※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[576]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:10:02 ID:??? 霊夢「退治と言っても、弾幕ごっこでも弾幕アクションでも無いわ。これは形式的な……いわば儀式。 『幻想郷を破壊し得る力を持った中山政男は、その部下共々博麗の巫女にやられました。 その後、皆で宴会をやりました。結局、中山政男も案外大した事なく、幻想郷はいつもの幻想郷のままでした。』 ……そんな、いつものストーリーを。いつもの世界を繰り返す為にも必要な茶番を。 ――鈴仙。アンタと中山君は演じてくれれば、それで良いのよ。 紫にハメられて悔しい気持ちは分かるけど、……私だって、これ以上良い方法は無いと思うし」 霊夢もまた、普段のさばさばとした口調は鳴りを潜め、 紫の提案する儀式への参加こそが最善ではないかと提案してくれた。 恐らくそれは紫の策略をも度外視して、 どうすれば鈴仙が一番傷つかずに済むかを、霊夢なりに考えてくれた上での結論ではないかと思った。 鈴仙「(八雲紫は言った。この場で霊夢により『退治』される事を決めれば良いと。 そうすれば、辛い事はなにも無くなると)」 鈴仙もまた、考えていた。どうする事が、自分にとっての最善なのか。 これまで、【プロジェクト・カウンターハクレイ】や【リアル・幻想・セブン】への参加などの話こそあったが、 それらは全て、中山や鈴仙を排斥しようとする紫と戦う為の選択だった。 鈴仙「(……だけど。私は本当に戦わなくちゃいけないの? 私は本当に信じられる仲間を得て。師匠にも並び立ち得る選手になりつつあって。 その上で――私は一体、何を望もうというの?)」 今ここで、現実に紫と相対して。 あらゆる手段で――そこに姑息が紛れていても――幻想郷全体の為に尽くそうとする紫に、本当に対立すべきなのか。 鈴仙は強い疑問を覚えるようになった。 中山「鈴仙さん。言わなくても分かってると思うが……自分自身が、一番良いと思う選択をするんだぞ。 俺や永琳さん。あるいは輝夜さんなんかに囚われなくても良い。自分の意志がどうあるかに従って……!」
[577]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:24:17 ID:HvKIT762 紫「――静かに。これ以上貴女の思想が。……希望の力が感染しては堪らないわ」 中山「ぐっ……!」 鈴仙「(希望……それだけ取り出すと良い言葉だけど。 希望を得る為には多くの困難に立ち向かわないといけないし、 強い希望を持っていると、その分感じる絶望だって大きくなってしまう。 だから、八雲紫が病毒のように扱うのも、あながち間違いじゃないのかも)」 不意に鈴仙の眼前に現れた、新たなる選択肢……紫とは戦わないこと。 その魅力的な内容に、鈴仙は思わずこれまでの記憶すら忘れてのめり込みそうになる。 しかし同時に鈴仙は、中山が最後に放った言葉も思い出していた。 『自分の意志がどうあるかに従って』。――鈴仙は、紫にこう返答した。 鈴仙「私は……」 A:それでも希望を諦めない。異変の主犯として、自分は霊夢に立ち向かう! B:もう辛い想いはしたくない。このまま退治され、穏やかな生活を取り戻す。 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票し…… 鈴仙「……投票なんて、しなくたっていいわよ。こんなの、決まり切ってるんだからさ」 ――投票なんかあっても無くても関係ない。 他者の意志なんかに左右されずとも、左右されたとしても。 鈴仙がこの場で出すべき答えは決まっていた。
[578]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:30:16 ID:??? 鈴仙「――私は。……傷ついたって良い! それでも、中山さんが私に教えてくれた希望を諦めたくない! 茶番以下の口裏合わせなんてまっぴら御免よ。 ――私は、幻想郷を破壊する異変の主犯として、最後まで戦う! その先待ち受けているのが悪夢だったとしても、それでも……それでも! 私は行くしかないんだから……!!」
[579]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/08(土) 01:36:21 ID:??? ――と、言ったところで今日の更新はここまでです。 長引いた試合後イベントですが、明日には終わらせてからウサギBの命名イベント。 明後日以降は紅魔スカーレットムーンズVS博麗連合戦へと繋いで行こうと思います。 ……つまり、命名イベント以降は暫くNPCシーンが続く事になります(汗) <現在出ている名前案>(>>421さんより) ・因幡 霞(かすみ) ・因幡 椿(つばき) ・因幡 風音(かざね) ・因幡 鈴音(すずね) それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[580]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 07:55:37 ID:??? 乙ロット! とうとう鈴仙も言いたいこと言ったな! これからが本当の異変だ・・・!覚悟しろ!
