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【優勝】キャプテン森崎48【エンディング】
[93]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 09:34:24 ID:SuVMKbK2 日向「ああなるほど。確かに一つのスポーツに専念する奴には他のスポーツを見下したりする事もあるな。 だが俺はそうじゃない。サッカーに専念する前は野球も多少はやっていたし、嫌いな訳でもねぇ。 お前も俺の応援をしているだけじゃ退屈だろう。妻の趣味に金を出してやらん程ケチな夫にはならんぞ?」 赤嶺「(…ツマ?刺身についてくる大根の細切りのアレ?…じゃなくて、妻ァ!? こ、こいつ、ひょっとしてあたしにプロポーズしていたの!?マジで!?!)」 自分は愛人もしくは奴隷として連れてこられたのではなかったのか。 状況的にはごくごく当然な勘違いを日向はいともあっさりと粉砕していった。 それは求愛行動とはとても言えない流れだったが、赤嶺の心境を劇的に変える効果があった。 赤嶺「(えーっとつまり…あたし、大金持ちのイケメンにプロポーズされて、高校生の間だけ だと思っていたソフトボールをお金の心配なく思いっきりやれて…え?あれ?あれ?ひょっとしてあたし幸せ?)」 日向「ただし妊娠したら流石に休めよ。母ちゃんに初孫を無事に見せてやらないとな」 赤嶺「あ、はい…(あ、でも、こいつの奥さんになって子供産まないといけないのよね… や、やっぱり怖い…ヤクザの奥さんに無理やりされるって、こういう事なのかな……… でも想像していたよりは滅茶苦茶マシな扱いだし…で、でも機嫌損ねる訳にはいかないし… でもでも、凄い贅沢させてもらえるし…でもでも………うーん、うーん、うーん…)」 ただしそれら全てが日向の意志による事であり、彼女に自由はない。 金を湯水の様に使えて無理だと思っていた夢にも挑戦出来るが、その代わりに 強引に婚姻関係を結ばされる。赤嶺真紀が日向真紀になる経緯はこういう物だった。
[94]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 09:39:57 ID:SuVMKbK2 果たして自分は幸せなのだろうか、それとも不幸なのだろうかと悩む赤嶺を フェンスの外に置いて練習場に入る日向。 ジェンティーレ「女連れで初練習とは随分余裕だな、ジャッポネーゼ」 日向「ん?なんだ、赤い首輪の負け犬か」 彼を出迎えたのはこのクラブに所属しているサルバトーレ・ジェンティーレ。 ワールドユースでは試合で対峙しただけだったが、この二人を知る者なら 誰もが断言するであろう。この二人の相性が良い訳がないと。 ジェンティーレ「縞猫如きが吠えるな。どうせ貴様はシュートと タックルしか能がない力任せの畜生。セリエAで通用する筈もない」 日向「ククク、そうヒステリーを起こすなよ。俺はこれから大変だと 心配しているんだぜ?何も役に立たない内に退場するピエロがチームメイトなんでな」 ジェンティーレ「偏った審判の馬鹿馬鹿しい裁定がお前が俺に対して虚勢を張れる 唯一の根拠か?せめて足を犠牲にして1シーズン中1得点位はしてみせると豪語したらどうだ」 日向「豪語なんぞしねえよ。実際に結果を出して相手を絶望と後悔に震え上がらせる方が ずっと楽しいんでな。まあ安心しろ、お前のせいで発生する失点分位は得点してやる」 ファケッティ「(…予想通り過ぎる。予想通り、こいつらは早速喧嘩し始めた… くっ、クラブ首脳陣も監督もこんな悪童共の面倒を私に押し付ける気か…)」 そして誰もが予想した通り、日向とジェンティーレの出会いは最悪だった。 現キャプテンのファケッティは早くも頭痛を覚えていたと言う。
[95]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 09:41:51 ID:SuVMKbK2 いったんここまで。
