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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[224]森崎名無しさん:2015/10/23(金) 20:46:40 ID:??? 弁当の中身→ 豚汁コーヒー
[225]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:06:07 ID:??? こんばんは、出張疲れのため今日は少しだけの更新にします。 >>223 アリスさんは割と自業自得っぽいですが、紫にそれ言われると信じちゃいそうですねw >>224 エネルギーとかカフェインで元気が出そうではありますね…
[226]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:07:16 ID:??? ★博麗連合のハーフタイム→ クラブ8 ★ スペード・クラブ→ダイヤ・ハート+紫「霊夢。私の妖力でもう少し回復してあげるわ。だから、この試合……勝つのよ」 紫「今日はー、頑張ってる博麗連合の皆にお弁当を用意しました〜!」 この場において最も場違いな人物が、最も場違いな口調と声色で明るく告げる。 果たしてその通り、紫が開けた箱には人数分の弁当箱が用意されていた。 針妙丸「やったー! 私もうお腹ペコペコだよ〜」 萃香「……紫。あんた、スキマ妖怪辞めて、マネージャー妖怪にでも転職したのかい?」 小町「マネージャー妖怪って口うるさそうで嫌だねぇ。でもま、弁当ってなら頂きたいけどさ」 天子「意外に気が利くのね。今度桃のジュースを奢ってやるわ」 衣玖「この代金、経費で落ちますかね?」 そして、毒気の抜けたその発言を受け、チームメンバーの数人は既に紫が出した弁当へと群がっている。 純粋にお腹が空いた者、紫が弁当を出すというシュールなこの状況を楽しんでいる者、 流されるまま長いものに巻かれたい者、謙虚な者、経費を最大限活用したい者などを中心に、 霊夢そっちのけで一つの輪ができかけていた。
[227]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:09:06 ID:??? 霊夢「ちょっと皆。……こんな怪しい弁当を食べるの?」 森崎「そうだそうだ! 弁当と言えば下剤入りが基本だろうが!」 中里「それは森崎だけでゴザるよ……」 アリス「(冷静に考えれば怪しい。 だけど、皆と囲ってお弁当なんて、これまで数千回も夢に見たシチュエーションじゃない……! ど、どうすれば良いの。どうする、私……!?)」 魔理沙「急にどうしたんだよ、紫。これまで私達の試合には殆ど我関せずだったじゃないか。 負けそうだから、テコ入れでもしに来たんだったら、ハッキリ言って余計なお世話だぜ」 しかし勿論一方で、紫の急なとりなしに違和感を覚える者も多かった。 特に霊夢だけでなく、その相棒の魔理沙や、発言力のある森崎が意見を表明している事は、 紫にとっても遺憾だったのだろうか、彼女は言葉を付け加えていく。 紫「……テコ入れかどうか、と言われれば。これもテコ入れに入るのかもね。 私としては、この試合、貴女達に勝って貰いたい訳だし。 ――あ、ちなみに中身は下剤はおろか食品添加物すら一切入ってない幕の内弁当だから、皆は気にせず食べてね」 とりあえず約半数は紫の最後の言葉に安心し、それから見事な手作り弁当の味と安全性に更に安心したため、 紫への興味と警戒は薄れていく。しかしもう半分は流石に厄介だった。 森崎「勝って貰いたいって、どういう意味だよ。霊夢が好きだから応援してるって意味か?」 紫「そうよ。……と、言って信じる貴方だとは思わないから、付け足すけれど。 私にとっては、異変時はサッカーにおいても霊夢が勝利し、異変を解決するのだ……という事を示したいのよ。 だから、そのためには博麗連合は常勝不敗であってほしい。それは幻想郷の秩序を守るのに資するのだから。 ――どう? 『幻想郷の管理者としては、霊夢に勝利を重ねさせ、現状の秩序の強靭さを誇示したい』 ……こんな理由は、実利主義の貴方にとっても、理解しやすい理由ではなくて?」
