したら結局ブラジルユースに勝利をもたらせなかった事。 ブラジルユースに召集されてからの全てが今逃れられない過去として彼に襲い掛かってきていた。 コインブラ「(やはり、俺は…!)」 コインブラは恐怖し、そして後悔した。最後の最後のリーサルツインで感じた大切な何かが 一瞬の幻で終わってしまう事を。そしてそれは全て自業自得としか言い様がない事を。
[25]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:28:20 ID:X1I/dAE2 だがカルロスの発した言葉は彼の恐れていた物とは真逆の言葉だった。 カルロス「残念だったな、コインブラ」 コインブラ「?………カルロス!!」 最初の数秒間、コインブラは何を言われたのか分からなかった。 それが拒絶の言葉ではない事を理解した瞬間素っ頓狂な声を上げてしまう程に。 カルロス「試合には負けたが、お前は良く戦ったよ。だがコインブラ、俺達のサッカーは今日が終わりじゃない。 今日から始まるんだ。全日本を倒すにはお前の力が要るんだ。やってくれるな、コインブラ」 コインブラ「カルロス………お前って奴は…」 カルロス「フッ…言っただろ、セレソンとは何かを見せてやると。そして俺は今日、 ブラジルユースキャプテンとしてお前が出場する事を認めた。お前はもうセレソンを名乗れるんだよ」 コインブラ「しかし…俺は…」 カルロスはコインブラを仲間と認めた。
[26]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:30:34 ID:X1I/dAE2 ザガロ「てめえ、また勝手な事を言おうってのか!?勝ち逃げなんざ許さねぇぞ!」 トニーニョ「俺もカルロスと同意見だ。お前の力がブラジルの為に必要なんだ」 ネイ「癪に触る事はいくらでもあるけど…お前が何処かに消えちゃ借りを返す機会も無くなるしな」 ディウセウ「今日の試合でサッカーの面白さも分かっただろ?オラ達と一緒にまたやろうぜ!」 アマラウ「試合の終盤はちゃんと闘志もチームワークも見せてたしな…一応合格って事にしてやる!」 ドトール「セレソンとしての失態は、セレソンとしての栄光でしか打ち消せないんだぞ」 ジェトーリオ「そもそもここまで目立ちまくって今更もう代表になりませんなんて言える訳ないでしょ〜?」 ゲルティス「有能なフィールダーは歓迎する。GKとして当たり前過ぎる事だ」 コインブラ「…お前らまで…」 カルロス以外もコインブラを仲間と認めた。 カルロス「聞いての通りだ、コインブラ…一緒のチームでプレイしよう。今度こそ、な」 コインブラ「………ああ!」 この日、本当の意味でブラジル代表MFアルツール・アンチネス・コインブラが誕生した。
[27]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:43:14 ID:X1I/dAE2 リベリオ「(コインブラ!コインブラ!コインブラ!コインブラぁぁぅううわぁああああああああああああああああああああああん!!! あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!コインブラコインブラコインブラぁぁぅうぁわぁああああ!!! あぁジーーーーッ!ジーーーーッ!ハーハーハーハー!ハーハーハーハー!凄い友情劇だなぁ…ふーふー んはぁっ!アルツール・アンチネス・コインブラたんの照れくさそうな笑顔をスリスリしたいお!スリスリ!あぁあ!! 間違えた!見守りたいお!見守る!見守る!笑顔見守り!テレテレニコッ…きゅんきゅんきゅい!! エンディングのコインブラたん可愛かったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!! カルロスと仲直り出来て良かったねコインブラたん!あぁあああああ!かっわいい!コインブラたん!かっわいい!あっああぁああ! 代表続行も決まって嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!! ぐあああああああああああ!!!ユース編の後なんて書かれないじゃない!!!!あ…プロ編もよく考えたら… コインブラ ち ゃ ん は もう会えない じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!! そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ブラジル代表ぅぁああああ!! この!ちきしょー!やめてやる!!サッカーなんかやめ…て…え!?見…てる?