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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[482]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:01:05 ID:??? 萃香「森崎……。――森崎!?」 中里「……! 大丈夫でゴザるか、森崎!?」 天子「ちょっとこれシャレになんないでしょ!? 衣玖、何とかしてよ!」 衣玖「えっと、そう言われましても。私にはちょっと管轄外でして……」 アリス「貸して、私が見るわ!(――助けてあげたら後で友達度が増すかな……?)」 鈴仙達がある程度の安堵感に包まれる中、対する博麗連合は一転騒然としていた。 しかしそれは4失点を被り、いよいよ勝利は難しくなった事への絶望によるものではない。 ――ポストに激突し、血だまりを作った森崎が、そのまま動かなくなった事への動揺が原因だった。 アリス「……これは酷い。腰の疲労骨折を起点に、全身の骨という骨が粉々に砕けているわ。 神経もグチャグチャになっているし、これは、助かったとしても、もう………」 魔理沙「――もう、サッカーは出来ない……か?」 アリスは深刻な表情で頷く。 病院務めの新しい友人との話題作りの為に齧った医学の知識が、こうした局面で役立つ事は一種の皮肉だった。 萃香「私にゃ詳しい知識は無いから分からんけど。 多分、森崎は割と早いうちから――腰かどこかで、限界を迎えていたんじゃないかな。 何故って前半終了前、鈴仙の『マインドスターマイン』を受けた時から、動きがちょっと普通じゃなかった。 それを持ち前の人間離れした根性で、無理やり稼働させてたんだろうけど……流石にもう、持たんかったか」 中里「――兎に角、もうプレーは続行不可でゴザろう。医務室へ運ぶでゴザ……」 アリスの診断と萃香の所見もあり、森崎がこれ以上サッカーを続ける事は誰もが絶望的だと思った。 だからこそ中里の提案に反対する者もおらず、一同は慌てて担架を用意させるのだが――。
[483]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:02:18 ID:??? ――ムクリ。 森崎「――何勝手に殺してんだよ、ヤブ医者アリス」 アリス「あ、あれっ……? も、森崎……!?」 針妙丸「い、生きてる!? もしかしてゾンビ!? キョンシー!?」 森崎「ちょっと脳震盪で気を失ってただけだよ。身体もまだ動く。 ――もっとも、まともなセービングに向かう程のガッツが無いのも確かだがな」 霊夢「(…………)――試合は一応続行、か。でも、本当に大丈夫なの?」 森崎「愚問だ。俺はFWあたりに置いてくれ。 多少質は落ちるが、小町よりかはマシなボールキープは出来る筈だ」」 小町「まーね。そんじゃあたいはサボってても良いかな?」 霊夢「ダメに決まってるでしょうが。あんたはタッパもあるんだし、DFでクリアでもやってなさい」 ――しぶとい事に、森崎は生きていた。 アリスや萃香の診断を一笑に付し、相も変わらず自分の要求を淡々と述べて、傲慢な口は減りもしない。 博麗連合のメンバーの多くは再び驚き一部は呆れつつも、 しかし森崎が戻って来てくれた事に、ほっとしていた感情を抱いているという事実を否定できなかった。
[484]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:05:23 ID:??? 魔理沙「……嘘だろ?」 ――魔理沙だけは違った。森崎と同類で、森崎と同じ爆弾を抱えていて、 今現在、森崎と同じ痛みを共有している彼女だけは、FWへと向かう森崎に最後まで食い下がった。 森崎「嘘? 何のことだ?」 魔理沙「アリスや萃香の診断は間違っちゃいない。お前は今、死に体で動いている」 森崎「ああ、死に体さ。今の俺じゃ、もうパンチングも出来やしねえよ」 魔理沙「そういう体力的な問題じゃない。……お前はもう、選手として破綻しているんだ」 魔理沙は自分がもしも森崎と同じ立場になった事を考えた。 もしも重要な試合で、右脚が完全に潰れて動かなくなったら、どうするか。 答えは恐らく今の森崎と同じ――無理やりにでも動かす、である。 森崎「………ふん」 魔理沙の推論に根拠は全くない。しかし何故か確信はあった。 そして魔理沙の確信を裏付けるかのように、森崎はこう教えてくれた。 森崎「全身の骨という骨に釘を打ち付けられて、それに一遍にハンマーを打たれる痛みを想像してみろ。 それを想像したら、その痛みを百倍しろ。そしてその上で、今までの五倍の力で腕や脚を曲げ伸ばしてみろ。 あと一点、一瞬でも集中を切らしたら、意識が冷たい闇に沈んで行くから気を付けろ。 ……お前は、それに耐えられる自信はあるか? お前の夢は、その痛み以上に重要か?」 魔理沙は何も答えなかった。しかし、その森崎の問いかけへの答えは揺らぐ事は無い。 森崎にも聞こえるよう、魔理沙はこう悪態を吐いた。 魔理沙「……お前が自分で、その問いへの回答を示してるじゃないか。 夢ってのは、ちょっとやそっとの痛みで、諦められるモンじゃない……ってさ」
