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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
[801]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/08(木) 00:46:29 ID:??? 気付けば輝夜の周囲には人だかりが出来ていた。 輝夜のカリスマに導かれ、ポストから生まれた不思議な少年たち。 彼はそれぞれの個性を持っていたが、皆が輝夜の事を慕っていた。 ブルノさん「これがお前の力だぜ、カグヤ」 輝夜「あんたは……ブルノさん! 正直、今まで脳内から存在を抹消してたわ」 数十人、数百人にもなるカグヤファンの一団。その先頭に立つのがブルノさんだった。 偉そうに腕を組み、根拠も無く自信満々に吠えるその姿はまるで自らを映す鏡のようだったが、 輝夜はその事実を必死に否定していた。 ブルノさん「ポストがゴールを守るように、俺が失点をするように、 世のあらゆるモノには何かしらの価値があるものさ。 カグヤ、お前はこうしてザルキーパーや伝説の超スウェーデン人を集める事が出来る。 ……それは、お前だけにしか出来ない価値じゃないのか?」 輝夜「価値じゃなくて負債だけどね。……結局、アンタは何が言いたいのよ?」 ブルノさん「何。単に忠告してやってるのさ。 こうした危機が訪れたら、お前はもっと、俺達を頼れば良いってな」 ――パチン。 ブルノさんは髪を掻き揚げながらパチリと指を鳴らした。 掻き揚げた髪からフケや毛じらみがポロポロ溢れたので、輝夜はそれを拾ってブルノさんの目玉に突っ込んだ。 しかし、問題はそこでは無かった。――そこには、信じられない光景が広がっていた。
[802]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/08(木) 00:47:55 ID:??? 偽レナート「とるっ!」 バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ! 実況「偽レナートくん、ふっとばされた〜〜〜!!」 アモロ「た、たすけてぴえーる!?」 バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ! 実況「アモロくん、ふっとばされた〜〜〜!!」 ブローリン「どうぉおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」 バッ! ドゴオオオオオオオオオオオッ! 実況「ブローリンくん、ふっとばされた〜〜〜!!」 ワチャラポン「ワチャワチャ〜〜〜、ポーーーーン!!」 バッ! ドゴオオオオオオオオオオッ!! 実況「ワチャラポンくん、ふっとばされた〜〜〜!!」 バッ、ドゴオオオオオオオオオオオオオッ! 実況「ガルトーニくん、ふっとばされた〜〜〜!」 バッ、ドゴオオオオオオオオオオオオッ!! 実況「萃香くん、ふっとばされた〜〜〜!!」
[803]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/08(木) 00:51:31 ID:??? 輝夜「あ、あんたら……! 私の代わりに、身体を張って……! ――ていうか今、博麗連合のメンバーの奴まで吹っ飛んで無かった?」 ブルノさん「簡単な事さ。一人のゴールキーパーが防げないなら、 二人のゴールキーパーが防げばいい。それでもだめなら、三人で、四人で。五人で。 ――俺達一人一人の力は弱くても、こうして数百人でセーブに向かえば、いつかはシュートは止められる。 ……ま、困った時はお互いさまって事よ」 輝夜「……悪いわね」 ブルノさんがそう示したとおり、観客席から、ポストから、どこからかゴキブリのように湧いて出たカグヤファンは 魔理沙のファイナルスパークに何度も当たり続け………そして、その威力を少しずつではあるが弱めていた。 ドールマン「ヘルナンデスの黄金の右腕と互角な、俺のパンチングを食らえ〜〜〜!!」 バッ! ……バチイイイイン!! ――そして百八十六人目のゴールキーパー。 新入りのドールマンによる、世界トップクラスのパンチングが冴えに冴えわたり、 魔理沙のファイナルスパークはついにその威力を完全に殺され、空高く跳ねた。 ブルノさん「今だ、掴み取れ! お前自身が掴んだ、ザルキーパーとしての、最後の誇りを……!」 輝夜「ブルノさん……! あんた口ばっかりで何も動いて無かったわよね……!」 バアッ! ……バシイッ! 輝夜はブルノさんがポストの角に頭をぶつけて死ぬ事を切に願いながら、 浮き上がったボールに手を伸ばす。それは容易く輝夜の掌中に収まった。
[804]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/08(木) 00:57:53 ID:??? 実況「……輝夜選手、霧雨魔理沙選手のボールを――完全に、キャッチした〜〜〜〜〜!!」 輝夜「――(えーりんやらみんなが)守ったぞォ!!!!!」 ――輝夜によって引き起こされた、ゴールキーパーによる感動の友情劇。 一人一人は弱くとも、結束する事で見せた奇跡のセービング。それに湧かない観客が居る筈も無い。 観客「……カグヤ。カグヤ」 カグヤファンでも無い一人の少年が、小さくそう呟くと、 その呟きはあっという間に、モリヤスタジアム中に広がっていった。 観客「……カグヤ、カグヤ」「カグヤ! カグヤ! カグヤ!」「……カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ!!」 「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」 「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」 「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」 「というか、今のって選手乱入だよね。反則じゃ「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ!!」」 「カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! カグヤ! ホウライ・カグヤ!!」 ――辺り一面を埋め尽くす、カグヤコール。 今やカグヤファンは一部のザルキーパーやスウェーデン人のみならず、 スタジアムに揃った数千数万の人妖達全てを指す言葉になっていた。 中山「……凄い。皆が輝夜さんに夢中になっている」 パスカル「これがかつて男を狂わし、帝をも虜にしたかぐや姫の魅力って奴か。 ――今や磨きがかかって、老若男女、ボールにポストにザルまで、何から何まで虜にしちまってる。 (でもこれって、やっぱり反則なんじゃ……。――いや、でも、皆盛り上がってるしなぁ……)」
[805]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/08(木) 00:59:45 ID:??? ――と、カグヤファンが無駄に大活躍したところで中途半端ですが今日の更新はここまでにします。 姫様のフラグ回収内容は、彼らを使った新セービング技になると思います。 それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
[806]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:01:04 ID:??? そりゃもう盛大なネタにするしかないですよねw乙ロット!
[807]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:03:16 ID:??? ネタ枠(文字通り)に防がれる金髪の子かわいそう
[808]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:04:01 ID:??? というか、これから姫様がゴールされる度にポスト全員吹っ飛ぶのかwww
[809]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:07:49 ID:??? キン肉マンばりの友情パワーを見せてもらったぞ、乙ロット!
[810]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:14:32 ID:??? なんてことだ、魔理沙のシリアスが姫様のカリスマで吹き飛んでしまった! 美しい光景かもだけど、姫様が本気出す度に彼らが吹き飛ばされることが決定した瞬間かも! あと萃香乙
[811]森崎名無しさん:2015/10/08(木) 01:43:30 ID:??? にとり「ひゅいいい…」きっと、にとりも今のに力を貸してくれてたはず。友情って偉大。萃香乙。
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0ch BBS 2007-01-24