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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[595]森崎名無しさん:2015/11/08(日) 22:39:45 ID:??? 敵エースの距離補正無視の超シュートを中山がブロック、アナカンスレでもあったなぁ
[596]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:42:29 ID:QDEnGUqU ※結果には関係ありませんが、中山さんのブロック値は51でなく52でした。修正します。 それと人数補正は7人なので+4では無く+3でしたので、こちらも合わせて修正します。 ★霊夢→夢想天生 65 ( ハート8 )( 1 + 1 )(スキル・博麗の巫女により12扱い)=77★ ★鈴仙→ブロック 46 ( クラブ9 )( 4 + 4 )+(人数補正+3)+(ガッツ200未満ペナ-2)=56 てゐ→ブロック 44 ( ハート9 )( 4 + 2 )+(人数補正+3)=×※ブロック失敗! ≧5→シュートは邪魔される事無く放たれた! ★霊夢→夢想天生 65 ( ハート8 )( 1 + 1 )(スキル・博麗の巫女は無効)=67★ 中山→ブロック 52 ( ダイヤ8 )( 5 + 2 )+(人数補正+3)+(ソウルブロック+8)=70★ ≦−2→ルナティックスボールに。そして試合終了。 霊夢「……身体が、軽い」 霊夢はこの時、全ての思考を放棄していた。そうなれば楽になれると考えて。 そして事実、友人の喪失やら巫女の責務やらチームの皆の事やら、 仕事をする上で余計な事ばかり考えていたさっきと違って、考えないでいると自分は自在に動ける事が分かった。 霊夢「私とした事が、ホントにバカだったみたいね。……最初から、こうしてれば良かったのに」 バッギュシュワァアアアアアアアアアアッ!!! ギュィインギュィインギュィインギュィインギュィイン!!! 溜息を吐きながら、しかし霊夢はごく自然な体勢でボールを蹴り出すと、 そのボールは唸るような轟音を上げながら上空へと舞い、 そこから急激に落下しつつ螺旋状の軌道を描き、ルナティックスのゴールへと襲い掛かる。 アリス「し、信じられない……! 何、このシュートは……!?」 針妙丸「まるで……空を飛ぶ鳥みたいだ、あれ! 重力にも、何者にもとらわれてないよ!」 パスカル「――これはシュートじゃない。彼女が呼んだ、極上の嵐〈サイクロン〉だ……!」
[597]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:43:42 ID:QDEnGUqU ***** ギュウウウウウウウン……! 藍「何だこのシュートは……! 化け物染みた威力もそうだが、この実体の無さは……恐ろしい!」 霊夢が起こした大旋風は、スタジアムの上空数百メートルにまで届いていた。 上空で紫と共に試合を観戦していた藍は、自身の足元近くにまで舞い上がったボールを見て、改めて驚嘆する。 紫はその様子を見て、満足気に頷き……彼女が成し遂げた、『半分』の成功について言及し始めた。 紫「――霊夢の才能は、これまでの博麗の巫女の中でも最高クラスだった。 だけどその一方で、あの子は博麗の巫女として、やや人間的過ぎるきらいがあったのよね。 あれじゃあ見ず知らずなルール違反の易者を殺す程度ならともかく。 自分の友人とかが相手だと、ルール違反をしても、巫女としての仕事を全うできない可能性があったもの」 藍「紫様、まさか。 貴女が達せられようとしていた、もう半分の計画と言うのは……!」 紫「ええそうよ、藍。私は貴女が言うように中山政男を押さえ、幻想郷の秩序を守ろうと奔走していた。 その結果は殆ど失敗に終わったけれど。でも、もう一つの計画は無事に成功――いや、予想以上の成果が出たみたい」 藍「貴女はそれすら見越して、博麗連合に森崎有三を置いたのですね……! 霧雨魔理沙共々、危険性の高い彼を捨て駒に堕すだけではなく。 森崎有三によって霧雨魔理沙の破滅を促し、その絶望によって、博麗霊夢に巫女の本分を思い出させる為に……!」 紫「さてね。全ては偶然のフリをした必然よ。――それより藍。このシュートを御覧なさい? あれが博麗の巫女の本来の力よ。あれさえあれば、ここから巻き返す事も。 全てを無かった事に出来るのも、意外と容易い事だと思わないかしら?」
