※人気投票開催中※
01/17(日)00:00-01/30(土)23:59
第二回鈴仙奮闘記キャラ人気投票
※新板できました※
ダイス創作物語板
ブログ
現行スレ
投票
最新20
板
1-
前
次
新
レス
【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
[310]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 01:46:18 ID:??? B:「いよいよ森崎との対戦ね……!」森崎について話す。 鈴仙「――いよいよ、森崎との対戦ね……!」 中山「! ……ああ、そうだな」 鈴仙の予想通り、中山は森崎というキーワードに対し敏感に反応した。 当然鈴仙としても度々凄い噂を何度も聞く森崎と対戦する事は、不安ばかりでなく楽しみでもあったが。 そんな凄い噂を嬉々として語る中山が、今日の試合をどれだけ楽しみにしているかは聞くまでも無い。 中山「鈴仙さん、きっと君も耳にタコが出来る位聞いたと思うが敢えて言う。 森崎は本当に凄い選手だ。才能やセンスこそ、一握りの一流からしたら圧倒的に欠けているが、 それを補って余りある気迫と負けん気。そして狡賢さと発想力にも長けている」 鈴仙「……試合中は、森崎の奇策に引っかかるな、って事よね」 中山「その通りだ。挑発や罵倒、オーバーラップ程度は可愛い部類で、 森崎はともすればフィールドで寝釈迦ポーズを取ったり、ゴールバーで懸垂をしたり。 本人曰くだが、タイムマシンで過去に戻ったり、儀式をして竜巻を起こした事すらあるらしい」 鈴仙「(……えっと。その森崎ってのは早苗のお兄さんか何か……?)」 話題が森崎の奇行に飛んだ辺りで、その常識に囚われなさっぷりに頭が痛くなるも。 しかしそれが改めて、森崎有三という選手の底知れなさを演出している。 彼は決してただの小物では無いし、単なる天才とかエリートとか英雄だとか、そう言ったものでもない。 会話の終わり際。中山がポツリと、しかし重々しく残した忠言は、鈴仙の耳に何時までも残った。 中山「……霊夢さんを英雄に例えるとすると、森崎は狂王だ。 ――鈴仙さん。決してどんな事が起きようと、あいつだけは舐めて掛からない方が良いぞ」 *中山の評価値が上がりました。 *鈴仙は森崎の奇行に耐性ができ、試合中森崎が奇行を行って来た場合に悪い影響を受ける確率が減りました。
[311]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 01:56:17 ID:??? ……と、言ったところで今日はここまでです。 明日は一つ選択と無判定シーンを挟んだのち、 いよいよ決勝戦に入る事が出来ればいいな…と思っています。 >>296 一体何を期待しているんですかね… >>297-298 ポスト君とはもう二、三本程度と仲良くなってますから…(ブルノ、レナート、アモロ等)。 しかしこう考えると姫様はやはりファンや相棒が多いですね。アリスさんが嫉妬しそうです。 それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[312]森崎名無しさん:2015/09/20(日) 01:56:41 ID:??? なるほど、話を聞いて耐性ができるなら 中山さんは奇行をされても動揺しないということかなぁ、 森崎ならそれでも裏をかきそうでもあるがw
[313]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:08:00 ID:??? こんにちは。今日は時間があったので、選択肢のところまで今から更新します。 >>312 まあ、確率が下がるというだけですのでw 森崎には姫様にも負けない常識に囚われなさを発揮して欲しいと思います。