[228]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:10:17 ID:??? 森崎「自分の利権を守る為のサッカーか。ま、大人としては当然の事だがな」 紫「私は大人じゃなくて少女だけどね。 ……とはいえ、勝利の為に例えば霊夢に全能力を+30させるアイテムを渡したりとか、 勝利と敗北の境界を弄って、負け試合を勝ち試合にしたりとか、そんな事はしないわ。 何故ならそれをしたって、霊夢の勝利にはならないんですもの」 霊夢「チートでルナティックをノーミスノーボムしたって、 それは凄いのは私じゃなくてツールになっちゃうからね。 ……紫が目指しているのは、そんなイカサマじみた勝利じゃなくて、 100人中100人が見ても間違いない、どうにも反論できないような。そんな完璧な勝利……なんでしょ」 紫「そう。結果が物を言う外界とは違って、私達的にはそこに至る過程も大事だからね。 それに、だから私はこれまでも、『博麗連合の試合には』不要な介入を控えて来たし、 今回にしても、2点差という状況に憂きつつも、元気の出るお弁当を出す以上の事はしない。 ――ね? 非常に公平でしょう、私?」 森崎「(――こいつ、まだ何か隠してそうだが……今は探る機ではないか) ――はいはい、公平だよ。フランスの審判並みに公平だ」 紫「分かれば宜しい。……さ、森崎君。お弁当、早く食べた方が冷えてなくて美味しいわよ?」 森崎は紫が自分に対し不都合な事を話していないと直感で気づきつつも、 紫が弁当を案内しだした所で諦めて話を切った。恐らく、彼女はこれ以上何も話す気は無いのだろうから。 そして森崎の憶測は当たっていた。 紫は霊夢に話した事を数点、森崎には話していない。 ――例えば森崎の親友が現在異変を起こしており、この試合も異変解決の一幕である事など。 訝しむ森崎に確実に聞こえない事を確信し、紫は静かにこう呟いた。 紫「……森崎君。くれぐれも、自分の身体を大事にね」
[229]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:12:21 ID:??? 彼女は無意識にさり気なく自分の腰に手をやる森崎の姿を見て、満足気に頷いた。 そして秘密裡にもう一つの「テコ入れ」を行う。 紫「霊夢」 霊夢「……何。まだ忘れ物?」 紫はひっそりと霊夢に近づき、控室を離れる前に――ほのかに紫に色づく光球を霊夢に渡した。 紫「――私の妖力をほんの少し、貸してあげるわ。 巫女である貴女なら、これを上手く加工して、ワンプレー分の体力を補う道具にできる筈よ」 霊夢「……結局、イカサマじみた勝利に頼るの?」 紫「この程度だったら、きっと許されると思うわ。それにさっきの森崎君への説明とは違うけど、 この試合においては、勝利がどうしても必要だもの。幻想郷の為にも――」 霊夢「紫」 霊夢は弁当を取る名目で紫を振り離しながら、 木端妖怪や人間や妖精や大妖怪や神に向けるのと同じ――即ち中立な――目線で、彼女にこう告げた。
[230]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:15:41 ID:??? 霊夢「――紫。私達の勝利は本当に、これからの幻想郷のため……?」 紫「………………」 紫は霊夢の呼び掛けに応えなかった。 霊夢は紫から与えられたにしてはあまりに弱くか細い光を握りしめた。 紫は間違い無く、自身の持つ力を大きく失いつつある。 先程は普段通りの飄々とした態度を見せてくれたが、あれはきっと彼女なりの必死の演技だった。 霊夢「(――魔理沙がその脚を犠牲にしてまで、私の相棒で居たいと思い続けるように。 紫もまた、自身を犠牲にしてまで、幻想郷の秩序を維持したいと思っているに違いない。 その考えは、暢気な私にとってはどっちも尊いものだけど。……だけど、それが本当に正しいのかな)」 呪文やら聖水やらを塗り込んだ包帯を脚に巻き付ける、今試合までの相棒の姿と、 最後は言葉少なく去って行った紫の姿とを重ね合わせながら、霊夢ははあ、と溜息を吐いた。 *博麗連合のメンバーのガッツが追加で50回復しました。 *更に、霊夢のガッツがもう50追加で回復しました。
[231]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 01:19:50 ID:??? …と、言ったところで今日の更新はここまでです。 明日からまた試合に入っていけると思います。
