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【影の役者】鈴仙奮闘記30【天才の相棒】
[672]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:08:25 ID:??? 実況「お〜っと! ですがここはディフェンスリーダーの十六夜咲夜選手が活躍! 必殺ブロック・『プライベートスクウェア』で天子選手のシュートを完封! 陸選手までボールを運ばせません!」 天子「あ、あんですってぇ〜〜〜! この私のシュートが、キーパーまで届かないだなんて。 荒鷲如きが、貴様の遥か高みに住まう天人様の覇道を邪魔するとは生意気過ぎるわ……!」 ギリッ、ギリギリッ……! 天子「フ……フフ。これで勝ったと思わない事ね……!」 ダッ! 陸「――な、なあ。あの女、逆恨みしててこっち見てて怖いアル……というカ、 なんかアイツが纏う気力が強くなってるような気がするアルけど……」 咲夜「彼女、打たれれば打たれる程興奮するタイプなの。……ああ見えてもね。 だから今も、これまで活躍出来なかった上に、シュートまで容易く止められたという逆境に対して高揚しているんだと思う。 まぁ、それだけならどうぞご勝手に、って話なんだけれど……」 美鈴「あの人、『隠れM』なのか知らないけれど、それで余計にイキイキとプレイしだすんですよね。 それが本当に厄介というか、面倒臭いと言うか。――アイタタ、吹っ飛ばされてお尻が痛いわ……」 小悪魔「でも、これでこっちにボールが渡りました! 咲夜さん、私にボールを下さい。 今からでも『トップスピンパス』で、ボールを前線に上げて見せます!」 咲夜「――そうね。まだ攻めの芽は潰えていないし、 霊夢も1点目までの絶好調は鳴りを潜めている様子。頼むわよ、小悪魔」 バシッ……。
[673]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:09:39 ID:??? ボールを奪い取った咲夜はボランチの小悪魔へとショートパス。 少数精鋭の攻撃陣と、タレント不足を数で補う守備陣という、 敢えてアンバランスな布陣を敷いたスカーレットムーンズにとって、 ボランチとして守備と攻撃の楔を果たす小悪魔のポジションは重要である。 小悪魔「(ドリブルも教えて貰ったけれど、あれはほんの付け焼刃。 私にはやっぱりパス一芸しかない。それにしたってパチュリー様にも劣る。 だけど――このパスは私の……紅魔に懸ける想いです!)――『トップスピンパス』よ!」 グワァァァッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウッ! ギュルギュルギュルギュルッ……! 霊夢「……厄介なパスね。アリスが普通に撃ったパス程度の精度はありそう」 小悪魔が前線のパチュリーへと放ったトップスピンパス。その軌道上には霊夢が鎮座していた。 しかし小悪魔はそれを知った上でボールを要求し、パスを放った。 しかし、小悪魔自身、自分のポジションに対し誇りを持っていたし、それに相応しい実力もあったから、 彼女は――周囲の仲間達は失敗を恐れなかった。小悪魔は心の中でこう呟く。 小悪魔「(さっきは普通の人間がレミリア様のシュートを防いでいたけれど。 そうだったら、一介の名無し悪魔が博麗の巫女に勝っても良いじゃないの!)」 ……が。現実は物語のように都合良くは運ばなかった。 確かに小悪魔の『トップスピンパス』は、霊夢単独によるパスカットにも匹敵する程の力を持っており、 実際に今回、魔理沙の事で集中出来なかったのか、霊夢は小悪魔のパス軌道を読み切れない様子でいたが……。
