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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
[41]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 01:15:01 ID:??? こんばんは、そしてすみません。 遅くなりましたがちょっとだけ更新しようと思ってたのですが、 キリの悪いところまでしか書き進められなかったので、明日に回します(汗) >>39 乙ありがとうございます。森崎の能力は、姫様の大体上位互換みたいな感じですね。 >>40 乙ありがとうございます。そういやズームパンチみたいでしたねw 「がんばる」を突き詰めたらこういう感じになるかなと描写しました。 明日は予定が無いので、沢山文章を書きたいです……。 それでは皆様、また明日宜しくお願いいたします。
[42]森崎名無しさん:2015/08/30(日) 13:14:59 ID:??? 一対一必殺技と思ってたがスキルか。
[43]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:23:16 ID:??? こんにちは、更新再開します。 >>42 扱い的には発動時強制的に消費ガッツが発生するスキル、と考えていたのですが、 確かにそれだと必殺ブロックとかと変わらないような気もしますね……。 表記の仕方については、また変わるかもしれません(汗)
[44]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:24:36 ID:??? 中里「(幻想郷に来てからの森崎は、前にも輪を掛けて無茶なプレーをするようになった。 無論、それは確かな技術に裏打ちされてのプレーではゴザるが)」 超モリサキの人間離れしたプレーを、中里は比較的離れた位置で冷静に観察していた。 後半戦も間もなく折り返しという地点での相手側――紅魔スカーレットムーンズによる奇行。 その真意が未だ不明としても、相手は今回の攻撃に相当強い想いを抱いていた筈だ。 それを完膚無きまでに叩きのめした超モリサキに対し、中里は改めて畏敬の念を抱くとともに、 超モリサキがこれまでどのような気持ちで幻想郷でのサッカーに取り組んでいたのか。 その気持ちの一端が理解できたような気がした。 中里「(本来の森崎は、ブラジルで才能も熱意も一流の選手達と一緒にサッカーをしていた。 だが、それが今はあの八雲紫とか言う妖怪の都合で幻想郷に呼ばれ、 才能はありつつもノンビリとした連中と、決して良いとは言えぬ環境でのサッカーに追われている。 ……一方で、自身の宿命のライバルが今も恵まれた環境で、恵まれた仲間達と共に サッカーの技術を伸ばしているというにも関わらず。 ――だから、森崎はきっと……この幻想郷でずっと、「焦り」続けていたのかもしれないでゴザるなぁ)」 焦っていたからこそ、超モリサキは幻想郷においてもライバルに取り残されず、 ここでしか出来ない努力を重ね、新たな力を幾つも得る事ができた。 そして、焦っていたからこそ、超モリサキは限界を四、五周程超える負荷を自身に与え、 才能の欠如という事実との矛盾から生じる、絶対的な破綻の到来を早回しにしていたとしたら。 超モリサキは焦っているという推測を基に、中里は一瞬、森崎に訪れる残酷な将来を予見しかけていたが――。 バシュンッ! 中里「――なっ! 今視界を横切ったのは……!?」 ――幸か不幸か、彼の思考は空を走る一つの影により遮られた。
[45]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:26:39 ID:??? ***** パチュリー「……フフ。アハハハ……!」 超モリサキ「とうとう狂いやがったか。これまでも俺にボロ負けして取り乱す自称天才はゴロゴロいたが、 試合中にフィールド上に突っ伏して爆笑するヤツはそうそういなかったぜ」 中里が影を見たほんの少し前の時間。 勝者となった超モリサキは、地面に倒れ伏したガラスの天才を見下し嘲笑していた。 咳をこらえながら、壊れた人形のように笑う少女は既に賢者と呼ぶべき要素は一つもない。 ……しかし。にも関わらず、友人に負けず劣らずプライドの高いその魔女は、 超モリサキに対し、相変わらずの自信タップリな態度でこう言いかえした。 パチュリー「違うわ。