[96]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 10:23:37 ID:SuVMKbK2 〜チェザーレ・ストラット、マルク・アルシオン、エウゾ・ゲルティス、マルコ・ファンベルグ〜 サンプドリアに赤井。ナポリに山森。ASローマに新田。インテルに葵。ユベントスに日向。 以上5つが全日本ユースの選手達が入団したセリエAのクラブであり、 これらはそれぞれセリエAの現在の2〜6位と評価していい名門ばかりである。 そしてこれらを差し置いてセリエA最強と呼ばれ、現在世界最強とすら言われる事も 少なくない名門中の超名門クラブ。それがACミランである。 ストラット「…ふぅ…」 アルシオン「旅行帰りなのに疲れが取れていない様だな?」 ゲルティス「ミアータの例の癖が発生した確率95%」 ストラット「その95%ってどうやって計算したんだよ!?…いや、合ってるんだけどさ」 アルシオン「お前がそんな溜息をつく理由はミアータしか居ない。 そんなに怖い相手を好きになるのは俺には不可解だがな」 ストラット「うるせー、嫉妬さえしなけりゃ凄く良いオンナなんだよ。 そもそも年上の女ばっかり狙うお前に言われたくねえ!」 アルシオン「女もワインも30年経ってからが味わい時だ。お前には分からんか」 ストラット「分かりたくねえよ。人妻絡みのスキャンダルだけは起こすなよ? …そういえば、ゲルティスの好みとか聞いた事はないな。ゲルティスはどうなんだ?」 ゲルティス「…女性型アンドロイドのテクノロジーの発達を切にのぞ」 ストラット・アルシオン『分かった、もう言わなくていい、何も言うな』
[97]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 10:25:22 ID:SuVMKbK2 イタリアユースのエースストライカーでワールドユース大会で11得点したストラット。 イタリアユースの絶対的司令塔でワールドユース大会でアシスト王と最優秀MFになったアルシオン。 ブラジルユースの正GKでワールドユース大会中幾度もスーパーセーブを見せたゲルティス。 この3人でも活躍が難しいのがACミランのレベルの馬鹿高さの何よりもの証拠だろう。 ファンベルグ「女性談義か?楽しそうだな」 ストラット「ゲッ!?ファ、ファンベルグさん、これはその…」 アルシオン「落ち着けストラット。この人は休憩時間中なら咎めたりしない」 ファンベルグ「その通りだ。だが休憩時間は終わりだ。監督がミーティングをしたいそうだ」 ゲルティス「急ですね」 ファンベルグ「ああ。現在あらゆるサッカーの有り方が大きく変わりつつある。各国リーグのルール、 特に外国人枠。ワールドカップの参加枠。色々あるが、私達にとって目下の所一番重要なのは ヨーロピアン・カップが純粋なノックアウト方式の大会ではなくリーグ戦も導入しそうな事だ」 ストラット「リーグ戦…?と言う事は!」 ファンベルグ「そうだ、ほぼ間違いなく試合数は増えるだろう。よって君達 若手選手にも奮闘してもらわねばならない。さあ、ミーティングルームに来なさい」 ストラット・アルシオン・ゲルティス『はい!』 エースのマルコ・ファンベルグに率いられるこのACミランが狙うのは当然ただ一つ、世界一。 世界中のクラブから憧れられ、そして狙われるこの超強豪の覇道を阻めるクラブが出てくるのか? それとも全てのチームはACミランの前にひれ伏すのか?それが今季の欧州サッカーの最大の話題である。
[98]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 10:26:55 ID:SuVMKbK2 いったんここまで。
[99]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 11:14:30 ID:SuVMKbK2 〜次藤 洋〜 ドイツのプロサッカーリーグ、ブンデスリーガもまた世界に名を馳せる高レベルなリーグである。 このリーグの特色を上げろと言われれば合理性と力強さ、そして精神力の強さあたりが一般的な評価だろうか。 次藤「ヘヘヘ…ジュニアユース以来タイ。ドイツよ、ワシは帰ってきたとね!」 見た目通りの力強さと見た目通りの精神力。そして見た目を裏切る合理的な頭脳を持つ次藤が ブンデスリーガの上位クラブ、ドルトムントの誘いを受け入れたのは必然だったかも知れない。 先輩達「お前が新入りか…」「良いガタイしているじゃねえか」「見かけ倒しじゃねえだろうな?」 次藤「(お、早速先輩達に挨拶ばい。第一印象ば良かせんと)ジトーです。これからよろしくお願いします。 特にFWん人たちなサディストになったつもりでシュートばよーけ撃ち込んでください」 先輩達「おー、言うじゃねえか」「ガッツもあるみたいだな」「ブンデスリーガは甘くないぜ。ヘバるなよ」 次藤「ヘヘヘ…楽しみですタイ」 先輩DF「ところで、お前のその喋り方はなんなんだ?日本訛りか?」 次藤「………うがぁあああああああああ〜〜〜〜〜!!!」 次藤くん強引なドリブル! 先輩DFくん吹っ飛ばされ…なかった。 先輩DF「いてっ!てめえ、いきなり何しやがる!」 次藤「標準語がなんじゃ!!方言の何がダサいタイ!?」 そして彼が言語のコンプレックスで初日からいきなりケンカを売ってしまったのも必然だったかも知れない。