[674]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:15:13 ID:??? 霊夢「――ええい、ややこしい軌道ね。こうなったら……勘で行こうかしら」 バァァァッ! ブウウウ……ッン! ――バチィイッ! 霊夢「――って、あらら。外しちゃった。『ホーミングパスカット』で行けば良かったかしら」 小悪魔「……っ!(――後、少しだったのに……!)」 霊夢は天性の勘で小悪魔のパスの行く先を予想し、結果として初速の遅れのため完全に奪えないでいたが、 それでもボールを再び前方へと零す事に成功していた。 魔理沙「……! ぼ、ボールだ!(『ファイナルスパーク』だ。やっぱり私には『ファイナルスパーク』が無いと……!)」 美鈴「魔理沙さん、目が虚ろですよっ。――『彩光風鈴』!」 バギイイッ! ボーーンッ! ――しかし、博麗連合は博麗連合で、それからが続かない上に、 スカーレットムーンズも決定打を撃てない状況がそこから続いた。 霊夢が前に弾いたボールは魔理沙が競り合いに向かうが、ここは美鈴に敵わない。 衣玖がフォローしたボールは、今度はパチュリーによってカットされるが、 パチュリーは霊夢と対峙し、今度はボールを弾かれてしまう……など。 中盤での小競り合いは試合時間をいたずらに浪費していき、 特に1点のビハインドがある紅魔にとっては苛立たしい時間が続く。 ……結果として。アンバランスな戦力差の中生じたこの拮抗が崩れたのは前半も終盤。 32分に、パチュリーが霊夢から弾いたボールを、小悪魔がトラップした時の事だった。
[675]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/16(日) 02:16:40 ID:??? ……と、言ったところで今日はここまでです。 明日には前半を終わらせ、ハーフタイムに突入できると思っています。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[676]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/17(月) 00:34:45 ID:??? ポーンッ、……パシッ。 小悪魔「――き、来た。もう一度、チャンスが」 パチュリー「……時間が無い。そのまま前に出しなさい、小悪魔。 『オフサイドトラップ』の危険はあるけれど、成功率は五分と五分。 私が成功しそうなギリギリの位置をレクチャーするから、そこを狙って」 小悪魔「わ、分かりました。……パチュリー様を信じます!」 グワァァァァァァッ……バシュウウウウウウウウッ! ギュルギュルギュルギュルギュルギュルッ! 実況「ボールをフォローした小悪魔選手、今度は長距離のパス! 霊夢選手とパチュリー選手が揉み合った隙を突いて、前線のレミリア選手へと縦ポンだ〜!」 霊夢「……アリス!」 アリス「分かっているわよ、霊夢!」 スッ……! 実況「ですが、元々霊夢選手のワンマンチームでは無く、 それぞれのポジションに一流クラスの選手が勢揃いしている博麗連合は焦らない! 霊夢選手に代わり、第二のゲームメイカーであるアリス・マーガトロイド選手が指揮を執って……!」
[677]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/17(月) 00:36:04 ID:??? アリス「(……ロングパス。ゲームを司るパチュリーは霊夢と同じく、 さっきまでの混戦の影響で身動きが取れていない。だったら、ここは……)――皆!」 サッ……! 衣玖「(アリスさんからのサイン。これは……)了解です、ラインを上げましょう」 タッ! タタタタタッ……! 天子「あー、あれね。勝つべからざるは守るなり、勝つべきは攻むるなり……って奴。 あれって、『攻撃は最大の防御なり』ってだけ覚えてる奴が多いけど、 実際は『負けそうな時はちゃんと守っとけ』とも言ってるのよねー」 萃香「何言ってんだ。負けそうな時は飲んで忘れる! これに限るでしょ!」 中里「(拙者は足が速い。ご婦人方と足並みを揃えるよう、少し手加減しなくては)」 玄爺「………」 博麗連合のDF陣は、小悪魔が放ったパスをオフサイドにするという明確な意図で、 兵隊の隊列の如く揃って、最終ラインを大きく上げ始めた。 アリス「(幻想郷にサッカーが流行った時、私は流行に乗り切れなかった。 だけど今は、皆との話題作りの為に研究した戦術がある! どうかしらパチュリー。今の私のサッカー戦術は、貴女にも負けていない筈よ……)」 森崎「(――脳内で留まっていたアイツの戦術を、実戦化する為に尽力したのは俺だけどな。 自分で教えりゃ良いのに、勿体ぶるから練習に苦労したぜ)」