私が笑っていたのは、そんなバカな理由なんかじゃない……」 超モリサキ「……何だ? まだ言い訳か?」 そんな態度に超モリサキは更なる挑発で答える。 パチュリーはそれを聞き、我が意を得たりと言った表情で解説を始める事にした。 パチュリー「……こう考えてみてはどうかしら。 今の私の命を削った特攻が、仕組まれていたものだとしたら。 圧倒的に不利な私達が、点を取る為の策の一部であるとしたら……と」 超モリサキ「――何をいまさら。その程度の可能性、何度もシミュレート済みだ。 そして結論として、お前は無策にも突っ込んで来た。 体力温存の為の魔法を掛けず、フェイントの余地があったのにしなかったのがその証拠だ。 お前の特攻は、策があると見せかけての無策だったんだろ?」 パチュリー「……そこで思考を終わらせていたとしたら。あんたはまだまだ青二才ね」 超モリサキ「……あ?」
[46]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:28:46 ID:??? バシュンッ! パチュリーの語った意図を改めて説明するかのように、超モリサキの頭上に一つの影が浮かぶ。 ――超モリサキは、ここで初めての動揺を見せた。 パチュリーはゼーゼーと呼吸困難に陥りながらも……超モリサキと自分の友人に、こう得意げに言ってやった。 パチュリー「私が実際に死にかけてまで突っ込んだのは、そうでもしないと策を看破されると見越していたから。 前半戦、あんたがレミィのスルーパスをアッサリと看破したのと同じようにね。 ――実力と策謀の両方を併せ持つあんたに勝つには、私達は真正面から戦わない。 奇行に勝つのは奇行。奇行がお得意なあんたも、自分が奇行をされるには慣れてなかったみたいね。 ――ね。レミィ」 バアアアアアアアアアアアアアアッ! レミリア「ええ。全く私の予測していた運命通りの結末になったわ。――ダンケシェン、パチュリー」 超モリサキ「――なんだよ。最初からここまで、全部が全部布石だったとでも言いたいのか? わざとI番(パチュリー)に失敗させ、そこからの攻撃を防いだ上で、正当に反撃すると見せかけて奇行に走らせる。 そしてその奇行は概ね成功するが、最後にゴールキーパーに辛うじて弾かれ……」 レミリア「――そして、他のDFのジャマが入らず、お前も適度にバランスを崩した体勢で居る内に、 私が再び『バイシクルレッドサン』を放つ。ここまで全てが、私達の秘策だったって事だ」 超モリサキ「そんなの、作戦でも何でもねぇよ。単なる希望的観測じゃねえか! 最初に天子の『全人類の緋想天』が入っていたらオシマイだし、 I番に奇行させるにしろ、ピッタリ俺が辛うじて弾く事になる確率だなんて、数パーセントも無いぞ!」 レミリア「全体を取ればそうかもしれない。……だが、咲夜達が天人の必殺シュートを防ぐ確率。 パチェが博麗連合の中盤を突破する確率。そしてお前が、バランスを崩しつつも一対一でパチェを防ぐ確率。 それぞれ一つひとつは、充分起こり得る事ばかりのつもりだぞ? 紅魔スカーレットムーンズの皆が。そして、博麗連合のお前達が全力だったならば、 今の状況は、当然起こり得る可能性が高い―――そう思ったまでだ」
[47]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:30:36 ID:??? 超モリサキ「自分や仲間達だけじゃない。敵の可能性すら信じてた上の策って事か。 ……成程な。だとしたら――今のは最高の奇策だな」 レミリアは既に空中で大きく回転していた。ボールは彼女の小さな足の先にあった。 このまま彼女が動けば、ボールは凄まじい勢いと熱量で、博麗連合のゴールを焼き尽くすだろう。 そして、超モリサキは先程パチュリーの『クワッドスパーク』を全力で防いだ反動で体勢を崩している。 また、これまでのパチュリーの特攻によって、先ほどは鮮烈なカウンターシュートを放った萃香や、 強力なブロック技を持つ天子は既に駆逐されている。 レミリア「とりあえず、借りの半分――いや、これから逆転するんだし3分の1かな――は、返させて貰おうか。 何か言い残した事はあるかね、人間?」 空中から紅い悪魔が降って来る。 超モリサキは覚悟を決めた死刑囚のような爽やかな表情で、レミリアに対しこう胸を張って言って見せた。 超モリサキ「ありがとよ。今のお前等の奇行……次に俺様が奇行をする際の、参考にさせて貰うぜ」 レミリアはそんな超モリサキのあっけらかんとした態度に応える代わりに、――短く、しかし大きく吼えた。 