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【楽園の未来】鈴仙奮闘記31【映す試合】
[96]森崎名無しさん:2015/09/07(月) 00:40:32 ID:??? 鈴仙「駄目だぁ、どう考えても魔理沙の方が主人公だあ……」 てゐ「私はあんなズタボロになってまで主人公になりたくないけどねえ」 乙です
[97]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/08(火) 00:42:31 ID:??? こんばんは、短いですが更新再開します。 >>96 乙ありがとうございます。 博麗連合戦では、鈴仙の主人公としての素質が改めて問われると思います。
[98]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/08(火) 00:44:43 ID:??? レミリア「……あんな茶番で、戦意をまるで削がれた奴は居ないな?」 担架に運ばれて退場する魔理沙を見送りつつも、紅魔の軍勢は未だ勝利を諦めてはいなかった。 状況は最悪、攻める駒は体力不足、時間は残りわずか。 2点差になった以上、ここで魔理沙が退場して名無し妖精が入ったとしても何ら有利はない。 それでも勝利を諦めないのは彼女達の流儀。 レミリアは厳しく言い放ちチームメイトを鼓舞し、彼女達もまた無言でそれに従った。 ――しかし、運命はこれ以上、スカーレットムーンズの味方をする事は無かった。 ……ピイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ! キックオフのホイッスルが鳴った。 魔理沙を代償として、後半18分に2点のリードを得た博麗連合はこれ以上は攻めなかった。 元々パス力の高い中盤を厚くする事で、スカーレットムーンズはボールの所有する事すら困難となった。 死に物狂いでボールを奪いに猛進するレミリアや咲夜、フランドールがボールを奪取する事は 度々こそあれども、そこから得点につながる有効打までは出ない。 後半30分に、レミリアとパチュリーがワンツーで中盤を突破し、 フランドールが『495年の波紋』をペナルティエリア内で放てた機会も一度はあったが。 ――それはDFの位置にまで下がっていた霊夢や、競り合い強さでは幻想郷で一、二を争う萃香により 威力を減衰され、森崎のパンチングにより防がれる。
[99]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/08(火) 00:46:48 ID:??? レミリア「………!」 ズザアアアアアアアアアアアアアアアアッ! 霊夢「――悪いけど、私はここで負ける訳にはいかないの。……『ヒールリフト』っ!」 グッ、ポーーーーーーーーーーンッ、シュパァァッ! 後半ロスタイム。体力切れであるにも関わらず恐ろしい動きでボールを刈りに向かうレミリアを、 霊夢は華麗な『ヒールリフト』であっさりと受け流す。 実際には、今のレミリアのタックルは疲労により洗練されたのか鋭く、 霊夢も一瞬奪われる事すら覚悟したが。 ――それでも、彼女の『博麗の巫女』としての才能は、どんな綻びも逃がさない。 霊夢は自然と最良の体勢で放り投げたボールをトラップしており。 霊夢「……友達とは、互いに違う道を行こうとも、自分を理解してくれる存在。――これって、誰が言ってたんだっけ」 咲夜「――霊夢。勝負が終わっていないのに独り言とは、あまり関心しないわね!」 霊夢「……じゃま」 ブウンッ! 咲夜「……ッ!」 その後に飛び出した咲夜を自慢の『博麗幻影』で軽く抜き去った後。
[100]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/08(火) 00:48:29 ID:??? 霊夢「私には友達って良く分からないけれど。 皆で同じ道を行った方が、色々と楽しいんじゃないのかなぁ。――普段の宴会みたいに」 グワアアッ、バシュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウッ!! 自分の友人とは、できるだけ最後まで同じ道を歩みたいと思いつつ、 霊夢は大きくボールを蹴り出して―――。 ――ピッ、ピッ、ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ……! 紅魔スカーレットムーンズ 1 − 3 博麗連合2015 試合終了!