[678]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/17(月) 00:38:31 ID:??? アリスの戦術眼。そして博麗連合の統率の取れた動きは確かに優れていた。 オフサイドトラップの成功率は原則五分五分ではあるが、 今回に限ってはスカーレットムーンズの分が悪い事を、パチュリーは認識していた。 昔のような、理論家で頭でっかちな彼女であれば、ここは素直にアリスの勝ちを認め退くべきシーンだった。 ……しかし。 パチュリー「(本にある理論では、ここは攻めるべき局面では無い。 だけど……ここ最近の慌ただしい日々のせいで。私は、何というか……往生際の悪さというか、馬鹿になったみたい。 だって、こうしている今だって、敗北の可能性を考慮せず、勝利の可能性を積み上げる事にしか目が無いのだから)」 厄介な友人の影響か。成長しつつある友人の妹の影響か。 はたまた、自分の事をマスターと頼ってくれる、馬の骨も知らぬお人良しのためか。 パチュリーは、博麗連合の見事なオフサイドトラップを見てもなお、 自分が小悪魔に与えた指示は正しく、それにより、自分達の攻撃は成功すると信じていた。信じる事にした。 だから彼女は、ボールが地面に着くよりも、審判の笛を確認するよりも先に。 チームメイトに対して、こう指示を出す事にした。 パチュリー「――皆、上がりなさい。 ……『ファストブレイク』よ!」 ―――パチュリーの号令は、紅魔スカーレットムーンズによる、前半最後の猛攻撃の開幕を告げる狼煙となった。
[679]鈴仙奮闘記 ◆pXM64Uz50c :2015/08/17(月) 00:40:24 ID:??? ……と、言ったところで力尽きたので、今日の更新はここまでです。前半終わりませんでした…(泣) 明日で時間が取れれば前半戦は終わりそうですが、仕事が忙しいかもしれません(汗) 皆様、本日もお疲れ様でした。
[680]森崎名無しさん:2015/08/17(月) 01:41:50 ID:??? 乙です 余計な指摘かもしれませんが、オフサイドは パスを受け取った時ではなく、蹴った瞬間で判断されます つまり小悪魔がパスを上げたそのときに、レミリアがオフサイドラインより前にいること その上でレミリアがプレーに関与したときにオフサイドが取られます ※プレーに関与するとは、パスを受けとることはもちろん、 相手の体や視線を遮ることなども該当するようです なので、小悪魔がパスをしてから、アリス達がディフェンスラインを上げて、 レミリアをオフサイドの範囲に置いても意味がないのです。 むしろ、レミリアをフリー状態にすることになりかねません。 小悪魔がパスをする前に、ディフェンスラインを上げて レミリアをオフサイドの範囲に置く必要があります。 逆にパスを上げたときにレミリアがオフサイドの位置にいなければ、 その後ディフェンスの裏に走り込んでボールを受けても、オフサイドになりません。 一方、パスを上げたときにレミリアがオフサイドの位置にいた場合、 戻って博麗のディフェンスを追い抜いてボールを受けてもオフサイドを取られます。 長文失礼しました この描写を見ると、小悪魔がパスしてから アリスがディフェンスラインを上げるよう指示を出しているように見えたので 的外れや勘違いでしたら申し訳ありません。
[681]森崎名無しさん:2015/08/17(月) 02:22:04 ID:??? 追記 本スレの以下の場面、アルシオンのパスの部分がよく分かると思います。 キャプテン森崎43 http://capmori.net/test/read.cgi/morosaki/1319375285/37-38/
[682]森崎名無しさん:2015/08/17(月) 03:08:29 ID:??? Xだと受け取ってからオフサイド判定だからね 勘違いしてる人って割と多そう 実際俺も試合やwikiで確認するまでそうだと思ってた ゲームから入る知識ってあってるのも間違ってるのもあるから大変よ
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0ch BBS 2007-01-24