[100]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/04(木) 11:15:38 ID:SuVMKbK2 いったんここまで。
[101]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/05(金) 08:41:47 ID:d18vpdcU 〜中山 政男〜 ワールドユース大会で最優秀DFともなれば引く手あまたと言って良い。 今回その栄誉を得た中山はいくつもの名門クラブからの誘いを受けた。 中山「ナカヤマです。本日よりよろしくお願いします!」 ミッターマイヤー「うむ。キャプテンのミッターマイヤーだ」 そんな彼が選んだのはブンデスリーガの上位クラブ、シュツットガルトだった。 現在彼はドイツ代表選手でもあるキャプテンのミッターマイヤーに挨拶をしていた。 ミッターマイヤー「早速君の事を少し知りたいと思う。いささかぶしつけな質問をしていいかね?」 中山「はい、いくらでもどうぞ」 ミッターマイヤー「まず最初に言っておこう。私はこのクラブに所属している以上、 このクラブで栄光を狙うつもりだ。ブンデスリーガは勿論、ヨーロピアン・カップも制覇を狙う。 それは決して実現不可能な夢ではないと思っているし、当然努力を惜しむつもりもない」 中山「………」 ミッターマイヤー「…だが、現実的に言えばシュツットガルトは今季のリーガ優勝候補筆頭ではない。 トップ5には間違いなく食い込んでいるが、戦力面からの確率論で言えばバイエルンが本命だ。 ましてやヨーロピアン・カップでは残念ながら大穴扱いされるのが客観的な評価だろう」 中山「はい。俺はドイツに来たばかりですが、その評価が妥当だと思います」 ミッターマイヤー「分かっているのなら話が早い。何故このクラブに来た? 君程有望な若手選手なら、もっと上のクラブが声をかけていたと思うのだが… ひょっとして、シュツットガルトに何か特別な思い入れでもあるのかね?」
[102]2 ◆vD5srW.8hU :2015/06/05(金) 08:43:49 ID:d18vpdcU ミッターマイヤーとの会話で中山は何故ここに来たのかと問われる。 それに対する返答は実に彼らしい物だった。 中山「いえ、シュツットガルトには何の縁もありません。ですがこのクラブを選んだ理由は2つ… いえ、3つと言った方が良いかな?ともあれ、理由があるんです」 ミッターマイヤー「ふむ。言ってみたまえ」 中山「まず一つ目。ブンデスリーガの他のクラブに俺が戦いたい相手が居るんです」 ミッターマイヤー「ほう…バイエルンのカール・ハインツ・シュナイダーかね?」 中山「シュナイダーもその内の一人です。他にも何人も居ます」 ミッターマイヤー「他にも何人も、か…よろしい。一人のライバルに傾倒するのは視野が 狭くなるが、複数のライバルを持ち緊張感を保ち続けるのなら有用だ。続けてくれ」 中山は欲していた。自分が知っている強者達との戦いを。 中山「二つ目はコンスタントに、そしてすぐに出場機会が欲しかった事ですね。確かに俺は 超名門クラブからも声をかけられましたが…どんなに努力してもレギュラーになるまでは時間がかかったでしょう。 下手をすれば飼い殺しにされたりレンタル移籍に出されたりするかも知れません。俺は頻繁に戦いたいんです」 ミッターマイヤー「出場機会か。クラブを選ぶ際には極めて重要なファクターだ。あえて出場困難な 環境に身を置き自分を追い込むと言う考えもあるから、どちらが良いとも言えんがな。さて、三つ目は?」 中山は飢えていた。継続的に戦い続けられる環境に。 中山「三つ目は二つ目と似た様な理由ですが…」 ミッターマイヤー「……………」
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0ch BBS 2007-01-24