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【もう昨日には】鈴仙奮闘記32【戻れない】
[672]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:27:23 ID:??? 早苗「う、うわーーっ! 神奈子様、諏訪子様! 大丈夫ですかー!?」 神奈子「こっちは大丈夫だ、早苗! それよりもお前は観客の避難誘導を頼む! ――しかし。なんていう力だ。今の私達の信仰エネルギーで、耐えきれるかどうか……!?」 諏訪子「(これが……リーインカーネイション現象。 価値エネルギーが逆転する事に伴う、膨大なエネルギーの発生とその爆発!) 神奈子ー! 私も頑張るから。あんたも精々吹っ飛ばされないでねー!?」 ガラガラ……グワッシャーン! 空「うわっ、瓦礫が落ちて来るよ!」 勇儀「任せな。――ハァッ!」 ドゴオオン! お燐「うっひゃ〜! さっすが勇儀姐さん!」 さとり「こ、こいしは……? こいしは大丈夫でしょうか……!?」 矢車「――無暗に動くのは危険だ。死ぬのは俺で良い」 ダッ! さとり「……矢車君。……貴方も、無事に帰って来て下さいね」
[673]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:29:15 ID:??? 岬「(成程。太子様はこれを見越した上で先に高跳びしたのかな。 そして僕はここに遺したのは単なる厄介払いじゃなくて、口封じも兼ねていたのか) ――ま、良いかな。どうせ将来のビジョンは手詰まりだ。この辺りで幕引きというのも……」 バッ! ガッシーン! 中西「アホぬかしんさい! ワシは――ワシ『達』はお前さんの価値を、未だに見越しとるんやで!」 岬「き、キミは……!?」 中西「詳しい説明は後や! どうせ後でハッキリする!」 森崎「……チッ。まただよ。このスタジアムは毎回試合の度にぶっ壊れないと気が済まないのか? これじゃまるで、ギャグマンガみたいだぜ……っと。俺も逃げるとするか」 タッ……グキッ! 森崎「……あ、ガッ……! ――しまった、腰を負傷してたんだったな。 痛覚が飛んでたせいで忘れてたぜ。動かねぇ。おーい霊夢、悪いが俺をおぶっ、て……」 霊夢「――紫。どうしちゃったの……? 会いに行かなきゃ……。魔理沙も……」 タッ、スーッ。 森崎「……おいおい、相変わらず上の空か。おーい、無視するなー!……って、行っちまった。 くそっ、まるで脊髄がポッキリ折れたみたいに動かねぇってのに、薄情だなァ。 ――って、あれ。あの瓦礫。俺の頭の上に落ち……」 グラリ。――グワッシャアアアン! ………
[674]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:30:35 ID:??? ブチッ…! 中山「……!?」 パスカル「どうした、ナカヤマ!?」 中山「あ、ああいや。何でもない。ちょっと、スパイクの紐が切れただけさ。 (……何だか、胸騒ぎが一層ひどくなった。――森崎は果たして無事だろうか……)」 慧音「――簡素だが結界を張った。簡単な瓦礫程度からは身を守ってくれるだろうが長くは持たん。 皆、早く逃げてくれ!」 ウサギD「は、はいっ!」 つかさ「すみません、慧音さん」 霞「観客席2階左回廊の損傷度、70パーセント! 右通路を迂回しましょう!」 佳歩「れ、鈴仙さまー! 助けてー!」 ウサギC「げ、げんそうきょうをすくえるのはぶる……れいせんさましかいな〜いっ!」 ウサギK「(今Cちゃん、鈴仙さまを何と言い間違えかけたんだろ……)」 てゐ「――鈴仙。急いで逃げよう! パスカル君と中山さんは妹紅が。 姫様はお師匠様と護衛のならず者軍団が居るからまあ大丈夫。私は慧音先生と一緒にしんがりになるよ!」 鈴仙「ええ、分かったわ! 皆、こっちよ!」 崩落していくスタジアム。 それ自体は聖徳ホウリューズ戦後の茶番騒ぎもあったため二度目であるが、被害は間違い無く今回の方が甚大だった。 突風とも竜巻とも、はたまた落雷とも洪水ともとれる今回の大崩壊を前に、多くの人妖たちは逃げ惑う。