[232]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 17:39:30 ID:VrUI9D6s 紫のくれた弁当を食べながら、博麗連合も博麗連合で次のキックオフの準備を立て。 その一方で永遠亭ルナティックスは改めて試合に向けて士気を高揚させ。 そして時間は流れ――。 *** ――ピィィィイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 実況「――さあ! 後半戦がいよいよキックオフ!! 後半戦は永遠亭ルナティックスのボールで試合再開ですが、 ルナティックスは前半戦を3−1と大差で折り返しております! 前半終了間際にこそ霊夢選手の個人技により1点を奪われましたが、 今大会得点王がほぼ確定している鈴仙選手を中心に、 ここからの攻めをどう組み立てていき、どう点差を守り、そして伸ばしていくかが楽しみです!」 観客「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……!!」 鈴仙「(観客席は大盛り上がり。そしてキックオフからボールを持ったこっちは戦局的に有利。 だけど――)……博麗連合。また陣形を変えて来てるわね」 佳歩「……そうですね。概ね試合開始時と同じような陣形ですが、 魔理沙さんをトップ下にしたり、霊夢さんをハクレイタイプのウインガーにしたり。 これまでの試合展開の反省を踏まえてか、色々と微修正がなされています」 試合再開後の数分のパスワークから、 博麗連合はまたフォーメーションに若干の修正を加えて来た事に鈴仙達は気付いた。 その変化は先程のそれと比べて穏やかだったため、観客席はさしたる反応も示していないが、 しかしそれは、永遠亭ルナティックスのメンバーに対して、攻め方を再考させるには充分だった。
[233]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 17:40:40 ID:VrUI9D6s 鈴仙「(博麗連合の後半戦からの陣形。布陣を図に起こすと、こんな感じかしらね……)」 (現在のフォーメーション) −−@−− @森崎 −ADB− A玄爺 D萃香 B天子 −−−−− −−E−− E衣玖 G−−−C Gアリス C中里 −−H−− H魔理沙 −−−I− I霊夢 J−F−− J針妙丸 F小町 博麗連合2014:4−3−3 永遠亭ルナティックス:4−4−2 −H−F− H鈴仙 430/980 F佳歩 580/800 −−−−− −−J−− Jパスカル 840/840 G−−−E Gてゐ 570/680 E永琳 900/900 −−I−− I中山 820/820 −CDB− C霞 640/640 D慧音 700/750 C妹紅910/910 −−A−− Aつかさ 590/690 −−@−− @輝夜 560/730
[234]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/10/25(日) 17:43:53 ID:VrUI9D6s パスカル「(どうする、レイセン。ここは一旦相手の出方を伺うか……?)」スッ 鈴仙「(あれは――今ボールを持っている、パスカル君からのサインね。 確かにパスカル君の言う通り、ここは無理に攻めるよりも、 パスワークで時間を稼いだり、相手を釣り出した方が良いのかもしれないけど……。 ここは、折角の攻撃権を活かしたい思いもある。霊夢やら魔理沙が死ぬほど怖いけど。 どうしようかな。パスカル君に、なんて言って返答しようかしら……?)」 鈴仙は自分の隣の佳歩と、少しだけ後ろのパスカル。 そして左右のサイドやや後方に位置――試合前の鈴仙の指示により、てゐは永琳よりも少し上がり目だ―― しているてゐと永琳。最後に中盤かなり後方の位置にいる中山の姿を見比べて。こうパスカルに指示を出した。 A:「パスカル君。このままボールキープをお願い! 敵を釣り出しつつ、時間を稼ぐのよ!」 B:「パスカル君。このまま一気に中央を突破するのよ!」 C:「FWの佳歩に、ドリブルで正面突破させましょう!」 D:「左サイドのてゐに渡して、ドリブル突破させましょう!」 E:「右サイドの師匠に渡して、ドリブル突破して頂きましょう!」 F:「ボランチの中山さんにドリブル突破して貰いましょう!」 G:その他 自由選択枠 鈴仙が自分でドリブル突破したい場合もこちらで 鈴仙のガッツ:430/980 先に2票入った選択肢で進行します。メール欄を空白にして、IDを出して投票してください。
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0ch BBS 2007-01-24