[598]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:45:03 ID:??? そうおどけてみせる紫だったが、藍は思う。 もしもこれら一連の計画が完全に紫の掌の上だと言うならば――この方は、衰弱してもなお、恐るべき智恵を持っている。 霊夢と深く親しくなりすぎた人間、中山以上に幻想郷の秩序を乱し得る人間を排除すると同時に、 その排除をきっかけに、霊夢を巫女としてより純化した存在へと昇華させる。 それこそが紫の目的の半分にあるとすれば――確かに、彼女の目論見は成功だ。 紫「今の『夢想天生』は、どうもあの子の思いつきで今作ったシュートみたいだけど。 あのシュートはまだまだ発展性がありそうね。前転でボールを蹴ったり、オーバーヘッドの体勢で蹴ったり……。 後、霊夢程の才能の持ち主だったら。地面にバウンドさせた後、不規則な軌道を描かせたりも出来そうかしら?」 藍「……………」 しかし同時に藍は、紫がにべも無く残酷な策を打った事に対し、少なからず落胆していた。 昔の主ならば、口調こそ残酷であっても、その実際には確かな遊び心があった筈だ。 これでは、まるで―― 藍「(――まるで、今の貴女は外の世界の住人のようだ)」 藍は内心でそう主に対し毒づく。 目的の達成を急ぐばかりに無駄を省き効率を愛し、不要なものを躊躇なく切り捨てる。 外界と幻想郷との境界は既に希薄である事を、幻想郷の賢者は皮肉にも如実に示していた。 そして、この異変の元凶は容赦なく、紫が抱く最後の幻想すらも否定しに向かっていた。
[599]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:46:24 ID:??? ***** ギュンギュンギュンッ……! 中山「成程。――このシュートからは、何の雑念や欲も感じない。 ただ単に、シュートを撃つ必要があるから撃った。それ以上でもそれ以下でも無いシュートだ。 そしてそれ故に、俺は君に問いたい」 霊夢「――黙りなさい。お前に話す事など何も無いわ」 空から大きな竜巻が降って来る。しかもその風には触れる事ができない。 そこにありこそすれ、その風はこの世の何からも浮いている。 あり得ない程に真っ白で真っ新なシュート。それはあまりにも美しすぎた。 ――中山は霊夢と対峙しながらそう考えていた。 中山「君は全ての思考を停止して、完全なる自然――才能からこのシュートを撃ち放った。 それは充分に称賛されるべき事だし、現に先にブロックに向かった鈴仙さんとてゐさんは、 二人ともボールに触れてすらいない。……なんせ、このボールはどうしようも触れないのだから」 霊夢「何が言いたいの」 中山「――一つだけ、君に教えてあげたい事がある」 バァァァァッ……! 霊夢の機械的な問いかけに対し、中山は大きな跳躍を交えて大声で答えた。 中山「――サッカーは才能だけじゃない。……努力が必要だ!」
[600]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:47:52 ID:??? ――― バ ン ! ……ガシッ、ポロン。 その宣言の後、中山が突きだした足がボールの軌道を正確に捉えた。 それは一度、実体無く中山をすり抜けるかと思われたが、 中山はすり抜けた先にもう片足を用意する事で防いだ。 そして、中山の強い信念に呼応するかのようにボールは次第に勢いを弱め……地面へと落ちた。 霊夢「…………!」 この時、一度は感情を失ったように見えた霊夢の目が僅かに開いた。 当然決まるべきシュートが何故か決まらなかった事に対しての疑問に見えたため、 中山は地上に着地してから、その原理を簡単に説明する。 中山「……螺旋型のシュートは確かに経験が無い。 しかしツインシュートのように、不規則なブレを示すシュートは数億回程度見て来た。 後はその中で、今回のシュートに近いパターンを抽出して合成し。 最後は、溢れる信念の力でボールを『この世界』まで引き出すだけだよ」 霊夢「溢れる、信念の力……?」 ――霊夢は問い返す。 思考を停止した今の彼女にとって、中山の発言は理解不能なものとして映った。 しかし、この単語はどこかで聞いた事――いや、感じた事がある筈だった。 それも、ごく最近。自分のごく近くの場所で。そう、それは――。 ……ピィイイッ! ――霊夢にとって不幸だったのは、この時、再び動きかけた思考が、 けたけましい審判の笛の音で中断させられた事だった。 審判はセンターサークル――霊夢がシュートを撃ったすぐ傍で、まず一度大きく笛を吹き。