[675]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:37:20 ID:??? 早苗「皆さーん! 退路はこっちでーす! こっちですよー!!」 鈴仙「あ、早苗!」 早苗「鈴仙さん。どうやら、大変な事が起こっちゃったみたいですね!」 スタジアムの出口では、大会実行委員会のメンバーとして早苗が観客の避難誘導を行っていた。 普段の軽薄そうな態度はどこへやら、自らの身を顧みず必死に声を枯らす彼女の姿は、 本来の生真面目さを映しているようだった。 早苗「実は私達。これに近い事が起きるだろうって、知ってたんです。 神奈子様や諏訪子様が言うに、これは世界の新生の際には必ず起こり得る災害。 古くはノアの大洪水。最近では外界でも起きた大地震と同じような出来事が、この幻想郷でも起こってるんです!」 鈴仙「な、なんですって!?」 てゐ「鈴仙、鈴仙! 後ろが詰まってる! 早く避難場所に急ごう!」 鈴仙「あ。ご、ごめん! ……早苗、無事で居てね!」 早苗「私は神の奇跡があるから大丈夫です! 鈴仙さんこそ、幸薄そうなので気を付けてくださいね!」 鈴仙は早苗が話す仮説をもう少し詳しく聞きたかったが、てゐの声に押されてスタジアムを去る。 早苗は一言多い挨拶を飛ばす程度には余裕があるようだった。 鈴仙「(世界の新生……。波長を乱した幻想郷……。崩れゆくスタジアム……。 ――どうして。一体どうしてこうなったの。これは……誰のせいなの? そもそも……誰かのせいなの?)」 ――そんな狂乱の様子を、幻想郷中に蔓延る狂気を。 核融合など稚拙に思える程の、波長の変化による莫大なエネルギーの流れを。 鈴仙はただ、その双眸で捉え続ける事しか出来ないでいた。
[676]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 18:39:11 ID:??? …と、いったところでいったんここまでです。
[677]森崎名無しさん:2015/11/15(日) 18:44:10 ID:??? その日 世界は引き裂かれた・・・(FF6感) 三闘神(鈴仙、中山、パスカル
[678]森崎名無しさん:2015/11/15(日) 18:59:38 ID:??? ケフカ枠はどこですか
[679]森崎名無しさん:2015/11/15(日) 19:33:56 ID:??? (リグル)狂信者の塔 翼「リ!グ!ル!」
[680]森崎名無しさん:2015/11/15(日) 19:37:01 ID:??? 狂信者?ウーマロつれてこう
[681]森崎名無しさん:2015/11/15(日) 21:34:42 ID:??? >護衛のならず者軍団 いつの間にか護衛に格上げw やっぱり、このスレだとリグルじゃなくてカグヤ狂信者の塔の方が無難かも
[682]鈴仙奮闘記 ◆85KeWZMVkQ :2015/11/15(日) 23:44:02 ID:??? 〜モリヤスタジアム跡・上空〜 藍「な、なんたる事だ。結界が壊れ……それだけじゃない。幻想郷中に渦巻く、この濁流のようなエネルギーは……!」 勝者を称えるスタジアムが一転、地獄の様相と化した時も尚、藍は上空から動けないでいた。 紫「……フフ」 そして藍とは対照的に、紫はこの災害を機に、明らかに生気を取り戻していた。 藍「紫様。これは一体どういう事なのですか……!?」 紫「八意永琳のミスのお蔭よ。彼女がやり過ぎてしまったから、この厄災は起きた。 そしてお蔭で私は――ほら。厄災が齎したエネルギーを吸い取って、この通り元気になっちゃった。 これで心置きなく全力で、彼女達を潰し。そして、元通りの幻想郷を取り戻す事ができるわ? 勿論、私の考えた、最強の幻想郷ベストイレブンでね」 藍「ゆ、紫様……?」 そう高揚した風に話す、眼前の女性の外見は、間違い無く藍が良く知る八雲紫だった。 しかしその一方で、彼女は明らかに変わっていた。 瞳からはおぞましいまでの狂気に溢れ、それを操るのは理性でも無く単なる憎しみ。 これまでも衰弱した紫は狂気や妄執を持ち合わせていたが、今のそれには遠く及ばない。 紫「――藍。行くわよ。どうせ『彼ら』も出張っているんでしょうから、顔見せに行かなくちゃね」 藍「は……はい(――何だ、この違和感は。 これまでは単に「衰弱」と一蹴していただけの紫様の狂気が、今はとてもおぞましく感じる……)」 八雲紫でありながら、八雲紫で無い何かが、ここに居る。 藍はその存在に怯えながらも、忠実な式として紫に従い地上へ、――観客や選手の避難する広場へと降り立った。
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0ch BBS 2007-01-24