[314]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:09:25 ID:??? 輝夜「さ、そろそろ時間よ皆! バナナはおやつに入んないんだからね!」 鈴仙「姫様、遠足に行くんじゃないんですよ。もっと緊張感を持ってください!」 パスカル「なに。決勝の大舞台でここまで緊張しないゴールキーパーも、逆に頼もしいじゃないか」 ――そうして、時間となった。 玄関に集まった永遠亭ルナティックスのメンバーは、緊張をほぐす為の軽い談笑を楽しみつつ、 そのまま徒歩で妖怪の山モリヤスタジアムへと向かう。 長い距離ではあったが、妖怪や人間とすれ違う事は殆ど無く。 恐らく、その全てが今日の決勝戦を観戦しに、既に出払って居る事が推察された。 〜妖怪の山モリヤスタジアム・エントランス〜 ワイワイ、ガヤガヤ…… 佳歩「う。うわぁ……凄い人だかりです。今までとは、比べものにはならない位……!」 慧音「人間や妖怪、神々や亡霊までもが集まっているな。 地平線が人で埋め尽くされている光景なんて、私は始めて見たぞ」 鈴仙「(狭いスタジアム中に萃まる、雑多だけど膨大な感情のエネルギー。 これが……サッカー。これが……中山さんやパスカル君。森崎達にとっての戦場……)」 そしてその推察通り、スタジアムは幻想郷や冥界、旧地獄に魔界など。 様々な種類の人間や妖怪達が一同に会していた。 何千種類もの気質や波長が入り乱れて混じり合うその光景は、 さながら大魔術を行う為の壮大なサバトか何かのようにすら鈴仙には思えた。 ――と、そんな中。鈴仙の耳に、元気だが優しげで、温もりのある女性の声が聞こえて来た。
[315]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:10:26 ID:??? 星「おーいっ、鈴仙! それにルナティックスの皆さんも!」 タタタッ… ナズーリン「ご主人、こんな人ごみを走ると危ないよ。転んで宝塔を無くしてしまうかも……って」 星「うっきゃーっ!?」 ドンガラバッターン! ポーンッ。 ……パシッ。 鈴仙「……応援に来てくれたのね、星。ありがと」 星「たはは……いきなりカッコ悪い所をお見せしましたね。 ――鈴仙、今日の試合は貪欲にゴールを狙って行くんですよ」 放り投げられた宝塔を器用にキャッチして手渡しつつ、鈴仙は星の声援に優しく応えた。 後ろには彼女の従者であるナズーリンを始め、星が在籍する命蓮寺の門徒が揃って スタジアムへの入場を並んで待っており、にこやかに会釈をしてくれた。 ナズーリン「命蓮寺の面々と、それに私自身にも。君には感謝してもし足りない恩があるからね。 今日の試合は、全力で応援させて貰うよ」 鈴仙「……ええ。今日の試合、楽しみにしててね」 ――恩を恩で返す彼女達の流儀に対し、鈴仙は心強さを感じた。
[316]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:11:41 ID:??? 幽々子「………あら〜。今日の試合、頑張ってね」 鈴仙「幽々子さん、応援ありがとうございます。あの、その……」 幽々子「妖夢はあれから、全く音沙汰が無いわ」 従者を引き連れず独りで試合観戦に臨む幽々子の姿は、どこか寂しげであるように鈴仙には思えた。 勿論底の知れない彼女は、表面的な顔色や口調でそれを悟られないよう振る舞うが、 妖夢を良く知る友人であった鈴仙には、僅かにその感情を見せてくれた。 幽々子「――この試合を機に、幻想郷は大きく変わるわ。それが良い方向か、悪い方向かは分からないけれど。 だけど。……貴女だけは、そんな変わりゆく幻想を愛してあげてね」 鈴仙「……?」 列がはけ、幽々子が受付へと向かう直前。彼女はそんな呟きを残した。 その内容は普段の彼女らしく抽象的で曖昧で、誰に宛てて寄せられた言葉であるかすら不明だったが。 しかしその言葉は真実味を伴って、鈴仙の心の底に残っていった。