[581]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 10:20:19 ID:??? どっかで見たことあると思ったらこれ今やってるキン肉マンだ 希望が友情パワーで紫があやつそのまんまだ
[582]森崎名無しさん:2015/08/08(土) 11:02:29 ID:??? 惑わされるなーッ 惑わされるなと言っておるーっ
[583]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:27:10 ID:??? こんばんは、遅くなりましたが今日も更新します。 >>580 乙ロットありがとうございます。 ここから決勝戦までは、この勢いのままハイテンションで進めていきたいですね。 >>581-582 今やってるキン肉マンは分かりませんが、 希望がどうこうってあたりは、最近クリアしたダンガンロンパの影響を受けてるかもです(汗)
[584]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:28:14 ID:??? 紫「何を言ってるのか、ちょっと良く分からなかったわね」 紫はおどけたように、しかしその視線は先程の数倍も冷たく、鈴仙を睨みつける。 中山すらも怯んでしまいそうな程おぞましいその眼は、 怖がりの鈴仙にとって卒倒失禁レベルの怖さがあったが……それでも、もう退けなかった。 いや、退きたくないという強い気持ちがあった。 鈴仙「――私は、戦うって言ったのよ! 中山さんに導いて貰った道を、これからも自分の力で切り開くために……!」 霊夢「いや……。無理しなくて良いってば。足ガクガクに震えてるし」 鈴仙「む、武者震いだってば!」 本当は、自分の足が無意識に震えている事にすら気づいていなかった。 霊夢にすら心配される異常事態にも堪えず、鈴仙はびしっと人差し指を立てて、紫にこう宣言する。 鈴仙「……中山さんは勿論、私だって、今みたいな言いくるめで納得するもんですか。 もしも私や中山さんが間違ってるって言うんなら、正々堂々とサッカーで勝ってから言ってよね!」 紫「…………」 紫は黙っていた。笑顔はもはや顔だけだった。 霊夢「……でもさ、紫。それも一理あるんじゃないの。 というか、こんな騒ぎが出るまでは、『サッカーでの私達の勝利をもって異変の解決とする』 みたいな話だった気がするし。……だから、今日は一旦退い―――」
[585]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/09(日) 02:33:29 ID:??? 紫「だったら、中山政男の代わりに、貴女を排除しようかしら」 鈴仙「は、話を最後まで……!」 スッ……ブウン。 ――バババババババババババババババババババババッ! 鈴仙「……え?」 気付くと、紫は霊夢の諫言をも制して、鈴仙の周囲に多重の弾幕を巡らせていた。 紫「――中山政男は確かに貴女の言う通り。 私達はより正式な手順を踏み、退治するべきかもしれないわね。 その方がより良い『見せしめ』となるのだから。 けれど……考えてみれば貴女の場合は別。 サッカーでしか戦う術を知らない彼と違って、弾幕ごっこでも格闘技一般でも、 貴女の力を正当に較べ合う手段は沢山あるんだもの。 だったら――今この場で、貴女を排除しておいても、決して悪くは無い筈よね?」 一秒間に3353発。 粒弾小弾中弾大弾特大弾。くない弾ナイフ弾楔弾札弾星弾月弾銃弾ウイルス弾。 幻想郷の内外から揃えられた弾丸が鈴仙の周囲に壁を作っている。 普段の弾幕ごっことは違う点は二つあって、そこには一切の抜け道が無い点と、 一発一発が鈴仙の肉体を焼き切る程の威力が籠められていた点だった。 紫は長くて白い指を打ち鳴らそうとしていた。彼女は今そこで鈴仙を亡き者にしようと考えている。 鈴仙「(……私はあくまでも、中山さんのオマケにすぎない。 だから、中山さんを退治するタイミングは善処こそすれ、私なんかは、ある程度はどうなっても良いと。 そういう事かしら。……だとしたら、舐められたものね)」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24