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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[218]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/23(金) 00:46:55 ID:CPh2fsLE 慧音「――さ。もうすぐ試合が始まるぞ? そろそろ身体をほぐしておいた方が良い。 なんせ鈴仙は今や、我々ルナティックスのエース。スーパーシューティングプレイヤーなんだからな」 慧音は話を切り上げると鈴仙の背中をポンと叩いて、朗らかにそう言ってくれた。 鈴仙は慧音のそんな態度に違和感を覚えながらも、 しかし内心ではこれから始まる後半戦へのプレッシャーが膨れ上がって来ていたため、 言葉に出す事までは出来なかった。 鈴仙「(――はぁ。スーパーシューティングプレイヤー……か。 私も霊夢や中山さんみたいな風格があれば、もっと良いんだけどねぇ)」 幻想郷サッカーを統べる、真のスーパーシューティングプレイヤー。 博麗霊夢とその仲間達が率いる夢の軍団・博麗連合。 前半戦こそは3−1と大差で折り返す事が出来たが、 それでもなお、彼女達の存在感の大きさは全く変わりはしなかった。 *慧音と妹紅のコンビプレイフラグが進行しました。次に妹紅と会話する事でフラグが進行します。 *慧音の評価値がやや上がりました。
[219]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/23(金) 00:49:30 ID:CPh2fsLE 【敵チームハーフタイムイベント】 ――鈴仙達が迎えた、今大会最後のハーフタイム。 その時間と視点を前半終了直後の博麗連合サイドに移すと、 彼女達もまた同様に、最後の戦いを前にした独特の緊張感に包まれている――と、思いきや。 紫「――皆、前半戦お疲れ様。後半戦も頑張ってね」 霊夢「……なんでアンタがここに居んのよ」 掴みどころが無いにも関わらず印象的な少女の声と、 凛としつつも空気のように透き通った少女の声とが、同時に博麗連合の控室に響き渡る。 がらんとしたロッカールームの中央で一人、幻想郷の賢者がちょこんとパイプイスに座っていた事で、 試合による緊張感は吹き飛び、それとは別な道理が支配する空間となり果てていた。 森崎「八雲紫さん……だっけか。久しぶり。結局最初に俺を幻想郷に連れて来て以来、 ほぼ全く会って無かったよな。――この期に及んで何の用だ?」 森崎は警戒感丸出しで紫を睨む。 危険察知能力の高さに定評のある森崎にとって、この紫という少女は決して触れてはいけない類のものだった。 この局面を乗り切るには、危険を承知で紫と話をせざるを得なかったことが、森崎の苛立ちを際立てていた。
[220]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/23(金) 00:52:31 ID:CPh2fsLE 紫「そんな怖い顔なさらないで、結構よ」 ――しかし、そんな森崎の疑いの目線など全く気に留める素振りすら見せず、 彼女は虚空からスキマを呼び出し、その中から一つの箱を出した。 材質は幻想郷では見かけない茶色の厚紙製であり、そこそこの大きさがあった。 紫「……だって。私がこれからやる事は恐ろしい事でも何でも無いもの」 スッ……。 誰もが呆けて紫を見つめる中、彼女はおもむろにその箱を空けた。 そして――。 先着1名様で、 ★博麗連合のハーフタイム→!card★ と書き込んでください。マークで分岐します。 JOKER・クラブA→霊夢「……紫。ちょっと言いたい事があるんだけど」紫「……何かしら?」 ダイヤ・ハート→紫「皆の為にお弁当を用意したわ!」霊夢「(……うさんくさ)」 スペード・クラブ→ダイヤ・ハート+紫「霊夢。私の妖力でもう少し回復してあげるわ。だから、この試合……勝つのよ」
[221]森崎名無しさん:2015/10/23(金) 00:53:13 ID:??? ★博麗連合のハーフタイム→ クラブ8 ★
[222]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/23(金) 00:55:50 ID:??? ――と、紫が大体庶民的(?)に頑張ったところで今日の更新はここまでです。 博麗連合にとってプラスのイベントですが、そこまで露骨なプラスにはならないです。 (全員のガッツ50回復、クラブなので霊夢だけ更にガッツ50回復(計100回復)を考えてます) 明日は出張があるので、恐らくたぶん更新できないと思います。 皆さま、本日もお疲れ様でした。
[223]森崎名無しさん:2015/10/23(金) 19:32:15 ID:??? アリス「弁当より友達をちょうだい!」紫「アリスに友達ができないのも鈴仙って奴の仕業なんだ」
[224]森崎名無しさん:2015/10/23(金) 20:46:40 ID:??? 弁当の中身→ 豚汁コーヒー
[225]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:06:07 ID:??? こんばんは、出張疲れのため今日は少しだけの更新にします。 >>223 アリスさんは割と自業自得っぽいですが、紫にそれ言われると信じちゃいそうですねw >>224 エネルギーとかカフェインで元気が出そうではありますね…