[601]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:49:24 ID:??? ――ピィイッ、ピィイッ。 ……ピィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイッ!!!! そこから力強く短く2回。最後に、高らかに1回だけ、長く笛を鳴らし続ける。 中山「……終わった、か」 鈴仙「終わっ、た……?」 それは、鈴仙達永遠亭ルナティックスがこれまで願い続けて来た勝利の福音。 霊夢達博麗連合が聴きたく無かった破滅の喇叭。大会終了のホイッスル。 そう、勝負はこれで――完全に決したのだ。 静まり返るスタジアムの中、実況の男性は満を持してこう宣言する。 実況「試合、終了……! 試合は、4−2で、永遠亭ルナティックスの勝ち!! 長く続いた全幻想郷選抜大会! その優勝チームは、永遠亭ルナティックスに決定しました〜〜〜!!」 ――ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!! 瞬間、観客席は爆発した。いや、フィールド上も同時に爆発していた。 博麗連合のメンバーの悲鳴と、永遠亭ルナティックスの歓声によって。 鈴仙「――やった。やったよ。私でも……私達でもやれたんだ……!」 最後の大きな壁であった霊夢を乗り越えて、鈴仙は自分が山の頂上へと上り詰めたのを感じた。 いや、正確には自分「達」だ。自分一人では、間違い無くここまで来れなかった。 魔理沙の、森崎の存在の大きさを実感し、そこに至らず思い悩む自分はまだ残っている。 しかし、自分達が上り詰めたこの山の高さは、そしてそこから見える光景の美しさは変わらない。
[602]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:50:53 ID:??? 鈴仙「私達は……勝ったんだ……! 博麗連合を下して。幻想郷で一番のチームになれたんだ……!」 グッ……。 鈴仙は自然と零れる涙を止めもせず、ただ余韻を噛み締めるかのように右腕を握りしめ、天へとかざした。 黄昏の光が鈴仙の手を。フィールドを。スタジアム全体を金色に染める。秋の風が鈴仙の頬を撫でる。 観客の混沌とした声の嵐が、やがて大きな歓声へと収束していく。 何もかもを捨て置いて。鈴仙は今、この瞬間がどうしようも無く心地よかった。 ――幻想郷第百××季、神無月の三。 永遠亭ルナティックス、全幻想郷選抜大会優勝。 永遠亭ルナティックス 4 − 2 博麗連合2015 試合終了!
[603]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/08(日) 23:58:31 ID:??? ……と、言ったところで今日の更新はここまでにします。 明日はベストイレブン発表とかMVP決定とかを、一部判定を交えつつやっていきたいと思います。 >>589-590 霊夢がピンゾロ出した時はもしやと思いましたが、中山さんがピンポイントで活躍してくれました。 >>591 文句の無い勝利だったと思います。おめでとうございます。 >>592 シュート力+14、1/4で敵ブロック無効、距離補正無効、ガッツ450消費の超技でしたね。 本スレのサイクロン以上の性能です。 まあガッツ消費250で運が良ければGK相手にシュート力実質+15出せる鈴仙も実は大概だったりしますがw >>593 ま、まあ一応霊夢の才能は解放されたから…(震え声) >>594 幻想郷はこれからどうなるのでしょうね(無責任) >>595 あの試合は本当に熱い試合でしたね…。 ファンタジスタはあまり知らないのですが、マルコ・クオーレの凄さだけはありありと伝わりました。 それでは、皆さま、本日もお疲れ様でした。
[604]森崎名無しさん:2015/11/09(月) 00:59:38 ID:??? 乙でした 心を消した霊夢に対し中山さんがソウルで勝つ展開はかなり粋でしたね
[605]森崎名無しさん:2015/11/09(月) 14:46:17 ID:??? ベストイレブンときたらミサキーヌ
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0ch BBS 2007-01-24