[101]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/08(火) 00:55:21 ID:??? 漸く大会準決勝が終わったところで、今日の更新はここまでです。 明日は試合後の描写をちょっとしてから、とうとうつかさの特訓に入りたいと思います。 前に選択をやっていたのが8月10日なので、約1か月くらい文章だけでした(汗) それでは、皆様、本日もお疲れ様でした。
[102]森崎名無しさん:2015/09/08(火) 21:00:33 ID:??? 乙です。 完全に主人公が代わりましたねぇw
[103]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/09(水) 01:11:36 ID:??? こんばんは、少しだけ更新します。 >>102 魔理沙は色々な覚悟やら信念やらを背負っているのに対し、 鈴仙は果たしてどうなのか、という事が次の試合のテーマになるかと思います。 それを経て、第二部では鈴仙が真の意味での主人公として活躍してくれる……と信じています。
[104]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/09(水) 01:12:56 ID:??? 〜大会15日目・特別イベント〜 【鈴仙とつかさ。ファンキーガッツ特訓!】 鈴仙「……今日の試合、凄かったね」 つかさ「そうですね。ハッキリ言って、今回の大会の博麗連合は、これまでの比ではないと思います」 ――紅魔スカーレットムーンズ対博麗連合の準決勝戦が1−3で決着を見せ、 試合を観戦していた鈴仙達永遠亭ルナティックスのメンバーは 口々に感想を語らいながら、妖怪の山モリヤスタジアムを後にしていた。 鈴仙は普段こうした時、てゐや佳歩と他愛の無い話をするか、 それともパスカルや中山と戦略的な話をしているのかのどちらかが多かったのだが、 今回は珍しく、つかさと二人で帰路に就いていた。 つかさ「……けれども、燃えてきました。 私、立ちはだかる障害が大きい程、テンションが上がっちゃうタイプみたいです」 鈴仙「知ってる。つかさはいつも、冷静なお姉さんに見えて、強敵に対しては 真っ先に叫び声上げて飛び込んで行くタイプだもんね。 ――そんなつかさだからこそ、私に声を掛けたんでしょう? 今日の夜、二人で特訓をしようってさ」 つかさ「そ、そうですけど……。 ――強敵に対して、そんなに叫んでたでしょうか? 私……。 確かに、気持ちが昂ると、周りが見えづらくなるきらいはあると思いますが」 鈴仙「――今まで気付いて無かったのね。別に恥ずかしがる事じゃあないと思うけれど」 つかさ「いえっ。多少は気になります! その。はしたない、ですから……!」 鈴仙「(ここまで来ると、もはや二重人格ねぇ……。――ま、そのギャップが可愛いんだけど)」
[105]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/09/09(水) 01:15:48 ID:??? 可愛らしく上品に頬を膨らませるつかさの頭を撫でたい衝動に駆られつつも、 鈴仙はもう一つ気になる事を聞いた。 鈴仙「……ところで、Dちゃんは良かったの? いつも一緒だったじゃない。 てっきり、今日の特訓にもDちゃんを誘うのかと思っていたけれど」 つかさ「――Dちゃんは置いていきます。練習はしましたが、 ハッキリ言って、あの子は付いて来れないと思いますから」 つかさは毅然とした表情で答えた。 それは普段ウサギDを妹や娘のように可愛がっているつかさとはかけ離れているが、 鈴仙にはそれが、どんなに厳しい特訓をしてでも、博麗連合という壁に打ち克ちたいという、 つかさの決意とウサギDに対する愛情の表れであると思えた。 鈴仙「(……つかさも凄いわね。自分よりも強い者に対して、 卑屈になる事も諦める事も無く、ただひたすらに勝ちたいと思う。ぶつかってみたいと思えるなんて。 私も勿論その覚悟がある――と、思っていたけれど。それは本物なのかしら……)」 ――つかさが明確な意思を見せる一方。 鈴仙は、今日の博麗連合の試合を見てモヤモヤとした感情を抱いていた。 強い意志と高い実力を持ち、たゆまぬ努力を重ねる選手達の姿を見て。 自分は果たして今、彼女達のように輝けているだろうかと自問自答を重ねていた。
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0ch BBS 2007-01-24