[485]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:07:07 ID:??? 霊夢「…………」 ――そして必然、森崎の無残な姿を目にしても全く動じない魔理沙の意思は、霊夢にも聞こえていた。 霊夢「(魔理沙……。私はやっぱり、良く分からなくなって来た。 最初はあんたの夢を応援するのが、本当の友達だと思ってここまでやって来た。 だけど次第にそれは疑問に変わって来て……こうやって苦しむ森崎の姿を見て確信した)」 霊夢は冷静で暢気な風を装いながらも、心の中は今までに無くざらついていた。 今までは照れや外聞あって認めないでいた。魔理沙の夢を応援する為と自己を正当化させ、気に留めないでいた。 しかし今、その才能に見合わぬ大きすぎる夢を抱いた男の末路を見てしまった以上。 霊夢は自分の心の中に、こうした可愛らしい本音が残されている事を認めざるを得なかった。 霊夢「(――魔理沙。私はやっぱり……あんたをここで、失いたくない)」 自分の望みは恐らく、いや――間違い無く、魔理沙の夢にとって障害でしかない。 しかし霊夢は一方で、こうも考えていた。 だけどそれなら偶には、自分の夢を魔理沙に押し付けたって良い筈だ……と。 現状維持を嫌い、常に高みを目指し続ける森崎。魔理沙。中山政男。それに続く者達。 それらの者達と実際に会い、戦い、交流し、そして霊夢は気付く。 霊夢「(私には夢なんて全く無いと思ってたけど、あったわ。夢。それは――)」 ――願わくば、これまで通りの穏やかな、何も変わりない平凡な生活を。 何かを失い、何かを切り捨てる事の無い、いつも通りの日常を。 霊夢の夢は、特別過ぎる博麗の巫女が考えたとは思えないまでに、平凡かつ陳腐なものだった。 だが、年頃の少女が、こうした平穏を夢として願う事は罪なのだろうか。 その是非は据え置いたまま、時間は進み、そして――。
[486]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:09:45 ID:??? ――ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!! 実況「さあ、キックオフです。博麗連合は森崎選手の負傷が心配されましたが、 それは杞憂だったらしく、萃香選手をGKに据え、小町選手をDFに置く代わりに 高いドリブル突破力を誇る森崎選手を前方に置いて、攻めを継続させます! そして対する永遠亭ルナティックスは全体的に下がり目の布陣を作り、 これ以上の攻めを許さないと共に、僥倖にも得た3点差を守るべく必死の様子! まだまだ逆転の芽はある博麗連合、霊夢選手のキックオフで試合を再開させ〜……!?」 ※※※これより先は、無判定の描写が多いイベント戦となります※※※ −−D−− D萃香 −ABF− A玄爺 B天子 F小町 −−−−− −−E−− E衣玖 G−−−C Gアリス C中里 −−H−− H魔理沙 −−−I− I霊夢 @−J−− @森崎 J針妙丸 博麗連合2014:4−3−3 永遠亭ルナティックス:4−6−0 −−−−− −−−−− −H−F− H鈴仙 110/980 F佳歩 G−J−E Gてゐ Jパスカル E永琳 −−I−− I中山 −CDB− C霞 D慧音 C妹紅 −−A−− Aつかさ −−@−− @輝夜
[487]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:10:57 ID:??? 霊夢「(……魔理沙にはシュートを撃たせない。私が独りで全部、異変を解決すれば良い……!)」 スッ。 ――フワアアアアアアッ。シュパアアアアアアアアッ……! 実況「霊夢選手、ここはエース自ら中央を正面突破! ですが少し様子がおかしい! 普段は周囲へのパスも必要に応じて行う霊夢選手ですが、今は仲間を一顧だにせず、 まるでドリブルをする機械のように真正面を突っ切っていきます!」 佳歩「た、大変……! 私もタックルに……!」 霊夢「――貴女は要らない」 ――シュンッ! 永琳「――穏やかでは無いわね。巫女としての本能が目覚めてしまった?」 霊夢「うるさい……!」 シュパッ! 実況「霊夢選手、凄い動きだ〜〜! 佳歩選手と永琳選手を完璧に振り払い、 単身ルナティックスの中盤深くにまで一瞬で詰め寄りました!」 霊夢「……あんた達に恨みは全くないわ。だけど、ここでやられて頂戴。 巫女としての使命じゃなく。私の――個人的すぎる、つまんない夢の為にね!」 シュンッ! シュンシュンッ!