[226]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:07:16 ID:??? ★博麗連合のハーフタイム→ クラブ8 ★ スペード・クラブ→ダイヤ・ハート+紫「霊夢。私の妖力でもう少し回復してあげるわ。だから、この試合……勝つのよ」 紫「今日はー、頑張ってる博麗連合の皆にお弁当を用意しました〜!」 この場において最も場違いな人物が、最も場違いな口調と声色で明るく告げる。 果たしてその通り、紫が開けた箱には人数分の弁当箱が用意されていた。 針妙丸「やったー! 私もうお腹ペコペコだよ〜」 萃香「……紫。あんた、スキマ妖怪辞めて、マネージャー妖怪にでも転職したのかい?」 小町「マネージャー妖怪って口うるさそうで嫌だねぇ。でもま、弁当ってなら頂きたいけどさ」 天子「意外に気が利くのね。今度桃のジュースを奢ってやるわ」 衣玖「この代金、経費で落ちますかね?」 そして、毒気の抜けたその発言を受け、チームメンバーの数人は既に紫が出した弁当へと群がっている。 純粋にお腹が空いた者、紫が弁当を出すというシュールなこの状況を楽しんでいる者、 流されるまま長いものに巻かれたい者、謙虚な者、経費を最大限活用したい者などを中心に、 霊夢そっちのけで一つの輪ができかけていた。
[227]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:09:06 ID:??? 霊夢「ちょっと皆。……こんな怪しい弁当を食べるの?」 森崎「そうだそうだ! 弁当と言えば下剤入りが基本だろうが!」 中里「それは森崎だけでゴザるよ……」 アリス「(冷静に考えれば怪しい。 だけど、皆と囲ってお弁当なんて、これまで数千回も夢に見たシチュエーションじゃない……! ど、どうすれば良いの。どうする、私……!?)」 魔理沙「急にどうしたんだよ、紫。これまで私達の試合には殆ど我関せずだったじゃないか。 負けそうだから、テコ入れでもしに来たんだったら、ハッキリ言って余計なお世話だぜ」 しかし勿論一方で、紫の急なとりなしに違和感を覚える者も多かった。 特に霊夢だけでなく、その相棒の魔理沙や、発言力のある森崎が意見を表明している事は、 紫にとっても遺憾だったのだろうか、彼女は言葉を付け加えていく。 紫「……テコ入れかどうか、と言われれば。これもテコ入れに入るのかもね。 私としては、この試合、貴女達に勝って貰いたい訳だし。 ――あ、ちなみに中身は下剤はおろか食品添加物すら一切入ってない幕の内弁当だから、皆は気にせず食べてね」 とりあえず約半数は紫の最後の言葉に安心し、それから見事な手作り弁当の味と安全性に更に安心したため、 紫への興味と警戒は薄れていく。しかしもう半分は流石に厄介だった。 森崎「勝って貰いたいって、どういう意味だよ。霊夢が好きだから応援してるって意味か?」 紫「そうよ。……と、言って信じる貴方だとは思わないから、付け足すけれど。 私にとっては、異変時はサッカーにおいても霊夢が勝利し、異変を解決するのだ……という事を示したいのよ。 だから、そのためには博麗連合は常勝不敗であってほしい。それは幻想郷の秩序を守るのに資するのだから。 ――どう? 『幻想郷の管理者としては、霊夢に勝利を重ねさせ、現状の秩序の強靭さを誇示したい』 ……こんな理由は、実利主義の貴方にとっても、理解しやすい理由ではなくて?」
[228]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:10:17 ID:??? 森崎「自分の利権を守る為のサッカーか。ま、大人としては当然の事だがな」 紫「私は大人じゃなくて少女だけどね。 ……とはいえ、勝利の為に例えば霊夢に全能力を+30させるアイテムを渡したりとか、 勝利と敗北の境界を弄って、負け試合を勝ち試合にしたりとか、そんな事はしないわ。 何故ならそれをしたって、霊夢の勝利にはならないんですもの」 霊夢「チートでルナティックをノーミスノーボムしたって、 それは凄いのは私じゃなくてツールになっちゃうからね。 ……紫が目指しているのは、そんなイカサマじみた勝利じゃなくて、 100人中100人が見ても間違いない、どうにも反論できないような。そんな完璧な勝利……なんでしょ」 紫「そう。結果が物を言う外界とは違って、私達的にはそこに至る過程も大事だからね。 それに、だから私はこれまでも、『博麗連合の試合には』不要な介入を控えて来たし、 今回にしても、2点差という状況に憂きつつも、元気の出るお弁当を出す以上の事はしない。 ――ね? 非常に公平でしょう、私?」 森崎「(――こいつ、まだ何か隠してそうだが……今は探る機ではないか) ――はいはい、公平だよ。フランスの審判並みに公平だ」 紫「分かれば宜しい。……さ、森崎君。お弁当、早く食べた方が冷えてなくて美味しいわよ?」 森崎は紫が自分に対し不都合な事を話していないと直感で気づきつつも、 紫が弁当を案内しだした所で諦めて話を切った。恐らく、彼女はこれ以上何も話す気は無いのだろうから。 そして森崎の憶測は当たっていた。 紫は霊夢に話した事を数点、森崎には話していない。 ――例えば森崎の親友が現在異変を起こしており、この試合も異変解決の一幕である事など。 訝しむ森崎に確実に聞こえない事を確信し、紫は静かにこう呟いた。 紫「……森崎君。くれぐれも、自分の身体を大事にね」
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0ch BBS 2007-01-24