[317]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:15:38 ID:??? 穣子「あっ! れいせ〜ん! きたよ〜〜!」 静葉「やっぱり、挨拶だけじゃあ名残惜しくって。……家財を質に入れてまで、応援に来たわ」 反町「(うう、今月も赤字だァ……)」 鈴仙「(家財を質に入れないと、チケットすら買えないんだ……。結構安かった気もするけど)」 ウサギが書いてある旗を振りながら、穣子は鈴仙に再度エールを送ってくれた。 元々妖怪の山麓に在住する彼女達にとって、モリヤスタジアムへ観戦に行くのは容易だった。 ……観戦する為のチケット代等を払えるかについては、困難もあったが。 矢車「お前、今俺を笑ったな?」 里人A「ひ、ひいいいっ!? 笑ってませーんっ! 俺達はただ談笑していただけで……」 矢車「談笑、だと……? ――ま、眩しいんだよ、お前は!!」 さとり「勇儀さん、ボディに一発入れといてください」 勇儀「ウス!」 グワッ、ドゴオオオオッ! 矢車「ぐわーーーーーっ!」 空「ほら見てお燐! あれが等速直線運動って言うんだよ! 矢車さんが一定の加速度で移動してるから、グラフを使えば変位だって一発で分かるよ!」 お燐「それは文系なあたいへの嫌がらせかい? ……っと、あ。病院のお姉さんだ〜。がんばれ〜」
[318]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:16:53 ID:??? 鈴仙「お疲れさま、お燐。……相変わらずあんたの所はマイペースねぇ。あんた含めて」 地霊殿サブタイレイニアンローゼスのメンバーもまた、チームで試合観戦へと向かっていた。 消し飛ぶ矢車を尻目に、どんな局面でも変わらぬ彼女達旧地獄の住民の騒ぎっぷりに辟易としつつも。 さとり「ふふ……」 鈴仙「(さとりさん、笑ってる。いつもは陰険なジト目しかしてない癖に……)」 さとり「――そこ。心の声が五月蠅いですよ」 鈴仙「しゃ、喋ってないのに理不尽っ!?」 ――変わる事の無い彼女達の気楽さに、ほんの少し妬ましさを感じる鈴仙だった。 パチュリー「……残念ね。決勝では感動的な師弟対決をしたかったのだけれど」 鈴仙「私も残念です(パチュリーさんの言う「感動的な」ってのが、どんなのか気になるけどね……)」 レミリア「私には貴女達が通る運命がとっくに見えてるんだけど。 それを言ったらツマラナイから敢えて隠しといてあげるわ」 咲夜「あの、お嬢様。今日の試合がどうなるか分からないのなら、先にそう仰った方が……」 レミリア「う、うるさいわね! ……オホン。兎に角、今日の試合、期待してるわ」 鈴仙「はい、ありがとうございます」
[319]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/20(日) 12:18:00 ID:??? レミリア「ま、私としては霊夢にも活躍して欲しいんだけどね。どっちを応援するか、本当に悩ましい試合だわ」 鈴仙達が控室に入る前、最後に声を掛けてくれたのはパチュリーとレミリアを中心とする、 紅魔スカーレットムーンズのメンバーだった。 後一歩で惜しくも決勝戦を逃れた彼女達だったが、それに対する悔しさ等の感情は既にない。 負の感情を引きずるよりも、新たな楽しさに夢中になるべきだ。 それはレミリアらしい、ある意味では潔い強者の理論だった。 ――そして、鈴仙以外にもかつてのライバルと交流を深める者も居た。 チルノ「おい、そこのノッポ兎! あたいの弟子を名乗るからには、絶対負けんじゃないわよ! 白黒の『ファイナルスパーク』なんて、全然大した事無いに決まってるんだから!」 つかさ「――勿論よ。貴女から教えて貰ったガッツの力で、どんなシュートも防いでみせるから」 里人@「慧音さん、妹紅さん。貴女がたも頑張ってください。 貴女は永遠亭ルナティックスの頼れる壁であると同時に、我ら人里の住民にとっても希望の星なのですから」 慧音「勿論だ。……子ども達の希望となれるよう、精進する(――とは言うが。 今日の対戦相手はこれまで以上の強敵。果たして、今の私の力でどこまで行けるか……)」 妹紅「竹林でならず者同然の生活をしていた私に職と立場を与えてくれたのは、 人里の皆の理解と協力もあってこそ。今日は、恩返しのつもりで試合に臨みますよ」 慧音「(妹紅は妹紅で、凄い優等生的な台詞を喋っているが……。 ――人里の皆に、普段の妹紅と姫君との会話を聞かせたらどう思うだろうか)」
前
次
写
名前
E-mail
0ch BBS 2007-01-24