[488]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:12:07 ID:fd8vYlJY 中山「……自分の夢を、そう簡単に貶めるべきではないッ!」 ズザアアアアアアアアアアアアアッ! 実況「――ボールカットに向かうのは、中山選手! この試合幾度となく霊夢選手を苦しめて来た、永遠亭ルナティックスのスーパーヒーローです! ですが、タックルに向かうのは中山選手だけでは無い!」 パスカル「――折角だ。せめて守備では目立ってやる!」 実況「先程はツインシュートで鈴仙選手をサポートしたアラン・パスカル選手! そして……!」 鈴仙「――霊夢。私だって、夢があるんだから。 この試合に勝って、師匠とも肩を並べられる名選手になるっていう夢が……!」 霊夢「――そんなの知らないっての。皆我儘なんだもん、私だって、たまには勝手にやらせて貰うわ!」 ――シュパァァァァァァァァァァァッ……!! 実況「先程は冴えわたるようなシュートを放った鈴仙選手が霊夢選手を止めに向かう! 奇しくも今大会で大波乱を巻き起こした選手トップ3が、王者たる博麗の巫女に対峙する格好です! まさしくこれは、幻想郷サッカー異変のクライマックス! 霊夢選手は果たして、このラスボスに対し、一矢報いることが出来るのでしょうか!?」
[489]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/02(月) 00:13:14 ID:fd8vYlJY 先着3名様で、 ★霊夢→ドリブル 54 (!card)(!dice + !dice)=★ ★鈴仙→タックル 52 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)= パスカル→タックル 52 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ ★中山→タックル 54 (!card)(!dice + !dice)+(人数補正+1)=★ と書き込んで下さい。カードやダイスの結果で分岐します。 MAX【攻撃側】−MAX【守備側】 ≧2→霊夢、ドリブル突破。 =1、0、−1→ボールはこぼれ球に。そして魔理沙がフォロー ≦−2→ルナティックスボールに。 【補足・補正・備考】 霊夢のマークがダイヤで「博麗幻影(+5)」が発動します。 霊夢のマークがハートで「ヒールリフト(+4)」が発動します。 霊夢のマークがスペードで「華麗なドリブル(+3)」が発動します。 霊夢はスキル・博麗の巫女により、ダイスで2が出た場合数値を12、3が出た場合数値を11とします。 霊夢のスキル・博麗の巫女はパスカル・中山相手には通用せず、正規のダイス目を適用します。 鈴仙のマークがダイヤ・ハートの時、「アイドリングウェーブ(+2)」が発動します。 鈴仙のスキル・狂気の瞳は霊夢のスキル・空を飛ぶ程度の能力により無効化されます。 パスカルのマークがダイヤ・ハートで「クリップタックル(+3)」が発動します。 中山のマークがダイヤで「アッシュタックル(+4)」が発動します。 中山のマークがハートで「バーニングタックル(+3、吹飛2)」が発動します。 中山はスキル・後天性ファンタジスタにより、ダイスが2の時数値を10、3の時9とします。 (以下、先のシュートに対する数値変動等です) *試合の趨勢を決めるシュートを決めたため、人気度が上がります。92→94 *凄いシュートを見せ、永琳印象値が上がります。54→55 *永琳印象値が一定以上に達したので、永琳による特別練習イベントが発生します。 *幻想的な選手の証であるハットトリックを決めたため、狂気度が上がります。28→29
[490]森崎名無しさん:2015/11/02(月) 00:14:49 ID:??? ★霊夢→ドリブル 54 ( スペード5 )( 1 + 3 )=★
[491]森崎名無しさん:2015/11/02(月) 00:15:12 ID:??? ★鈴仙→タックル 52 ( クラブ4 )( 2 + 4 )+(人数補正+1)+(ガッツ200未満ペナ-2)= パスカル→タックル 52 ( クラブ4 )( 3 + 2 )+(人数補正+1)=★
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0ch BBS 2007-01-24