レミリア「――――――――――H A!!」 バッ、ゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオンッ! ドギュルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! ……ドゴオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ! ―――ズバアアアアアアアッ! ピピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 全幻想郷選抜大会準決勝第二試合、後半14分。 この大会で超モリサキに初の失点を与えたのは、奇しくも彼の好敵手とよく似た称号。 ――『紅帝』とも称される、吸血鬼の少女だった。
[48]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:34:34 ID:??? 紅魔スカーレットムーンズ 1 − 2 博麗連合2015 大会得点ランキング(表記はメインキャラのみ): 13ゴール レミリア 12ゴール 鈴仙 9ゴール フランドール、射命丸 8ゴール 魔理沙 7ゴール 勇儀 6ゴール 来生、屠自古 5ゴール 星、諏訪子、霊夢 4ゴール 森崎、神子、反町 3ゴール 早苗、謎の向日葵仮面 2ゴール 神奈子、ピエール、メルラン、天子、赤蛮奇、空、佳歩、岬 1ゴール 妹紅、咲夜、美鈴、サニー、リリーB、ぬえ、響子、永琳、萃香 影狼、藍、幽々子、幽香、針妙丸、パチュリー、小田、椛、パスカル 大会アシストランキング(表記はメインキャラのみ): 6アシスト パチュリー、霊夢 5アシスト 小町 4アシスト てゐ、神子 3アシスト 早苗、ピエール、小悪魔、マミゾウ 2アシスト 森崎、反町、はたて、岬、空、お燐、ウサギB、レミリア、アリス 1アシスト 鈴仙、影狼、大妖精、橙、諏訪子、佳歩 衣玖、針妙丸、リリーW、ルナサ、ぬえ、永琳、妹紅
[49]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/30(日) 15:39:20 ID:??? 一旦ここまでです。続きは書き次第更新します。
[50]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/08/31(月) 00:42:55 ID:4P85cf0A 実況「……決まった〜〜〜!! ゴーーーール! 紅魔スカーレットムーンズ、ここで起死回生のゴール! 1−2! 後半15分でとうとう待望の初得点、紅魔スカーレットムーンズ!! 味方のパスをカットするというパチュリー選手の奇行からの、 その結末を読み切ったレミリア選手の痛烈なねじ込み! 森崎選手も恐るべき一対一スキルを見せるなど実力を見せましたが、 ここはスカーレットムーンズの方が僅かに一枚上手でした!!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」 「あれ、なんだ」「紅魔もやるじゃねーか」「このまま同点だー!」「魔理沙―、ファイナルスパーク出せー!」 レミリア「あーあ、そんなに血を吐いちゃって。別に、『フォトシンセシス』は切らなくても良かったのに」 パチュリー「そんな中途半端な演技だったら、森崎にねじ込みを警戒されてたわ。 それにどっちにしろ、『クワッドスパーク』を撃った時点で私はもうガス欠。 ――後は、レミィ。任せたわよ……」 レミリア「分かってる。心配しなくても、後2点取ってやるからさ。――私とフランがね」 フラン「とうとうアレの出番ね、お姉様!」 小悪魔「(さっきの行動は、表面的な理論や理屈だけに囚われていては絶対にできない。 人間の感情や局面局面での相性。その全てを読み切った上で、 しかもレミリアお嬢様を信じきっていないと、今の得点はならなかった。 ……パチュリー様は、本当に凄い御方です)」 咲夜「(そして、今の身体を張った得点劇は、臆病なメイド妖精達にも幾許かの勇気を与えたみたい。 幾ら鼓舞していても拭えなかった、チーム全体に蔓延する諦めムードが、今ので完全に消えた。 ――パチュリー様は、もうボールキープ位しか出来ないでしょうし、お嬢様の体力もやや不安が残る。 だけど、それでも。さっきのような絶望感はもう無くなった……!)」
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0ch BBS 2007-01-24