あそこのコインブラちゃんが僕を見てる? すぐそこのコインブラちゃんが僕を見てるぞ!コインブラちゃんが僕を見てるぞ!チームメイトのコインブラちゃんが僕を見てるぞ!! セレソンのコインブラちゃんが僕の事を話してるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ! いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはコインブラちゃんがいる!!やったよカルロス!!ひとりでできるもん!!! あ、プロ編のコインブラちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!! あっあんああっああんあネイぃぁあ!!ト、トニーニョー!!ドトールぅぁああああああ!!!アマラウぅぁあああ!! ううっうぅうう!!俺の想いよコインブラへ届け!!ブラジル代表のコインブラへ届け!)」
[28]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:45:25 ID:X1I/dAE2 ゾクゾクッ! コインブラ「(うっ…まただ!なんだ、この得体の知れない寒気は!?)」 ☆ 初音「ただいま大変微妙で問題がありそうなネタをかましたのをお詫びします。 この物語のリベリオくんは出番の少なさ故ちょっとアレなので、生暖かい目で見守ってあげて下さい。 実際のリベリオくんはセリフも顔グラも無い無害な存在なので、ご安心の程を…」 ☆
[29]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/22(金) 11:47:29 ID:X1I/dAE2 今日はここまで。
[30]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/24(日) 11:57:43 ID:0P5icIdE ブラジル代表として戦い続け、再び栄光を狙う事を誓った選手達。 だが彼らと違い最早それすら許されず、未来を断たれた者も居る。 少しずつ収まりつつある観客の罵声と非難をかいくぐる様にベンチに戻った 彼らを迎えたのはサンタマリアを初めとするベンチメンバー達の真っ青な顔だった。 カルロス「サンタマリア…すまない、俺達は勝てなかった…」 サンタマリア「違う!そんな事はどうでも…良くはないが、俺達はまだ取り返せる! まだブラジル代表にはなれる!だが…だがもう監督は…!」 コインブラ「ッ…!」 カルロス「監督…そうだ、監督は!?」 マウリシオ「幽霊っていうか、ゾンビみたいな顔色と表情で控室に…」 コインブラ「(お、俺のせいだ…俺がちゃんとチームに溶け込んでいれば…!)」 ゲルティス「追うぞ。こういう時、一人にさせてはいけない」 カルロス「ああ!」 ブラジルユース監督、ロベルト本郷。 かつてブラジル代表として戦い、志半ばに網膜剥離での引退を余儀無くされる。 そして今、指導者としてブラジルユースを世界一に導けなかった彼が 今後どんなキャリアしか望めないか。彼らは非常によく分かっていた。 タッタッタッタッ… 小走りで廊下を駆けすぐに控室のドアの前に辿り着くブラジルユースの面々。
[31]2 ◆vD5srW.8hU :2015/05/24(日) 12:00:03 ID:0P5icIdE ロベルト「 な ぜ だ ! ! 」 ブラジルメンバー『ッ!!』 それを待っていたかの様にロベルトの慟哭がドア越しに響いてきた。 ロベルト「神よ何故だ!何故俺が世界一になる事を許さない! 俺が世界一の選手になるべく力をつけていたら俺から健全な目を奪い! 俺の代わりに優勝してもらう若者達を集めても駄目だと言うのか!」 カルロス「…監督…」 あまりにも生々しい嘆きの叫びに彼らはドアを開ける事が出来ない。 一体誰がどんな言葉をかけたら良いのだろうか? ロベルト「日本に行ったのが悪いのか!?翼を育てたのが間違いだったのか!? 森崎をあの頃潰しておくべきだったと言うのか!何をすれば良かったんだ!!」 コインブラ「…こんな…事が…」 支離滅裂な問いかけを天に投げつけるロベルトに何を言えば良いのだろうか。 優勝出来なかった事を謝る?ワールドカップで優勝してみせると誓う? そのどちらもロベルトを更に傷つけるだけの様な気がしてならない。 ロベルト「ハッ、そうか分かったぞ…!これは夢だ!悪夢なんだ!」 サンタマリア「…!?か、監督…」 あまつさえロベルトは現実を否定し始め、選手達を更に焦らせる。 これこそ正に彼らが恐れていた万が一の事態だった。
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0ch BBS 2007-01-24